【違い】キャリィトラック vs ハイゼットトラック 徹底比較まとめ【おすすめ軽トラック】

日本の農作業に欠かせないクルマが「軽トラック」。もちろん仕事用のクルマにはN-VANのような軽商用車もありますが、やはり農家の方などが荷台にボンと泥まみれの野菜をそのまま載せるためには軽トラックが便利。

ちなみに【比較】N-VAN vs N-BOXなども参照。

そこで今回カーギークでは代表的な軽トラックの「スズキ・キャリイトラック」と「ダイハツ・ハイゼットトラック」を徹底比較してみたいと思います。実際ネット上の比較記事を参考に購入してる方が多いかは不明ですが、好奇心がてらチェックしてみてね。

【違い】キャリイトラックとハイゼットトラックの外観比較

まずはキャリイトラックとハイゼットトラックの内外装を比較。

(上:キャリイトラック、下:ハイゼットトラック)

最初はノーマルタイプのグレードを比較。上がスズキ・キャリイトラック、下がダイハツ・ハイゼットトラックになります。

結論から書くと、キャリイトラックもハイゼットトラックも見た目的には大差なし

せいぜいヘッドライトがちょっと縦長か横長かの違い程度。むしろバンパー付近のエアインテークダクトなどは見事に同じ。サイドウィンドウの形状なども大きな違いはなく、良くも悪くも、どっちも甲乙つけがたいもんがあります。

ただハイゼットトラックの車体カラーが8色に対して、キャリイトラックは5色止まり。画像を見ても分かるように、まさに軽トラックとは思えないほど色とりどり。そのため選択肢の幅ではハイゼットトラックが有利。

○ハイルーフ仕様車のデザインの違いは意外と多い?

そこでどっちにも設定されてる「ハイルーフ仕様グレード」同士で比較すると、どうやら多少の違いはあるらしい。

(上:スーパーキャリイ、下:ハイゼットトラックジャンボ)

やはりデザイン外観の質感的に大差はないものの、結論から書くと「キャビネット部分」に違いが見て取れることが分かります。要するに、軽トラックの「人が乗る部分の大きさ」に違いがある。

例えば窓ガラスの面積の違いを見ると一目瞭然で、上のスーパーキャリイの方が大きいことが分かります。ハイゼットトラックジャンボは下に長く伸びてるものの、その分だけシート後方の空間が狭いことが読み取れます。

一応、ハイゼットトラックはハイルーフ仕様(ジャンボ)はフロントマスクにメッキパーツが増加するなどデザインの質感がアップ。その分だけ進化度が読み取れるものの、逆にキャリイトラックは元からメッキ感がそれなりに強い。

そのため先程の比較ではハイゼットトラックに軍配と評価しましたが、実はキャリイトラックの方が若干デザインの質感が高かったのかも知れない。

【比較】荷台やシートの乗り心地はどっちが有利?

ということで、次は「キャビン(居住空間)」や「荷台の大きさ」などを比較。やはり軽トラックは仕事のクルマ。どれだけ多く積載できるかが肝要ってもんです。

結論から書くと、キャリイトラックもハイゼットトラックも積載性では大差なし

スペックを確認しておくと、荷台長はキャリイが1940mmに対して、ハイゼットが1945mm。ややハイゼットが有利なものの、床面の長さを意味する荷台フロア長はどっちも2030mmと同じ。

床面からの荷台高はキャリイが290mmに対して、ハイゼットが285mm。荷台幅はどっちも同じ1410mm。軽自動車の規格がやはり決まってる以上、多少の違いはあっても積載性能に影響を与える差にまではならない。

キャリイトラックもハイゼットトラックも両方で荷台フックや荷台ステップなども用意されており、農作業など仕事で使う分にはどっちも便利。使い勝手の比較でも、キャリイもハイゼットもほぼ同じでしょう。

ただし、地面から荷台までの最低地上高はキャリイが650mmに対して、ハイゼットが660mm。約1cm差と意外と違いが大きい。そのため高齢ドライバーさんが重い荷物を持ち上げる場合、キャリイトラックの方が楽で便利なはず。

○ハイルーフ仕様の荷台もやはり違いが多い!

一方、ハイルーフ仕様グレードで比較すると、やはりスーパーキャリイとハイゼットトラックジャンボの違いは大きい。

(カートップ10月号 交通タイムス社)

例えば荷台を比較してみると荷台幅や荷台高は同じなものの、荷台フロア長はスーパーキャリイが1975mmに対して、ハイゼットトラックジャンボは1990mm。そのため両者で2.5cmの違いが発生。

特に荷台長に至っては、スーパーキャリイが1480mmに対して、ハイゼットトラックジャンボは1650mm。スーパーキャリイはキャビンスペースを多く確保したため、結果的に荷台スペースではハイゼットトラックジャンボに軍配

ただ荷台フロア長に関しては、言っても数cm差しかない。もちろんダンボール箱やコンテナなど積載する場合は露骨に差が出るものの、ハシゴなどかさばらない荷物であれば大きな違いは出ないはず。

(左→スーパーキャリイ、右→ハイゼットトラックジャンボ カートップ10月号)

一方、その分だけキャビンスペースはスーパーキャリイに軍配。特に運転席シートのリクライニング角度が大きいため、後方までシートを倒すことが可能。また後方に保管スペースも確保されており、割と大きめの荷物も置いておくことも可能。

実際どっちもそこまで売れるグレードではないものの、カートップの比較記事でも「快適性か実用性か」と表現されていますが、あくまでささいな違いしかないものの両者の車選びではどう評価するか?といったところ。

内装の違いはほぼないが、ハイゼットトラックがやや有利

キャリイトラックもハイゼットトラックも、内装面でも基本的に大きな違いはありません。価格を考えると、質感やデザインもどっちも軽トラックレベル。乗降用グリップの設置など、使い勝手の点でも大きな差は見られません。

そのため比較画像は割愛しますが(軽トラックの内装などあまり興味ない方が多いと思いますし)、ただ「ハイゼットトラックが有利な点」は実は何箇所か存在します。

例えば、ハンドルのスポークの数がハイゼットトラックが3本に対して、キャリイトラックは2本。それだけキャリイトラックはコストカットされており、より乗用車ライクが強いのはハイゼットの方。

またハイゼットトラックは助手席前に大型のアッパーボックスが設置されてるのに対して、キャリイトラックには存在しません。使い勝手の点で細かく比較していくと、ハイゼットトラックの方がキャリイよりも優位。

【キャリイトラック】エンジンスペックなど主要諸元まとめ【ハイゼットトラック】

続いて走りの比較に入る前に、まずキャリイトラックとハイゼットトラックのエンジンスペックを比べたいと思います。全情報を表記するとゴチャゴチャするため、今回は売れ筋のお安いロールーフ仕様のみ表記。

ちなみに、どっちも最大積載量は350kg。カタログ燃費はJC08モードになります。

○キャリイトラックのエンジンスペック

◆660cc直3NAエンジン
◆最高出力…37kW(50PS)/5700rpm
◆最大トルク…63Nm(6.3kgm)/3500rpm
◆車重…690kg(5MT)700kg(3AT・5AGS)
◆カタログ燃費…19.8km/L(5MT)、17.2km/L(3AT)、20.2km/L(5AGS)

○ハイゼットトラックのエンジンスペック

◆660cc直3NAエンジン
◆最高出力…34kW(46PS)/5700rpm
◆最大トルク…60Nm(6.1kgm)/7200rpm
◆車重…760kg(5MT・4AT)
◆カタログ燃費…19.0km/L(5MT・4AT)

エアコンレスグレードの車重は740kg、カタログ燃費は19.6kgになります。

【走りの違い】キャリイトラックの方がブイブイと走る!

ってことで「動力性能」や「加速性能」の比較。

結論から書くと、スズキ・キャリイトラックの走りの方が力強いと思います。どっちもターボエンジンは搭載されないものの、やはりエンジンスペックの違いがそのまま走りにも現れるカタチ。

具体的には最高出力で4馬力、最大トルクで3Nmほどキャリイトラックが上回る。また発生トルクもかなり低く、車重も60kgほど軽量なので、ハイゼットトラックよりもブイブイと加速してくれます。

これでノンターボの660ccだなんて、にわかに信じられない動力性能」とキャリイトラックの走りを評価するのはカートップの比較記事。「商用バンが速すぎる理由」でも解説したように、やはりキャリイトラックの690kgという車体の軽さが奏功。

特に、軽トラックはいろんな荷物を積み込むことが多い。そうすると元々の60kgという軽量さが積載状態でこそ活きてくるはず。変速機は4ATとハイゼットトラックが走りに有利な点はあるものの、やはり走りの軽快さやパワフルさではキャリイトラックに軍配。

一方、最小回転半径はどっちも3.6メートルのため、キャリイトラックもハイゼットトラックも取り回し性能では差がありません。農道や街中ではどっちも運転しやすいはずです。車体サイズが同じため当然っちゃ当然。

ただし、キャリイトラックの方が車体の設計が新しいため、直進安定性の点でもハイゼットトラックを上回ります。そのためトータル性能の差では、スズキ・キャリイトラックの走りに軍配をあげたいと思います。

更に興味があれば【評価】新型スーパーキャリイ試乗レビューなども参照。

【比較】燃費性能やコスパ、安全性能の違いはどう?

ラストは「燃費性能」や「コストパフォーマンス」の点で比較して終わります。

まず実燃費は、キャリイトラックがやや有利か。

カタログ燃費はほぼ同じものの(ATはむしろハイゼットトラックが優勢)、それでも元々の車重の違いは無視できないでしょう。特に多くの荷物を荷台に積載する場合、車重の軽さはそのまま実燃費に直結すると考えていい。

またキャリイトラックのAGSは1km/L以上も他より低燃費。そのため仕事を含めて長く乗り続ける場合、キャリイトラックの方が燃料代が安く済む可能性が高く、結果的に維持費も安く済むはず。

ただし、燃料タンク容量はキャリイが34Lに対して、ハイゼットは35L。一回の給油における航続距離ではどっっちも大きな違いはないでしょう。

○安全性能の高さはハイゼットトラックに軍配!

逆に、安全性能の差ではハイゼットトラックに軍配。軽トラックではあるものの、ステレオカメラタイプの自動ブレーキ(スマアシ3)が設定。対歩行者でも自動的に停止してくれるスグレモノ。

一方、キャリイトラックは「誤発進抑制機能」のみ。いわゆる誰もが想像する自動ブレーキは設定されてない。衝突安全性などでは大差がないと思いますが、予防安全性能ではハイゼットトラックの圧勝と言っても構わないでしょう。

ただ、ハイゼットトラックのスマアシ3が標準装備されたグレードは106万円からになります。それなりにお値段は張ります。

○選択肢の幅はキャリイトラックがおすすめ!

ということで、最後は「車両価格の違い」を比較。

結論から書くと、車両価格の安さやグレードの豊富さはキャリイトラックに軍配

一応、エアコンとパワステがない最廉価モデル(5MT)の値段同士を比較すると、キャリイトラックが約72万円に対して、ハイゼットトラックが約68万円。約4万円ほどハイゼットトラックが安い。

ただエアコンとパワステを装着したモデルの最安価格は、キャリイトラックが約84万円からに対して、ハイゼットトラックは約101万円からと跳ね上がります。一応、これは農繁仕様の4WDグレード。そのため同様のグレードで比較すると、キャリイトラックも102万円とほぼ同じ。

ただキャリイトラックには「エアコンレスグレード」も用意されており、この価格は約94万円とハイゼットトラックよりもお安い。要するに、キャリイトラックの方が選択肢の幅が広く、意外とハイゼットトラックはグレード数は限られてる。

特に仕事や農作業で使用する場合、「いかにお安いグレードを購入できるか?」という点でハイゼットトラックよりもおすすめできます。

【比較】キャリイトラックとハイゼットトラックの違いまとめ

以上、カーギークによるキャリイトラックとハイゼットトラックの比較レビューでした。

結論をまとめると、総合的には「キャリイトラックの方がおすすめ」できる気がします。

もちろんハイゼットトラックが有利な点もありましたが、動力性能や車体の軽量さなどは農作業など仕事で使う要素での違い(軽トラックとしての魅力)は両者を比較する上では大きいと思います。

価格だけで選ぶなら一見するとハイゼットトラックが有利ですが、エアコンレスやパワステレスなど選択肢が細かく用意されてるので、結果的にキャリイトラックの方が財布の事情に合わせて安く購入できそう。

複数台まとめて軽トラックを購入する場合など考慮しても、キャリイトラックの方がおすすめできそうな点で軍配をあげてみたいと思います。ちなみに販売台数だけで見ておくと、ハイゼットトラックの方が売れております。

ちなみに【比較】エブリィ vs ハイゼットカーゴ【比較】N-VAN vs N-BOXなども参照。