【2019】デイズとワゴンRを徹底比較してみた!乗り心地,安全装備などの違いは?【ライバル車】

先日、2019年4月にフルモデルチェンジしたのが日産新型デイズ。一方、新型デイズよりも先駆けて2017年2月にフルモデルチェンジしたのがスズキ新型ワゴンR。

そこで今回カーギークでは「日産新型デイズとスズキ新型ワゴンR」を徹底的に比較してみようと思います。最近発売された新型デイズが若干有利な気もしますが、果たして両者には一体どんな違いがあるのか?

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ちなみに今回は新型デイズとの比較ですが、基本的に三菱新型eKクロスと中身はほぼ同じです。

外観デザインの違いを比較してみる

まずは新型デイズと新型ワゴンRの「外観デザイン」を比較してみようと思います。

(上デイズ、下ワゴンR)

最初はノーマルデザイン同士の比較。ちなみに、画像の新型ワゴンRはミドルグレード以上のデザイン。最廉価グレード用の別デザインは割愛。

ベタなホワイト系の車体カラーで比較してますが、どっちもフロントマスクからして違いは大きいです。

ノーマルの新型デイズは先代モデルと大きく変わりませんが、とりわけサイドの雰囲気が「スタイリッシュ」。割とありがちな屋根が浮いたように見えるフローティングルーフを採用してるもの、リアに掛けてサイドガラスをすぼめることでスポーティーで流麗。

一方、ノーマルの新型ワゴンRはトヨタ・ヴェルファイアをモチーフにしたデザイン。そのためサイドもBピラーやサイドガラスの形状も、どこか「高級ミニバン風」を匂わせる。新型デイズとの「方向性の違い」も読み取れます。

甲乙付けがたいですが、敢えて比べると新型デイズのほうがカッコいい気がします。新型ワゴンRはもっとヘッドライトに鋭さやキレが欲しい。全体的には野暮ったい雰囲気は漂うか。

○カスタムグレード同士の比較でも新型デイズ優勢?

続いてはカスタム系グレード同士の比較。新型デイズは「ハイウェイスター」、新型ワゴンRは「スティングレー」の画像デザインを赤系統のボディーカラーで比べてみようと思います。

(上ハイウェイスター 下スティングレー)

結論から書くと、日産新型デイズハイウェイスターの方がカッコいい気がします。

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「スズキ車がダサい理由」という記事でも触れましたが、新型ワゴンRスティングレーはさすがに癖が強い。フロントグリルの悪目立ち感がヤバい。一方、デイズハイウェイスターは非常にまとまり感があるカッコ良さ。

ボディーの塗装も、新型デイズが一枚上手か。特に赤系統で見比べてみると、新型ワゴンRスティングレーの安っぽさが公式画像からでも伝わってしまうレベル。

あと既にお気付きかも知れませんが、実はワゴンRスティングレーには「ツートンカラー」が用意されてない(2019年5月時点)のもマイナス。スズキ車はツートンカラーに力を入れてるイメージがあったので、新型ワゴンRにないと知って驚いた。

(日産新型デイズハイウェイスター ツートンカラー)

例えば、新型デイズハイウェイスターだとオレンジ×ホワイトのツートンカラーだと清潔感があってオシャレ。ホワイト系だとリセールバリューも高いので、ツートンが差し色として効いてて目を引く。

車体カラーの豊富さやデザインのカッコ良さなど、総合的に比較すると新型デイズに軍配が上がりそうです。

車体サイズの大きさはデイズもワゴンRもほぼ同じだが…

続いては「車体サイズの大きさ」を比較。

結論から書くと、どっちも軽自動車の規格に収まるため、新型デイズも新型ワゴンRも車体サイズの大きさはほぼ変わりません

室内空間の広さはスペック上では新型ワゴンRが上回るものの、そこらへんは計測方法の妙もあって体感的な広さはほぼ同じだと思います。

むしろホイールベースが長い分だけ、新型デイズが若干広いぐらい。逆に、その分だけ新型デイズは最小回転半径もやや長くなるため、小回り性能では新型ワゴンRに軍配が上がります。

改めて乗り心地や室内の広さの違いは後述。

○新型デイズの主要諸元まとめ

  • 全長…3395mm
  • 全幅…1475mm
  • 全高…1640mm(4WDは1660mm)
  • ホイールベース…2495mm
  • 最小回転半径…4.5~4.8メートル
  • 最低地上高…155mm
  • 室内長…2065mm
  • 室内幅…1340mm
  • 室内高…1270mm

○ワゴンRの主要諸元まとめ

  • 全長…3395mm
  • 全幅…1475mm
  • 全高…1650mm
  • ホイールベース…2460mm
  • 最小回転半径…4.4~4.6メートル
  • 最低地上高…150mm
  • 室内長…2450mm
  • 室内幅…1355mm
  • 室内高…1265mm

内装インパネや収納力では新型デイズに軍配か

続いては「内装インパネ周り」の違いを比較。

(上ハイウェイスター 下スティングレー)

結論から書くと、日産新型デイズハイウェイスターの内装に軍配が上がりそう。

センターコンソール部分もピアノブラック調を採用し、ダッシュボード周りもソフトパッドやステッチをあしらうなど、新型デイズはより登録車に近い水準。新型ワゴンRと比べると、無難に上質。

一方、新型ワゴンRスティングレーの質感も軽自動車では上質な部類ですが、デザインがやや独特。水平基調のインパネを採用してるものの、ややゴチャゴチャ感は否めない。ナビ画面の大きさなど、新型デイズより装備面でも見劣りか。

また収納力も新型デイズに軍配が上がります。

例えば、ドアのトリム部分に車検証入れがあり、本来のグローブボックスなどは自由に使える。しかも助手席前のグローブボックスの上に、更に引き出しのような収納スペースが用意されてる。

もはや新型デイズはデッドスペースがない。もちろん新型ワゴンRも収納スペースが多く、非常に実用的な軽自動車ではあるものの、敢えて比較すると新型デイズに軍配が上がりそう。

室内荷室の広さや乗り心地はどっちがおすすめ?

続いては室内や荷室の広さ、シートアレンジなどで比較していこうと思います。

(ベストカー6月10日号 講談社)

例えば、リアシートの広さは新型デイズに軍配が上がります。

日産の広報曰く、新型ワゴンRよりもヒザ周り空間は7cmほど広いとのこと。また後部座席フロアの真ん中にありがちなモッコリした部分もないため、居住性では新型ワゴンRより上回りそう。

ただし、後部座席の乗り心地はワゴンRに軍配

新型デイズのリアシートは小柄な女性に合わせてシート高が低くく設計されてるため、男性が乗るとヒザが浮く。また頭上空間は新型ワゴンRの方が広く、シートそのもののサポート性もデイズより優れる。

そのため新型デイズの後席シートの「乗り心地の悪さ」を指摘する評価も。

○シートアレンジでは新型ワゴンRがおすすめ

続いては「シートアレンジ」の比較。新型デイズと新型ワゴンRの使い勝手の違いは多かった。

(ベストカー6月10日号 講談社)

まず荷室ラゲッジの大きさは新型デイズに軍配が上がります。

特にリアシートを一番後ろに持ってきた状態の違いは大きく、新型デイズの最小荷室長は385mmに対して、ワゴンRは300mmもない。約9cm以上の差があり、しかも新型デイズの荷室には54Lの床下収納も隠されてる。

新型ワゴンRの荷室はリアシートを前にスライドさせないと、ちょっと大きな荷物は積み込めない。また新型デイズはバックドアの開口部も大きく、総合的な積載性能でも新型ワゴンRを上回る。

ただし、シートアレンジ力では新型ワゴンRに軍配が上がります。

例えば、新型デイズは5:5分割シートを採用してるのに対して、新型ワゴンRは6:4分割可能。また新型ワゴンRは左右のシートが独立してスライドできるのに、新型デイズは左右一体型。

他にも、新型ワゴンRのリアシートは格納時にダイブダウンするため、車内空間がほぼフルフラットに仕上がる。逆に、新型デイズはリアシートを格納しても大きな段差ができてしまう。

後席のスライド量や広さこそデイズが勝るものの、逆に新型ワゴンRはシートアレンジで荷室の狭さを補うカタチ。だから室内の広さや使い勝手など、総合的に比較すると新型デイズも新型ワゴンRもどっちも一長一短かなぁ。

新型デイズと新型ワゴンRの搭載エンジン一覧

続いては「搭載エンジン」の違い。

新型デイズと新型ワゴンRも軽自動車でありながら、どっちもマイルドハイブリッドを搭載してることが特徴。出力などスペックは同じですが、カタログ燃費は「燃費モード」がそれぞれ違うので注意。

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○デイズ・660cc直3NAマイルドハイブリッド

  • 形式…BR06-SM21
  • 最高出力…38kW(52PS)/6400rpm
  • 最大トルク…60Nm(6.1kgm)/3600rpm
  • 電気モーター…2.0kW(2.7PS)/40Nm(4.1kgm)
  • 車重…840~860kg
  • カタログ燃費(WLTCモード)…21.2km/L
  • 燃料タンク…27L

○デイズ・660cc直3ターボマイルドハイブリッド

  • 形式…BR06-SM21(インタークーラーターボ)
  • 最高出力…47kW(64PS)/5600rpm
  • 最大トルク…100Nm(10.2kgm)/2400~4000rpm
  • 電気モーター…2.0kW(2.7PS)/40Nm(4.1kgm)
  • 車重…860~880kg
  • カタログ燃費(WLTCモード)…19.2km/L
  • 燃料タンク…27L

○ワゴンR・660cc直3NAマイルドハイブリッド

  • 形式番号…R06A型
  • 最高出力…38kW(52PS)/6500rpm
  • 最大トルク…60Nm(6.1kgm)/4000rpm
  • 電気モーター…2.3kW(3.1PS)/50Nm(5.1kgm)
  • 車重…770~790kg
  • カタログ燃費(JC08モード)…33.4km/L
  • 燃料タンク…27L

○ワゴンR・660cc直3ターボマイルドハイブリッドエンジン

  • 形式番号…R06A型
  • 最高出力…47kW(64PS)/6000rpm
  • 最大トルク…98Nm(10.0kgm)/3000rpm
  • 電気モーター…2.3kW(3.1PS)/50Nm(5.1kgm)
  • 車重…800kg
  • カタログ燃費…28.4km/L
  • 燃料タンク…27L

乗り心地など走りの違いはあるのか?

続いては乗り心地など「走りの違い」を比較。

結論から書くと、乗り心地は新型デイズが少し上回ってる気がします。三栄書房の『新型デイズのすべて』などでは、「乗り心地はズバリ、クラス最上である」などと評価されてるのも納得。

新型デイズの後席シートの乗り心地は割と賛否が分かれるものの、前席はサポート性に優れるシートも相まって、至って乗り心地は快適そのもの。高剛性の新型プラットフォームは路面からの凹凸をしっかりいなし、乗り味はフラット。

とりわけ新型デイズは操縦安定性能に優れるため、カーブ時でもロール感が少ないのも魅力。高速巡航における直進安定性にも優れ、高品質のシートは姿勢変化にも乏しく、まさに新型デイズの走りの素性の良さは軽自動車トップクラスと言えます。

○ただし、新型ワゴンRの乗り心地も軽自動車では上質

ただし、新型ワゴンRも2017年2月に発売されただけあって、プラットフォームは高剛性で評判が高い。

だから新型ワゴンRも同様に走行安定性が優れ、とりわけ車重の軽さも相まって新型デイズより加速感が力強いのが魅力。新型ワゴンRは出足も滑らかに走り出し、エンジンなど静粛性の高さも新型デイズ並。

また前述のように最小回転半径が短いため、新型ワゴンRは街中での小回り性能はデイズよりも優れる。新型ワゴンRも軽自動車の中では走りは上質で、新型デイズと乗り比べると改めて「乗り味の快適性」が実感できるか。

だから新型デイズと比較しても、新型ワゴンRの乗り心地が大きく見劣りすることはなく、普通の人は気付かない差かなぁー思います。

むしろ細かい部分で比較すると、新型ワゴンRは「後方視界性」や「乗降性」でもデイズよりも優れる。何故なら、新型デイズはデザインを重視した結果、ガラスの面積が小さめ。またサイドドアの開口部もワゴンRと比べると小さい。

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だから、新型デイズも新型ワゴンRも総合的に評価すると「走りはどっちも良い勝負」と言えそう。

燃費性能や実燃費の違いはどうなん?

続いては「実燃費」の違い。

結論から書くと、燃費性能では新型ワゴンRに軍配が上がりそう。

何故なら、新型デイズよりも70kg(大人一人分)ほど軽量だから。実燃費は軽さこそ正義。だから新型ワゴンRは走りの良さ(高剛性プラットフォーム)と軽さ(燃費性能)が両立されてる稀有な軽自動車。

また、新型デイズのノーマルグレードには「マイルドハイブリッド」は未設定なのに対して、新型ワゴンRはノーマルモデルでも最廉価以外はマイルドハイブリッドが標準装備。

だから、維持費の点でもワゴンRがおすすめ

ただし、ベストカーなど自動車雑誌の複数の比較記事を読む限り、新型デイズも新型ワゴンRも大差が付くほど実燃費の違いは出ないでしょう。

実際、ワゴンRのカタログ燃費が抜きん出てるように見えますが、あくまで燃費モードが違うだけ。JC08モード同士で比較すると、新型デイズが29.8km/Lに対して、新型ワゴンRは33.4km/Lとそこまで差はない。

そのため実燃費に即したWLTCモードが適用されれば、スズキ新型ワゴンRのカタログ燃費も20km/L前半に落ちつくと考えられるため、実燃費の違いが出てもせいぜい1・2km/L程度か。

価格や安全装備の違いを比較

最後は新型ワゴンRと新型デイズの「価格一覧」と「安全装備」の違いを比較して終わりたいと思います。

結論から書くと、新型ワゴンRが露骨な最廉価グレードが設定されてることもあって、新型デイズよりも20万円ほど安く購入できます(ただし、前述の比較画像とは別のデザイン)。

また前述のように、新型ワゴンRはノーマルグレードでも最廉価以外はハイブリッドが標準装備されてるため、コスパや維持費の点でも新型デイズを上回る。

ただし、最上級グレードなどに設定される「安全装備の違い」が大きい。

○日産新型デイズの値段一覧

  • デイズ・S…127万円
  • デイズ・X…132万円
  • デイズ・ボレロ…141万円
  • デイズハイウェイスター・X…147万円
  • デイズハイウェイスター・X・プロパイ…156万円
  • デイズハイウェイスター・Gターボ…155万円
  • デイズハイウェイスター・Gターボ・プロパイ…164万円

○スズキ新型ワゴンRの値段一覧

  • ワゴンR・FA…108万円
  • ワゴンR・ハイブリッドFX…127万円
  • ワゴンR・ハイブリッドFZ…141万円
  • ワゴンRスティングレー・ハイブリッドX…149万円
  • ワゴンRスティングレー・ハイブリッドT…166万円

ノーマルワゴンRは自動ブレーキ未設定モデルもラインナップ。価格はそれぞれマイナス4万~10万円程度。

○安全装備は新型デイズの完勝!

続いて安全装備の違い。

さっそく結論から書くと、日産新型デイズの方がワゴンRよりも安全性能は高いです。

何故なら、新型デイズは「サイドカーテンエアバッグ」が全車標準装備なのに対して、新型ワゴンRはカスタム系の最上級グレードのみ。だから、新型ワゴンRが割安な理由も安全装備の違いから来てる側面も。

また「予防安全性能」の違いも大きい。

新型ワゴンRの車線逸脱防止システムも最高でも「警報どまり」なのに対して、新型デイズのプロパイロットモデルでは白線をはみ出しそうになると、自動的にステアリング操作まで補助してくれる。

他にも、新型デイズは全車速域の追従クルーズコントロール(ACC)が設定されており、ステアリングスイッチ一つで先行車との距離を自動的に取ってくれる。時速50km/h以上では先行車は不要など、ほぼ誰もが想像する自動運転機能が備わってる。

決して性能は低くないものの2年前に発売されたこともあって、新型ワゴンRの予防安全性能は「あくまで軽自動車レベル」に留まる。ワゴンRは自動運転的なことは一切できないため、新型デイズに「格の差」を見せつけられすぎてる印象。

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既にカーギークでは日産新型デイズの試乗レビューも執筆済みですが、安全装備では新型デイズの「完勝」とまで評価して良さそう。そう考えると、新型ワゴンRの価格帯に割高感も否めない。

【比較総括】新型デイズvs新型ワゴンRの違いまとめ

以上、カーギークによる日産新型デイズとスズキ新型ワゴンRの徹底比較記事でした。

結論をまとめると、個人的には新しく発売されたばかりの新型デイズがおすすめ

乗り心地など大差はないものの、新型デイズは軽自動車でも最高クラスの安全装備が担保されてる点が大きい。現時点で全車速域追従クルコンが付いてる軽自動車は、N-BOXとデイズハイウェイスター(eKクロス)だけ。

新型ワゴンRの自動ブレーキも性能は決して悪くないものの、半自動運転機能と比べると性能差の違いは顕著。まさに雲泥の差。同乗者のことも考えると、サイドカーテンエアバッグの有無も無視できない。

あとは見た目にクセがありすぎる新型ワゴンRに対して、無難にカッコいい新型デイズは素直に購入しやすい。新型ワゴンRも内装の質感などは軽自動車トップクラスですが、やはり万人ウケ度合いでは新型デイズが勝る。

もちろん維持費や加速感、使い勝手の良さではワゴンRが有利な点も多いものの、総合的に比較すると新型デイズの方がおすすめしやすい気がします。

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