スズキは2017年12月に新型クロスビーを発売。このクロスビーはAセグメントサイズのコンパクトSUVですが、見た目がまんま軽自動車のハスラーだった。でも、新型クロスビーの試乗評価は上々。販売台数も発売から7ヶ月間で2万台超え。
ただ気になるのは、本家のハスラーの動向。ハスラーは2014年1月に発売されて、既に5年以上が突入。さすがに車体の古さは否めない。特に最近はフルモデルチェンジを行ったジムニーが好調。受注台数もうなぎ登りで、納期目安が全く分からないほど。
軽SUVを開拓したハスラーとしてもウカウカはしてられない状態。
そこで今回カーギークでは「スズキ新型ハスラーの最新フルモデルチェンジ情報」をまとめてみたいと思います。既に次期ハスラーのコンセプトモデルが公式発表済み。果たして今回のフルモデルチェンジで何が進化するのか?内装がちょとヤバいことに。
ちなみに既に新型ハスラーの試乗記事はレビュー済みなのでご参照ください。
発売日は2020年1月20日
まずは「発売日・発売時期」の最新情報。新型ハスラーは一体いつ頃フルモデルチェンジするのか?
結論から書くと、スズキ新型ハスラーは2020年1月20日にフルモデルチェンジされます。新型ハスラー発表日は2019年12月24日。現行ハスラーは在庫一掃セールが行われてましたが、スズキディーラーによると2019年11月中頃には在庫をほぼ売りつくした状態だった模様。
新型ハスラーのモデル周期はおおむね約6年程度ですから、サイクルとしては割と長かった。現行ハスラーの販売台数も落ち込んでたためもっと早くフルモデルチェンジしても良かったんでしょうが、前述のようにクロスビーやジムニーの販売が好調でした。
そのためスズキ全体で考えると、新型ハスラーの発売を急ぐ状況にもなかったのか。
既に新型ハスラーは2019年10月後半の東京モーターショー(TMS)に出品され、ほぼ市販車の状態でお披露目済み。現行ハスラーもTMSでお披露目された後、翌年の2014年1月に発売したので今回のフルモデルチェンジでも以下同文の流れ。
新型ハスラーは「ワゴンR」がベースになる?
続いては「中身」の最新情報。新型ハスラーは今回のフルモデルチェンジでどう進化するのか?
結論から書くと、スズキ新型ハスラーは「ハーテクト」と呼ばれる新型プラットフォームに一新して車体剛性が高められます。簡単に言うと2017年の新型ワゴンR、2018年の新型スペーシアと同じシャシーが新型ハスラーにも採用されます。
具体的には、新型ハスラーは全高が15mm高くなって1680mm。ホイールベースも35mmほど伸長して2460mm。フルモデルチェンジ後のハスラーは室内が後席空間を筆頭に拡大。もともと車内は狭くないのでシートの乗り心地の改善などに当ててほしいですが、少なくとも居住性が改善。
他にも自動ブレーキシステムも「デュアルカメラブレーキサポート」が標準装備化され、フルモデルチェンジ後はリアにも対応。
またフルモデルチェンジ後は「全車速域の追従クルーズコントロール(ACC)」も搭載されることで、性能的にはダイハツ新型タントやホンダ新型N-WGNといった最近フルモデルチェンジしたライバル軽自動車と比較すると大差ありません。
「相変わらずスズキの自動ブレーキは後塵を拝してるのではないか?」という心配は杞憂でした。
R06D型」に刷新されて、スズキの軽自動車初のデュアルインジェクションシステムを採用し、熱効率が高められております。WLTCモードで新型ハスラーのカタログ燃費は25.0km/L。ターボモデルは22.6km/L。JC08モードと比べると見劣りしますが、ほぼ実燃費に近い数字が出ると思うので安定してリッター20キロは出そう?。
フルモデルチェンジ後の新型ハスラーのデザインはやはり?
続いては「次期デザイン」の最新情報。ハスラーの特徴的な外観がどう進化するのか?
結論から書くと、新型ハスラーの次期デザインはいわゆる「キープコンセプト」。
当然、現行ハスラーの最大の売りは「魅力的なフロントマスク」でしたから、それはフルモデルチェンジ後も大きく変わらず。ハスラーは可愛らしいデザインがヒットの要因だったため妥当な選択と言えそう。
ただ現行ハスラーとよく見比べると、丸目ヘッドライトの大きさがアップして存在感が強まってる。既に人気車種に成長したクロスビーに近づけた雰囲気もします。あくまで微妙な違いではあるんですが、新型ハスラーはナヨナヨ感は薄らいだ印象。
ちなみに、自動車雑誌が予想していた縦型のスロットグリルなどは、結果的に新型ハスラーに採用されませんでした。
○フルモデルチェンジ後は「角張ったフォルム」が増す?
一方、新型ハスラーをリアやサイドから確認してみると、フルモデルチェンジ後は変更点が結構多い。
画像はツートンカラーの新型ハスラーですが、スペーシアのようにピラー部分も塗り分けられてることが分かります。サイドのプレスラインは変わってませんが、ホイールアーチのスクエア感が増加。フルモデルチェンジ後はより角張ったフォルムに仕上がってる。
ジムニーほどではないにしても、新型ハスラーは「男性ユーザー」に訴求した努力も垣間見えそう。スペーシアのようにガラスも新たに設けられることで、新型ハスラーの後席空間は開放感が広がりそう。フロント部分も合わせると、フルモデルチェンジ後は「SUV感」が地味に増してる。
一方、新型ハスラーの車体カラーがこちら。非常に選択肢が豊富。ただし、クロスビーと違って3トーンカラーをはやはり採用されませんでした。
○新型ハスラーの内装がめちゃくちゃヤバいwww
そして、スズキ新型ハスラーの目玉が「内装インテリア」。
新型ハスラーの内装はメーターフードと同じ枠組みが3つ等間隔に並び、その間にはエアコンの吹出口を設置。めちゃくちゃぶっ飛んだ割り切ったデザイン。その割に統一感があって非常に面白い。
「おそらくクロスビーの内装デザインが参考にされそう」とカーギークでは予想したんですが、ハスラー独自の全く新しい内装インパネが確立されたカタチ。一方、新型ハスラーの内装を見る限り、ジムニーばりの直感的な4WDシステムは採用されないか。
また価格を抑えるためとはいえ、どうせならマツダ車のようなステアリングホイールで統一して欲しかった印象です。まだ新型ハスラーの実車を見てないので分かりませんが、内装の質感は最近のライバル軽と比べると…?
とりあえず東京モーターショーに出品される新型ハスラーが、そのまま市販車として2019年12月以降に発売されるはず。
新型ハスラーの価格帯は?
続いては「価格や値段」の最新情報。
- ハイブリッドG…約136万円
- ハイブリッドGターボ…約146万円
- ハイブリッドX…約152万円
- ハイブリッドXターボ…約161万円
- 4WDモデルは約+13万円ほど。
既に新型ハスラーの公式サイトに記載されてますが、フルモデルチェンジ後の価格帯はこちらになります。
廉価グレードがなくなったことでフルモデルチェンジ前より+10~5万円ほど割高になってる模様。あとは5速MTも消滅。ただし、全車速域追従クルーズコントロールもターボモデルには標準搭載されてるため、言っても割高感は薄いか。また消費増税の影響も考えると全然問題なしでしょう。
実際、既に新型ハスラーの受注は現行モデル並みに好調な滑り出しとのこと。そのため新型ハスラーの納期は半年以上かかる見込み。新型ハスラーが欲しい方は年末年始に早めに注文することをおすすめします。
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