先日、2018年4月に新たに日本国内で発売されたSUVが「ルノー新型カジャー」。既に海外では新型カジャーは2015年から発売されていたものの、ライバルのプジョー・3008の成功もあって日本投入を決めたそう。
そこで今回カーギークではルノー新型カジャーの試乗インプレッションをレビューしたいと思います。もし新型カジャーの購入を考えてる方は、是非クルマ選びの参考にしてください。走り以外の試乗レビュー以外にも総合的に評価してます。
新型カジャーのエクステリア外観を評価
まずはルノー新型カジャーの内外装を評価してみようと思います。試乗インプレッションについては後述。
ルノー新型カジャーの見た目・エクステリアがコチラ。
キャプチャーのようないかにもルノーらしいルックス。個人的にはフランス車の中ではルノーが一番好き。丸みを帯びたデザインがでっぷりしたSUVと絶妙にマッチング。「艶やかなスタイリング」と評価するのはカートップの試乗。
新型カジャーを背後のリアから確認すると、こんな感じ。クーペスタイルな流線型が確かに艶やかさを確認でき、ラインの単調さがないのが面白い。
ただ強いて言えば、新型カジャーのアンテナはシャークフィンではないこと。カジャーの価格は350万円前後するため、さすがに今どきはダサい印象は否めない。なんだかアホ毛っぽいと感じるのは自分だけ?
○ルノー新型カジャーの主要諸元まとめ
- 全長…4455mm
- 全幅…1835mm
- 全高…1610mm
- ホイールベース…2645mm
ちなみにルノー新型カジャーの主要諸元がこちら。一見すると愛らしいルックスからコンパクトSUV風に見えますが、新型カジャーは日産キャシュカイとプラットフォームを共用しているため決して小さくはない。
新型カジャーのサイズは日産エクストレイルよりも全長は短く、全高は低い。同じ輸入車SUVで比較すると、先日試乗記事を書いたボルボ新型XC40と新型カジャーはほぼ同サイズ。
だから、新型カジャーはよりクーペ感が強いSUVと言えそう。でもそうすっと、新型カジャーの室内や荷室の広さが気になります。車高が高い上に全高が低いとなれば、室内が狭くなるのか?
新型カジャーの内装の質感は350万円の価値はあるか?
ってことで続いては新型カジャーの内装の質感や室内の広さをチェックしてみたいと思います。
まずは新型カジャーの内装インパネ周りがこちら。
非常にシンプルな内装ですが、メーターパネルにはTFT液晶が採用され、ステアリングも独特のカッコよさがあります。350万円の価格に見合ってるかは個人的に微妙ですが、それでも質感と使い勝手の良さが無難にまとまってるのではないか。
センターコンソールにR-Link2内蔵の7インチ液晶ディスプレイが標準装備されてるものの、カーナビはなくスマホアプリを連動させて地図機能を使用するというもの。「今の時代」といったところ。
ただ新型カジャーは1グレードのみってこともありますが、シート素材はレザーのみ。そのためシートの触り心地など質感は高く、またクッションも程よい硬さで乗り心地は上々。座面と背面の硬さを別々に変えてたりするらしい。
そう考えると、新型カジャーの内装は十分350万円程度の価格には見合ってると言えそう。
新型カジャーの室内や荷室は意外と広い
続いては新型カジャーの室内の広さを評価。結論から書くと、ルノー新型カジャーの室内は狭くはないと思います。自動車雑誌の試乗レビューを見ても、新型カジャーを狭いと評価する感想は見当たりませんでした。
もちろん「室内が広い」とまで表現すると語弊はありますが、後部座席の足元空間は身長170cm前後の人が乗っても拳2個分以上は確保されていると思います。
特に、新型カジャーの荷室空間はめちゃくちゃ広い。具体的には荷室の大きさは527Lとのこと。また画像のようにフルフラット状態にできるため、新型カジャーはレジャー目的で使うことも可能。
ラゲッジフロアボードを使えば様々な仕切りを荷室スペースに作れるなど、非常に使い勝手が良い。また最低地上高も200mmが確保されてるので、クーペ感が強いスタイリングではあるものの、新型カジャーはアウトドア向きに設計されてる。
正直、ドイツ車あたりだともったいなくて泥臭い使い方は躊躇しちゃいますが、フランス車だとバンバン使い倒しやすい点で新型カジャーはおすすめ。
【感想】ルノー新型カジャーの試乗評価はどんなもん?
ってことで試乗記事の本題。ルノー新型カジャーの走りを評価していこうと思います。
○ルノー新型カジャーのエンジンスペック
- エンジン排気量…1200cc直4ガソリンターボ
- 最高出力…96kW(131PS)/5500rpm
- 最大トルク…205Nm(20.9kgm)/2000rpm
- 変速機…7速AT
- 車重…1410kg
ルノー新型カジャーのエンジンスペックはこちら。1グレードしか設定されていないためパワートレインも1.2L直4ターボのみ。スペックだけで評価すると、トルクの太さは2.0Lエンジン並になります。
一見すると新型カジャーの車重は重そうにも思えますが、国産SUVの三菱新型エクリプスクロスよりも100kg以上軽量になっております。そのため「Cセグメント+SUV」という組み合わせの中では、新型カジャーは比較的軽量と言えます。
○新型カジャーの走りは軽快に力強く加速してくれる!
結論から新型カジャーの走りを評価すると、非常に力強いと思います。
ベストカーの試乗レビューでは「イメージするよりもトルクフルで力強い走りを味あわせてくれる」と評価。カートップの試乗記事でも「スポーツ度満点のパワーユニット」と評価されてるのも納得。
前述のように、やはり新型カジャーの比較的軽量なボディーが軽快な走りに奏功。3名4名乗車でも気兼ねなく加速させることができ、登坂路でようやくもっさり顔を出すと新型カジャーの走りを評価するのはカートップの試乗記事。
新型カジャーもSUV特有の重心の高さはあるものの、それでもロール感は抑えられており操縦安定性は上々。車体剛性の高さと乗り心地の適度な硬さが影響して、新型カジャーは割と質感が高い走りを提供してくれる。
また7速ATも素直に盛り上がる加速感を手助けしてくれるので、新型カジャーは街乗り程度であれば縦横無尽に操れるSUVと評価できそう。新型カジャーはディーゼルやハイブリッドなど飛び道具こそありませんが、新型カジャーの走りを一言でまとめるなら「素性が良い」とカーギークでは結論付けてみる。
ルノー新型カジャー 試乗評価・評判口コミまとめ
以上、カーギークによるルノー新型カジャーの試乗レポートでした。
新型カジャーの価格は約350万円。もっと安いフランス車を探せば見つかるので、安いような高いような微妙な価格ですが、それでも新型カジャーはCセグの中では安い部類に入ります。「安い輸入車SUVおすすめランキング」なども参照。
新型カジャーはステレオカメラとミリ波レーダー、そして12個のセンサーを併用した自動ブレーキシステムを標準搭載するなど、装備面でもしっかり充実。使い勝手などは前述のように素晴らしく、新型カジャーは決して損をさせるSUVではないことは間違いないと思います。
ただ新型カジャーの価格帯(350万円前後)を考えると、国産SUVだとマツダ新型CX-8が視野に入ってくる。CX-8は内外装の質感は高く、また三列シート仕様。使い勝手や内装面でも新型カジャーを上回る部分は多く、そういったことを考えると車選びは悩ましくなるかも。
ちなみに「安いおすすめ外車SUVランキング」も参考になるのでご参照ください。
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