高速道路は毎日の利用者は170万人程度に迫るらしい。かつては料金所のオジさんにお金を手渡ししておりましたが、最近は「ETCカード」で高速道路を利用している人も多そう。
ETCカードは自動車を走行したまま高速道路に入ったり出たりできるので非常に便利。クレジットカードを作る時にETCカードも作らないかと誘われることもしばしば。ただ最近は「ETC2.0」と呼ばれるものが新たに普及しております。
そこで今回カーギークでは「ETC2.0のメリット」などを解説していこうと思います。普通のETCと違いがなにかあるのか?そもそもETC2.0とは何なのか?改めておさらいしてみてください。
【解説まとめ】そもそもETCとは?
まず簡単にそもそもETCについて解説。
ETCとは、高速道路や自動車専用道路において料金所で停止せずにそのまま走行した状態で通過できるシステムのこと。
英語に訳すと「Electronic Toll Collection System」。つまりETCはこの頭文字を取った言葉。日本語の正式名称は「電子料金収受システム」と呼ばれますが、特に覚えなくて構いません。
ETCの仕組みは無線通信システムを利用して、車両が通行する際に電波を使って料金の支払を行う。ETCは渋滞緩和などを主な目的として2001年頃から日本では本格的に導入されました。ちなみに試験そのものが始まったのは1997年頃。
○ETCを利用する方法は?平均的な価格帯は?
ETCを高速道路で利用する場合、あらかじめ車両は「ETC車載器」を購入し、車両情報をセットアップしておく必要があります。また料金所も専用のETCレーンを通過しないと正常な支払いはできません。
ETC車載器の平均的な価格はおよそ7000円前後が主流だと思います。またセットアップ代金や工事費なども価格に加算されるため、ETCを利用する場合は概ね事前に1万5000円程度の出費がかかる計算。
そのため当初はETC普及に時間がかかると見られていましたが、既に2017年現在の普及率は90%超まで伸びております。ETCを利用することで高速代金が割引されるなどの措置が功を奏したと見られます。
つまり現在高速道路を利用している大半のドライバーはETCカードを所有している計算。
結局、ETC2.0とは何ぞや?
ということで本題。じゃあ結局「ETC2.0」とは何ぞや?って話です。
結論から書くと、従来のETCの進化バージョン。具体的には支払いだけではなく、高速道路沿いに設置されたITSスポットと呼ばれる場所と相互通信することで、カーナビと連動させてドライバーが様々な情報を入手することができる。
ざっくり言えば、ETC2.0では高速道路上の渋滞情報などがETC2.0からリアルタイムで入手することができる。他にも安全運転に関するアドバイスや観光情報なども教えてくれるそうですが、基本的に渋滞情報など交通情報を知れることが大きい。
従来のETCは電波ビーコンなどを使用していたものの、ETC2.0では「DSRC」と呼ばれる無線技術を使う。これは多くの情報量を広範囲に伝えるられるため、ETC2.0では「渋滞を避けたルート」をリアルタイムで教えてくれるので更に渋滞緩和に一役買ってくれる。
ただし新たな技術が採用されてることもあってか、ETC2.0車載器の価格は従来よりも約倍の3万前後の出費が必要になります。高速道路を頻繁に利用しないドライバーにとっては実に悩ましい金額。
○ETC2.0とETCとの違いは「支払い」以外の道が増える
つまり、従来のETCとETC2.0との違いは「支払いのみ」に対応しているか、または「支払い以外の情報」に対応しているかで区別できそう。前述のようにETCの正式名称は「電子料金収受システム」のため、いろいろと無理あるやんというツッコミは無粋です。
そのため今後国土交通省としては、どうやらETC2.0を本格的に普及させていきたいと考えてるらしい。ドライバーとしても非常に便利なので歓迎ですが、いかんせん問題も。
何故なら通信の規格が異なるので従来のETC車載器は使えず、新たに「ETC2.0対応の車載器」を購入する必要があるから。結局、ETCそのものは普及したのはいいものの、ドライバーからすれば新たな出費が求められることに。しかも約3万円。
さすがに如何なものかと腹立たしくなりますが、どうやら2022年までに無線通信システムがETC2.0に完全に統一されるらしい。だから今後、既に従来のETCカードを利用している場合、問答無用でドライバーは買い替えを要求されそう。
ちなみにETC2.0の普及率は2017年現在、わずか10%止まりとのこと。うーん。そのため高速道路を利用する方は損をしないように、最初からETC2.0車載器を購入しておくことをおすすめしておきます。
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