【自動車】高速道路トンネルの謎4選まとめ【何故】

意外と運転してて苦手だなと感じる場所が、高速道路や自動車専用道路の「トンネル」。トンネル内には幽霊が出没すると言われがちなこともありますが、普段そんなに利用しないがゆえに知らないことも多い。

そこで今回カーギークでは「高速道路のトンネルにまつわる謎」を解説していこうと思います。

【解説】トンネルの意味【自動車】

まず簡単にトンネルの意味を解説。そもそも何故トンネルは必要なのか?

トンネルとは障害物の中を通り抜けて、ある目的地から目的地まで繋げる空洞上の穴のこと。特に日本は国土の60%以上が山間部で占められてる。そのため高速道路を全国に張り巡らせる場合、どうしても山の中にトンネルを作らざるを得ない。

○世界一トンネルが多い国は中国

だから日本が当然世界一のトンネル大国かと思いきや、やはり国土の総面積が知れてる。

そのため世界で一番トンネルが多い国は中国(中華人民共和国)らしい。中国は国土面積が広いだけではなく、世界で一番新車が売れてる国が中国。日本が想像してる以上に、中国の都会化は進んでることは間違いない。

2004年の段階で中国国内の自動車用のトンネルの数は約2000個だったらしいので、2018年現在ではトンネルの数は5000個は超えてるか。新車販売がパッとしない日本と比べると、今後も中国国内の自動車用トンネルは増えていく一方なのでしょう。

○世界や日本で長いトンネルは?

そのため日本国内のトンネルの中には、非常に長いトンネルも存在します。

例えば、日本一最長の自動車トンネルは「山手トンネル」と言われております。

ただし高速道路のトンネルに限ると、群馬県にある「関越トンネル」が日本最長。関越トンネルは世界でも20番以内に入るほど長いトンネルで、総延長が11kmに渡るらしい。まさにトンネル掘った人たちお疲れさまって感じ。

ちなみに鉄道トンネルに限れば、日本の青函トンネルが世界最長。総延長は約54km以上とフルマラソンの距離+10km。また世界最長の自動車道路のトンネルは「ラルダールトンネル」の約24kmになるらしい。

【照明色】トンネル内のライトは何故オレンジ色なのか?

続いては「トンネル内の明るさ」について解説。

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(グーグルストリートビュー 小坪トンネル)

トンネルと言えば、やはりオレンジ色のライト。画像は高速道路用のトンネルではないですが、それでも街中のちょっとしたトンネルでも何故かトンネル内の照明はオレンジ色が採用されていることが多い。

この理由はシンプル。トンネル内は排気口などは用意されてるものの排気ガスが滞留しやすく、どうしても前方視界が悪化しがち。ただオレンジ色は透過率が高いため、ドライバーの視界を遮らない効果があります。

フォグランプの照明がオレンジであることからも明白ですが、霧やモヤに対する効果は抜群。特に高速道路は速度を飛ばして走行するため、排気ガスで少しでも視界が悪化することは即重大事故に繋がってしまう。

○最近のトンネルの照明は青ライトも使用?

高速道路のトンネルのライトに使用されているのは、主に低圧ナトリウムランプ。非常に消費電力は低くてかつては重宝されておりました。ただ最近は更に消費電力が低いLEDに置き換わっております。

LEDは一般家庭でも普及済み。実際、今回の記事を執筆してるパソコンのディスプレイもLEDバックライトが使用されております。トンネル内の照明でもご多分に漏れず。照明の寿命が長くなれば切り替える頻度も減れば、維持管理費も節約可能。

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(グーグルストリートビュー 大和トンネル)

そこで最近の高速道路では青い光のLED照明が使用されているトンネルもしばしば見かけるようになりました。中には緑のライトを使用しているトンネルもあるか。

最近は街灯でも青いライトを採用する自治体も増えてますが、実はオレンジだけじゃなくて青色も透過率が高い光としても知られております。そのため高速道路のトンネル内でも、必ずしもオレンジ色の照明にこだわらなくなっているのかも。

トンネルの入り口の構造が斜めってる理由とは?

続いては高速道路の入口の謎について解説。

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(グーグルストリートビュー 新名阪高速道路)

何故か、高速道路では入り口は斜めったような構造になっているトンネルが少なからず存在しますも。非常に独特な形状。ここまで独特なデザインにわざわざ設計する必要があるのか疑問ですが、一応理由は存在します。

何故なら、トンネルの入り口は圧迫感があるためドライバーは直前に少しブレーキをかけて速度を落としてしまいがち。確かにトンネル内は暗い。そこで入り口の構造を斜めにすることで、ドライバーの心理的な圧迫感を低減させる狙いがある。

○高速道路で渋滞が起きてしまう理由は「無意味なブレーキング」

実際、高速道路で渋滞が起きる原因は、ドライバーのささいなブレーキングにある。前方車両が少しでもブレーキすると、後続車が次々とブレーキをかける。結果、数km単位の渋滞が引き起こされるらしい。

そこで高速道路のトンネルの入り口の構造を変えることで、ドライバーの心理的な錯覚を減らそうという狙いがあります。要するに、トンネルの入り口や出口が独特の構造をしている理由を一言でまとめるなら「渋滞対策」。

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(グーグルストリートビュー 北関東自動車道)

そのため最近作られたトンネルに見られる傾向であり、昔のトンネルの入り口は相変わらず圧迫感があるトンネルも日本国内ではまだまだ多いのが現状らしいです。

【疑問】パトカーはトンネル内で追い越してもいいのか?

最後は「トンネル内での追い越し」。更に言えば、高速道路のトンネル内でパトカーなどを追い抜いてもいいのか?

結論から書くと、高速道路のトンネル内でも車両通行帯があれば追い越ししても構いません。

何故ならトンネル内でもトンネル外でも、基本的に求められるルールは大差ないから。もちろん制限速度内のスピードでの追い抜きに限りますが、相手はパトカーであっても当然問題ありません。

ただし、逆に言うと車両通行帯がないトンネルでは追い抜きは禁止されています。もちろん速度超過を犯してまで追い越しすることも禁止されています。ルール違反ではなくても、トンネル内での走行は神経も使うので無理な追い越しは基本的に控えましょう。

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