【徹底解説】ASV割引で自動車保険料はどれだけ安くなる?【割引率・対象車種検索方法まとめ】

自動車保険料って高いですよね。本当に嫌になっちゃいます。

ただ最近は「トヨタセーフティセンス」や「アイサイト」といった自動ブレーキシステムの普及のおかげで、重大な自動車事故は減っているらしい。結果、自動車保険会社が支払う保険金も減っているとか。

そこで新たに任意保険に導入されたのが「ASV割引」と呼ばれるもの。今回はASV割引とは一体何なのか?またASV割引でどれだけ保険料が安くなるのか等、カーギークでは分かりやすく徹底的に端的にまとめてみたので参考にしてみて下さい。

【意味解説】ASV割引とはそもそも何か?

まずASV割引とは、自動ブレーキシステム(AEB)などを搭載した車両の自動車保険料を割り引く制度のこと。

ASVとは「Advanced Safety Vehicle」の頭文字を取った略語。日本語に直訳すると先進的な安全性が高い自動車みたいなところ。

○ASV割引が導入されるまでの経緯は?時期はいつから?

何故ASV割引が導入されるのかというと、最近の軽自動車も含めて、ほとんど新車に自動ブレーキが標準装備化されているから。少なくともオプション装備で用意されてるのがもはや一般化してる。

そのため自動ブレーキ搭載車と非搭載車とでは、当然事故の発生率が異なる。それにも関わらず、ASV割引導入以前は交通事故リスクは違っても、同じ任意保険料を支払わなければいけなかった。さすがに、これは不公平。

そこでいつから本格的に導入されたのかと言うと、2018年1月から各損保会社でASV割引が導入されました。損保会社の中では2017年から契約や見積もりを取ることはできたらしい。もしかするとASV割引新車販売を促す効果もありそう。

また自動車保険では以前から様々な割引がありましたが、ASV割引はもっと早く導入されても良かった気がします。

○ASV割引を導入している保険会社は?

ASV割引を導入している保険会社には、東京海上日動、三井住友海上火災、SBI損保、損保ジャパン日本興亜、あいおいニッセイ同和損保などが存在します。

でも全ての保険会社でASV割引が導入されているわけではなさそう。保険会社はちょくちょく社名を変えるので困りますが、グーグルで検索するより直接契約中の公式サイトで調べた方が早いと思います。

ただ自動ブレーキそのものが当たり前化したように、2019年頃までには全ての損害保険会社でASV割引は当たり前に存在しているはずです。各社の状況を詳しく調べる必要は今後なくなると思うので、そこまで気にしなくていいと思います。

ASV割引は一律9%の割引率で安くなる

じゃあASV割引でどれだけ保険料が安くなるのか?って話です。

結論から書いちゃうと、ASV割引の割引率は一律で9%になります。

「割引率は一律」ということは、普通車や小型車、軽自動車でも同様に9%割引されます。また自動ブレーキはステレオカメラ式、単眼カメラ+ミリ波レーダー式など様々種類があって性能もバラバラではあるものの、そこも割引率には関係ありません。

最初から細かく割引率をあらかじめ設定することもできるんでしょうが、保険会社からすると「本当に性能が良かったら結果的に事故が減ってるはず」ということなのでしょう。そちらの方がおそらく精度も高そう。

ASV割引の対象車は自動ブレーキ(AEB)搭載車

じゃあASV割引はどんな車種が対象になるのか?

先程も解説したように、自動ブレーキ(AEB)が搭載されている車種がASV割引が適用されます。

ただし注意したいのが、自動ブレーキを搭載していればいいというわけではなく、ASV割引には細かく諸条件も設定されております。特に普通車や小型車の場合、ASV割引に関しては注意が必要。

○普通車や小型車はASV割引に制限がある理由

何故なら普通車や小型車の場合、ASV割引が適用されるのは「3年以内の型式」という条件が付くから。つまり自動ブレーキ付きの普通車・小型車であっても、ASV割引は販売から3年後には適用されなくなります

これは何故なのか?せっかく事故が減るのに保険料を再び値上げするとはいかに?

でも、理由は至ってシンプル。自動車保険料は型式別に保険料率が計算されてるから。スポーツカーほど交通事故発生率が高かったりしますが、車種別に保険料は細かく試算されており、事故が少ない車種ほど保険料が安い。

要するにAEBを搭載して本当に事故が減っているのであれば、その車種のドライバーは自ずと保険料率が引き下げられてるだろうってこと。つまり、そこに更にわざわざASV割引で保険料を引き下げる必要がないというのが保険会社の判断。

○軽自動車の「ASV割引の期間」は制限なしだが…

一方、軽自動車の場合、ASV割引対象車は「AEBを装着する全型式」が適用されます。またASV割引の割引期間も制限なし。まさに至れり尽くせり。既に購入している自動ブレーキ付きの軽自動車の多くがASV割引の適用対象になりそう。

理由はシンプル。そもそも軽自動車の場合、車種別に「型式別料率クラス」が導入されていないから。つまり軽自動車の自動車保険料は一律であるため、ASV割引を車種別に算定するのが難しい。

でも2020年1月に型式別料率クラスが自動車保険会社で導入されるようなので、いずれ普通車や小型車と同様に、軽自動車のASV割引は「3年以内の型式+割引期間も3年」と制限されると思います。

ASV割引対象か調べるにはどうすればいい?

ただ今回の記事では「情報が漠然としすぎ」という批判もあると思います。

やはり一番知りたい情報は、自分の愛車がASV割引が適用されるのか否かだけでありましょう。

でも個別具体的に自動ブレーキ搭載車がASV割引が適用されるかは、おそらくカーギーク以外でも説明できてるサイトはないでしょう。グーグルで検索してもぱっと上位には表示されないのが現状。

「損害保険料率算出機構」でSASV対象車種を検索すべし!

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(損害保険料率算出機構)

しかし、諦めるなかれ。ASV割引対象車種を検索する時に便利なサイトが「損害保険料率算出機構。そこは国産車だけではなく、外車や輸入車も含めて細かく個別に型式別料率クラスが検索できる。

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(損害保険料率算出機構)

例えばマツダ・アクセラで検索してみると、ASV割引対象かどうかが一発で判明。どうやらアクセラはASV割引対象外とのこと。ちなみに左が今年、右が昨年ということで2017年版にはASV割引の項目がそもそもありませんでした。

そこで目ぼしい車種を2018年3月時点で先に検索してみると、トヨタ・アクアやホンダ・ステップワゴンなどがASV割引の対象車でした。一方、日産・エクストレイルやトヨタ・ハリアー、ホンダ・フィット、スバル・フォレスターなどは意外にもASV割引の対象外。

是非、ご自身の愛車がASV割引の対象かどうか調べてみて下さい。

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