【詐欺】金融車とは?欲しいけど危ない?【トラブルや危険性など注意点まとめ】

今回は聞いたことがあるようであまり聞き馴染みがない「金融車(きんゆうしゃ)」に関してカーギークでは解説したいと思います。

金融車は非常にヤバイとも言われており、購入するのに戸惑っている人も多そう。果たして実際に金融車は危ないのか?下手すると知らず知らずの内に金融車を買わされている危険性も?

是非中古車選びの参考に覚えておいて下さい。

金融車(きんゆうしゃ)の意味を解説・説明

まず金融車とは、「ある特徴」をもった中古車のことを指します。

じゃあどういう特徴があるのかというと、ざっくり言うと金融車とは「自動車ローンが完済されていない車」のこと。金融とは「自動車ローン」のことを指してると考えていいと思います。

つまり、金融車はローンが現在進行形で残ったままの状態の中古車のこと。何らかの事情でローンが未完済状態のまま売却されたり下取りされて、中古車として流通しているのが金融車。

金融車が格安で買えるのは「訳あり」だから

金融車のメリットはとにかく「格安で中古車を購入」できることにあります。

当然、自動車ローンが完済されていない以上、前の購入者が支払っていない分のローンを負担する必要がある。

だから他の中古車と比べると、金融車の価格は40~60%前後ほど格安で設定されてることが一般的。まさに「訳あり」だからこそ金融車の値段はお安い。

確かに中古車を探していると、極端に安い車両価格で販売されてる中古車を少なからず発見します。その場合は極端に状態が悪いか、極端に古いか、この金融車である可能性が高そうです。

金融車がヤバい or 安心できない理由

じゃあ金融車の何がヤバイのか?怖いのか?他にも金融車が格安で販売されているヤバイ理由が存在します。

○金融車は使用者変更や名義変更手続きができない

まず金融車の最大のデメリットは「所有権」の扱い。

要するに金融車は「使用者変更」や「名義変更」の手続きが行えない。何故なら、クルマの所有権は自動車ローン会社にあるから。言うまでもなく、ローンを完済してようやく名義変更の手続きが行える。

これはもちろん新車で購入しても同じ状況ではあるものの、金融車の場合は委任状や印鑑証明書といった手続きに必要な書類がそろわない。勝手に売買された事情を知らない自動車ローン会社は容易に公的な書類を渡してくれはしないでしょう。

前の所有者が行方不明などの場合、言わずもがな。

○金融車は返還請求や強制抹消される危険性

だから、金融車の所有権はあくまで現購入者にはないため、それに伴う様々な危険性が存在します。

例えば、元の所有者が知らないところで勝手に売買されてるケース。金融車は所有者の売買契約の意思に関係なく、盗難に近い状態で販売されてることも少ないらしい。うーん、いろいろとヤバすぎるだろ。

そのため後から車両の返還を求められたり、裁判所に返還請求を起こされるケースもあります。要するに金融車は「差し押さえ」される可能性が常に存在する。またローン会社によって車両登録の強制抹消が行われるケースもあります。

まさに「安物買いの銭失い」とはこのこと。

○継続車検や廃車が容易にできない危険性

また前の所有者が自動車税を滞納しているケースなどは、更に厄介。

何故なら滞納した場合、納税証明書が発行されないため継続車検が受けられない可能性が出てくる。金銭的な理由で前の所有者が手放していた場合、税金が滞納されてる可能性は低くないか。

しかも継続車検できないってことは、裏腹に一時抹消登録や永久抹消登録などもできない。つまり金融車は容易に処分したり廃車にすることも不可能。何故ならやはり印鑑証明書などが必要になってくるから。

こういった金融車を正規のディーラーではまず整備や点検も行ってもらえないでしょう。

○金融車は最悪警察に逮捕されるためおすすめしない

つまり、金融車は「無車検車」になってしまう可能性が非常に高い。金融車で街中を走行することが違法行為に近い。よほど警察がアホでもない限り、違反キップを切られる可能性は高いでしょう。

そもそも自動車の名義変更は二週間以内に行う必要があるため、名義変更できてない時点で金融車は違法。「名義変更手続きしてない」という金融車のデメリットは、こういった様々な問題や危険性をはらんでいることが分かるはず。

基本的に金融者の購入をおすすめすることはできず、もし購入するとしても「乗り捨て」する覚悟はありそうです。

金融車を買わないための見分け方とは?

だから金銭的な事情などで金融車を売りたいという方はいても、逆に金融車を買いたい人は少ないでしょう。そこでやはり気になるのは「金融車と金融車ではない中古車の見分け方」だと思います。

○ネットで出品されてる中古車は疑え

結論から書けば、基本的に大手の中古車ディーラーで購入する場合、こういった金融車に出くわす可能性はほとんどないのではないかと考えられます。さすがに金融車はそれ自体の違法性が高く、有名な大手企業が取り扱うこと自体がリスキー。

ただ最近はインターネットオークションサイトなどを介して、中古車の売買が行われるケースも増えました。実際、ネットで中古車を購入した方も多いでしょう。でも、その分だけ出品してる相手の素性が分からない。

そうするとヤバイ金融者を売りたい側からしたらネット売買は非常に便利ではあるものの、裏を返すと購入者側は金融車を掴まされるケースも増えるでしょう。特に安い中古車を狙っている方はまさに狙い目か。

他にも街中の車屋さんも個々人の売買に近い気がするので、そこで中古車を購入する場合は注意が必要になってくるかも知れません。

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