【感想】日産新型リーフ 試乗レビューまとめ【口コミ・評価・評判etc】

日産が世界に誇る人気の電気自動車と言えば「リーフ」。

EVとしては手頃な価格帯もあって、割りと一般家庭でも普及しています。このリーフは2010年12月に初めて発売されたんですが、この度2017年10月に待望のフルモデルチェンジが行われました。

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そこで今回カーギークでは日産新型リーフの試乗インプレッションをレビューしてみました。世間やプロの自動車評論家たちの評判はどんなもんだったんでしょうか?個人的な評価も加えてるので、もし新型リーフを試乗したことがない方は参考にして下さい。

新型リーフのエクステリアは購買欲がそそる

まずは新型リーフの内外装からチェックしたいと思います。

新型リーフの大まかな全体デザインは先程の画像を参考にしてもらうとして、個人的な感想をざっくり述べると「デザインはかなり洗練」されたと思います。新型リーフはお得意のVモーショングリルも採用するなど、まさに日産自動車らしい進化を果たしました。

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新型リーフ ヘッドライト

一番特徴的な変化は、新型リーフのヘッドライト。

先代リーフと比べるとシュッと清潭になりました。先代リーフは2010年に発売されたとはいえトヨタ先代プリウスを更にイモ臭くさせたデザインとしか思えず、そりゃあ売れないはずですよ。

せめてマイナーチェンジでデザインを少しでも変化させれば良かったのに、この新型リーフにフルモデルチェンジされるまで大胆なテコ入れはついぞ行われることはありませんでした。それ故に新型リーフには感慨深いものがある?

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新型リーフ 給電口

他にも新型リーフでは引き続きボンネット部分に充電装置が設置されてるものの、先代リーフとは違って良い感じに目立たないデザインが施されております。画像はパカっと蓋が空いてますが、閉めた状態はほとんど気付かないはず。

先代リーフは「電気自動車感」を前面に出したい気持ちが日産に強すぎたのか、「ここで充電しまっせwww」というイヤな悪目立ち感が正直嫌いでした。新型リーフの充電時間などについては後述。

だから新型リーフのデザインは非常に好感が持てる上、非常に買いやすいデザインに進化したと思います。価格以上の質感の高さがあるかは微妙ですが、少なくとも先代リーフよりは間違いなく購買欲をそそるエクステリアでしょう。

新型リーフの内装の質感や室内の広さはどうなった?

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新型リーフ 内装インパネ周り

続いて新型リーフの内装がコチラ。

やはり先代リーフと比較すると、個性的なシフトノブはそのままに全体的に質感がアップした印象。リーフはEVではあるため近未来感やディスプレイ感は正直もう少し欲しいところですが、やはり先代リーフよりは間違いなく質感はアップ。

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新型リーフ 室内空間

新型リーフは電気自動車としての性能がアップしたことでバッテリー容量が増えたものの、全体的な室内の広さは先代リーフとほぼ変わらず。車体サイズがフルモデルチェンジ後は若干拡大させたのも奏功か。

もちろん新型リーフの室内は広く進化したわけではないものの、後席シートは身長160cmの人が乗っても拳2個3個分ぐらいのニースペースは確保されています。荷室空間に関しても最大435Lと、新型リーフは平均的なCセグメントカー並の実用性は兼ね備えております。

日産新型リーフの室内の広さや実用性の高さなどは必要にして十分と言えましょう。

新型リーフの走りの評価はどうなのか?試乗評価まとめ

続いて試乗記事の本題。新型リーフの走りはどう改善したのか?

まず日産新型リーフのスペックを確認すると、先代リーフと比較すると新型リーフの最大出力は80kWから110kWにパワーアップ。最大トルクも280Nmから320Nmにトルクフルになりました。

まさに目に見えて新型リーフはパワフルに進化したことが伺えます。そしてスペックアップを裏付けるように自動車雑誌の試乗記事やネット上の試乗レビューでは、やはり「新型リーフの加速感は素晴らしい」と評判。

実際、日産新型リーフのアクセルを踏み込んだときの加速の伸びやかさは先代リーフを明らかに上回る。電気モーターによる加速感はキレがあって、なおかつシームレスな大トルクの加速は実に気持ち良い。本当にグッと伸びやかに進む。

特に高速域での新型リーフの加速感は見事。「60-100km/hの加速タイムは先代リーフよりもマイナス30%に縮めた」と日産の開発者が自慢するのも嘘じゃない。電気自動車の魅力は環境性能より、実は加速性能の良さだったりしますからね。

新型リーフの静粛性は高いと評判

そして、新型リーフはめっぽう静か。

新型プラットフォームへの刷新はジュークのフルモデルチェンジにおあずけされており、残念ながら骨格は先代リーフのまま。先代リーフと静粛性や乗り味が変わらないのかと思いきや、意外にもNO。

何故ならフロントガラスに遮音ガラスを採用するなど、新型リーフのフルモデルチェンジ後は随所に防音材が使用されてるから。結果「余分な音が何もない。ロードノイズだけ」と評価するのは河口まなぶの試乗動画。「隣で走行する自動車の音が目立つほど」とまさに新型リーフを絶賛。

また新型リーフはタイヤが1インチサイズアップし、フルモデルチェンジ前よりも低重心化されていることなど含めて、新型リーフは非常に静かな走りはまさに一段階風格が上がったと言えましょう。

日産自動車は「ヨーロッパの高級サルーン」を意識したらしく、フルモデルチェンジ後の新型リーフの方向性は間違いなく「そこ」に近付いてるんだと思います。

街中の試乗では加速感の違いは感じ取れないが…

でも「街中では新型リーフの加速感は先代と比較してさほど変わってない」とややネガティブな評価するのはベストカーの試乗。

確かにアクセルを全開にする高速巡航でこそ新型リーフの進化を味わえるものの、日常生活の範囲内では先代リーフの電気モーターも決して悪くはなかったため、いうほどフルモデルチェンジ前と比べて劇的な加速感の変化は感じられないかも知れない。

それでも新型リーフでは新たにノートe-POWERと同様に「1ペダルドライビングモード(eペダル)」が採用されてる。そのことでアクセルペダル一つで速度の加減速ができるのは新型リーフの魅力。「BMW・i3レベルにまで高まった」と評価するのはカートップの試乗記事。

だから日産新型リーフの試乗記事にはネガティブな感想こそありますが、「渋滞路では世界一ストレスなく走れるクルマ」とベストカーの試乗記事でも評価されており、ノートe-POWERの評判の良さも考え合わせると誰が乗っても楽しいものになっている気がします。

新型リーフの充電時間と航続距離まとめ

新型リーフで気になるのは、やはり「充電時間」や「航続距離」。いくら新型リーフの走りが進化したとはいえ、日常の足車や帰省時の足として使う場合に耐えうる実用性は必須。とりわけ電気自動車は心配になる部分。

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(カートップ11月号 交通タイムス社)

まず新型リーフの80%充電までにかかる時間は急速充電で40分ほどかかるらしい。3kWの普通充電で16時間。6kWの場合は半分の8時間で済みます。

ただバッテリー容量が増えたこともあって、結果的に先代リーフよりも充電完了時間は伸びております。リーフがどうこうより電気自動車特有の弱点とでもいうのか、今後の技術革新を待つしかなさそうです。「電気自動車の普及と課題」も参照。

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(ベストカー11月26日号 講談社)

一方、新型リーフの「実用航続距離は300km前後」とするのはベストカーの試乗記事。カートップの試乗記事では「航続距離200km」と表記されるなど、日産自動車は「航続距離が400kmに達成」したとアピールしてますが、こんなもん。

ただベストカーの試乗では「まだまだ実用には耐えられない」と評価してますが、あくまで遠距離で使用しないのであればそこまで不満感はなさそう。ちなみに2018年には更に大容量バッテリーを搭載したモデルが発売されるらしく、新型リーフが欲しい方はもう少し待ってもいいのかも知れない。

新型リーフの自動運転(プロパイロット)の評判はどうなのか?

最後は新型リーフの自動運転(プロパイロット)の評判。先代リーフではモデル末期のマイナーチェンジまで自動ブレーキシステムが搭載されてませんでしたが、果たして試乗記事ではどういった評価が下されているのか。

結論から書くと、リーフの自動運転の評判は上々。

わずかにステアリングに触れてなきゃいけないものの、新型セレナのプロパイロットからは速度制御やステアリング制御のレスポンスが新型リーフでは改善されてる。他にも新型リーフはレーンキープアシストの性能も向上してるとベストカーの試乗では評価されています。

先程は走りの試乗レビューも書きましたが、電気モーターによる緻密な加減速が自動運転機能にも貢献。車体の剛性感やブレーキの制動力など、実は自動運転の安全性を高めるにはクルマの基本性能が意外と重要。

新型リーフのプロパイロットはまだまだ熟成の余地はあり

でもスバルやメルセデスベンツと比較すると、新型リーフの自動運転はまだまだギクシャク感はあるかも知れない

また新型リーフに備わってる12個のソナーも使うことで「自動車庫入れ機能」もあります。シフトノブ前に設置されてる「オートP」ボタンを押し続ければいいだけと、操作方法自体は非常にカンタン。

ただパーキングブレーキも自動的に掛けてくれるなど丁寧ではあるものの、自動車庫入れの速度は実にゆっくり。しかも確実に真ん中に停車することまではできず、どちらか左右に寄ってしまうクセもあります。

だからベンツやボルボの自動車庫入れの精度と比べると、新型リーフの精度は「まあまあ」レベル。そのためカートップの新型リーフの試乗記事では「やっぱ自分で駐車したほうが10倍簡単」といった評価が下されていたのも納得。

日産のオートパイロットシステムそのものの更なる改善に今後期待しましょう。

日産新型リーフ 試乗レビュー・口コミ評判感想まとめ

以上、カーギークによる日産新型リーフの試乗インプレッション記事でした。

今回の試乗記事の結論をまとめると、おおむね先代リーフより大幅に進化したと考えて良さそうです。

新型リーフは走りや静粛性など中身のクオリティは輸入車と比較しても遜色なさそう。自動運転機能も標準装備されている点も含めて、新型リーフの商品力そのものは向上しており、モデル末期の先代リーフを購入された方にはドンマイとしか言いようがありません。

300万円台の価格帯はトヨタ・プリウスPHVと競合するんですが、それでもリーフは純粋な電気自動車(ピュアEV)。電気自動車デビューするハードルの低さも考えたら、新型リーフは相変わらず十分お安い・お買い得と言えそう。

ただ強いて言えば、最近の日産自動車の不祥事。EVの購入を考えてる人は意識高い系の方が多いと思うので、報道によると日産ディーラーでは一斉に新型リーフの問い合わせが激減したそう。新型リーフのネガティブな評価を探すなら、そこら辺のイメージ悪化だけが気がかりか。

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