ダイハツ新型タントは2019年7月にフルモデルチェンジしました。新型タントは外観デザインが一新され、全車速域追従クルーズコントロールが設定されたことが話題になりました。
一方、気になるのはタントのライバルであるスズキ新型スペーシアの存在。新型スペーシアは2017年12月にフルモデルチェンジして数年経過するため、タントにどこまで引き離されたのか?いやむしろタントを突き放してる部分が未だに多いのか?
そこで今回カーギークでは「ダイハツ新型タントとスズキ新型スペーシア」を徹底的に比較してみたいと思います。乗り心地や実燃費はどっちがおすすめ?スペーシアとタントはどっちを購入すればいいのか是非参考にしてください。
外観デザイン比較
まずは「外観デザイン」の比較。タントとスペーシアはどっちの方がカッコいいのか?最初はノーマルグレード同士で比べてみたいと思います。基本的に上がタント、下がスペーシアという構図で比較してます。
最初は定番色の「ホワイト」で比較。
タントもスペーシアもヘッドライトは柔らかい縁取りのデザイン。どっちも女性ウケを狙ってる雰囲気。ただタントのヘッドライトはやや細く、スペーシアはやや巨大。またグリルはタントは黒い部分が強く、スペーシアはメッキ感が強め。
続いて「イエロー(ベージュ)色」で比較するとこんな感じ。サイドを確認するとピラーがブラックアウト化されてる部分に違いが見て取れます。タントはオーソドックス、スペーシアはドア部分がハッキリと分かるようなデザインに仕上がってる。
またスライドドアのパネル部分を見ると「凹み部分」にも違いが確認できます。タントはドア下部にしか凹みがありませんが、スペーシアはハンドルの持ち手付近にも上下2つに柔らかい彫り込みが確認できます。スペーシアの方が微妙に飽きさせない。女性ウケとアウトドア感が両立された演出。
他にもタイヤホイールのデザインにも違いがあります。タントはオーソドックスなデザインですが、スペーシアのホイールは可愛らしい。スペーシアのホイールは外観の雰囲気と合ってる印象です。あまり見かけたことがないデザインも新鮮味がある。
どっちの見た目が良いかの具体的評価は避けますが、それぞれ女性ユーザーをターゲットにした雰囲気に仕上がってることだけは確か。タントのノーマルグレードにツートンカラーは設定されてないものの、2020年4月以降は可能となります。
○カスタムグレード系を比較
続いては「カスタムグレード」同士で比較してみようと思います。やはり上がタントカスタム、下がスペーシアカスタムという構図。
まずは定番色の「ホワイト」で比較。先程もノーマルグレード同士で比べましたが、タントカスタムは「日本凧のようなフロントマスク」に仕上がってるのに対して、スペーシアカスタムは三菱の「ダイナミックシールド風」に仕上がってることが分かります。
何故か、タントカスタムの方が「黒い部分」の存在感が強く見えますが、それはメッキ感が少ないから。スペーシアカスタムはグリルやインテーク部分を縁取るようにメッキ加工が施されてますが、タントカスタムのメッキ感はゼロに等しい。
だから「ブラック色」で比較すると、タントカスタムは車体全体が真っ黒に見えてしまうのが難。逆にスペーシアカスタムの黒色はメッキ感が「絶妙なアクセント」として効いてる印象です。清潔感やまとまり感があるのはスペーシアカスタムか。
続いて「レッド×ブラック」のツートンカラーで比較。タントカスタムはややくすんだシックな赤色に対して、スペーシアカスタムはやや鮮やかな赤色。タントカスタムはスズキ・クロスビーのようにドアパネルにガーニッシュを施せるのも特徴。
ただし、残念な点はドアパネルのガーニッシュは「明るめの車体カラーに設定できない」こと。実質、3トーンカラーとも言えそうなコレはホワイト、ブルー、レッドの3色のみ。ホワイト以外は暗色系の車体カラーは意外と映えないのが難点。
最後は「スペーシアギア」と「タントカスタム」を比較するとこんな感じになります。
個人的な感想をまとめると、デザインのバランスが全体的に取れてるのはスペーシアカスタムかな。
タントは先代と比べると随分とマシにはなりましたが、やはりカスタム系は好みが分かれそう。特に暗色系のカラーは車体全体が暗くなりすぎる。実際、新型タントの販売台数は一年経たずに早くも失速するなど、今後マイチェンでデザインが変更されるか。
車体サイズの大きさを比較
続いては「車体サイズ」を比較。タントとスペーシアはどっちが大きいのか?
結論から書くと、どっちも同じ軽自動車だけあって車体の大きさはほぼ同じです。ただし、全高はスペーシアの方が高いです。先代スペーシアはタントよりもサイズ感が小さかったと思いますが、フルモデルチェンジ後もタントの背の高さを上回ってる状態は変わらず。
だからスペックの数字上では「室内の広さ」もスペーシアがタントを上回ってる模様。最小回転半径はタントが長いものの、これはホイールのインチサイズの違い。改めて乗り心地など走りを比較しますが、小回り性能はスペーシアもタントも同じです。
○タントの主要諸元まとめ
全長…3395mm
全幅…1475mm
全高…1755mm(4WDは1775mm)
ホイールベース…2460mm
最小回転半径…4.4~4.7メートル
最低地上高…150mm(4WDは165mm)
室内長…2180mm
室内幅…1350mm
室内高…1370mm
○スペーシアの主要諸元まとめ
全長…3395mm
全幅…1475mm
全高…1785mm(スペーシアギアは1800mm)
ホイールベース…2460mm
最小回転半径…4.4~4.6メートル
最低地上高…150mm
室内長…2155mm
室内幅…1345mm
室内高…1410mm
内装インテリアの比較
続いては「内装インテリア」を比較。スペーシアとタントの内装はどっちの質感が高いのか?やはり上の画像がタント、下の画像がスペーシアになります。
まずは「ノーマルグレード」の内装を比較。
例えば、メーターの位置を比べるとスペーシアはドライバーの真ん前とオーソドックスな配置に対して、タントはややセンター寄り。その分だけタントは運転席前にアッパーボックスを設置してるのが有利。
メーターパネルそのものもデジタルメーターを採用してるタントの方が質感は高め。スペーシアはやや古めかしさを漂わせる。ただどっちもエアコンの吹出口を縁取るように色を塗り分けてるのも特徴。
一方、助手席前を比べるとスペーシアは巨大なアッパーボックスが設置されており、パカッと開きます。
ただし、「物を置いておく」という点で比較するとタントの方が便利か。スペーシアの助手席前のボックスは妙に膨らんでるため物を置くことを考えると微妙かも。またスペーシアはドリンクホルダーをいちいち引き出さなきゃいけないので、常に露出してるタントの方が便利?
○個性的なスペーシア、オーソドックスなタント
続いては「カスタムグレード」の内装を比較。どっちもブラック系を基調とした内装はシック。ピアノブラック調で塗装されたシフトノブ周辺など、タントカスタムもスペーシアカスタムも無難に質感は高めか。
ただし、オプションのナビはタントが9インチに対して、スペーシアが8インチ。その割にスペーシアのナビは出っ張って配置されてるため、Aピラーの太さもスペーシアより細い印象。前方視界性ではタントがやや有利と評価してみる。
続いてはスペーシアギアとタントカスタムの内装を比較。スペーシアギアの内装は助手席前のボックスの蓋表面に「×マーク」があしらわれるなど、ややアウトドア感が強めの内装に仕上がってます。ただし、質感の点でスペーシアカスタムには負けるか。
だから内装デザインの違いを比べると、スペーシアは個性的だったのに対して、タントは至って平準。まさに外観とは全く真逆。実用性や収納力の面で大きな差はないと思いますが、タントは最近発売されただけあってスペーシアよりも質感そのものはやや高かったか。
室内荷室の広さや乗降性の違いは?
続いては「室内の広さや乗降性」を比較したいと思います。
結論から書くと、室内の広さはどっちも甲乙付けがたいと思います。
例えば、後席シートの膝周り空間は拳半個分ほどタントが広いものの、頭上空間はスペーシアが拳一個分ほど余裕があります。タントはシート位置が高く、全高がスペーシアより低いことも影響。体感的な広さで比べるとほとんど違いはないと思います。
また乗降性を比較すると、タントは真ん中のピラーがないため開口幅はLクラスミニバンを軽く超える。一方、スペーシアもフロアのステップ高は345mmとタントの360mmより低い。全高がタントより高いこともあって、乗降性という点で意外と健闘。
一方、荷室空間の広さはスペーシアに軍配が上がります。後席に2名乗車時で比較すると、荷室奥行きはタントが260mmに対して、スペーシアは310mm。荷室幅はタントが少し上回ってるものの、後席シートを倒した奥行きでもスペーシアが優勢。
地上からの荷室のフロア高もタントが590mmに対して、スペーシアが540mm。それだけ荷物の上げ下ろしがしやすい。そのため荷室の積載性の点でもスペーシアがおすすめと評価できそう。タントはスペーシアより数年遅れて発売されたことを踏まえると、もっと頑張れたか。
搭載エンジンの違いまとめ
続いては「搭載エンジン」の違いを比較してみたいと思います。
ただし、主要諸元と同じく、どっちも同じ軽自動車だけあってエンジンスペックはほぼ同じです。敢えて細かい違いを見ておくと、出力やトルクはタントが優勢、実行回転域はスペーシアが優勢。ちなみにスペーシアは全車簡易電気モーターを設置したマイルドハイブリッド車。
乗り心地や加速感の違いは後述するので細かい数字はざっくり見るだけで十分です。
○タント・660cc直3NAエンジン
- 形式…KF型
- 最高出力…38kW(52PS)/6900rpm
- 最大トルク…60Nm(6.1kgm)/3600rpm
- 車重…900kg
- カタログ燃費(WLTCモード)…21.2km/L
- 燃料タンク…30L
○タント・660cc直3ターボエンジン
- 形式…KF型
- 最高出力…47kW(64PS)/6400rpm
- 最大トルク…100Nm(10.2kgm)/3600rpm
- 車重…910~920kg
- カタログ燃費(WLTCモード)…20.0km/L
- 燃料タンク…30L
○スペーシア・660cc直3NAエンジン
- 形式番号…R06A型
- 最高出力…38kW(52PS)/6500rpm
- 最大トルク…60Nm(6.1kgm)/4000rpm
- 電気モーター…2.3kW(3.1PS)/50Nm(5.1kgm)
- 車重…870~880kg
- カタログ燃費(WLTCモード)…?km/L
- 燃料タンク…27L
○スペーシア・660cc直3ターボエンジン
- 形式番号…R06A型
- 最高出力…47kW(64PS)/6000rpm
- 最大トルク…98Nm(10.0kgm)/3000rpm
- 電気モーター…2.3kW(3.1PS)/50Nm(5.1kgm)
- 車重…890kg
- カタログ燃費(WLTCモード)…?km/L
- 燃料タンク…27L
【走り比較】乗り心地や加速性能の違いは?
続いては「走りの違い」を比較したいと思います。乗り心地はタントとスペーシアどっちがおすすめなのか?
結論から書くと、「乗り心地」はややタントが上回りそうです。
例えば、シートの座り心地を比べると、タントはふんわりと快適。一方、スペーシアはやや硬くて、ホールド感は弱い。タントのシートはクッションも厚みがあって程よく沈み込むなどサポート性は上々。ダイハツ車特有のシート座面の小ささが随分と改善されてます。
また路面から伝わる凹凸感もスペーシアが強めか。いわゆるフラットな乗り心地度合いで比較するとタントがおすすめ。タントの乗り心地はやや硬さは残るものの、スペーシアの方が車重の軽さと引き換えに上下動の収まりは悪いかも知れない。
また「静粛性」の点ではタントがやや有利。タントはDNGA効果か車体全体の遮音性が高い。一方、スペーシアは実用回転域が低いため耳障りなエンジンノイズなどはそもそも発生しにくいものの、もう少し車体に吸音材などにお金をかけても良さそう。
逆に言うと、「加速性能」はスペーシアが有利。タントも新型CVTの採用でステップATのような気持ちの良い加速を引き出せるものの、体感的な速さだったらスペーシア。スムーズな加速感や動力性能のゆとりで比べると、タントは相変わらず不利。
ただスペーシアはハンドリングも割と軽いため、カーブ走行など操縦安定性ではタントよりも不安感を残すか。タントはボディ剛性も高まったこともあってスタビリティは上々。スペーシアは「全体の走りのバランス」はあまり取れてないか。
さらなる詳細はスズキ新型スペーシアの試乗レビューやダイハツ新型タントの試乗レビューも合わせてご参照ください。
安全装備の違いは?
続いては「安全装備」の違いを比較。タントとスペーシアはどっちの安全性能が高いのか?
結論から書くと、タントの方が安全性能は高いです。
例えば、カーテンエアバッグを見ると全車標準装備されてるタントに対して、スペーシアはカスタムターボの1グレードのみ。サイドエアバッグは標準装備されてるものの、カーテンエアバッグはスペーシアギアにも設定されてません。
他にも上級グレードに限ってですが、「アダプティブヘッドライト(ハンドルの操舵角に応じてヘッドライトの照射角度も変わる)」が標準装備されてるのもタントの魅力。
そして、タントの次世代スマートアシストには全車速域の追従クルーズコントロール(ACC)などが設定されてるのもポイント。スペーシアは追従クルコンすらなく、普通のクルーズコントロールがスペーシアカスタムのターボに標準装備されるだけ。
またスペーシアは車線逸脱防止支援システムも、あくまで警報止まり。タントは自動でハンドル制御も行ってくれるなど、スペーシアの安全装備の見劣り感は否めない。新型ハスラーには全車速域ACCがターボモデルに標準装備されており、スペーシアは今後の改善に期待。
ただし、タントの優秀な安全装備は全てセットオプションに留まる点がマイナス。しかも、極一部の上級モデルにしか設定できない。次世代スマアシの値段は所詮+6万円程度に過ぎず、日産新型ルークスでも言えますが、何故標準装備しないのか疑問。
せっかく全車速域ACCといった先進装備を用意しても一切標準装備されてないのであれば、やはりタントの安全装備をポジティブに評価しにくい。また全車速域追従クルコンの熟成度がイマイチ。
そのためタントもスペーシアも「自動ブレーキそのものの性能」を比較するとさほど大きな違いはないと思います。どっちも後退時に対応してるものの、夜間歩行者や自転車など未対応。自動ブレーキの性能はどっちも及第点レベルですが、トヨタセーフティセンスといった最新の安全装備と比べると月並みレベルか。
実燃費ならスペーシアがおすすめ
続いては「実燃費」の違いをチェック。燃費性能はタントとスペーシアどっちが優れてるのか?
結論から書くと、燃費性能はスペーシアに軍配が上がりそう。
計測した距離は高速道路が80km、市街地が30kmだったようですが、ターボエンジンの実燃費がタントカスタムが14~21km/L、スペーシアカスタムが15~23km/Lだった模様。だからスペーシアの方がリッター1~3キロほど燃費性能がタントより優れそう。
一番上のタントの実燃費はNAエンジンの数値ですが、これはターボエンジン搭載のスペーシアカスタムとほぼ同水準。そのためスペーシアのNAエンジンの実燃費は少なくともタントを上回ることは確定的。やはり超小型モーターやエコクールなどが実燃費に好影響を与えてるものと考えられます。
あとタントはシャシーはDNGAプラットフォームに一新されたものの、エンジンが古いまま。車重差も数十kg程度とわずかながらスペーシアが軽量なので、そこらへんの細かい積み重ねが両者の実燃費の違いとして現れてると思います。
市街地燃費はさほど違いは出てないように見えますが、あくまで測定した距離が短かっただけでしょう。特にスペーシアのモーターアシストはストップアンドゴーが多い街中走行でこそ活きるので、乗れば乗るほどタントと燃料費や維持費の差は現れそうです。
ただし、燃料タンク容量がタントは30Lに対して、スペーシアは27Lとやや小さい。一回の給油で走れる航続距離はどっちも大差ないか、むしろタントの方が長く走れると思います。
価格や値段帯の違い一覧まとめ
続いては「価格の違い」を比較してみたいと思います。そこでタントとスペーシアの値段一覧をざっくりまとめてみた。
○タントの値段一覧
- L…約133万円(自動ブレーキなしは124万円)
- X…約149万円
- Xセレクション…約149万円
- Xターボ…約159万円(次世代スマアシは+6万)
- Xターボセレクション…約164万円
- カスタムL…約158万円
- カスタムX…約170万円
- カスタムXセレクション…約172万円
- カスタムRSターボ…約178万円(次世代スマアシは+5.5万)
- カスタムRSセレクションターボ…約185万円
- (4WDは+12~13万円)
○スペーシアの値段一覧
- G…約136万円
- X…約149万円
- カスタムGS…約160万円(自動ブレーキなしは154万円)
- カスタムXS…約172万円
- カスタムXSターボ…約182万円
- ギアXZ…約164万円
- ギアXZターボ…約173万円
- (4WDは+12~13万円)
以上両者の価格一覧ですが、結論から書くとスペーシアもタントも価格帯はほぼ同じです。やはり各社はライバル車を意識してか、極端に割安だったり割高だったりすることはないです。ただし、上級モデルだけで比較すると、タントの方がスペーシアより割高感があります。
理由は前述の安全装備の違いや、ターボ搭載モデルがタントの方が多いことが考えられそう。N-BOXの売れ筋っぷりを考えると、スペーシアはターボ搭載モデルをもっと増やして良さそう。ノーマルグレードにターボエンジンが用意されてないのは寂しい。
一方、スペーシアは「パワースライドドアの予約ロック機能」がエントリーグレードを除いて両側に標準装備。この機能は電子キーを遠隔から使うことで、スライドドアの開閉を自動で操作できる便利な代物。タントは上級グレードのみに留まる。
だから「両者の価格差」は気にする必要はないと思います。足元から暖かい空気が出てくるリヤヒーターダクトやシートーヒーターなどどっちも標準装備されるなど装備面は比較的充実してます。
でもタントはグレード構成がやや煩雑。カスタムグレードとRS系グレードの違いがいまいち不明。その点、スペーシアは「カスタム」と「ギア」の違いは明瞭。タントは次世代スマアシを標準装備してない点などが分かりづらく、実際の購入時にガッカリしそう。
【比較まとめ】タントvsスペーシアの違いまとめ【評価口コミ評判】
以上、カーギークによるダイハツ新型タントとスズキ新型スペーシアの総合比較でした。
結論をまとめると、2019年にブラッシュアップされたばかりの新型タントの「商品力」がスペーシアをやや上回りそうです。
例えば、乗り心地や走行安定性、安全装備などタントの方が好印象を与えてくれます。ただし、走りの快適性の差は言っても知れてる。安全装備に関しても、次世代スマアシはグレード展開が非常に限られてるのも新型タントのマイナスポイント。
一方、スペーシアはピラーレスといった飛び道具こそないものの、車内の広さや使い勝手などでタントを無難に上回る。ファミリーカーとして使う場合、実燃費の良さも魅力的。ハンドリングは割と軽いものの、女性が街乗りで使う際にはそこまでデメリットにはならないでしょう。
あとは車選びで重要な要素が「外観デザイン」。ノーマルグレードはどっちも大きな違いはありませんが、やはりカスタムグレード。
タントカスタムが決してダサいとは思いませんが、スペーシアカスタムと比べると癖があるデザイン。特に暗色系を選ぶと全身真っ黒状態。無難にスペーシアカスタムの方がカッコいい気はします。タントカスタムはもう少しメッキ感を生かして欲しいところ。
だから新型タントは発売年こそ新しいですが、新型スペーシアの商品力は未だに高いレベルにありそう。露骨に見劣りするのは安全装備ぐらいかな。
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