【感想】アルファロメオ新型ステルヴィオ 試乗徹底レビューまとめ!乗り心地や安全装備の評判は?【口コミ評価】

アルファロメオから2018年10月に発売されたのが「ステルヴィオ」。

昨今のSUVブームを裏付けるように、新型ステルヴィオは「アルファロメオ初のSUVモデル」ということで話題を呼びました。しかも、試乗評価が高いFRセダン車のジュリアがベース車両とか。

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そこで今回カーギークでは今更ですが、「アルファロメオ新型ステルヴィオ」を徹底的に試乗レビューしてみようと思います。新型ステルヴィオのネット広告などたまに見かけますが、車選びのご参考の一つに読んでください。

【試乗】新型ステルヴィオの外観デザインの評判は?

まずは「外観デザイン」からチェック。デザインの評価は個々の感性でそれぞれ変わるので批判的なことは基本的に言いませんが、あくまで「個人的な感想」なのであしからず。

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(アルファロメオ新型ステルヴィオ 外観デザイン)

最初は新型ステルヴィオのフロントマスクを確認すると、特徴的な逆三角形のグリルが採用されており、いかにも「アルファロメオ」といった出で立ちで存在感はバッチリ

ベース車両がベース車両だけに、雰囲気的にはアルファロメオ・ジュリアと大きな違いは見られませんが、ヘッドライトを縁取るように光るLEDは「ステルヴィオ峠」をモチーフとしてるとか。

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(新型ステルヴィオ 車体カラー全色)

アルファロメオ新型ステルヴィオの車体カラーは合計4色。数的には決して多くありませんが、スポーティーな赤色。リセールバリューの高い白色、黒色、グレー系と売れ筋カラーを無難に取り揃えてあります。

カラーの出来栄えの良さと相まって、新型ステルヴィオのフォルム感は色気たっぷりに艶っぽい。特に不満感はないか。

○【比較】新型ステルヴィオとジュリアの見た目はほぼ同じ?

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(新型ステルヴィオ リア周り画像)

一方、新型ステルヴィオのリア周りを確認。

二本出しマフラーが非常にスポーティーですが、新型ジュリアと変わらず。同じくリアバンパーもジュリアと同様に樹脂ガーニッシュで覆われてますが、新型ステルヴィオは樹脂製フェンダーアーチモールを採用してSUVらしく仕上がってます。

新型ステルヴィオのリア周り全体もパット見は「CX-3」といった雰囲気。ただし、ドアミラー下部には小型ミラーが装着されており、新型ステルヴィオの方が死角部分が確認できるなど、細部で比較するとジュリアとの違いはそれなりに散見。

全体的には新型ステルヴィオは見た目は「ジュリアの車高が上がったバージョン」と言えそうですが、スバル車でいうところの「インプレッサとXV」のような関係性と考えると分かりやすいか。

【試乗】新型ステルヴィオの内装の質感はどんなもん?

続いては「内装インパネ周り」の評価。

結論から書くと、新型ステルヴィオの内装面も新型ジュリアと大きな違いはなさそうです。新型ステルヴィオに関する色んな試乗記事や試乗動画を見ても、パット見は「変わらない」という感想が多い。

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(新型ステルヴィオ 内装インパネ画像)

ただし、あくまで新型ジュリアがベース車両だけあって内装の質感そのものは上々。ダッシュボード表面やアルミ製のパドルシフトなど質感は決して低くなく、例えばシート素材などは新型ステルヴィオ専用に設計されてる。

ドライバーの居住性も包まれ感があって、後述する走りの良さも相まって好感触な感想が多かった印象。ステアリングのスポーク付近にエンジンスイッチが配置されてるのも面白い。ドライブモードを切り替えるスイッチなど操作類もまずまず。

一方、センターコンソール付近の2つのドリンクホルダーの間には、スマートフォンを収納できる絶妙なスペースが確保。後部座席向けのエアコンの吹出口やUSBポートが用意されるなど、使い勝手や実用性は無難に高い。

ただし、600万円台の価格帯の輸入車として評価すると微妙な質感かも。河口まなぶの試乗動画では「もうちょい」との評価。新型ステルヴィオの内装は無難に商品力やパッケージング力は高そうですが、価格帯を聞かされると現実に引き戻されるか。

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【試乗】新型ステルヴィオの室内の広さや使い勝手はどう?

続いては「室内の広さや使い勝手」を評価。

まずは後部座席の広さ。結論から書くと、新型ステルヴィオのリアシートは「十分に広い」と思います。

成人男性が乗ってもヒザ周りは拳2個分ぐらいは空いており、頭上スペースはそこまで余裕はないですが基本的に問題はないか。新型ステルヴィオはドア開口部は広く、乗降性もまずまず。

ただし、床下は完全なフルフラットではないため、座った時に足を収めておく部分は突起が少し邪魔。新型ステルヴィオの試乗レビューを見ても、足の収まりの悪さを指摘する感想もちらほら。

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(アルファロメオ新型ステルヴィオ 荷室ラゲッジ)

一方、新型ステルヴィオの荷室の大きさも「かなり広い」と思います。車体サイズの大きさもあって、シートを畳んだ状態だと新型ステルヴィオの荷室容量は525L。画像からも分かるように、新型ステルヴィオの荷室は広大。

荷室には電源やライトも用意されており、ほぼフルフラットに畳める点など新型ステルヴィオはアウトドア仕様にも対応。前述の内装面の評価も合わせると、新型ステルヴィオの実用性は国産車並みの高さを誇ると思います。

アルファロメオ新型ステルヴィオの主要諸元まとめ

続いては「主要諸元」を改めておさらい。アルファロメオ新型ステルヴィオの車体サイズはどんなもんなのか?

  • 全長…4690mm
  • 全幅…1905mm
  • 全高…1680mm
  • ホイールベース…2820mm
  • 最小回転半径…6.0メートル

結論から書くと、新型ステルヴィオの車体サイズはなかなか大きめです。自動車雑誌の試乗記事などではコンパクトSUVという扱いですが、新型ステルヴィオは「Cセグメントの中でも大きい部類」に入ると思います。

具体的に並べてみると、新型ステルヴィオは同じ輸入車だとBMW・X3に近い。国産車だとトヨタ・ハリアーがサイズ感は近い。むしろ新型ステルヴィオの全幅はハリアーよりも7cm程度広め。

だから、新型ステルヴィオの室内がそれなりに広くて当然。実際に目の当たりにすると「かなり存在感」が伝わると思います。デザインの評価に適切な表現かは分かりませんが、新型ステルヴィオの見た目は非常に「ボリューミー」。

逆に言うと、Lクラスミニバンを大きく超える6メートルという最小回転半径も含めて、スペックだけ見ると新型ステルヴィオの「取り回し性能」はそれなりにシビアか。特に町中。ハンドリング性能は改めて評価します。

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新型ステルヴィオの搭載エンジンのスペックまとめ

試乗レビューの本題に入る前に、まずは新型ステルヴィオの2種類の搭載エンジンをチェック。変速機、駆動方式、燃料タンクなどは同じです。

ちなみに車両価格1100万円を超える「2.9L V6ツインターボエンジン」搭載のクアドリフォリオは今回の試乗では割愛してます。

○2.0L直4ガソリンターボccエンジン

  • 形式番号…55273835
  • 最高出力…206kW(280PS)/5250rpm
  • 最大トルク…400Nm(40.8kgm)/2250rpm
  • 変速機…8速AT
  • 駆動方式…4WD
  • 車重…1810kg
  • カタログ燃費…11.8km/L(JC08モード)
  • 燃料タンク…64L

○2.2L直4ディーゼルターボccエンジン

  • 形式番号…55284529
  • 最高出力…154kW(210PS)/3500rpm
  • 最大トルク…470Nm(47.9kgm)/1750rpm
  • 変速機…8速AT
  • 駆動方式…4WD
  • 車重…1820kg
  • カタログ燃費…16.0km/L(WLTCモード)
  • 燃料タンク…64L

【試乗】新型ステルヴィオの「加速性能」はどんな評価?

ということで試乗レビューの本題。

最初はアルファロメオ新型ステルヴィオの「加速性能」を評価してみようと思います。

○2.0L直4ガソリンターボの試乗評判・感想

まず2.0L直4ガソリンターボの試乗レビュー。

前述のスペックを見ても分かるように、2.0L直4ターボの走りの鈍重さはゼロ。車重はそれなりに重いためそこまで軽やかではないものの、走り心地は「豪快にグイグイと加速していく」と表現するのが適切か。

ZF製8速ATの味付けも良く、滑らかに加速してくれる走りの素性の良さは抜群。実際、新型ステルヴィオのガソリンターボは同クラスのSUVでは文句なくトップクラスの加速性能を誇りそう。

エンジンの吹け感も良く、エンジン音は刺激的・官能的ですらあります。「新型ステルヴィオに慣れてしまうと同サイズのSUVはすべて鈍重に感じられてしまう」とはマガジンXの試乗レビュー。

まさに新型ステルヴィオ2.0Lターボの走りの感想を無難な表現でまとめると、「非常に気持ちの良い加速フィーリングが体現されてる」といったところ。ネガティブな試乗レビューや感想を見たことがありません。

○2.2直4ディーゼルターボの試乗評判・感想

続いては、最近遅れて発売された「2.2直4ディーゼルターボ」の試乗評価。

結論から書くと、新型ステルヴィオディーゼルターボはガソリン車と同様に出足もトルクフルでストレスフリー。実際、新型ジュリアのディーゼルターボと比べると、スペックはパワーチューンドされてることも奏功。

また前後重量配分は完全な50:50ではなくなってしまうものの、ディーゼルエンジン単体は155kgと非常に軽量なので、ノーズも軽い。そのため新型ステルヴィオの高いハンドリング性能にはほぼ影響を与えてないのも魅力。

エンジンが縦置きということも手伝ってか、バランサーシャフトも採用したことでディーゼル特有のカラカラ音は少なく、新型ステルヴィオの静粛性の高さを改めて実感できるのもディーゼルターボの特徴。

ただし、低速トルクは太くて排気量も200ccほど大きいものの、最高出力はガソリンターボよりも見劣り。そのため高回転域や高速からの加速の伸びも不利に働き、走りは全体的にマイルドさが増してるかも。

新型ステルヴィオディーゼルの走りは、良く言えば「上質」「お上品」ですが、悪く言うとガソリン車ほどのスポーティーさや刺激さはないかも。それでも0-100km/h加速は7.2秒とめちゃくちゃ高速ですが…。

だから、個人的には「どっしりした落ち着いた走り」といった感想を持ちました。むしろ新型ステルヴィオのディーゼルターボの良さは「燃費性能」や「維持費の価格の安さ」にありそう。

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【試乗】新型ステルヴィオの「乗り心地」はどうなん?

続いては「乗り心地」の試乗評価。

結論から書くと、アルファ新型ステルヴィオの乗り心地は「上々」だと思います。

新型ステルヴィオのシートは座り心地が良く、程よく張りがあって長時間乗ってても疲れにくい。ホールド性能はそこまで高くないと思いますが、「次第に馴染んでくる」とは河口まなぶの新型ステルヴィオの試乗動画。

またサスペンションは柔らかく設計されており、そこまでスポーツカー寄りの味付けではないことで街乗りでの乗り心地は上々。車体剛性の高さも相まって、路面から伝わる嫌な凹凸感やザラツキ感は相殺されてる印象。

車内の静粛性の高さも相まって、新型ステルヴィオの乗り心地はフラットそのもので上質と評価できそう。素早い動きにも足回りがしっかり反応してくれるため、乗れば乗るほど乗り心地の良さを体感できます。

「タイヤ次第ではトロトロの乗り味になる」と評価するのは、河口まなぶの試乗動画。だから実際にアルファ新型ステルヴィオの乗って走ってみると、乗り心地の良さは「600万円台の価値を最も感じる部分の一つ」かも知れない。

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ハンドリングは車体サイズの大きさを感じさせないハンドリングの良さ

続いては「ハンドリング性能」の試乗評価。新型ステルヴィオの車体サイズは大きく、取り回し性能が劣ると前述しましたが、果たして操縦安定性などはどんな評判なのか?

結論から書くと、新型ステルヴィオの前後重量配分は「50対50」と絶妙すぎることもあって、嫌なロール感や変な腰高感も少なく、コーナリング性能は非常に高いと感じさせる走りが体現されてます。

車格の割にキビキビなコーナリング性能がマジですごい」とは小沢コージの試乗レビュー。先程は小回り性能を批判しましたが、「ハッチバックのジュリエッタかと錯覚するほど運転感覚の小ささを感じる」とはマガジンXの試乗レビュー。

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(カートップ4月号 交通タイムス社)

また「雪上でもクイックなハンドリング性能はそのまま」と評価するのはカートップの試乗レビュー。電子制御式のオンデマンド4WDということも手伝って、新型ステルヴィオの操舵性の安定感はなかなか見事。

ジュリアの後輪駆動のハンドリングはシャープすぎる傾向があり、ここはAWDのステルヴィオのほうが上手く安定指向に導いていて好印象」とはマガジンXの試乗評価。

高速走行時の操縦安定性も高いため、新型ステルヴィオは全般的に「安心した乗り味」も両立されてる。ブレンボキャリパー製のブレーキングも想像以上に力強く、意外と町中でも扱いやすいと評価される所以。

ただし、新型ステルヴィオは想像以上にステアリングが軽めでクイック。そのためタイトな運転を強いられる場面では新型ステルヴィオの挙動の扱いは難しく、一回りほど小さいCX-3などと比べるとさすがにサーキット性能は劣りそう。

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アルファ新型ステルヴィオの「安全装備」や価格帯は?

続いては「安全装備」の評価。アルファロメオ新型ステルヴィオの安全性能は高いのか?

  • 2.2ターボディーゼルQ4…617万円
  • 2.0ターボQ4…655万円
  • 2.0ターボQ4 スポーツパッケージ…691万円
  • 2.0ターボQ4 ラグジュアリーパッケージ…691万円
  • 2.9V6 バイターボ クアドリフォリオ…1167万円

まずは新型ステルヴィオの価格一覧がこちら。前述のように1100万円超えのクアドリフォリオは評価してませんが、それでも新型ステルヴィオ全体の価格帯はアルファロメオの中でも結構割高に入りそう。

じゃあ、新型ステルヴィオの「安全装備」は600万円台の価格に見合ってるのか?

結論から書くと、新型ステルヴィオの安全装備はイマイチかも。

例えば、全車速付き追従クルーズコントロールやサイドカーテンエアバッグなどは標準装備してるものの、車線逸脱防止支援システムは「警報止まり」。日産新型デイズなど今日日の最新の軽自動車の安全装備よりも少し見劣り。

他にも自動防眩ルームミラー・ドアミラーや前席シートヒータやステアリングヒーターは標準装備するなど、新型ステルヴィオは装備面で過不足はなし。ただし、電動パーキングブレーキは搭載してるものの、オートホールド機能はなし。

だからアルファロメオ新型ステルヴィオの結構な価格帯を考慮すると、安全装備などがしっかり充実してるかと言うと、意外と「痒いところに手が届いてない」印象は残ります。

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【口コミ評価】アルファロメオ新型ステルヴィオの試乗感想まとめ

以上、カーギークによるアルファロメオ新型ステルヴィオの試乗感想でした。

今回の試乗の結論をまとめると、アルファロメオ新型ステルヴィオの「走りの素性は素晴らしい」と思います。

トヨタ・RAV4の電子制御よりは見劣りするものの、4WDの走りそのものは素直。車格が車格だけに運転が苦手な人には…って感じですが、運転が上手なら非常に扱いやすい。タイヤで少し損してる部分はあるものの、新型ステルヴィオの乗り心地も上質。

そして、新型ステルヴィオの圧倒的な加速感は何よりの魅力。

スピードが上がってくるとイキイキとしてくる」とは河口まなぶの試乗動画。またDNAのスイッチで走りのモードを変化させると色んな顔を見せてくれ、まさに新型ステルヴィオの「走りには懐の深さ」みたいなもんもあります。

ステルヴィオが醸し出すゆったりめの色気はフォルクスワーゲンには出せない味」と評価するのはマガジンXの試乗記事。特徴的で色気のあるデザインと同様、走りも意外と王道かつ官能的。

○個人的に購入するなら新型ステルヴィオディーゼル

ただし、その分だけ新型ステルヴィオは高価な印象。アルファロメオの中でもしっかり割高感があり、メルセデスベンツやBMWも当然視野に入ってくるものの、価格に見合った質感はやや見劣りか。

そのためアルファロメオ新型ステルヴィオは「走り」にちゃんと価値を見出だせる人が対象なのかな。

もし新型ステルヴィオの購入するのであれば、個人的には「ディーゼルターボ」一択。街乗り走行でもディーゼルの方が扱いやすく、ディーゼル≒割高というイメージもある中、新型ステルヴィオはガソリン車の方が70万円以上割高。

そのため燃料費など維持費の安さなど考慮しても、新型ステルヴィオディーゼルの「コストパフォーマンスの高さ」は特筆すべきものがあります。贅沢なファミリーカーとしても重宝しても良さそうです。

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