セーフティーセンスの歴史解説まとめ
「セーフティーセンス」とは、トヨタ自動車が開発する自動ブレーキシステムのこと。そのため「トヨタセーフティーセンス」と呼ぶことが一般的。
2015年の発売当初は「トヨタセーフティーセンスC」と「トヨタセーフティーセンスP」の2パターンの自動ブレーキシステムが用意されていた。前者は赤外線レーザーと単眼カメラ、後者はミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた自動ブレーキシステム。
「トヨタセーフティーセンスC」は性能は見劣りするが安価であるため、シエンタやアクア、ノア・ヴォクシーといった大衆車に設定されていました。
逆に「トヨタセーフティーセンスP」は高性能ではあるがやや高価であるため、プリウスやアルファード・ヴェルファイアといったクルマに設定されていました。
新型セーフティーセンス搭載車は全てのトヨタ車種
しかし、2017年12月。
新型アルファード・新型ヴェルファイアのマイナーチェンジにおいて、トヨタセーフティーセンスPが第2世代にバージョンアップしました。自動ブレーキとしての性能が進化しただけではなく、更に名前が「トヨタセーフティーセンス」とシンプルになりました。
気になるのはセーフティーセンスCの扱いですが、今後は第二世代の新型セーフティーセンスに統一されていく予定。つまりトヨタセーフティーセンスの搭載予定車は「今後のすべてのトヨタ車種」と考えて構いません。
新型セーフティーセンスの価格は7万円程度とお安いため、今後シエンタなどのコンパクトカーにも標準装備されます。既に2018年4月にアクアにセーフティーセンスが標準装備化されました。
第二世代セーフティーセンスと旧型セーフティーセンスPの違いとは?
そこで続いては新型セーフティーセンスと先代セーフティーセンスPの違いを比較して記事を終わりたいと思います。性能が見劣りし、同じく今後消滅するであろうセーフティーセンスCについては割愛。
結論から書くと、セーフティーセンスとセーフティーセンスPの違いがこちら。
大きな違いは主に5点ほどあります。
まず新型セーフティーセンスの大きな進化は「夜間」でも歩行者に対応するようになったこと。先代セーフティーセンスPはカメラの性能上、どうしても昼間にしか歩行者が認識できなかった。
新型セーフティーセンスに採用されているデンソー製のミリ波レーダーと単眼カメラは大幅に性能がアップしたことが走行。しかもはロービーム状態でも歩行者が認識できるため、世界的に評判が良いボルボの自動ブレーキ並の高水準を誇ります。
新型セーフティーセンスは自転車にも対応したよ
そして新型セーフティーセンスは「自転車」にも対応。
先代セーフティーセンスPはやはりカメラの性能上、歩行者は認識できても自転車までは認識できなかった。新型セーフティーセンスは対歩行者と同様に、時速10~80km/h程度まで自動ブレーキが作動する模様。視覚が多い車種だと便利なはず。
続いては既に各自動車メーカーの自動ブレーキにも設定されていますが、「レーンキーピングアシスト機能」が追加された点も大きい。センターラインをはみ出しそうになると、ハンドルを自動で制御してくれる機能。先代セーフティーセンスPはあくまで警告を出す止まりだった。
他にも新型セーフティーセンスには「ロードサインアシスト」と呼ばれる道路標識を認識する機能や「先行者発進お知らせ機能」も追加されている模様。前者はマツダの自動ブレーキの売りにされており、後者は軽自動車にもある機能のため逆に今までなかったん?というレベル。
トヨタ新型セーフティーセンス 評価・評判・口コミまとめ
でも気になるのはトヨタ新型セーフティーセンスの評価や評判。実際の所、セーフティーセンスの安全性は高いのか?特に自動運転機能の一種であるACC(追従クルーズコントロール)の評判が気になる所。
結論から書くと、トヨタセーフティーセンスの性能はスバル・アイサイトなどと匹敵するか、それ以上の実力を兼ね備えてると考えて構いません。トヨタは自動ブレーキシステムに関して後塵を拝していましたが、セーフティーセンスは業界トップクラスに高性能。
例えば自動車評論家の国沢光宏はカートップの試乗記事において、ACCの実力をメルセデスベンツのそれより同等かそれ以上にセーフティーセンスを高く評価されております。やはりデンソー製の単眼カメラとミリ波レーダーの質の高さが寄与。
時速10km/h以下でのノロノロ走行でもストレスフリーで自動的に走ってくれるので、新型セーフティーセンスは渋滞時や行楽帰りできっと重宝するはず。車線逸脱防止機能においてはアイサイトに見劣りする部分もあるものの、価格の安さも考慮すれば今後新型セーフティーセンスは爆発的に普及すると考えられます。
おそらく2019年以降に発売される全てのトヨタの新型車はセーフティーセンスが標準装備されるはずです。
コメント