【2020】スープラとZ4を徹底比較!乗り心地や安全装備の違いはある?【ライバル姉妹車】

2019年5月、トヨタ新型スープラが17年ぶりに復活したことが話題に。トヨタの社長も「Supra is Back!!」とドヤ顔してはりましたが、正確には走りを強調したい狙いもあって「GRスープラ」と命名されてる。

でも、実は新型スープラはBMW・Z4がベース。

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(ベストカー2月10日号 講談社)

そこで今回カーギークでは「トヨタ新型スープラとBMW新型Z4」を比較してみたいと思います。

結論から書いておくと、どっちも同じプラットフォームやエンジンが搭載されるなど中身はほぼ同じなんですが、実は違いも少なくない。果たして、GRスープラとZ4にはどういった違いがあるのか?

【最大の違い】スープラはクーペ、Z4はオープンカー

まずは「外観デザイン」を比較。最たる違いが、やはり見た目。

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(ベストカー2月10日号 講談社)

上が新型スープラ、下が新型Z4。

フロントマスクの雰囲気が全く異なるので、プラットフォームが同じ車と言われてもピンと来ない人も多そう。リア周りを見比べても、スープラは大きめのバンパーガーニッシュが使用されてるのに、Z4は至ってシンプル。

ただし、車体の構造が全く同じなので、スープラもZ4も全体的なフォルム感はやはり似てます。リアコンビランプやマフラーなど細かい部分で違いを設けることで、どっちもガラッと雰囲気を変えてきてる。

スープラの外観デザインが「ドクロのようでダサい」といった声もありますが、そんなこと言い出せば先代スープラ自体がダサい。敢えて今回の比較記事では、GRスープラの見た目に関しては掘り下げません。

とりわけ両者の大きな違いは「カテゴリー」。

具体的にはスープラは「クーペスポーツ」に対して、Z4は「オープンカー」。要するにスープラが屋根が開かないのに対して、Z4は屋根が開く。だからスープラとZ4で車重差も「大人一人分」の違いがあります。

もともとZ4には屋根あり・屋根なしのバージョンがそれぞれ用意されてたんですが、トヨタ・GRスープラと分かつことでZ4は完全なオープンカーに路線変更された。ここらへんの違いが走りや実用性の違いにも影響を与えてる。

車体サイズは「同じ」で違いはなし

続いては「車体サイズ」の違いを比較。

結論から書くと、主要諸元の数字は全く同じです。見た目やカテゴリが異なるので少しぐらい違いが出ても良さそうですが、そこらへん帳尻を合わせたかのように寸分違わずに同じ。

○トヨタ・スープラの主要諸元

  • 全長…4335mm
  • 全幅…1865mm
  • 全高…1305mm
  • ホイールベース…2470mm
  • 最小回転半径…5.2メートル
  • 最低地上高…112~118mm

○BMW・Z4の主要諸元

  • 全長…4335mm
  • 全幅…1865mm
  • 全高…1305mm
  • ホイールベース…2470mm
  • 最小回転半径…5.2メートル
  • 最低地上高…112~118mm

内装インパネ周りは「違い」だらけ

続いては「内装インパネ周り」を比較。

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(カートップ5月号 交通タイムス社)

結論から書くと、内装インパネ周りのデザインや質感も全く違います。上がGRスープラ、下が新型Z4。

比較画像を見ても分かるように、エアコンの吹出口一つとっても外観デザイン以上に雰囲気が異なります。コンソール周りやアームレスト、ドリンクホルダーなど収納性の違いも読み取れます。

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(カートップ5月号 交通タイムス社)

他にもメーターパネルもスープラとZ4ではデザインが異なります。カートップの比較記事でも「姉妹車とは言えない造り込みよう」と評価されるように、骨格は同じですが完全な別物の商品と考えていいレベル。

「GRブランド」を売りにしてるだけあって、新型スープラはステアリングなど非常にスポーティー。赤の差し色も男心をくすぐり、スポーティーさに軸足。逆に水平基調のダッシュボードやナビ画面など、どこか「国産車」の匂いも漂います。

一方、BMW新型Z4はラグジュアリー感に軸足が置かれた内装。シート素材なども異なるため、スープラと座り心地も随分と異なる印象。やはり価格相応にBMW新型Z4の内装のほうが上質かな。

ただし、乗り心地など改めて比較しますが、BMW新型Z4のステアリングが小さくて太い。GRスープラよりもレーシング的ではあるものの、日本人サイズに合ってないのか自動車雑誌の比較記事ではやや不評。

室内や荷室の広さ、使い勝手の違いは?

続いては「室内や荷室の広さ」を比較。

どっちもプラットフォームが同じなので、スープラもZ4も室内の広さはほぼ同じだと思います。

シートの着座位置などはZ4が若干低い気もしますが、スープラと大きな違いはないと思います。どっちも全高1.3メートル足らずですから、居住性は教えて知るべし。

ただし、前述のようにBMW新型Z4はオープンカー。

Z4はやはり屋根が開く分だけ、室内からの開放感などはスープラを上回る気がします。良く言えば、スープラの方がコックピット感は強いかも知れませんが、それなりの圧迫感は否めません。

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(カートップ5月号 交通タイムス社)

一方、荷室スペース(トランクルーム)の大きさにも違いがあります。

比較画像を見ても分かるように、BMW新型Z4の荷室の方が使いやすそう。一方、スープラの荷室の形状はやや独特で狭そう。

一応、トランクルーム容量を比較すると、BMW新型Z4が281Lに対して、トヨタ新型スープラは290L。数字上はスープラに若干軍配が上がるものの、床下の間仕切り板を上げないと使い物にならない。

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車体のフォルム感の違いから来てるのか分かりませんが、良くも悪くも新型GRスープラはデザインに軸足が置かれてる印象。

そのためオープンカーではあるものの、室内の広さや実用性で比較するとBMW新型Z4の方がおすすめできそう。

搭載エンジンの違いまとめ

続いては搭載エンジンの比較。

ただしプラットフォームが共用されているように、搭載エンジンも全く同じです。GRスープラもZ4もBMW製のものが搭載されており、スペックも完全に同じ。自動車雑誌の比較記事を確認しても、エンジン音や吹け上がり音に違いは見られません。

○トヨタ・スープラ(2000cc直4エンジン)

  • 形式番号…B48B20B
  • 最高出力…145kW(195PS)/4500rpm
  • 最大トルク…320Nm(32.6kgm)/1450~4200rpm
  • 変速機…8速AT
  • 駆動方式…FR車
  • 車重…1410~1450kg
  • カタログ燃費(WLTCモード)…12.6km/L
  • 燃料タンク…52L

○トヨタ・スープラ(3000cc直6エンジン)

  • 形式番号…B58B30C
  • 最高出力…250kW(340PS)/5000rpm
  • 最大トルク…500Nm(51.0kgm)/1600~4500rpm
  • 変速機…8速AT
  • 駆動方式…FR車
  • 車重…1520kg
  • カタログ燃費(WLTCモード)…12.2km/L
  • 燃料タンク…52L

○BMW・Z4(2000cc直4エンジン)

  • 形式番号…B48B20B
  • 最高出力…145kW(195PS)/4500rpm
  • 最大トルク…320Nm(32.6kgm)/1450~4200rpm
  • 変速機…8速AT
  • 駆動方式…FR車
  • 車重…1490kg
  • カタログ燃費(WLTCモード)…12.6km/L
  • 燃料タンク…52L

○BMW・Z4(3000cc直6エンジン)

  • 形式番号…B58B30C
  • 最高出力…250kW(340PS)/5000rpm
  • 最大トルク…500Nm(51.0kgm)/1600~4500rpm
  • 変速機…8速AT
  • 駆動方式…FR車
  • 車重…1570kg
  • カタログ燃費(WLTCモード)…12.2km/L
  • 燃料タンク…52L

走りや乗り心地の「違い」は存在するのか?

続いては「乗り心地」など走り全般を比較。トヨタ新型GRスープラとBMW新型Z4の乗り味に違いは存在するのか?

結論から書くと、スープラと新型Z4の走りには違いもあります。でも、まずは新型スープラと新型Z4の共通点などをチェック。

どっちも「異次元レベル」とも思えるコントロール性能と走りの安定感が抜群と評価されてる。トラクション性能の高さなど、FRスポーツカーとしての走り味はBMW・M5を上回るといった評判も。

自動車雑誌の比較記事などを読むと、特にサーキット走行ではGRスープラも新型Z4も中高速域でのコーナリングがヤバイ。トヨタ・86よりもショートホイールベース+ワイドトレッドによって路面をしっかり掴んでくれ、どっちも旋回性能は抜群。

BMW製エンジンはパワフルで、背中を押してくれるような加速感が魅力。それでいて加速の挙動は素直で扱いやすい。吹け上がり感もニマニマするほど楽しく仕上がっており、どっちもGRスープラも新型Z4もそれらが担保されてる。

乗り心地に関しても「異様にいい」とは小沢コージの試乗レビュー。サイズ感や小回り性能、前後重量バランスも含めて、GRスープラもBMW新型Z4も日本の道路事情にベストマッチしたFRスポーツと言えそう。

○オープンカーとそうじゃない違いはそれなりに大きい

だから、トヨタ新型スープラもBMW新型Z4も走り味は基本的に楽しいと思います。もはや感動するといった評価もあるなど、リアルスポーツカーとしての性能は優秀。

じゃあ、基本構造は同じスープラとZ4の走りにどんな違いがあるのか?

ざっくり両者の違いをまとめると、前述のように「オープンカーかそうじゃないか」という点が大きいです。要するに「屋根」があるメリット・デメリットがGRスープラとZ4の走りに違いをもたらしてる。

どっちもシャシー性能が非常に高いものの、やはり屋根がある新型スープラの方が車体剛性は高いです。そのため河口まなぶの比較動画では「Z4よりサスペンションがしなやかに動く」とスープラを評価。

またオープンカーの新型Z4よりも車重が軽量なため、GRスープラの加速感の方がやや軽快感があるかも知れない。ただし、スペック自体は同じなのでGRスープラもZ4もエンジンフィーリングなど大差はなし。

一方、BMW新型Z4は屋根がない分だけ、エンジン音はスープラよりもダイレクトに楽しめる。でも逆に外からの騒音も入ってこないため、静粛性という点では当たり前ですが新型Z4よりも上回ります。

○運転する楽しさはBMW新型Z4に軍配?

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(カートップ5月号 交通タイムス社)

他にも新型スープラと新型Z4ではブレーキキャリパーが異なり、ショックアブソーバーなども味付けが異なるとのこと。だから、両者はステアリングフィールにも違いが出てくる。

例えば、GRスープラは電子制御スロットルの介入が強いのか、結果的にZ4よりもシャープに曲がる。一方、BMW新型Z4の方がドライバーに介入する余地が少な分だけ、新型スープラよりも手動で自在に操作できる感が楽しめる。

その分だけ新型スープラは安全性能が高いと言えるものの、FRスポーツカーとして楽しいのはおそらくBMW新型Z4。スープラよりもステアリングが太く、レーシングカーに体感的に近いのは新型Z4かも知れない。

だから、トヨタ新型スープラとBMW新型Z4の走りの違いは少なくない。しかも、2019年7月にヨーロッパでは廉価グレードの「sDrive20i」にのみ6速MTが設定される予定。

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トヨタ・86とスバル・BRZの関係性になぞらえてスープラとZ4を語る自動車メディアもありますが、今後は「走りの方向性の違い」がそれぞれ独自に更に追求されていくんだろうと予想されます。

BMW製の「安全装備」がスープラにもZ4にも共用される

続いては「安全装備」の違い。

結論から書くと、GRスープラも新型Z4も安全装備に違いはありません。

トヨタ新型スープラの自動ブレーキは「Toyota Supra Safety」などと表現されてますが、BMW新型Z4と同じものが搭載されてる。トヨタセーフティセンスは搭載されておらず、安全装備もどっちもBMW製。

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でも、このBMWの安全装備はかなり優秀。全車速域の追従クルーズコントロール(ACC)が搭載されているため、いわゆる渋滞時でも半自動運転的なことは新型スープラも新型Z4も可能。

個人的な印象としてスポーツカーに安全装備は設定されてないイメージがありましたが、新型スープラも新型Z4もかなり安全性能は高い。FRスポーツカーは交通事故を起こしがちなイメージがありますが、最高性能の安全装備が世間のイメージを変えてくれる?

価格はスープラが70~150万円ほどお安い

最後は「価格」の違いを比較して終わります。

結論から書くと、トヨタ新型スープラが70~150万円ほど新型Z4よりもお安いです。乗り出し価格を比べると、スープラが490万円と500万円を切るのに対して、Z4は約570万円から購入可能。

これまでの比較してきたようにエンジン周りから安全装備まで、スープラの中身は同じBMW製でした。クーペスポーツとオープンカーとの違いも大きいものの、それでスープラの価格帯はBMW・3シリーズ並。

もはやこんなにお安く販売して大丈夫ですか?と心配になるほど。トヨタのFRスポーツカー「86」が260~342万円で安全装備が皆無ということを考えても、GRスープラの割安感は得られるのではないか。

○トヨタ・スープラの値段一覧

  • スープラ・SZ…490万円
  • スープラ・SZ-R…590万円
  • スープラ・RZ…690万円

○BMW・Z4の値段一覧

  • Z4・sDrive20i…566万円
  • Z4・sDrive20i Sport…615万円
  • Z4・sDrive20i M Sport…665万円
  • Z4・M40i…835万円

【比較総括】トヨタ新型スープラとBMW新型Z4の違いまとめ

以上、カーギークのトヨタ新型スープラとBMW新型Z4の比較でした。

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結論を総括すると、外観の見た目ほどではないにしても、中身もそれなりに違いが多い両者でした。とはいえ、新型スープラも新型Z4も中身の骨格は同じなので、走りや乗り心地など大差はありません。

だから海外ではほぼBMW製だったスープラに嘆く声もあったそうですが、逆に言うと、「中身がほぼ同じなのに100万円200万円もお安く購入できるスープラがお買い得すぎる」という話。

スープラは多少の使い勝手でZ4より見劣りする部分はあるものの、言っても装備面に大きな違いはなし。「BMW新型Z4がBMW・3シリーズ並の値段で購入できる」と思えば、もはやスープラを購入するしかない。

シャープに曲がりすぎるといった評価もありますが、そこらへんは慣れの問題。安全装備が一切ないトヨタ・86を考えたら、スープラはまさに「現代に相応しいFRスポーツカー」と言えそう。

もし「オープンカー」にこだわりがあったとしても、GRスープラのコスパの高さと車両価格のお手頃さはおすすめです。

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