【なぜ】トヨタ車のデザインが「ダサい」という最近の風潮について【理由】

これまでカーギークでは色んな試乗記事や比較記事も執筆してきましたが、意外と困るのは「デザイン」の評価。やはり人の感性は様々なので、一概に良し悪しを決められない部分。

例えば、自動車の顔のフロントマスクやリア周りも含めた全体のフォルム感など、筆者のドルジはデザイナーではないのでいつも評価や表現に困ります。ネット上でも「ダサい・ダサくない」の不毛な論争もしばしば見かけます。

中でも自動車業界で常にトップを走る自動車メーカーだけあって、トヨタ車は「ダサい」と辛辣に表現されることが多い。そこで今回カーギークではもはや風評被害とも思える「トヨタ自動車がダサい」と言われる理由などを考察してみました。

WiLLは確かにダサかった

結論から書くと、確かにトヨタ自動車にはダサい車が多かったのは事実。

28228ea65a5fc3957326119426fdaebc 430x245

(WiLL サイファ @ウィキペディア)

例えば、トヨタ自動車=ダサいというイメージを固着させた疑いがある車種が、2000年代前半に発売された「WiLL(サイファ)」。残念ながら筆者ドルジは乗ったことありませんが、未だに極々たまーーーに街中で見かけます。

そのため未だに愛車として使用してる人もいるので強烈にディスりたくないんですが、どうやらWiLLは某企業とコラボしてトヨタが製造した車種。

だからというわけでもないですが、この縦長のヘッドライトがダサダサすぎて草不可避。悪ふざけの上に安っぽい。さすがのTOYOTAとはいえ冒険しすぎるにも程がある。もはやタンクトップと半ズボンだけで富士登山を試みるぐらい無謀。

4fe042b47358d4041ac9422a24ef0f26 430x219

(WiLL Vi @ウィキペディア)

しかも、「WiLL Vi」と呼ばれる車種に至っては、リア周りが完全にヤバイ状況になってる。まさに「なんじゃこりゃ」という一言のデザイン。出来損ないのオープンカー。もはやダサい、ダサくない以前のレベルの話。

完全に大草原不可避。

一応、トヨタ・WiLLは女性ウケを狙ったデザインだそう。それでも車体はAセグメントサイズなんですが、これでめちゃくちゃ取り回しが悪かったとか。トヨタの歴史上においても最悪のダサいデザイン。

エンブレムがダサい?

33af3d317967912992c12aa1d5d88ee8

(トヨタのロゴマーク・エンブレム)

他にもトヨタ・スペイドなどダサい車種は存在しますが、ネット上では「そもそもトヨタのエンブレムがダサい」という声もあります。アルファードやヴォクシーなど、トヨタのエンブレムが装着されてない車種も少なくありません。

ただ、そもそも自動車メーカーの中でカッコいいロゴが存在するのか?という疑問はあります。

せいぜいエンブレムでカッコいいと評価できるのは、ドイツなど海外メーカーの高級車ブランドぐらい。他の国産車メーカーのロゴもダサいとまでは言わないものの、トヨタを上回るほどカッコいいデザインは多くはないでしょう。

だから、ここらへんの指摘はイチャモンっちゃイチャモンかなぁ~と個人的には思います。実際、トヨタも最近そういう声はスルーしてるのか、アクア以降の新型車には画像のロゴマークをそのまま装着することも増えた気がします。

car-geek.com

car-geek.com

キーンルックがダサい?

またトヨタ自動車を代表する「キーンルック」と呼ばれるデザインもダサいという声があります。キーンルックとは、トヨタ自動車曰く「知的で明晰な印象を与える」という狙いを込めて設計されたフロントマスクのこと。

050cb5a438c97861f55f4f4f5c86f005 430x247

(トヨタ・ヴィッツ)

例えば、代表的なキーンルックを施された車種がトヨタ・ヴィッツ。確かにダサいっちゃダサい。

ただし、トヨタ・ヴィッツは2009年発売と相当古い。最近は営業車というイメージも強い。この車体の古さがそのままフロントマスクやデザインのダサさとして現れてるだけ。

実際、トヨタ車に限らず、日産自動車を筆頭にテコ入れされないまま古いセダン車が発売されていることが多く、これが「セダンがダサい」というイメージを増幅させてるのと同じノリ。

ヴィッツは引き続きトヨタ新型ヤリスとしてデザインが踏襲され、最近のトヨタ車はほぼキーンルックが採用。新型カローラスポーツもダサいと指摘する声もありますが、リア周りはかなり立体的に成形されてむしろカッコ良い。

むしろキーンルックは「無難にカッコいいレベルに落とし込まれたデザイン」と言えそう。もし「キーンルック≒ダサい」というイメージが世間に定着していれば、ここまでトヨタ車は安定して売れていないでしょう。

car-geek.com

ルーミーやタンクがダサいと言われる理由

そこでトヨタ車でダサいと言われてる車種を考察していこうと思います。

まずはトヨタから2016年に発売されたルーミーやタンク。やはりダサいと言われることがあるものの、個人的にルーミーやタンクをダサいとは思いません。「軽自動車のカスタムグレード」という位置付けで捉えるとカッコいいと感じる人が多そう。

でも、逆に言うと「ルーミーやタンクは軽自動車の延長線上」と見られることも多そう。実際トヨタではなく、ダイハツが開発製造してる。悪く言うと、トヨタ・ルーミーなどは軽自動車のカスタムグレード止まりのデザインとは言える。

だから、「軽自動車そのものをダサいと感じる人」にとってはトヨタ・ルーミーやタンクもダサいと感じてしまうのかも知れない。

car-geek.com

トヨタのセダン車がダサい理由

続いては。トヨタの「セダン車がダサい」と言われる理由を考察しようと思います。中には新型センチュリーすらダサいと評価する声もありますが、ここらへんまで来ると完全なイチャモンレベルだと思うので華麗にスルー。

255b5e25531df9ee349fe327675be238 430x261

(トヨタ・マークX)

ただ、実際にトヨタ・マークXなどのセダン車は確かにダサいと感じなくはありません。

でも前述のように、トヨタのセダン車もフルモデルチェンジされないままモデル末期に入ってることが多い。画像のマークXだと2009年に発売されて以来、未だに10年近くフルモデルチェンジは行われてない。

やはりトヨタはラインナップが豊富だったため(今後は半減される予定)、どうしてもテコ入れされないまま放置された車種も多かった。セダン車はこの傾向が強く、特にダサいと言われてしまう理由なのでしょう。

ダサいデザインが原因なのかは不明ですが、実際そこまで売れていないこともあって、マークXはそろそろ販売終了の噂もございます。そのため新型プリウスもマイナーチェンジでデザインのテコ入れを図るなど、最近のトヨタの危機感も伝わってきます。

だから、逆に考えるとテコ入れさえされれば、トヨタのセダン車もカッコ良くなってるのではないかと予想されます。2018年にフルモデルチェンジした新型クラウンも「ダサい」という声が早くもありますが、実際に過去のクラウンと比べるとカッコ良くなってる。

d626b99fa7f108b3fe5ac44af91d5bb0 322x370

(上:6代目クラウン、下:15代目クラウン)

新旧クラウンの比較画像がコチラ。新型クラウンのスタイリングは非常にスポーティー。なめらかなクーペスタイルはもはやセダン臭を感じさせません。これをダサいと評価するのは難しいと思います。

上のクラウン6代目は1980年前後に発売されたクラウンスーパーサルーン。そのため2018年に発売された15代目クラウンとは40年近い年齢差。逆に昔のクラウンの方がロゴマークが控えめで小さいのは意外。

かつてトヨタ自動車が販売していたソアラというラグジュアリクーペもダサいという評判もあったりして、確かに上のクラウンは旧車的なカッコよさはありますが、やはり現代的価値観ではダサいと評価する声も少なくないのでしょう。

何故なら、もしカッコいいデザインだったら今でもトヨタ車に取り入れられてるはずですからね。結局、旧車のデザインは思い出補正も加わって「古いから良い」と感じてるだけであって、それ以上でもそれ以下でもなさそう。

car-geek.com

car-geek.com

【今昔】トヨタ・86(ハチロク)はダサくなった?

続いてトヨタの旧車といえば、やはり「ハチロク」。こちらも新旧のデザインを比較してダサさを確認してみたいと思います。

1a061a3b56a39d408d33f7eb1a3d3e41 430x268

(トヨタ・スプリンタートレノ・通称AE86 @ウィキペディア)

旧ハチロク(AE86)のデザインがコチラ。当時としても珍しいリトラクタブルヘッドライトを採用。漫画『頭文字D』の主人公・藤原拓海の愛車としても有名。正式名称はスプリンタートレノ。

122f4a596241a1a58d222bdf37e571fa 430x265

(トヨタ・86)

一方、最新の86のデザインがコチラ。完全にどっちがダサいかは明白ではないか。少なくとも、トヨタ新型86がダサいということはない。もし若者が集まりそうな渋谷でアンケートを取れば、圧倒的にカッコいい車は後者の86が選ばれるはず。

どうしても、昔のハチロクが神格化されてる理由はそれ自体のデザインというより、やはり漫画の『頭文字D』などの外部の影響が大きいはず。強いて言うなら、前者のハチロクは「ダサかっこいい」といったところ。

car-geek.com

car-geek.com

トヨタのミニバン車はダサいか?

最後は、トヨタ自動車の中でも何やかんやで売れてるジャンルの「ミニバン車」。ファミリカーであるが故にダサいのか、いや、ファミリカーでもしっかりデザイン性が追求されているのか。

個人的な感想を書くと、トヨタのミニバンはぶっちゃけダサいとは思いません。少なくとも、最近のトヨタのミニバン車はカッコいい車が多いのではないか。

○アルファードやヴェルファイアはダサいか?

例えば、トヨタの高級ミニバンのアルファードとヴェルファイア。

b6404c556147f1d526bf19beeab0a296 430x99

(トヨタ・ヴェルファイア)

ヴェルファイアは発売からわずか10年足らずで、デザインがここまで変化してる。真ん中のヴェルファイアが一番新しいデザインですが、メッキ感が年々増して徐々にブラッシュアップされてることが読み取れます。

2018年度上半期(4月~9月)の販売台数が約19000台。価格帯を考えると非常に売れており、上位30車種にも入ってくるレベル。確かにどぎついデザインではあるものの、高級ミニバン・ヴェルファイアのデザインがダサいとは言えなさそう。ただし、最近はアルファードの販売台数が上回っており、ヴェルファイアは次のフルモデルチェンジも待たずに販売終了する可能性が高いと言われてます。

car-geek.com

○エスクァイアはダサいか?【ノアヴォクシー】

一方、トヨタのミドルクラスミニバンのノアヴォクシーはダサいのか?

ee45aea0ddf263efaff5271569520222 343x370

(上:初代ノア、下:新型ノア)

やはりノアのデザインの変遷を見る限り、初代ノアは非常に野暮ったいのに対して、新型ノアはメッキ感も非常におしゃれ。むしろ洗練されたデザイン性すら感じさせ、少なくともノアのデザインがダサくなったということはあり得ない。

ちなみに、ノアヴォクシーをベース車両とした高級モデル「エスクァイア」もダサいと一部ネットでは言われてる。

864c2145c3e7f320a9aa43522d49f749 430x320

(トヨタ・エスクァイア)

ただエスクァイアのデザインを見る限り、少なくとも「ダサさ」はゼロと表現していいのではないか。実際、2018年度上半期の販売台数はエスクァイアが18,483台。一方、ベース車両のノアが27,269台。ヴォクシーが40,746台。

確かにエスクァイアの台数は少し売れてはいないものの、エスクァイアは価格帯がノアヴォクよりも割高。それも考慮すればノアに匹敵する販売台数は決して少ない or 不人気(ダサい)と結論付けるのは難しい。

敢えて表現するのであればダサい・ダサくないではなく、エスクァイアのデザインは「どぎつい」。家族で使うようなミニバンとしては不釣り合いなほど存在感が強すぎる。この価値観の相違を「ダサい」という一言でまとめられているのかも。

car-geek.com

○エスティマは微妙にダサいが…

b91cefd6af174280198b680825241279 430x219

(トヨタ・エスティマ)

他にも、トヨタのミニバンだと「エスティマがダサい」という一部ネットの声も。確かに、個性的なデザインであることには間違いない。実際エスティマの販売台数は月販1000台を超えておらず、ダサいと感じる人がいてもおかしくないか。

ただ、それでもかつてエスティマはかなり売れた。先代エスティマは2000年の新車販売台数では3位を獲得しており、もしデザインがダサいと評価されていればそこまで売れてなかったはず。

エスティマのデザインはどこか先取りしすぎた感はあるものの、最近の新車はトヨタに限らず、ヘッドライトがどんどん細くなって鋭利なデザインになりがち。そう考えたら基本デザインはダサいどころか、むしろ「カッコいい部類」に入りそう。

そのため最近でこそエスティマの販売台数は落ち着いてるものの、それはデザインがダサいからとかではなく、前述のトヨタのミニバン勢が圧倒的に強いから…と考察するのが自然でしょう。

car-geek.com

メッキ感が強いからダサいと感じる?

何度も言うように人の好みはそれぞれなんですが、どうやら「メッキそのものがダサい」という声もあるらしい。

ただ最近は「メッキ加工こそ全て」みたいな部分もあるので、これを言い出してしまうとトヨタに限らず、最近の新車はもれなくダサいというレッテルが貼られてしまう。そのため、個人的な意見としては無し。試乗記事でもメッキ感を褒めてることが多いです。

9675104f18b14dc6d4c015e7405a8bcd 430x228

(トヨタ・スペイド)

実際、トヨタ車の中でもダサいダサいと言われがちなスペイドのフロントマスクはほぼメッキ感がない。つまり、逆にメッキ感がないからこそダサいと考えるのが自然。少なくとも、最近の車のデザインの傾向としてはメッキ感を増やしていく方向が強い。

もちろん人の感性はそれぞれですが、少なくとも世間一般的には「メッキ≒ダサい」と判断されてるかは微妙なところです。それでもメッキ感は好みが分かれる部分かも知れない。

【考察】トヨタ自動車がダサいと言われる理由まとめ

以上、最近のトヨタ車のデザインを見てきたわけですが、少なくとも方向性としては「カッコ良くなってる」ことが分かります。そこで最後はトヨタ車がダサいと言われる理由を総括的に考察してみたいと思います。

結論から書くと、トヨタ車は売れてるだけに見慣れるデザインが多いからではないか。そのため飽和気味のトヨタ車はデザイン的にあふれてしまって飽きやすく、結果的にダサいと感じられる理由なのかも。

逆に、だからといって奇をてらったデザインに走ると、それこそ「マジでダサいデザイン」に仕上がってしまう悪循環が起きた時期がトヨタには確かにあった。この負のイメージを現在でも引きずる人も少なくなく、未だにダサいイメージを持ってる人がいても仕方ない。

ただ、そういったトヨタの悪癖もC-HRの発売前後から払拭されつつあると個人的には感じます。最近は市場調査もしっかり行っているのか、「すんげーダサいトヨタ車」みたいなんは見かけない。シエンタあたりも実際問題として大人気。

昔に限っても、今の価値観だとトヨタの旧車をダサいと思うこともありますが、別に他の自動車メーカーも昔はダサい車を多く発売してたわけですから、相対的にどっちのデザインが上か下かは判断できないはず。日本車そのものがもはやダサかったぐらい。

だから、基本的には判官贔屓から「トヨタ車はダサい」と言われているのかなー、とカーギークでは考察してみる。

コメント

  1. 匿名 より:

    いいやトヨタ車はダサい

  2. 匿名 より:

    それな

  3. 匿名 より:

    だからトヨタはダサい草大草原

  4. 匿名 より:

    ソアラってセダンだったのですか?

  5. 匿名 より:

    エスクァイアのグリルはダサいでしょ

  6. 勘違いトヨ太。 より:

    トヨタはダサいよ。
    そもそもトヨタは信頼性で売ってるメーカーだし。「オシャレ=奇抜」と履き違えてる。

タイトルとURLをコピーしました