【2021】ロッキーとライズを徹底比較!乗り心地,安全装備の違いが意外と多い?【長所短所まとめ】【ライバル車どっち】

2019年11月、トヨタから「ライズ(RAIZE)」が発売。一方、ダイハツも同時に「ロッキー(ROCKY)」と呼ばれる新型SUVを発売。ダイハツが開発生産し、トヨタにOEM供給してる。

つまり、いわゆるライズとロッキーは「兄弟車」。そのためどっち買っても同じと思ってる人も多そう。実際、外観がかなり似てる。ブランド力の差からトヨタ・ライズを実際に購入する人が少なくないか。

そこで今回カーギークでは「トヨタ新型ライズとダイハツ新型ロッキー」をいつものように徹底的に比較してみた。意外と両者は違いも多かった?実はダイハツ・ロッキーの方が地味にライズよりお得だった?

ちなみに、Raizeは「レイズ」と読むのが普通じゃね?と思ったのは内緒。

見た目の違いは?

まずは「デザイン外観」の違いを比較してみたいと思います。筆者のドルジも初見は全く区別が付きませんでしたが、トヨタ・ライズとダイハツ・ロッキーに違いがそれなりにありました。

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(上・ライズ 下・ロッキー)

最初は2トンカラーの「ホワイト色」を比較。

ヘッドライトの形状や全体のフォルム感、樹脂製のサイドガーニッシュなどパット見はライズとロッキーの違いは見出しにくい。ただし、前述のように違いはしっかり存在します。

例えば、フロントグリル。上のトヨタ・ライズはRAV4に近い台形型に対して、ダイハツ・ロッキーは六角形状。さながらスバル車。最近の自動車業界ではスバルとトヨタが急接近してるとは言っても、ダイハツがしゃしゃり出てきていいかは不明。

フォグランプ周辺やエアダクト周りも違いがあり、ホイールの形状も微妙にデザインが異なります。人間でも目元の印象でヒトの印象は変わりますが、ロッキーもライズもヘッドライトはもう少しデザインを変えても良かったかも。

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(上・ライズ 下・ロッキー)

実際、定番の「ブラック色」で比較してみると、ホワイト色で存在したわずかな違いが完全に埋没しちゃってる印象。どうやらブラック系の車体カラーではライズもロッキーもほぼ違いが見て取れません。

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○カラフルな車体色で比較してみる

続いては「カラフルな車体色」で比較してみたいと思います。結論から書いておくと、ライズとロッキーとでは塗装の仕上げ方が同じ色でも異なる模様。画像や写真の見え方以前に、実際に微妙に色合いが変わりそう

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(上・ライズ 下・ロッキー)

まずは「イエロー色(黄色)」で比較。

トヨタ・ライズのイエロー色はややくすんでる印象。一方、ダイハツ・ロッキーはスズキ・スイフトスポーツのような鮮やかな色で素敵。

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(上・ライズ 下・ロッキー)

続いては「ブルー色(青色)」で比較。イエロー色と同じように、ダイハツ・ロッキーのように鮮やか。

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(上・ライズ 下・ロッキー)

続いては「ベージュ色」で比較してみるとこんな感じ。

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(上・ライズ 下・ロッキー)

最後は「レッド色(赤色)」で比較。ライズよりもややオレンジ味がかかってるかも。個人的にはダイハツ・ロッキーの方が全体的には好印象。

○ツートンカラーはロッキーとライズで異なる

他にも、両者の見た目には違いがあります。それが「ツートンカラー(2トンカラー)」。ロッキーもライズもルーフはブラック色に限られており、どっちのツートンカラーも合計3グレードしか設定されてない点では同じ。

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(ベストカー12月10日号 講談社)

でも白とシルバー以外のツートンカラーを見ると、トヨタ・ライズは「青系」に対して、ダイハツ・ロッキーは「赤系」をそれぞれ用意。だからダイハツもトヨタも意図的に「見た目の違い」を演出しようとしてる意図が読み取れます。

じゃあ、ダイハツ・ロッキーとトヨタ・ライズはどっちがカッコいいのか?

比較画像を見ても分かるようにほぼ違いはないものの、個人的にはダイハツ・ロッキーのほうがカッコ良さげかな。好みは人それぞれなのでデザインに断定的な評価を下すのは難しいですが、ライズも「ミニRAV4」的で充分カッコいいです。

ただライズの売れ筋グレードにプラス100万円ぐらい出せるのであれば、トヨタ新型RAV4も十分手に届く範囲内に入るため、あえて「ライズを購入する必要があるのか?」など考えてしまうところですが…。

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車体サイズの大きさに違いは?

続いては「車体サイズ」の比較。ダイハツ・ロッキーとトヨタ・ライズはどっちが大きい?

結論から書くと、ロッキーもライズも主要諸元は同じです。

ダイハツ新型タントに初採用されたDNGAと呼ばれる新型プラットフォームが、どっちも同じく採用。むしろ外観デザイン以上に、中身の違いはありません。どっちかにエアロパーツ仕様のグレードでもあれば別ですが、車体サイズに違いはありません。

  • 全長…3995mm
  • 全幅…1695mm
  • 全高…1620mm
  • ホイールベース…2525mm
  • 最小回転半径…5.0~4.9メートル
  • 最低地上高…185mm
  • 室内長…1955mm
  • 室内幅…1695mm
  • 室内高…1620mm

ちなみに、両者の主要諸元がこちら。ロッキーもライズもいわゆるBセグメントサイズのSUVになります。どっちもスズキ・クロスビーとトヨタ・C-HRやホンダ・ヴェゼルの中間サイズぐらいの大きさかな。

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内装や室内の広さも同じ

続いては「室内や内装の違い」を比較。

ただし前述の主要諸元を見ても分かるように、ロッキーもライズも「室内の広さ」は同じになります。室内長、室内幅、室内高といったスペックの数字は全く同じ。体感的な広さも同じ。荷室の大きさも違いはありません。

また、内装インパネ周りも外観以上に同じ。トヨタ・ルーミーやダイハツ・トールもそうでしたが、ライズとロッキーも基本的な内装デザインは面白いぐらいに同じ。むしろどっちも違いを付けようという意志を微塵も感じさせません。

そのため室内や内装の比較画像などは割愛します。

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走りや乗り心地に違いはある?

続いては「走りや乗り心地」を比較。ダイハツ・ロッキーとトヨタ・ライズに乗り心地の違いはある?

結論から書くと、やはり乗り心地などに違いはありません。

何故なら、車体サイズが変わってないということは、シャシーや足回りなども全く同じということ。ロッキーもライズも搭載エンジンや車重も同じ。そのためカタログ燃費も同じ。燃料タンク容量も変わらないため、ライズもロッキーも航続距離は同じ。

つまり、ロッキーとライズの基本的な走行性能は同じです。もしロッキーとライズで乗り味や乗り心地に違いを感じる人がいれば、完全にそれは錯覚です。

  • 1000cc直3ターボエンジン
  • 形式番号…1KR-VET型
  • 最高出力…72kW(98PS)/6000rpm
  • 最大トルク…140Nm(14.3kgm)/2400~4000rpm
  • 変速機…CVT
  • 車重…980~970kg(4WDは+70kg)
  • カタログ燃費(WLTC)…18.6km/L(4WDは17.4km/L)
  • 燃料タンク…36L
  • サスペンション前後…マクファーソンストラット/トーションビーム
  • ブレーキ前後…ディスク/ドラム

ちなみに、トヨタ・ライズとダイハツ・ロッキーの搭載エンジンなどがこちら。4WDモデルはダイハツ新型タントに採用された電子制御カップリング式ダイナミックコントロールなる仕組みが採用されてるのが特徴。

価格値段の違いは?

続いては「価格や値段」の違いを比較。ここまで見た目以外に違いはほぼありませんでしたが、実はダイハツ・ロッキーとトヨタ・ライズでは価格が異なる模様。グレード名なども微妙に違いがあります。

結論から書くと、トヨタ・ライズの価格帯が4~6万円ほど割高になります。ライズは自動ブレーキ非装着車が用意されてるので相対的にロッキーが安く見えるんですが、それを省いて比較するとダイハツ・ロッキーが割安です。

そして、ライズの自動ブレーキ非装着車グレードを除くと、ダイハツ・ロッキーはグレード展開も多い。トヨタ・ルーミーとダイハツ・トールはグレード展開や価格差がなかったものの、どうやらロッキーとライズはいろいろ違いが多い。

○ロッキーの価格・値段一覧

  • L…約170万円
  • X…約185万円
  • G…約200万円
  • プレミアム…約220万円
  • (4WDは+22万円)

○ライズの価格・値段一覧

  • X”S…約174万円(自動ブレーキ非装着車は-6万円)
  • G…189万円
  • Z…約206万円
  • (4WDは+22万円)

以上がロッキーとライズの価格一覧になります。

ロッキーの「プレミアム」は17インチアルミホイール搭載グレード。他にもシート素材の質感がアップし、ツートンカラーも標準装備。逆に言うと、それ以外の装備面は「プレミアム」も「G」はほぼ同じと考えて良さそう。

ちなみに、前述のように新型制御システムが採用されたことで、ロッキーもライズも4WDモデルは「+22万円高」と割とヤバいことになってます。正直どっちも雪国ユーザーは選びづらいか。200万円台前半も出せるなら他にも選択肢ありますからね。

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安全装備など「装備差」が意外と多い?

続いては「装備面」の違いを比較。安全装備などライズとロッキーとでは違いがあるのか?

結論から書くと、ロッキーとライズは「それなりに装備差」があります。やはり価格帯や値段が微妙に異なるだけあって、安全装備を筆頭に細かく装備が違います。端的に言うと、ロッキーの方がコスパが高いです。

例えば、自動ブレーキ(スマートアシスト)はダイハツ・ロッキーが全車標準装備。一方、トヨタ・ライズは廉価グレードに非搭載モデルが用意されてる。結果的にライズの値段がロッキーよりも安く見えるカラクリ。

そして、全車速域追従クルーズコントロール(ACC)や車線逸脱防止支援システムなどは、ロッキーが200万からに対して、ライズは206万円から。ACCといった同じ安全装備でもダイハツ・ロッキーの方が6万円も安く手に入る。

また標識認識機能もロッキーは全車標準装備されてるのにに対して、ライズは廉価グレード「X」には約10万円のディスプレイオーディオパッケージというセットオプションも購入しないと何故か同機能が追加されません。

他にも、前後6スピーカー対応もライズは189万円からに対して、ロッキーは185万円から。オートエアコンはダイハツ・ロッキーが174万円からに対して、トヨタ・ライズは189万円から。同じ装備で比較しても、何故かダイハツ・ロッキーが全体的にお得感が強い。

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【比較総括まとめ】ダイハツ・ロッキーがライズよりもおすすめ!

以上、カーギークによるダイハツ新型ロッキーとトヨタ新型ライズの比較記事でした。是非ご購入の参考にしてください。

最後に結論をまとめると、ダイハツ新型ロッキーが少しだけお買い得になります。ミドルグレード以上で比較するとロッキーは価格帯が安いにも関わらず、何故かトヨタ新型ライズよりも一段階ほど装備面が充実してる。

そのためダイハツ・ロッキーと同じ装備を購入しようと思うと、トヨタ・ライズは1グレード上を購入せざるを得ず結果的に割高になってしまう。しかも、上級グレード同士で比較してもダイハツ・ロッキーが6万円ほどライズより安い。

また「17インチアルミホイール」に対応してるのもダイハツ・ロッキーだけ。乗り心地などを考えると17インチタイヤはさすがに分不相応 or オーバースペック感はありますが、それでも見栄えが映えることは間違いない。

だから、「商品の幅」という点でもダイハツ・ロッキーに軍配が上がりそう。両者のブランド力の差を考えると、ロッキーを割安にしてお買い得感を演出しようということか。そう考えると、トヨタ・ルーミーとダイハツ・トールにはほぼ違いがなかったのは不思議。

ただし、トヨタ・ライズには「モデリスタ」や「TRD」といったカスタマイズパーツが豊富に販売されてるため、お金さえかけようと思えばダイハツ・ロッキーより差を歴然と付けることは可能だと思います。

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