ドイツの高級自動車メーカー「アウディ」といえば、やはり画像の特徴的なエンブレム。一見するとオリンピックのロゴマークにも見えますが、非常に洗練されたシンプルなデザインだと個人的に思います。
でも気になるのは「アウディのマークは何故4つの丸なのか?」という点。確かに見た目的に美しいデザインですが、五輪マークが5つの世界の大陸を現しているように、このアウディのロゴにもなにか意味はあるのか?
実はアウディのロゴマークに深い意味がございました。そこで今回は「アウディのロゴマーク(エンブレム)のナゾ」をカーギークでは解説していこうと思います。
ロゴマークの正式名称は「フォーリングス」
まずはエンブレムの正式名称。一応、名前があるらしい。
このロゴマークは正式には「フォーリングス」と呼びます。そのまんまの読み方。日本語に訳すなら「四輪」みたいなところか。
じゃあアウディは自動車メーカーだから、そのまんま「4WD(四輪駆動車)」を意味しているんでしょうか?でも残念ながら関係ない模様。
エンブレムは「4つの会社」の連帯を意味してる
まずアウディの歴史を振り返ってみると、ヨーロッパの自動車メーカーだけあってかなり歴史は古い。
遡ること1909年に創設者・アウグスト・ホルヒが「Audi」を設立しました。何故ヨーロッパ人の名前はもれなくカッコイイんでしょうか。それはさておき、アウディはその後不況に見舞われます。具体的には1932年の世界大恐慌。
そこでアウディは「ヴァンダラー」「ホルヒ」「DKW」といった自動車メーカーと共に、「アウトユニオン」という合弁会社を作って難を逃れる。今でも自動車メーカー同士の糾合は存在しますが、クルマという文明の利器が発明された時からそうだった模様。
そして、この時に「フォーリングス」のエンブレムが生まれた。
つまりアウディのロゴマークは「4つの会社」を意味しているらしいです。冒頭で五輪マークと似てると言いましたが、あながち外れてない。五輪マークも世界の五大陸を意味しており、平和や連帯を訴えてるエンブレムですから。
アウディにとって「4」の数字は重要?
だからアウディにとって「4」という数字は重要な意味を持つらしい。
アウディが誇る「クワトロシステム」は言うまでもなく、例えば「A4」も最たる例に挙げられるのではないか。このA4のライバル車種は、BMWやメルセデス・ベンツだと「3シリーズ」や「Cクラス」が挙げられます。
どうしても売れ筋のCセグメントカーは、順番的に「3番目」のモデルに位置付けられる。
ベンツだとAクラス→Bクラス→Cクラス。BMWでれば1シリーズ→2シリーズ→3シリーズ。でもアウディはA4をCセグメントカーに設定するために、あえて更に最小サイズのA1をベースにブランディングを始めてる。
何故、あえてアウディはこんなことをするのかずっと個人的に疑問だったものの、確かにフォーリングスが持つロゴの意味や歴史を考えると当然っちゃ当然の車名なんだと思います。主軸モデルを「4」に設定したいのもむべなるかな。
アウディにとってはロゴマークやエンブレムはブランドを示す以上の価値を持つ模様。また常に「原点回帰を忘れないでおこう」という意味合いも込められているのかも知れない。
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