スズキ新型クロスビーやイグニスを筆頭に、最近はAセグメントサイズのSUVも人気。ただ超小型SUVの市場はスズキが握ってる印象。
そのためダイハツも負けじと「ロッキー」なる新型AセグメントSUVを投入。このロッキーはルーミーやタンクと同じようにトヨタにもOEM供給され、「ライズ」という車名で同じタイミングで販売される。
これはかつて2017年の東京モーターショーに出品された「DNトレック」がベース。そして、今年2019年の東京モーターショーにも市販車版としてダイハツ・ロッキーとトヨタ・ライズが出品されます。
そこで今回カーギークでは「トヨタ新型ライズ(ダイハツ新型ロッキー)の最新情報」をまとめてみました。ロッキーもライズも車名が確定したため、改めて発売日や価格情報も追記しました。
発売日は2019年11月5日よりも遅れる?
まずは「発売日・発売時期」の最新情報。ダイハツ新型ロッキーやトヨタ新型ライズは一体いつ発売されるのか?
結論から書くと、トヨタ新型ライズの発表日は2019年11月5日になります。ダイハツ新型ロッキーも以下同文。
ただし、あくまで発表日に過ぎないので、同時に発売されるかは不透明。実際、新型ライズは10月初旬から既に予約注文可能ですが、生産開始は10月23日と遅い。そのため実際に発売されるのはもう半月以上先に遅れる可能性が高そう。
実際、ダイハツ新型ロッキーの予約受注は発表日の11月5日前後からと遅い。それだけトヨタ新型ライズの方が売れると考えてるようですが、それでも新型ロッキーも新型ライズも発売日は遅れても12月初旬ぐらいでしょう。
搭載エンジンや主要諸元まとめ
続いては「主要諸元」の最新情報をチェック。新型ロッキー・新型ライズの車体サイズや搭載エンジンは?
まず車体サイズは3995×1695×1620mm(全長×全幅×全高)。新型ロッキーも新型ライズも同じ。ベストカーの予想情報はやや間違いでしたが、スズキ・クロスビーやジムニーシエラよりも一回りほど大きめ。
だから全長や全幅を見る限り、サイズ感はBセグメントに近そう。むしろ新型ロッキー・新型ライズの競合車はホンダ・ヴェゼルに近い。ライバルはスズキ・クロスビーとされますが、更に需要を掘り起こす可能性もありそうです。
だからトヨタ新型ライズの内装インパネ周りを見ると、足元空間は軽自動車やAセグカーと違ってそこまで割り切ってはなさそう。良くも悪くも、Bセグに近い内装。後席空間も含めて、実際問題としてスズキ・クロスビーよりどこまで広いかは?
ダイハツ新型ロッキーのシャシーには、先日フルモデルチェンジした新型タントから導入されたDNGAプラットフォームが採用されます。トヨタ新型ライズの車体も以下同文。タントは軽自動車ですが、DNGAは普通車にも対応するよう最初から開発が進んでた。
例えば、2021年にフルモデルチェンジする新型パッソのシャシーも次期DNGAプラットフォームが採用されるはず。つまりトヨタ新型ライズはルーミなどと同じく、ダイハツが全て開発して製造するカタチ。
だから、搭載エンジンも「1.0L直3ターボエンジン」が設定。ルーミーなどに搭載されてるエンジンが流用され、変速機はCVT。車重はルーミーなどより軽量化されるでしょうから、新型ライズ・新型ロッキーの走りはブイブイ加速感がありそう。
残念ながら、新型ライズも新型ロッキーも「マイルドハイブリッドの採用」は見送りの公算。
○新型ライズと新型ロッキーに違いはある?
続いては「外観デザイン」の最新情報。
まずはトヨタ新型ライズのデザインがこちら。既にトヨタディーラーではパンフレット等は配布されており、当初の予想デザインと違って可愛さが減少。左右ヘッドライトが一本に繋がったデザインは、実際の市販車では取りやめ。
やはりスズキ・クロスビーがライバルだけあって差別化を図りたい狙いがありそう。
個人的にはトヨタ新型ライズのデザインはダイハツ・コペンローブと重なったんですが、中には「トヨタ新型RAV4」と重ねるクルマ好きもいます。確かに新型ライズとRAV4を横に並べて比較すると遜色はないか。
一方、ダイハツ新型ロッキーの外観デザインがこちら。
だからトヨタ新型ライズもダイハツ新型ロッキーも「外観デザインは同じ」です。エンブレムが違うだけ。そのためトヨタ新型ライズが圧倒的に売れそうな予感しかしない。
一方、リア周りは横一文字でリアコンビランプが繋がるなど、「ワイド感」を意識したデザインは市販車版でも同様。
ちなみに、ダイハツ新型ロッキーの当初予想されていたデザインはこちらでした。ただデザインの完成度は高く、新型ライズの売れ行き次第では「新たな別グレード」として販売されるかも?と筆者ドルジは予想しておきます。
値段や価格帯は?
続いては「値段」の最新情報。新型ロッキーや新型ライズの価格帯はどうなるのか?結論から書くと、早くもベストカーやマガジンXの最新情報では新型ロッキー・ライズの詳細な価格情報が判明。
- XS…約174万円(自動ブレーキ非搭載車は約168万円)
- G…約189万円
- Z…206万円
- (4WDは+22~24万円高)
以上、ダイハツ新型ロッキーの値段になります。もちろんトヨタ新型ライズも同じ価格帯。ロッキーとライズは別々のグレード名を名乗るのかと思ってましたが、どうやらグレード名も共通するっぽい。
「トヨタ・ルーミーのターボ搭載モデルの価格は180~200万円台。少なくとも、新型ロッキーの価格帯もそれに近くなりそう」という筆者ドルジの当初の予想は概ね当たり。ただし、新型ロッキー・ライズの廉価グレードは160万円台と思ったほど安かった印象。
新型ロッキーの値段は、下手すると軽自動車並みの戦略的な価格帯。例えば、納車まで時間がかかってるスズキ・ジムニーなどの購入予定者も意識した値段設定にも思えます。DNGAと呼ばれる共通の新型プラットフォームが奏功か。
ただし、その分だけ廉価グレードはアルミホイールなど装備面で見劣りするため、実際には客寄せパンダグレードと評価して良さそう。実際、トヨタ新型ライズの売れ筋モデルは「最上級グレードのZ」とか。受注全体の半分を占めてる。
○廉価グレードは安いが全体的に値段は割高
一方、4WDは変速幅が大きい新型CVTを採用することで、従来の4WDモデルより割高な価格設定になってます。普通であれば4WDモデルは+10万円台高に収まってることが多いですが、最低でも+20万円超高。。
だからいずれスズキ・クロスビーと比較したいと思いますが、同じぐらいの装備が搭載されたグレードで比べると新型ロッキー・新型ライズの値段はやはり「6~13万円程度のやや割高な価格設定」になります。
例えば、前席シートヒーターなどはクロスビーは全車標準装備ですが、新型ロッキー・ライズは上級グレードのみ。新型ロッキーはクロスビーを相当意識したのか、その分だけ「色んな意味」で頑張ってる様子。
それでも新型ロッキー・ライズの車体の大きさを考えれば妥当な範囲内か。室内もBセグメントカー並みに広いはずですので、実用性などAセグメントSUVの商品力を超えてくるはず。
今後は2020年にフルモデルチェンジ予定の新型フィットのSUVモデルも、新型ロッキー・新型ライズのライバルとして名前が上がりそう。
ちなみに新型ロッキーも新型ライズも同じく、車体色は8色。一方、ツートンカラーはホワイトパール、シルバーメタリック、ブルーマイカメタリックの三種類。ルーフは黒色のみ。
スズキ・クロスビーと比べると、車体カラーのラインナップはやや少ないか。
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