マツダのオープンカーと言えば「ロードスター(ND型)」。2015年5月に発売されてから早5年以上が経過。この間には電動で屋根が開閉する「ロードスターRF」といった新グレードが追加されたことも記憶に新しいです。
まだまだ古さは散見されないものの、直近の月販平均台数は100~200台前後を推移しております。決して多いとは言えない販売台数。オープンカーという特殊なジャンルも加味すると、マツダ・ロードスターが本当にフルモデルチェンジするのか疑問は残ります。
そこで今回はマツダ新型ロードスター(NE型)のフルモデルチェンジ最新情報をまとめてみたいと思います。
次期ロードスターは「NE型」になる?
まずは「型番」の最新情報。
これまでのロードスターはフルモデルチェンジする度に、型番号が変化してきました。初代ロードスターはNA型。二代目ロードスターがNB型。三代目ロードスターはNC型。現行ロードスターはND型といった具合。それぞれの型番号で呼ばれることも多いです。
だから次期ロードスターの型番は「NE型」と設定される可能性が高いです。今記事でも分かりやすいように現行ロードスターをND、次期ロードスターはNEと便宜上呼ぶことがあります。
ちなみに最近のマツダ車は海外名に合わせることが多い。直近だとデミオがMAZDA2、アクセラがMAZDA3などと改名されました。そのためロードスターもフルモデルチェンジを機に海外名の「MX-5」に改名する可能性がありそう。
発売日は?新型ロードスターはBEVに?
続いては発売日の最新情報。
マツダ新型ロードスターの発売日は2025年前後になりそう。ロードスターのモデル周期はこれまで10年前後。昨今の新型車はモデル周期が遅れる傾向にあることも加味すると、現行ロードスターNDが発売された10年後以降にフルモデルチェンジする?
でも、そもそも本当に次期ロードスターNEは発売されるのか?
マツダの専務取締役が「ロードスターは30年までに電動化する」と公言しているため、次期ロードスターNEが発売されることは間違いなさそう。また「小型スポーツとしてのDNAを磨いていく」とも発言しているので、ロードスターは引き続きオープンカーのまま。
ただ電動化≒BEVとは限らない。トヨタのハイブリッドエンジンが搭載される可能性もありそうですが、ロードスターは車体サイズが小さい。MX-30のように24Vマイルドハイブリッドが通常のエンジンに組み込まれるのか、次期CX-5のように48Vマイルドハイブリッドなどが有力?
それでもロードスターの燃費性能が向上することは確実。現行ロードスターもカタログ燃費が15~17km/Lとまずまずですが、フルモデルチェンジ後は20km/Lを超えるのはほぼ確定的か。
新型ロードスターNEのプラットフォームは?
一方、新型ロードスターNE型のプラットフォームはどうなるのか?
これからマツダから発売されるシャシーは「スモールアーキテクチャ」と「ラージアーキテクチャ」の2種類があります。前者のスモールは横置きエンジン+24Vマイルドハイブリッド、後者のラージは縦置きエンジン+48Vマイルドハイブリッドが設定される。
現状の情報としては、新型ロードスターのシャシーがどうなるかは不明です。ただ現行ロードスター(ND)は専用シャシーが採用されてるため、次の新型ロードスター(NE)でも同シャシーの改良バージョンが継承されそう。
やはりロードスターは車体サイズが独特。ラージは論外として、スモールアーキテクチャであっても対応できるかは微妙。また車重が1トンを切る軽量ボディは稀有。ロードスターのキャラクターを継承するという意味で、シャシーといった基本設計は変わらないか。
仮に新型ロードスターがBEV化されるならEV専用スケーラブルアーキテクチャが採用される可能性もゼロではない?トヨタとマツダの協業関係は深化しているため、トヨタにOEM供給される可能性も考慮するとプラットフォームがいちから全て刷新する余地もあるか。
新型ロードスターNE型は3気筒化?
続いては数年前に報じられていた自動車メディアの古い情報もおさらいしておきます。眉唾情報というか聞き流し推奨。
まず新型ロードスターNE型は「カーボンファイバー素材」を多用してさらなる軽量化が図られると言われていました。現行ロードスターの車重は1000kgちょいだったので、フルモデルチェンジ後は900kg台前半まで減量化するという期待もありました。
ただカーボン化に伴う価格の大幅上昇がネック。ロードスターの価格帯や購買層を考えると、400万円500万円台まで高額になって買う人がどれだけいるのか?現行ロードスターNDは既に相当な軽量ボディですから、仮にNE型採用されても一部のみでしょう。
続いて「エンジンが【4気筒から3気筒】にダウンサイジング」するという情報もありました。
現行ND型は1500cc直4NAエンジンを搭載してるので、新型ロードスターでは1000cc直3ターボエンジンに換装される可能性が指摘されていました。確かにアウディ・A1や最近のトヨタ車は3気筒ターボエンジンを採用してるため、可能性としてはゼロではないか。
ただ直近のマツダの計画で3気筒エンジンについて一切の言及がないので、この可能性は低い気はします。でもマツダは近い将来トヨタのハイブリッドエンジンを搭載する予定なんですが、その際に「トヨタの3気筒エンジン」を流用する可能性は微レ存です。
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