【2020】86 vs ロードスター 徹底比較まとめ【長所短所の違い】

日本が誇るスポーツカーが「トヨタ・86(ハチロク)」と「マツダ・ロードスター」。性能的には両者より優れたクルマは多いものの、200~300万円台で購入できるスポーツカーはロードスターと86に勝る車種はない。

そこで今回カーギークでは「86 vs ロードスター」を徹底的に比較してみたいと思います。86もロードスターも数年以内にフルモデルチェンジも噂されておりますが、是非クルマ選びの参考にしてください。

【比較】86(ハチロク)とロードスターの内外装の違い

まずはトヨタ・86とマツダ・ロードスターの内外装を比べていこうと思います。

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(上:86、下:ロードスター)

最初は86とロードスターの外観デザインの比較。

結論から書くと、トヨタ・86のデザインの方が無難にカッコいい気はします。ロードスターのフロントマスクは良くも悪くも個性的すぎる。個人的には、他のマツダ車と比較すると余計に「なんでこんなデザイン?」という印象を毎回持つ。

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(カートップ11月号 交通タイムス社)

ただ全体的なフォルムで比べると、マツダ・ロードスターは非常に躍動感があって立体的で素敵なデザインをしてる。ヒップもプリッと小ぶりで可愛く、サイドから見るとロードスターのフロントノーズの長さが86よりも非常に際立ってることが分かります。

だから前後重量バランスもロードスターの方がかなり最適化されており、まさに「スポーツカー」という出で立ちは86より勝るかも知れない。乗り味や操縦安定性などの違いについては後述。

だからロードスターはフロント画像だけで比較するとイマイチですが、実際に目の当たりにすると「それなりに売れる理由」も納得。正直、トヨタ・86の方が一般受けするカッコ良さがあるものの、ロードスターとの比較は「甲乙付けがたい」という結論でまとめてみたいと思います。

【車体スペック】ロードスターより86の方がサイズが大きい!

続いては86とロードスターの「車体サイズ」の比較。

パット見の比較比較だけでは同じように思えますが、意外と主要諸元の違いは多い。体感的な取り回し性能の差など、実際に購入する時に重要な情報だったりするのでチェックしてみてください。

○トヨタ・86の車体サイズまとめ

◆全長…4240mm
◆全幅…1775mm
◆全高…1320mm
◆ホイールベース…2570mm
◆トレッド前後…1520mm/1540mm
◆サスペンション前後…マクファーソン/ダブルウィッシュボーン
◆駆動方式…FR

○マツダ・ロードスターRFの車体サイズまとめ

◆全長…3915mm
◆全幅…1735mm
◆全高…1245mm
◆ホイールベース…2310mm
◆トレッド前後…1495mm/1505mm
◆サスペンション前後…ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
◆駆動方式…FR

ざっくり違いをまとめると、トヨタ・86の方がマツダ・ロードスターより一回りほどサイズが大きいです。ロードスターはオープンカーということもあって、全高も7cmほど低い。全幅は4cmほどの違いしかありませんが、やはり室内の広さは86に軍配が上がります。

【比較】86もロードスターも内装の質感は同じだが…

ということで、続いては「内装や室内の広さ」などを比較したいと思います。

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(上:86の内装 下:ロードスターの内装)

結論から書くと、個人的には86もロードスターも内装の違いはあまりないという印象。どっちも割と質感は高め。

またハンドルは握りやすい絶妙な太さで、ステリングホイール径も小さくてスポーティーでどっちもスポーツカーとしては好印象。ロードスターがやや割高ではあるものの、おおむね価格帯がほぼ同じってこともあって質感やデザインで大きな違いは出てこないのか。

でも前述の通り、正直、ロードスターの室内空間は狭いため実用性は軽自動車以下だと思います。

やはり車体サイズの大きさや違いが、そのまま室内の広さになって現れてるカタチ。そもそもロードスターに至っては後部座席がない。86は2ドアクーペですが乗車定員は一応4名。室内空間は言うまでもなく、荷室スペースの違いなども推して知るべし。

ただし、室内の広さは狭いものの、運転のしやすさなどではロードスターにやや軍配か。

例えば、内装を見ると86と違ってダッシュボードの傾斜が下がりがち。車高の低さも相まって、前方視認性の高さはロードスターが上回る。シフトノブの位置やテレスコピックの有無など、「人馬一体感」の差でもロードスターに軍配か。

「痛み分け」と表現していいのか分かりませんが、個人的には内装や室内でも「五分五分」という結論でまとめたいと思います。どっちも良し悪しがハッキリ分かれているため、あとはどこを重視するか何が好みかで86かロードスターか選べばいいと思います。

ロードスターと86のエンジン構成やスペックの違いまとめ

走りや乗り心地の違いを論評する前に、まずはロードスターと86の「それぞれのエンジン構成やスペック」の違いをチェックしておきたいと思います。

○ロードスター(1500cc直4NAガソリンエンジン)

◆最高出力…97kW(132PS)/7000rpm
◆最大トルク…152Nm(15.5kgm)/4500rpm
◆変速機…6AT
◆車重…1020~1060kg
◆カタログ燃費…16.8km/L(WLTCモード)

○ロードスターRF(2000cc直4NAガソリンエンジン)

◆最高出力…135kW(184PS)/7000rpm
◆最大トルク…205Nm(20.9kgm)/4000rpm
◆変速機…6AT
◆車重…1100~1130kg
◆カタログ燃費…15.2km/L(WLTCモード)

○86G(2000cc水平対向直4ガソリンエンジン)

◆最高出力…147kW200PS7000rpm
◆最大トルク…205Nm20.9kgm6400~6600rpm
◆変速機…6AT
◆車重…1230kg
◆カタログ燃費…12.8km/L(JC08モード)

6速MTモデルの「86GT」はエンジンパワーが若干アップしております。またカスタマイズモデルの「86GR」はサスペンションなどが改造されてるだけなので、エンジンスペックも6MTモデルと同じになります。

【比較】86もロードスターもどっちも走りは素晴らしい!

ということで「走りの違い」を比べていこうと思います。果たしてロードスターと86はどっちがスポーツカーとして優秀なのか?

結論から書くと、86(ハチロク)もロードスターもどっちも走りは優秀だと思いました。非常に面白くない答えですが、自分のような素人では判断できないほど差は少ない気がします。価格帯を考えたら、どっちも非常に優れたスポーツカー。

とはいえ86とロードスターの走りの違いを比べつつ、それぞれの良さやダメな部分を評価してみた。

○86はスポーツカーとしての完成度が高い!

まず86(ハチロク)はダイレクト感ある走りが楽しい。

アクセルを踏むほど速度が上がるNAエンジンらしさも魅力。6速ATでも上滑り感が少なく、NAエンジンであっても、0-100km/h加速も10秒を切るなど非常に速い。86の軽量ボディと相まってトルクフルな加速感を思いのほか楽しめると思います。

86はトルセンLSDを採用するなどコーナリング時のトラクション性能に優れており、操縦安定性やコントロール性能は抜群。とりわけ86はシャシー性能が高く、サスペンションも熟成されており、ボディーの完成度は国産スポーツカーでもピカイチと言えましょう。

また、トヨタが現在売出し中の「86GR」は特にサスペンションなどがチューンナップされており、価格さえ度外視すれば「国産スポーツカーNo.1」かも知れないと誰もを唸らせるポテンシャルの高さを秘める。

一方、相対的にシャシー性能の高さに「エンジンが付いてこれてない」といった評価を抱く人も。もちろん気持ち良く加速してくれるエンジンですが、それだけ車体がスポーツカーとして完成度が高すぎるので物足りなさも生まれるということ。

86はマイナーチェンジや年次改良で車体が熟成されているものの、逆にエンジンのテコ入れは小幅に留まってることが影響。やはりスバル製ということやスペースの兼ね合いもあってか、排気量を増やすといった大胆な措置が取りにくいんだと思います。

○ロードスターは「トータルバランス」に優れる!

一方、ロードスターRFの走りも「人馬一体感」では負けてない。

やはり86と同様に、当初はシャシー性能が相対的に勝ってるといった評価もあったものの、2018年の改良で2.0Lエンジンが大幅にパワーアップ。レブリミットの上限も引き上げられ、悪い意味でのギャップ感が解消されております。

2.0Lエンジンの軽やかな吹き上がり感と車重の軽量さ+車体剛性の高さが絶妙にマッチしており、ロードスターRFも随分と86の加速感に肉薄。ほぼ50:50の前後重量バランスも含めて、操縦安定性も抜群。

またロードスターのサスペンションはしなやかで乗り味は上々。エンジンノイズやロードノイズも低く、街中走行では86よりも上質さや上品さを体感できるはず。ホイールベースも短いので、86よりも街中での取り回し性能は優れます。

変速機のダイレクト感や単純なスピードでは86が上回るため、スポーツカーとしての素直な楽しさではやや下回るものの、それでもロードスターは「トータルバランス」に優れる。街中での扱いやすさや乗り味の上質感などは若干軍配が上がるか。

ただし、ロードスターは1.5L直4NAエンジンはやや非力。車重は最も軽量ではあるものの、86と比較するとあらゆる面で見劣りするかも知れない。もし86並の走りと比べるなら、ロードスターRF一択か。

自動ブレーキの性能で比べるとロードスターに軍配!

最後は「予防安全性能」や「燃費性能」で86とロードスターを比較してみたいと思います。どっちもスポーツカーにカテゴライズされますが、果たして大きな違いが出てくるのか?

結論から書くと、予防安全性能ではロードスターが圧勝しております。

先日の大幅改良でロードスターの自動ブレーキは「サポカーSワイド」に対応し、夜間でも歩行者を認識して自動的にストップしてくれるスグレモノに進化済み。現時点で販売されてる車の中は最高性能の自動ブレーキ。

一方、86はそもそも自動ブレーキが設定されておらず。トヨタには「トヨタセーフティセンス」と呼ばれる最高性能の自動ブレーキがあるものの、残念ながら86は完全な無防備状態。一応、86にはクルーズコントロールシステムだけは備わってるものの…。

ただロードスターはオープンカーであり、86にはサイドカーテンエアバッグが標準装備されてるなど、総合的な安全性能で比べると一概に優劣を付けにくい or ロードスターが完勝とまで言えるかは微妙な部分もありますが…。

燃費性能でもロードスターに軍配!

一方、燃費性能もロードスターに軍配が上がります。

カタログ燃費の時点で数km/Lほどロードスターが上回っており、86は燃費モードが古いJC08モードを採用してる点がマイナス。車高の低さなども相まって、ロードスターの方が86よりも実燃費に優れるはず。

ロードスターの実燃費が15km/L前後とすると、86の実燃費は10km/Lちょい程度ぐらいに落ち着くと予想されます。どっちも燃料はハイオクガソリン仕様なので、それなりに維持費はかかりますが、中長期的に乗ればロードスターの負担の軽さは際立つか。

ただし、86(2.0L)の価格帯は260~340万円に対して、ロードスター(1.5L)の価格帯は250~320万円ロードスターRF(2.0L)の価格帯は325~374万円。もしロードスターRFを購入する場合、86の方が結果的に安上がりの可能性も。

実燃費などの詳細については、【感想】マツダ新型ロードスター試乗記事も改めて参照。

【比較】86とロードスターの違い総括まとめ

以上、カーギークによるトヨタ・86(ハチロク)とマツダ・ロードスターを徹底比較した考察記事でした。

基本的には、86もロードスターも毎年のように改良が施されており、スポーツカーとしての実力は年々と増すばかりか、どっちも未だに商品力の高さは新型車と同然に新鮮なままと言えます。

「86(ハチロク)」は思った以上にゴリゴリのスポーツカー。単純な速さや純粋な加速性能ではロードスターを上回るかも。室内空間も広いとは言いませんが、ロードスターと比べればギリギリ許容範囲内か。

MT車でもAT車でもどっちも運動性能に差がない点から考えても、スポーツカーとしての完成度の高さが伺えます。まさに86は誰でも楽しめる点で高評価。ただし、それ故に自動ブレーキすら設定されないなどの大きなデメリットも。

一方、「ロードスター」は2シーターのオープンカーという特殊性を持つものの、実は86よりも燃費性能がかなり優れており、最高性能の自動ブレーキも完備するなど「乗用車としての完成度」も実は高い点が高評価。車体の小ささも含めて、むしろ一人で街乗りする分には86より適してると言えましょう。

だから「オープンカーか否かか」ということ以外にも、86とロードスターにはそれぞれの特色や違いも多かったと思うので、自分が一体何を重視するかでクルマ選びすればいいと思います。

ちなみに新型86最新フルモデルチェンジ情報新型ロードスター最新フルモデルチェンジ情報なども参照。いずれどっちも大幅にテコ入れされれば、また両者の違いも際立ったりするのかも知れません。

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