最近は日本でも輸入車が人気。その中でもSUVのジャンルは国産車と同様に人気。
だからアメリカ車は不人気と言われる中、実はここ最近の「ジープ」の販売台数は好調の一途。例えば、2019年6月のジープの販売台数は1803台。ボルボが1950台、アウディが2450台だったことを考えると、ジープはむしろ輸入車ブランドでも売れてる部類に入ります。
このジープの最上位モデルが「グランドチェロキー」。通称はグラチェロ。全長4.8Mを超え、全幅も2.0Mに迫る割とラージサイズのSUVですが、現行モデルの発売は2010年(日本発売は2011年)と割と古い。最上位モデルだけあって内外装や設計の古さは致命的。
そこで今回カーギークではジープ新型グランドチェロキーのフルモデルチェンジ最新情報を徹底的にまとめてみようと思います。
発売日は2021年半ばか?
まずは「発売日」の最新情報をチェック。ジープ新型グランドチェロキーはいつフルモデルチェンジするのか?
結論から書きますと、新型グランドチェロキーの発売日は2020年後半と見られております。2020年11月のロサンゼルスモーターショーで次期モデルが出品されると報じるのはマガジンXの最新情報。実際、次期グランドチェロキーは2021年モデルとして開発されてる。
実は2014年頃に「2017年にフルモデルチェンジする」とジープは公式で発表してたんですが、自動車業界は移り変わりが激しいこともあってか、新型グランドチェロキーの開発も遅れていた模様。とりあえず新型グランドチェロキーのモデル周期は約10年になりそう。
ただし、あくまで海外での話。アメリカでは2020年中にフルモデルチェンジする可能性は高いものの、現行グランドチェロキーの日本で発売されたのは海外から約1年遅れでした。今回の新型グランドチェロキーも同様に、海外での発売から半年以上は最低でも遅れると考えられます。
だから日本国内で実際にフルモデルチェンジするタイミングを予想するとしたら、新型グランドチェロキーの発売日は「およそ2021年初夏頃」とカーギークでは見た。例えばレクサス次期LXと発売時期は重なるかも知れない。
グランドチェロキーの「次期デザイン」はどうなる?
続いては「デザイン」の最新情報。フルモデルチェンジ後はキープコンセプトなのか?
結論から書くと、新型グランドチェロキーは次期モデルもキープコンセプトになりそう。既に次期グランドチェロキーのテストカーは走行しており、そこからは独特の7分割スロットグリルや立ち気味のピラーやガラス形状などほぼ変わってないことが読み取れます。
今後はチェロキーといったジープの下位モデルも、新型グランドチェロキーのデザインに寄せていく模様。ジープのブランド力を高める一環だと思いますが、次期グランドチェロキーの力強いスタイリングは踏襲されます。
ただし、リアオーバーハングが現行グランドチェロキーと比べると長く仕上がってるなど、全幅は2メートルに迫る勢い。フルモデルチェンジ後は車体サイズが拡大することで、グランドチェロキーのオフロードSUVとしての存在感が更に強まります。
ドア開口部も拡大して三列シート仕様も追加へ
だから次期グランドチェロキーは室内や荷室空間がフルモデルチェンジ後はかなり拡大するっぽい。
実際、リアピラーが直角気味に立つなど、ルーフはほぼ完全に水平に設計。ボンネットルーフも水平さが増しており、全体のフォルムはボックス感が強まりそう。それに比例して荷室スペースが比例して拡大するわけですが、フルモデルチェンジ後は「折りたたみ式の三列シートモデル」も設定予定。
ドアの開口部面積が広がるのも、三列目シートに乗り込みしやすくするための方策と考えられます。確かにマツダ新型CX-8のような三列シートSUVは日本でもそこそこ売れてるので、本場のアメリカ市場でグランドチェロキーが三列シートに対応してなかったのは不思議な話。
次期グランドチェロキーはプラットフォームも刷新
そのため新型グランドチェロキーは「次期プラットフォーム」に刷新されます。自動車業界は色々と複雑なんですが、ダイムラークライスラー時代に開発が始まった関係で、実は現行グランドチェロキーはメルセデスベンツ・Mクラスがベース車として使用されてた。
でも、今回のフルモデルチェンジで「アルファロメオ新型ステルヴィオ」と同じシャシーが採用されると見られてます。
ジープもアルファロメオも同じFCAのブランド。2018年発売と基本設計も新しいアルファロメオ・ステルヴィオはグランドチェロキーより車体サイズは少し小さいものの、元々は後輪駆動や4WDなど幅広い車種に対応したプラットフォーム。次期グランドチェロキーのシャシーとして何ら遜色なし。
そのため新型グランドチェロキーは「後輪駆動ベースのフルタイム4WD駆動」が引き続き採用されます。四輪独立式のサスペンションは、それぞれフロントサスペンションはダブルウィッシュボーン式、リアサスペンションはマルチリンク式を採用。
最低地上高は210mm以上は相変わらず確保されるなどオフロード感が強いスタイリングですが、次期グランドチェロキーの乗り心地は質感が高まりそう。
フルモデルチェンジ後の搭載エンジンはどうなる?
一方、「搭載エンジン」の最新情報。フルモデルチェンジ後のパワートレインはどうなるのか?アルファロメオに合わせて新型グランドチェロキーはダウンサイジングされるなんてことも?
結論から書くと、新型グランドチェロキーの搭載エンジンは3種類ほどになります。
既にジープ・ラングラーやステルヴィオに搭載済みの2.0L直4ターボエンジンが設定されます。排気量は小さいものの燃費性能はまずまず。グランドチェロキーの走りとしては物足りないものの、日本人が街乗りで使う分には問題はなさそう。
そして、3.6L V6エンジンも引き続き設定されます。車重が2トンを超える巨体を豪快に動かすことを考えると、次期グランドチェロキーでも主流のエンジンとなりそうです。現行グランドチェロキーに搭載されてる「HEMI V8エンジン」はお役御免になりそう。
更には、この3.6L V6エンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたモデルも新たに設定されます。回生エネルギーをリチウム電池に蓄えて、出足のエンジン負荷を低減して燃料消費を抑える仕組み。モーターのみの駆動はできないものの、コストパフォーマンスはそこそこ改善。
ポルシェなどにも採用されてるハイブリッドシステムだけあって、グランドチェロキーでも問題はなさそう。本当に「あればマシ程度」のものですが…。
フルモデルチェンジ後の安全装備は?価格は?
最後は次期グランドチェロキーの安全装備や価格の最新情報。
既に現行グラチェロには追従クルーズコントロールなどが標準装備されてるんですが、新型グランドチェロキーでは更にカメラの性能や精度が高まることでフルモデルチェンジ後は「手放し運転」も可能な追従クルーズコントロールに進化しそう。
アメ車は古臭いイメージが先行しがちですが、意外とドイツ車や日本車に負けず劣らず安全装備は高い。とりわけグランドチェロキーはジープを代表するフラッグシップモデルであって、今回のフルモデルチェンジで大幅に進化する予定。
アメ車のイメージを更にガラッと変えるために、内装面でも液晶ディスプレイといった進化を期待したいところ。
次期グランドチェロキーの価格は不明ですが、現行グランドチェロキーは500~700万円と割とお手頃な値段で購入可能。2.0Lターボの設定も踏まえると、フルモデルチェンジ後の価格帯は下がる可能性もありそう。現行グラチェロも十分商品力は高いので、モデルチェンジ前の購入も十分有りです。
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