2020年11月18日、スバル新型BRZがアメリカで初めてお披露目されました。兄弟車のトヨタ・86と並んで、スバル・BRZは数少ない国産スポーツカー。芸能人の愛車としても親しまれてます。
そこで日本国内では販売終了の噂もあるスバル新型BRZのフルモデルチェンジ最新情報をおさらいしたいと思います。まだ公式未発表の「トヨタ次期86」の詳細を知る上でも参考になるはず。
発売日は2022年以降?2021年夏?
まずは「発売日」の最新情報。
スバル新型BRZの発売日は「不明」です。
一応、アメリカ国内では2021年秋にフルモデルチェンジすることは確定してるんですが、日本国内での発売時期は不明。後述する国内撤退の情報も合わせて考えると、日本で積極的に販売していこうという意志はスバルからは読み取れない。
もし新型BRZが日本国内でもフルモデルチェンジしたとしても、その発売日はアメリカから遅れて2022年以降と予想してみます。
ただスバル新型BRZの「発売時期は2021年初夏」と報じるのはマガジンXの最新情報。確かに日本での発売時期が不明だからと言って、アメリカより遅れる確証はどこにもない。日本市場で先駆けてフルモデルチェンジしたっていい。
一応、トヨタ次期86の発売日も「そのあたり」と言われてます。現行BRZの例を考えると、86のフルモデルチェンジはもう少し遅れてていいはずですが、情報としてはまだまだ流動的って感じか。
新型BRZは日本国内のみ撤退?
続いては「販売終了説」。
どうやら新型BRZは日本国内のみで販売終了すると報じられたことがありました。つまり「海外専売車」になるということ。
この理由はスバル車がアメリカ国内で大ヒットしてるから。そのため日本国内の生産供給体制は逼迫状態にある。でも新型BRZの日本国内向けの生産をアメリカに回すことで対応しようとしてる、とはマガジンXの報道でした。
ただし、これは2018年頃の古い報道だけあって結果的に間違いでした。そもそも日本国内でBRZはそこまで売れてない。やはり海外専売車にしたところで効果は知れてる。事実、2020年以降においてBRZの販売終了を報じるメディアは皆無でした。忘れてください。
新型BRZの搭載エンジンは?
続いては「パワートレイン」の最新情報。
スバル新型BRZのパワートレインは「2.4L水平対向エンジン」を搭載します。先代BRZと比べると、排気量が2000ccから大幅にアップ。最大トルクも249Nmと+15%増。最高出力も228PSにパワーアップします。
ただし、スバルが推し進めてる最新のターボエンジンではありません。今回導入される2.4Lエンジンは2018年にアメリカ専売車として導入された大型SUV・アセントと同エンジン。だから少し古いんですが、エンジンそのものは非常にパワフル。
変速機は引き続き6速ATと6速MTを採用します。6速ATモデルのスポーツモードは更に進化し、変速の緻密さが向上してるっぽい。サスペンションは前後ストラット/ダブルウィッシュボーンは変わらず。
それでもスバル新型BRZのシャシーには「SGPプラットフォーム」を採用します。しかも新型レヴォーグなどと同様、インナーフレーム構造に進化したSGPはねじり剛性が50%、フロントの曲げ剛性は+60%ほどアップしてる代物。
細かい部分ではルーフやエンジンフード、フロントフェンダーにアルミ素材を採用するなど、新型BRZは前後重量配分も最適化されてるそう。
ちなみにスバル新型BRZの主要諸元は4265×1775×1311mm(全長×全幅×全高)。フルモデルチェンジ前とほぼ同じサイズ感です。そのため新型BRZも室内の広さはほぼ同程度に留まるとされます。
次期BRZはポルシェ・ケイマンのパクリ?
一方、スバル新型BRZのデザインは結構変わってます。
例えば、フロントグリルが更にワイド化。またフロントフェンダーのやや後方には「エアアウトレット」がアクセントとして効いてる。いかにも「スポーツカー」といった雰囲気で新型BRZのデザインはワクワクさせられます。
「デザインの第一印象はより塊感のあるものになり、大きく見える」とはベストカーの試乗記事。確かに前方部分から後方に掛けて、新型BRZの全体のフォルムからは美麗な一体感を感じさせます。
新型BRZを遠目から確認するとこんな感じ。どこか既視感も覚える理由はシンプル。
ポルシェと雰囲気がそっくりだから。撮影の角度も同じだけあって、新型BRZとポルシェ・718ケイマンと違いを探すほうが難しいぐらいに似てる。エアアウトレットの位置が違うぐらいで、ヘッドライトやフォルム感も笑えるぐらいに似てる。
逆に言うと、スバル新型BRZのデザインのカッコ良さが際立ちます。ネット上では「ずんぐりむっくりしてる」といった評価もありましたが、ポルシェは購入できなくてもBRZは購入できる車好きは多そう。
あとシルバー色はダサいと言われがちですが、BRZ然り、ポルシェ然り、スポーツカーこそシルバーが似合うのかも知れない。
ちなみにBRZと兄弟車の次期86の外観デザインもほぼ同じはず。現行モデルを参考にすると、86だけデザインが変わる可能性は低そう。ただ次期86の発表が遅れてることから、新型BRZと大胆に差別化してくる可能性は微レ存。
内装デザインは?
続いては「内装デザイン」の最新情報。
例えば、メーターバイザーが低く設計されたことで、フルモデルチェンジ後は前方視界性がアップしてるそう。赤いステッチなど差し色として効いててスポーティー。
フルモデルチェンジ後も大きくデザインは変わってはない雰囲気もありますが、ダッシュボードやドアパネルなどの質感や触り心地は格段にアップしてるっぽい。
また新型BRZのメーターパネルには「7インチのデジタルメーター」が採用されます。どうやらスポーツカーであってもデジタルコクピットの流れは止まらない。
ただナビ画面のサイズは「8インチ」と小さいのが少し物足りなさは残ります。2020年12月にフルモデルチェンジしたコンパクトカーのスズキ新型ソリオでもナビ画面は9インチでしたからね。最近は軽自動車でも8インチのサイズ感も増えてる。
スバル新型BRZはせっかくデジタルメーターなどを採用したんですから、300万円前後するスポーツカーとしてはもう少しがんばれた感じもします。
安全装備はアイサイトに進化するが…
続いては「安全装備」。
スバル新型BRZもついに「アイサイトが標準装備」されます。自動ブレーキだけではなく、全車速域の追従クルーズコントロールが搭載されます。考えてみると先代BRZは最後の最後まで自動ブレーキすら付いてなかったのがすごいですよね。
ただし、自動ブレーキは「6速ATモデルのみ」に限られます。新型BRZでも6速MTが設定されるわけですが、こちらにはアイサイトは設定できません。だからMTモデルに限っては、引き続き安全装備で見劣りします。
既にフルモデルチェンジ済みの新型レヴォーグに初搭載された「アイサイトX」ではMTモデルにも対応してた気がしますが、新型BRZに搭載されるのはおそらくアイサイト4だけあって性能面では見劣りする模様。
だから新型BRZはシャシーこそ最新バージョンですが、エンジンとアイサイトはちょっと古いバージョンになります。その反面、スバル新型BRZの価格帯は先代BRZ(270~360万円)から+10万円程度には収まりそう。
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