トヨタの高級車ミニバンが「アルファード」と「ヴェルファイア」。現行アルファード・ヴェルファイアは2017年12月に初めてのマイナーチェンジを行ったんですが、どうやら2019年12月18日に2年ぶりにテコ入れが行われます。
そこで今回カーギークではトヨタ新型アルファードとヴェルファイアの最新マイナーチェンジ情報をまとめておきました。一部改良とも自動車雑誌では報じてますが、果たして新型アルファード・ヴェルファイアは何が変わるのか?
2019年12月18日のマイナーチェンジで何が変わる?
さっそく結論から書くと、今回2019年のマイナーチェンジでは「装備面の充実」が図られます。
例えば、トヨタ新型カローラなどでも初設定された「ディスプレイオーディオ」が新型アルファード・ヴェルファイアに標準装備されます。上級モデルの「エグゼクティブラウンジ」はパノラミックビュー付きの大型ディスプレイSDナビを採用し、他社製ナビが取り付け不可に。
「エグゼクティブラウンジ」では本革シートオプションが廃止されます。ホワイトレザーは結果的に人気が出なかった模様。シルバーの木目調パネルも今回のマイナーチェンジで廃止。
またアルファード・ヴェルファイアにそれぞれ特徴的なエンブレムが採用されていましたが、今回のマイナーチェンジからは「トヨタエンブレム」に全て置き換わる予定。販売店の垣根が2020年5月になくなるための措置でもありそう。トヨタディーラーが一体となって頑張ろう…という狙い。
逆に言うと、新型アルファード・ヴェルファイアはこの程度の進化に留まります。だからマイナーチェンジと表現するのはやや大げさだったか。
価格が数十万円アップ?
続いては「価格や値段」の最新情報。今回のマイナーチェンジで新型アルファード・ヴェルファイアの価格はどうなるのか?
ちなみに、今回の一部改良で新型アルファード・ヴェルファイアに設定されていた390万円前後の「SAパッケージ(ZAエディション)」のグレードが廃止。2017年のマイナーチェンジでもV6モデルも「SA」「ZA」が消滅しており、同名のグレードはこういう運命にあるのか。
またサイドリフトアップシート装着モデルは「LU」と略してます。
○2.5L直4の価格一覧(2WD)
- 2.5X(8人乗り)…約352万円
- 2.5X・LU(7人乗り)…約363万円
- 2.5S(8人乗り)…約386万円
- 2.5S・LU(7人乗り)…約388万円
- 2.5S(7人乗り)…約390万円
- 2.5SCパッケージ(7人乗り)…約466万円
- 2.5G(7人乗り)…約454万円
- 2.5G・LU(7人乗り)…約442万円
○3.5L V6の価格一覧(2WD)
- 3.5GF(7人乗り)…約518万円
- 3.5GF・LU(7人乗り)…約488万円
- 3.5SC(7人乗り)…約526万円
- 3.5エグゼクティブ(7人乗り)…約723万円
- 3.5エグゼクティブS(7人乗り)…約742万円
2.5L直4モデルも含めて、ガソリン車の4WDモデルは約+20~25万円高になります。
○2.5Lハイブリッドの価格一覧(4WD)
- 2.5ハイブリッドX(8人乗り)…約454万円
- 2.5ハイブリッドX(7人乗り)…約459万円
- 2.5ハイブリッドX・LU(7人乗り)…約451万円
- 2.5ハイブリッドS(7人乗り)…約480万円
- 2.5ハイブリッドSR(7人乗り)…約550万円
- 2.5ハイブリッドSR・LU(7人乗り)…約514万円
- 2.5ハイブリッドSRCパッケージ(7人乗り)…約565万円
- 2.5ハイブリッドG(7人乗り)…約534万円
- 2.5ハイブリッドGF(7人乗り)…約550万円
- 2.5ハイブリッドエグゼクティブ(7人乗り)…約760万円
- 2.5ハイブリッドエグゼクティブS(7人乗り)…約775万円
結論から書くと、新型アルファードの値段が20~30万円ほどの値上がりになります。ヴェルファイアもグレード名は異なりますが、新型アルファードと値段は同じ。「現行アルファード・ヴェルファイアの4WDの価格帯におおむね近い」と考えると分かりやすい。
だから、マイナーチェンジ後の価格帯は「ほぼディスプレイオーディオ分」の価格上昇。前回のマイナーチェンジは割と大掛かりなテコ入れだったこともあって10~20万円ほど割高になりましたが、今回のマイチェンは果たして納得感はある?
2020年5月のマイナーチェンジで内外装が一新?
以上が2019年12月18日の一部改良に関する最新情報。ただし、そこから半年も経たずに新型アルファード・ヴェルファイアは再び(?)マイナーチェンジが行われる予定。具体的に2020年5月のマイナーチェンジを予想する自動車メディアが多い。
この2020年5月のマイナーチェンジでは、新型アルファード・ヴェルファイアの「内外装のデザイン」にテコ入れが図られる予定。当初は2019年12月で内外装の変更が予想されていたものの、他の車種のフルモデルチェンジも相まってアルヴェルが後回し。
ただし、内外装の変更は「アルファードのみ」という情報。
何故なら、2020年5月のマイナーチェンジを持ってヴェルファイアは販売終了し、アルファードに一本化されると報じられてる。当初はフルモデルチェンジと同時と見られていたものの、思った以上にリストラが早いかも。
2019年12月のテコ入れはヴェルファイアに対する最後の手向けだったのかも知れない。2020年5月のマイナーチェンジからトヨタディーラー全系列店でアルファードもヴェルファイアも販売されるため、その情報と混同されてるケースもありそう。
また現行アルファード・ヴェルファイアに搭載済みの2.5L直4ハイブリッドに「2WDモデル」が新たに設定されます。現状ハイブリッドモデルは4WDだけ。もし2WDが設定されれば、ハイブリッドの車両価格が下がりそう。
だから新型アルファードのフルモデルチェンジは当分先の話になります。
2017年のマイナーチェンジではどう変わった?
ちなみに以下は2017年12月に行われたマイナーチェンジ情報になります。興味があればどうぞ。
まず2017年のマイナーチェンジで、新型アルファード・ヴェルファイアに「DCM(車載通信機)」や「盗難防止アラーム」が標準装備されました。他にもシャークフィンアンテナやフォグランプのLED化なども装備。
そして、新型アルファード・ヴェルファイアにも新型トヨタセーフティーセンスが全車標準装備されたのがこのマイナーチェンジ。LEDシーケンシャルターンランプが設定され、「エグゼクティブラウンジ」には前後ドアに高遮音性ガラスを採用して更に高級感がアップ。
またアルファードとヴェルファイアの両方に「ノーマル仕様」と「エアロ仕様」が用意されたのもこの時期。ヴェルファイアはアルファードのカスタム系といった立ち位置が薄まり、このマイナーチェンジをキッカケにアルファードの販売台数が勢いを増した印象。
他にも新型アルファード・ヴェルファイアに「3.5L V6エンジン」が2GR-FE型から2GR-FKS型(レクサスGSなどに搭載)に乾燥されたのも特徴。パワフルに進化し、変速機も6速ATから8速ATに変更されました。ブレーキや足回りも強化。
それと比べると今回の2019年の一部改良はさして驚くような内容ではないのは内緒。
コメント