【2019】シエンタとフリード 徹底比較まとめ!乗り心地や子育てにはどっちがおすすめ?【ライバル車の違いまとめ】

トヨタの人気ミニバン車が「シエンタ」。当初はパットせず一度は販売終了の憂き目にもあいましたが、2015年にフルモデルチェンジして以降の新型シエンタは一躍大人気に。ノア・ヴォクシーよりもシエンタは売れてる。

一方、ホンダの人気ミニバン車が「フリード」。2008年に発売されて以降、ずっと安定して人気。今でもシエンタに匹敵する販売台数を誇り、フリードは「プチバン(小さめのミニバン)」の先駆け。

そこで今回カーギークではトヨタ新型シエンタとホンダ新型フリードを徹底比較してみたいと思います。果たしてシエンタとフリードはどっちがお買い得のプチバンなのか?是非車選びの参考にしてください。

シエンタとフリードの外観デザイン比較まとめ

まずはトヨタ・シエンタとホンダ・フリードの「内外装」を比較してみようと思います。

(上:シエンタ、下:フリード)

最初は外観デザインを比較してみると、シエンタとフリードのデザインは両極端。似ても似つかぬ。例えばフリードが「よりミニバン的」で、シエンタは「よりコンパクトカー的」といった雰囲気。

シエンタは良くも悪くも個性的で目立つデザイン。子育て世代向けのファミリーカーとして考えると、シエンタはかなり奇抜で人を選びそう。一方、フリードは端正なルックスかつ定番なデザインですが、悪く言うと面白味はない。

(トヨタ新型シエンタ 豊富な車体カラー)

例えば、車体カラーはシエンタの方が豊富

フリードと比べると選べる車体色は5色ほど多め。一方、フリードはツートンカラーすら設定されてない。シエンタはかなりデザインに力を入れてることが伺えます。

ただ個人的な好みを言うなら、トヨタシエンタかな。悪目立ち感は意外とそこまでなく、中長期的に考えるとフリードよりも「飽きさせないデザイン」だと思います。

だからどっちがどうとか一概に言えないものの、子育て世代が選ぶならよりミニバンライクなフリードがおすすめか。

【主要諸元】シエンタとフリードの違いは大きい?

見た目のデザインを比較したんで、続いてはシエンタとフリードの「車体サイズ」を比べてみようと思います。どっちも同じ5ナンバーサイズプチバンだけあって車体の大きさはさほど変わらない?

結論を先に書いておくと、フリードの方が全長と全高がやや大きめになっております。またデザインからもなんなく分かりますが、室内の広さもスペック上はシエンタの方がほんの少し狭い。

ただし、薄型燃料タンクを採用するなど体感的な室内の高さはフリードもシエンタもほぼ同じだと思います。フリードが見た目的によりミニバン的ではあるものの、シエンタも広さ的にはそこまで変わりません。

【トヨタ】シエンタの車体サイズまとめ

  • 全長…4235mm
  • 全幅…1695mm
  • 全高…1675mm
  • ホイールベース…2750mm
  • 最小回転半径…5.2メートル
  • 最低地上高…130~145mm
  • 室内長…2535mm
  • 室内幅…1470mm
  • 室内高…1280mm

【ホンダ】フリードの車体サイズまとめ

  • 全長…4265mm
  • 全幅…1695mm
  • 全高…1710~1735mm
  • ホイールベース…2740mm
  • 最小回転半径…5.2メートル
  • 最低地上高…150mm
  • 室内長…3045mm
  • 室内幅…1455mm
  • 室内高…1275mm

【シエンタ】内装の質感はどっちがおすすめ?【フリード】

続いては「内装インテリア」の違いを比較。シエンタとフリードの内装の質感はどっちの方が高いのか?

(上:シエンタ、下:フリード)

まず内装インパネ周りの比較画像を見ると、シエンタもフリードもデザイン的には違いが多い。

シエンタは流線型をモチーフとしたスタイリッシュな雰囲気が漂い、フリードは水平基調の機械的な雰囲気が漂います。まさに外観デザインと同様にシエンタの内装は個性的、フリードはスッキリした内装。

ただ内装の質感だけで比較すると、個人的にはシエンタの内装に軍配が上がる気はします。

素材の触り心地など安っぽさはフリードより少なめ。ステアリングデザインもD型風でややスポーティー。内装の質感はシエンタがやや優位な気はしますが、ピアノブラック調の光沢感がしつこいといった評価はあるものの少数派でしょう。

ただし、子育て世代ユーザーが乗る場合、ピアノブラック調の素材に子供がベタベタと触ると…?

一方、フリードは収納力など実用性が高そうな内装。シフトレバーやボタン類の操作性もシエンタより優れてそう。また運転席周りの広さなど、フリードのインパネ周りはシエンタよりも「ミニバン的」か。

またフリードプラスにはチルトステアリング機構やテレスコピック機構が備わるため、誰でも運転しやすい姿勢を保てる点がおすすめ。シエンタにテレスコまでは搭載されておらず、ドライバーの体格に関わらずフリードの方が運転姿勢を保ちやすいはず。

だから、使い勝手や収納力ではフリードがやや優勢か。そのため子育て世代のユーザーが選ぶならどっちを選んでも問題はないと思いますが、強いて比較するとフリードがおすすめ。

【フリード】室内の広さ・荷室の大きさに違いは?【シエンタ】

続いては「室内の広さ」や「荷室の使い勝手」などを比較してみようと思います。

まずシートの座り心地はややシエンタに軍配が上がります。

パット見からも分かるように、シエンタもフリードもシートの厚みはまずまず。ただフリードのシート座面の位置が低めなのか、座った時に膝がやや持ち上がるため、姿勢のゆったり感はシエンタがやや有利に働く。

ただし、クッションの厚みや座り心地はどっちも大差なし。また後席シートの膝周り空間はフリードに軍配が上がるため、フリードもシエンタもトータルの居住性の点で大きな違いはなさそうです。

一方、三列目シートはどっちも一長一短

フリードの方がシートの厚みもあって、膝周り空間にも余裕があって座り心地は三列目でも上々。一方、シエンタは後席にかけて床が高くなっており、三列目シートであっても前方視界性に優れる。

シエンタの三列目は下にダイブダウンさせて格納するのに対して、フリードは左右に跳ね上げ式に格納する違いが影響か。だから両者の仕組みの違いは大きく、荷室の広さなども結果的に異なります。

○【シエンタファンベース】2列シートモデルは「フリードプラス」がおすすめ?

そこで「2列シートモデル」の使い勝手を比較。フリードもシエンタもまず3列シートが頭に思い浮かびますが、実は2列シートも需要が多い。何故なら三列目を取り払ったことで、より荷室空間が多く確保できるから。

そのためフリードには「フリード+(フリードプラス)」が当初から発売され、2018年夏のマイナーチェンジでシエンタにも「シエンタファンベース(FUNBASE)」が追加されたばかり。

(2019年コンパクトカーのすべて・三栄書房・平野陽)

そこで荷室の比較画像をチェックすると、とにかくフリードプラスの荷室地上高(開口部地上高)が低いです。左がフリードプラス。右がシエンタファンベース。

具体的には地上から荷室床面までの高さがシエンタファンベースが53cm~61cmに対して、フリードプラスが33.5cm。荷室を二段に仕切るためのボードまでの高さも72cm。そのためフリードプラスはボードで仕切った下の空間にも荷物を積載することが可能。

どっちも同じ量の荷物を積み込んだ状態ですが、明らかにフリードプラスに余裕感があります。シエンタにもラゲッジアンダーボックスが用意されてるものの、より荷室高が高いフリードプラスに全体的な使い勝手の良さでは軍配か。

○車中泊はどっちがおすすめ?

一方、「車中泊」はシエンタファンベースとフリードプラスはどっちが向いているのか?

結論から答えると、どっちも一長一短。シエンタファンベースとフリードプラスのどっちが車中泊に向いてるかは判断しづらい。

(トヨタ・シエンタ フルフラットシート)

例えば、二列目シートを格納した場合、シート裏面がフラットなためほぼフルフラット状態。ただやや溝ができてしまう模様。また後ろにかけてなだらかに傾斜。

でも、傾斜してる分だけ荷室床面と天井との距離が増えるため、シエンタの方が車中泊時に圧迫感は薄い。また荷室幅に関しても、シエンタの方が広い。

(ホンダ・フリード フルフラットシート)

一方、フリードの方が床面はよりフルフラット感が強そう。ボードを多用することで寝るスペースがシエンタよりも多く確保。また寝ながらにして下の空間に荷物を置けるなど、フリードプラスの方が車中泊を意識した設計がされてる印象。

でも逆に、その分だけ荷室床フロアの位置が高くなってしまうため、シエンタよりも天井との距離は短く圧迫感は強い。ちょっと作業する場合、フリードプラスはやや狭いかも。まさにシエンタもフリードも一長一短。

だから結論をまとめると、ただ単に寝るだけの車中泊ならシエンタファンベースがやや居住性で有利。一方、アウトドア目的で荷物も多く運んで車中泊する場合、総合的な使い勝手ではフリードプラスに軍配といったところ。

【シエンタ】エンジンスペックの違いを比較してみる【フリード】

続いて走りの良し悪しを比較する前に、まずはシエンタとフリードの「各々の搭載エンジンのスペック」を確認しようと思います。どっちもガソリン車とハイブリッド車が用意されております。

【トヨタ】シエンタ・Gのエンジンスペック

  • 1500cc直4ハイブリッドエンジン
  • 最高出力…80kW(109PS)/6000rpm
  • 最大トルク…136Nm(13.9kgm)/4400rpm
  • 車重…1320kg
  • カタログ燃費…20.2km/L
  • 燃料タンク…42L

【トヨタ】シエンタ・ハイブリッドGのエンジンスペック

  • 1500cc直4ハイブリッドエンジン
  • 最高出力…54kW(74PS)/4800rpm
  • 最大トルク…111Nm(11.3kgm)/3600~4400rpm
  • 電気モーター…45kW(61PS)/169Nm(17.2kgm)
  • 車重…1380kg
  • カタログ燃費…27.2km/L
  • 燃料タンク…42L

【ホンダ】フリード・Gのエンジンスペック

  • 1500cc直4ガソリンエンジン
  • 最高出力…96kW(131PS)/6600rpm
  • 最大トルク…155Nm(15.8kgm)/4600rpm
  • 車重…1360kg
  • カタログ燃費…17.6km/L
  • 燃料タンク…40L

【ホンダ】フリード・ハイブリッドEXのエンジンスペック

  • 1500cc直4ハイブリッドエンジン
  • 最高出力…81kW(110PS)/6000rpm
  • 最大トルク…134Nm(13.7kgm)/5000rpm
  • 電気モーター…22kW(29.5PS)/160Nm(16.3kgm)
  • 車重…1430kg
  • カタログ燃費…26.6km/L
  • 燃料タンク…40L(フリードプラスは36L)

乗り心地は大差ないが、走行性能や静粛性ではフリードに軍配!

ということで「走り」の良し悪しを比較。シエンタとフリードはどっちの走行性能が優秀なのか?

結論から書くと、加速性能や動力性能だったらフリードに軍配が上がります。ハイブリッドも同様にエンジンスペックが高く、フリードは車重がやや重いものの体感的な加速感はシエンタよりも上回る気がします。

また静粛性の高さでもフリードに分があります。シエンタのガソリンエンジンはパワー感に余裕がなく、どうしてもアクセルの踏み込みが増えるとノイズが目立つ。フリードのガソリンエンジンは動力性能と静粛性が両立されてる感じ。

ただし重心が低いため、操縦安定性能の高さではシエンタに軍配が上がります。ミニバンらしくない車体フォルムが、そのままシエンタの運転のしやすさに繋がってる。フリードは車高が高い分だけ、カーブなどではシエンタよりも不安定なロール感を感じるか。

でも、乗り心地についてはシエンタもフリードも大差なし。それなりに路面からの凹凸感をいなしてくれるものの、荒れた路面ではそれなりに不快感を感じます。どっちも200万円前後の車両相応の乗り心地。

○実燃費や燃費性能ではシエンタに軍配!

一方、燃費性能ではシエンタに軍配が上がります。フリードはカタログ燃費や車重の軽さで劣っており、そのまま実燃費に影響。とりわけ特にハイブリッド車の実燃費はシエンタが優勢。

やはりガソリンエンジン主体のフリードハイブリッドよりも、電気モーターで加速する時間が長いため、実燃費では露骨にシエンタハイブリッドと差が生まれます。それだけ燃料費もお安く済むのがシエンタ。

また燃料タンク容量もシエンタの方が大きいため、航続距離に関してもフリードを上回ります。例えば家族で遠出・長距離ドライブする場合、一回の給油でより長く走行できるシエンタがおすすめか

だから結論をまとめると、純粋な走りの質感や静粛性ではフリードが勝つものの、日常での使い勝手や燃料費の違いではシエンタが勝るってところか。

やはりフリードハイブリッドには早くシリーズハイブリッドの「i-MMD」の搭載が待ち望まれます。フリードは2016年にフルモデルチェンジしたばかりなので当分先の話になりそうですが…。

ちなみに新型ヴェゼル最新フルモデルチェンジ情報新型フィット最新フルモデルチェンジ情報も興味があればご参照ください。

【自動ブレーキ】安全装備はどっちが安全か?

続いては安全装備の比較。

安全装備と言えば、やはり「自動ブレーキ」。シエンタとフリードはどっちの安全性能が高いのか?ちなみに、自動ブレーキはシエンタもフリードも廉価グレード以外は標準装備されてます。

結論から書くと、フリードの自動ブレーキ(ホンダセンシング)の方が優秀です。2019年4月時点では、シエンタに搭載されてる自動ブレーキ(セーフティセンスC)は古い。

例えば、フリードが追従クルーズコントロールが備わってるのに対して、シエンタはクルーズコントロールすらなし。車線逸脱防止機能もフリードはステアリング操作で防止してくれるのに対して、シエンタは警報止まり。

現時点でシエンタがフリードより優れてるのは「後方の踏み間違い(誤発進抑制機能)」程度しかない。

ただし、既に好評な第2世代トヨタセーフティセンスがいずれシエンタにも搭載されるはず。この新型セーフティセンスは夜間でも歩行者を認識して停止するなど非常に優秀。もし第2世代セーフティセンスが搭載されれば両者の立場が逆転。

2020年の初め頃までにはシエンタにも新型トヨタセーフティセンスが搭載されるはず。でも逆に言うと、それまではフリードの後塵を拝するカタチ。

【シエンタ】価格や装備面の違いまとめ【フリード】

最後はシエンタとフリードの価格の違いをチェック。装備面でどっちがお得なのか比較してみましょう。ちなみに2019年4月時点の話です。

【シエンタの価格一覧】

  • X…181万円
  • G…202万円
  • Gキュエロ…217万円
  • ハイブリッドX…222万円
  • ハイブリッドG…238万円
  • ハイブリッドGキュエロ…253万円

「シエンタファンベース」の値段はそこからマイナス4万円。4WD仕様の値段は+20万円ほど加算されます。

【フリードの価格一覧】

  • X…188万円
  • G…198万円
  • G・HS…210万円
  • ハイブリッドB…225万円
  • ハイブリッドG・HS…249万円
  • ハイブリッドEX…265万円

「フリードプラス」の値段はそこから+2万円ほど割高。また7人乗り仕様の値段は+2万円、4WD仕様の価格は+20万円ほど加算されます。

○価格はフリードがやや割高だが装備面は…

だから全体的な価格帯で比較すると、フリードの方がシエンタよりも+3~15万円ほど割高になります。ただし装備面で見ると、それぞれに違いもあります。

例えば、カーテンエアバッグ。車体サイドからの衝突にも対応してるエアバッグ。フリードは上級グレードに標準装備されてるのに対して、シエンタは全車でセットオプション(+5万円)。

一方、シエンタFUNBASEにはアウトドア向けの「AC100/1500Wコンセント」などがセットオプションとして用意されてるのに対して、フリードにはなし。おそらくハイブリッドの能力差が影響。先程車中泊の比較もしましたが、電子機器を利用する場合はシエンタが有利か。

とはいえ、大きな違いは安全性能の違いぐらいなので、そこさえ除外するとシエンタもフリードも実質的な価格差やコスパの差はそこまでないと言って良さそうです。おそらく自動ブレーキが刷新されるとシエンタの価格は今より割高になるはず。

【比較総括】シエンタとフリードはどっちが子育てしやすい?

以上、カーギークによるトヨタ新型シエンタとホンダ新型フリードの徹底比較まとめでした。

結論をまとめると、どっちもシエンタもフリードも売れてる人気プチバンだけあって総合的な商品力の高さでは五分五分。どっちも子育て世代向けの中身が充実。シエンタもフリードも甲乙付けがたし。

例えば、最低地上高はシエンタがフリードよりも低い。

そのため子育てのことを考えると、シエンタの方が小さいお子さんでも乗り降りしやすいものの、前述のように荷室の広さや使い勝手の良さではフリードが上回ります。

一方、シエンタは全体的に価格帯が安く、燃費性能でも優勢。そのため比較的手を出しやすいものの、フリードが安全性能では上回る。子育てのことを考えたら安全装備が充実してるに越したことは兄。

だから個人的には、子育て世代向けのファミリーカーとしての懐の深さは若干フリードが勝る気はします。敢えてデザインの好み以外で比較すると、「少人数ならシエンタ、大人数ならフリード」といった車選びをするといいか。

ちなみに【比較】ソリオ vs ルーミー・タンクなども併せてご覧ください。

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