日産を代表する軽自動車が「デイズ」。
2019年4月に新型デイズはフルモデルチェンジを果たし、追従クルーズコントロールなど先進装備が満載で大きな話題を生みました。日産自動車はゴーンが逮捕されるなど色々とありましたが、自動車業界の構図は依然として大きく変わってない。
今後も合弁会社のNMKVで三菱自動車と共に「軽自動車」を共同開発する体制は続いていく。当然、気になるのはデイズのスライドドアバージョンの「デイズルークス」の存在。デイズがフルモデルチェンジした以上、次はデイズルークスの出番。
そこで今回カーギークでは日産新型デイズルークスのフルモデルチェンジ最新情報を徹底的に解説していこうと思います。ちなみに、三菱新型eKスペースのフルモデルチェンジ情報も兼ねてます。次期モデルもルークスと兄弟車として発売されます。
発売日は2020年3月19日に決定!
まずは「発売日」の最新情報。2014年2月に発売した日産新型デイズルークスはいつフルモデルチェンジするのか?また三菱新型eKスペースも同時に発売されるのか?
結論から書くと、日産新型デイズルークスの発売日は2020年3月19日になります。
そこからちょうど一ヶ月前の2月19日前後に新型ルークスのフルモデルチェンジ情報が正式発表されそうですが、既に日産ディーラーにはパンフレット等が配布されるなど新型ルークスは予約注文できるはず。
2019年12月末には現行デイズルークスはオーダーストップしており、年末年始の初売りでは在庫一掃セールが行われておりました。現行デイズルークスは2014年2月に発売されていたため、モデル周期はちょうど6年になりそう。
一方、デイズルークスと兄弟車の三菱・eKスペースも新型ルークスと同じ日に発売されます。ただし、新型eKスペースの公式発表は既に2月6日に行われておりました。2020年1月10日開催の東京オートサロンで先駆けて三菱新型eKスペースが発表されるなど謎のeKスペース推し。
とりあえず先に発表済みの新型eKスペースのフルモデルチェンジの中身が参考になりそうです。
フルモデルチェンジ後は「ルークス」に改名?
続いては「改名」の最新情報。
結論から書くと、今回のフルモデルチェンジから「ルークス」に改名されそう。改名というと大げさですが、いわゆる「デイズシリーズ」から外される可能性があります。もともとスズキ・パレットのOEM供給を受けていた時代はルークスだったため原点回帰。
あえて名前を独立させることで、「ルークス」というブランド力を高めようという狙いがありそう。確かにカスタム系に限ると「デイズルークスハイウェイスター」よりも「ルークスハイウェイスター」の方が収まりが良い印象。
他にも末端の日産ディーラーさんも発奮させる狙いがあるのか。
デイズでまとめて合算するとそれなりに売れてる印象を与えるので確かに販売現場も緩みそう。日産ディーラーさんは売る商品がないと嘆きますが、実際、「デイズとデイズルークスを合算してスズキ・スペーシアとようやく同等」という販売台数はさすがに微妙と言わざるを得ないでしょう。
消費者にはほとんど関係ないと思いますが、新車販売ランキングでデイズの順位が下がりそう。
一方、三菱は「eKスペース」「eKクロススペース」で発売されることが既に決定。マガジンXなどが当初報じていたように、カスタムモデル系は「eKクロスがベース」というニュアンスが強まった車名に変わる模様。それだけ本家のeKクロスも販売が好調な証。
次期ルークスの中身は「新型デイズ」と同じだが…
続いては「中身」の最新情報。新型ルークスと新型eKスペースは一体どんなフルモデルチェンジを遂げるのか?
結論から書くと、新型ルークスの中身は2019年4月にフルモデルチェンジした「新型デイズ」とほぼ同じになります。現行デイズルークスやeKスペースと違って、引き続きNMKVが生産するものの開発の主体は日産自動車に変わってます。
例えば、新型ルークスもプラットフォームが新たに刷新され、CVTやパワートレインも刷新。新型ルークスと新型eKスペースの主要諸元を見ると、3395×1475×1780mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2495mmと伸長。
一方、新型ルークスの室内空間を見ると、2200×1335×1400mm(室内長×室内幅×室内高)。現行デイズルークスよりも室内長は短くなってるものの、数字の詐術を止めただけと推測されます。室内幅は拡大するなど、フルモデルチェンジ後は順当に室内は広くなってるはず。
○今回のフルモデルチェンジで全車ハイブリッド化
また新型ルークスも「マイルドハイブリッド」が全車に標準装備されるのが大きな目玉。やはり新型デイズと同様にMHV化は既定路線でした。そして、エンジンは海外で投入済みのリッターカーエンジンのものがベースとなった最新型に換装されます。
新型デイズ・新型eKワゴンの試乗レビューも参考にしてもらうとして、NAエンジンの最高出力は52PS/6400rpm、最大トルクは6.1kgmすら3600rpm。ターボエンジンは64PS/5600rpm、最大トルクは10.2/2400~4000rpm。電気モーターは2.7PS/4.1kgm。
ただし、WLTCモードに燃費モードが変わったこともあって、カタログ燃費は18.8~20.0km/Lとのこと。過大な期待はあくまで禁物。
それでもフルモデルチェンジ前と比べると車体は高剛性化が図られ、新型ルークスも新型eKスペースも走りは随分と進化してるはず。例えば、ターボ車に限ってはパドルシフトも標準装備されてるそう。いずれ新型ルークスの試乗記事やN-BOX vs タントのような比較記事もレビューしたいと思います。
フルモデルチェンジ後の「室内や荷室空間」は更に広く進化!
続いては「室内区間や荷室空間の広さ」をチェック。
さっそく結論から書くと、新型ルークスはやはりプラットフォームを刷新したこともあって、室内空間や荷室スペースはかなり広く進化してる様子。新型デイズも割と広く進化してましたが、新型ルークスはこの比ではない模様。
例えば、スライドドアの「開口部の広さ」を確認すると、現行デイズルークスと比べると「+95~148mm」と拡大。さすがにタントほどではないにしても、小さいお子さんを抱いたまま乗り込むことも楽にできそうです。
地味に注目したいのが「グリップ部分」。ルーミー・タンクとソリオの比較記事でも触れましたが、乗り降りする時にやはりグリップは地味に便利。新型ルークスの巨大グリップと比べると、N-BOXやスペーシアがいかに小さいかが分かります。
また新型ルークスのシートスライド量は軽自動車トップなんだそう。N-BOXを上回る。そのため、後席のニースペースもN-BOXを上回るほど広い。当然、荷室の広いため、ルークスはライバル車よりスーツケースの数も多く積載できるそう。
他にも新型ルークスの前方視界性はかなり広そう。スズキ・スペーシアも視界性が相当良好でしたが、新型ルークスはそれを上回りそう。とにかくダッシュボードの位置を低く設計してることが奏功か。ノアやセレナといったほぼMクラスミニバン車並。
新型ルークスの「自動運転技術」がヤバそう
続いては「予防安全機能」に関する最新情報。
結論から書くと、新型ルークスや新型eKスペースの「予防安全機能」は予想通りの大進化を遂げます。
いわゆる新型ルークスは「プロパイロット」、新型eKスペースには「MI-PILOT(マイパイロット)」が設定されます。ただし、コメント欄でも指摘してもらいましたが、新型スカイラインに搭載済みの手放し運転可能な2.0はさすがに未設定です。
例えば、「全車速域追従クルーズコントロール(ACC)」や「車線逸脱防止支援システム」といった最新の自動運転機能がフルモデルチェンジ後に設定されます。しかも新型ルークスは新たに「ミリ波レーダー」を搭載し、2台先の先行車の情報も把握できるため、全車速域ACCの精度がかなり上がりそう。
これは2019年夏のマイナーチェンジ版新型セレナと同水準の自動運転技術を設定するため、新型ルークスの安全装備はデイズやリーフよりも安全性能に優れます。ただし、新型ルークスは夜間歩行者に対応するものの、N-BOXのように自転車には対応してないので性能面では少し見劣り。
他にも新型ルークスには「ニーエアバッグ」が標準装備される予定。軽自動車では初か。あくまで運転席のみですが、それでも膝周りにもエアバッグが機能することで衝突安全性がアップ。デイズに続いて、新型ルークスでもSOSコールも設定されそう。
しかしながら、プロパイロット(マイパイロット)機能は「全車セットオプション」となります。つまり、新型デイズや新型eKワゴンと同じく標準装備はされてません。元々の割高な車両価格を考えると…といった判断があるものと思われます。
とはいえ、新型デイズを参考にすると購入者全体の2割前後がプロパイロットを装着していた模様。新型ルークスはファミリー層が多く購入してるでしょうから、デイズよりもプロパイロットを選ぶ人の割合は増えそうです。
三菱新型eKスペースのデザインはどうなった?
まずは兄弟車の三菱新型eKスペースのデザインをチェック。2020年1月の時点で何故か新型eKスペースの情報は早々に確定してました。
今回から新たに改名される新型eKクロススペースとノーマルeKクロスを比較するとこんな感じ。ヘッドライトはノーマルeKクロスよりも厚みが増してるものの、ちょうどグイッと伸ばした感じです。縦方向に車体が伸びた分、ダイナミックシールドをもう少し強調しても良かったか。
そして、新型eKスペースのノーマルモデルとカスタム系の新型eKクロススペースを並べるとこんな感じになります。ノーマルの新型eKスペースのデザインもあくまでeKワゴンがベースっぽい。だから、日産新型ルークスのデザインもデイズとさほど違いはない可能性も?
新型ルークスの外観デザインは?
続いては「新型ルークスの外観デザイン」の最新情報。
外観はデイズと大差ない印象。三菱新型eKスペースがそうだったように、新型ルークスも以下同文。やはり極端にデザインに違いを付けることはありませんでした。ただ新型ルークスとデイズの「全体的な雰囲気」はそこまでパッと見は似てないか。
何故なら、次期ルークスの顔付きをよく見るとメッキパーツの「Vモーショングリル」がデイズよりも太ましく仕上がってる。また新型ルークスのルーフの形状は流線型ではないため、Cピラーの形状などもデイズとの違いはそれなりに多い。
新型ルークスハイウェイスターの外観デザインを更に見ると、マガジンXなどは「プチセレナ」と表現してましたが、さすがにそこまでは似なかったか。目元はスズキからOEM供給を受けていた先々代ルークスハイウェイスターを個人的には彷彿とさせました。
また真正面から見ると、ヘッドライトも含めて「大きなV字」が描かれてることが分かります。それでもゴテゴテ感は言うほどない。N-BOXを発端とした最近の流行りを取り入れようとしてる狙いも見て取れる。
そのためノーマルグレードとの違いもさほどなく、最近はカスタムグレード系の存在意義は薄くなってる気もします。それでも装備の充実っぷりなどから依然として人気ということを考えると、新型ルークスハイウェイスターもご多分に漏れないのでしょう。
今回も新型ルークスに搭載されるオリジナルの装備はある?
一方、気になるのは新型ルークスに搭載される「オリジナルの装備」。現行デイズルークスは「天井サーキュレーター」が軽自動車で初めて標準装備されて話題になりました。今回のフルモデルチェンジでも「新しい何か飛び道具」はないのか?
結論から書くと、新型ルークスや新型eKスペースには「デジタルルームミラー」が設定されます。カメラで撮影した後方視界をルームミラーに直接表示させてくれるというもの。もちろん新型ルークスの後方視界性は良好だと思いますが、それでもあれば便利。
他にもダイハツ新型タントに続いて「アダプティブヘッドライト」が設定されます。これは歩行者や対象者など「部分的」にライトを消灯することが可能。少し前までは高級車に設定されていたものですが、新型タントよりもLEDライトの数が多いのか制御はより緻密。
他にも天井サーキュレーターは「プラズマクラスターイオン」を採用し、能力や機能面がアップしている模様。助手席サイドのスライドドアも足を下にやるだけで自動開閉するハンズフリー機能もミドルグレード以上では標準装備されます。
ただし、デジタルルームミラーやアダプティブヘッドライトなどは「オプション装備」になります。プロパイロット(マイパイロット)機能もそれぞれ7万円以上の高価な代物のため、全部盛り盛りにすると+20万円以上割高になるのはやや残念。
価格一覧まとめ
続いては「価格一覧」の最新情報。フルモデルチェンジ後の日産新型ルークスと三菱新型eKスペースの値段はどうなるのか?
○新型eKスペースの価格一覧
- M…約140万円
- G…約154万円
- T…約163万円
○新型eKクロススペースの価格一覧
- M…約165万
- G…約177万円
- T…約186万円
以上が既に判明してる三菱新型eKスペースの価格一覧になります。おそらく日産新型ルークスも同価格帯に設定されるはず。装備やグレード展開に多少違いがあっても、車体のベースは完全に同じですからむしろ変わるとは考えにくい。
新型デイズの価格帯はノーマルグレードが130~135万円、ハイウェイスターが150~168万円。一方、現行デイズルークスの価格帯がノーマルグレードが130~142万円、ハイウェイスターが162~175万円。
これらの価格帯も参考すると、新型ルークスの価格帯はノーマルグレードが140~155万円。ハイウェイスターが165~185万円程度と予想してみる
というカーギークの予想は結果的にほぼピッタリでした。
コメント
プロパイロット2.0ではなくプロパイロットでは?
コメントありがとうございます。修正しておきました^^;