レクサスがかつて2010年に発売したスーパーカーが「LFA」。あくまで2年間限定で500台しか生産されなかったものの、当時の車好きを熱狂させました。YouTubeでもLFAの試乗動画の再生回数がすごく回っていたりします。
それだけ超希少なスーパースポーツカーの一つなんですが、このたびLFAが復活するそう。これまでも何度か復活情報は現れては消えていますが、まだ正式名称は定かではないものの、既に「LFAⅡ」という呼び名で呼ばれております。
そこで今回カーギークではレクサス新型LFAⅡの最新情報をざっくりおさらいしてみました。
発売日は2025年?価格は?
まずは発売日の最新情報。
レクサス新型LFAⅡの発売日は2025年頃と言われております。一応、開発自体はちゃんと進んでいる模様。タイミング的には大阪万博などが開催される年に登場する?コロナ禍が長引けば2024年開催のパリ五輪が延期してる可能性もあるか。
また初代LFAと違って限定生産ではなく、LFA2はカタログモデルとして用意されます。さながら日産車で言うところのGT-Rのようなものか。そのため価格帯は初代の3750万円より据え置きに設定される可能性が高いと言われております。
グレード構成がどこまで充実するかにもよりますが、LFA2の価格帯は3000~4000万円前後と予想してみる。レクサスLXの価格が1800万円まで跳ね上がっていることを踏まえると、初代LFA並の価格に匹敵すると考えるのが自然でしょう。
シャシーはLC-F?
続いてはシャシーの最新情報。
レクサス新型LFAⅡの駆動方式はフロントエンジンをやや後方に配置する「フロントミッドシップレイアウト」のFR方式が採用されます。またトランスアクスル+ドライサンプが組み込まれるのは初代LFAと変わりません。引き続き操縦安定性に優れるはず。
一方、新型LFAⅡのシャシーには基本的にFR用のGA-Lプラットフォームが採用されるとも言われます。ただレクサスLSを筆頭に車両重量がかなり重くなるデメリットがあるため、元々はLC-Fのために開発されていた「GA-Lの小型軽量版」がLFA2に流用されるとも言われます。
どのみち新型LFA2には「アルミ製+カーボン素材」を組み合わせた骨組みが採用される見通しです。初代LFAはシャシー全体の65%にカーボン素材が使用されていたんですが、今回のLFAⅡは量産車だけあってアルミ素材をベースになります。
やはり新型LFAⅡはカタログモデルだけあって、割高なカーボン素材は初代LFAよりも使用量は減ることは間違いないはず。とりあえずスーパーカーらしさを追求するのであれば、やはり軽量化が最重要視されそう。
LFA2の車体サイズは4600×1980×1190mm(全長×全幅×全高)とされます。初代LFAと比べると一回りほど拡大する一方、全高が下がっているため走り味ではスポーティーさがより増しそうです。
他にもレクサスLC(4770×1920×1345mm)と比べると全長が短いため、LFA2の方が取り回しにも優れる。またLCよりも全幅が広く、全高は150mmほど低いため、走りの安定感がずば抜けていることが数値からも読み取れます。
LFA2のデザインはどうなる?
続いてはデザインの最新情報を解説します。
レクサス新型LFA2の予想デザインがこちら。初代LFAと同様に、レクサス特有のスピンドルグリルはあしらわれなさそう。車体カラーが赤色バージョンですが、もしかすると新型LFA2ではツートンカラーも用意されるのかも知れない。
続いて車体カラーが銀色バージョンのレクサス新型LFA2。フォグランプ周辺はレクサスLCのように緻密に繊細にデザインされていることが伺えます。
続いて車体カラーがオレンジ色バージョンのレクサス新型LFA2。実際どこまで車体カラーが用意されるか分かりませんが、スポーツカーとして定番な似たようなイエロー色は設定されるか。
続いて新型LFA2のリアデザインがこちら。やはり初代LFAと同様に、コンビランプ下には細かく刻まれたデザインが施されそう。
またトヨタ車やレクサス車に限らず、最近流行りの一文字型のリアコンビネーションランプが採用されるに違いない。
また初代LFAと同様、逆三角形型の3本マフラーが引き続き踏襲されそう。
ベースデザインはGR GT3コンセプトだった?
新型LFA2のベースデザインは2022年1月に開催された東京オートサロンに出品された「GR GT3コンセプト」とする情報があります。
GR GT3コンセプトとは、2シーターのスポーツクーペの市販車のコンセプトカー。いわゆるレーシングカーとして開発が進んでおり、同じ車両がLFA2にも採用される見通し。両者の車両が同時進行で開発されていることから、新型LFAⅡのデザインもほぼ大まかに確定しているとも言われます。
そのため初代LFAと同様に「格納式」の巨大なリアウィングも設定されることは想像に難くないか。
他にもLFA2の基本デザインは、2021年12月に公開されたBEV戦略に関する説明会で登場した【Lexus Electrified Sport】という情報もあります。確かに本来BEVは内燃エンジンを搭載する必要がないBEVとしては、フロントノーズが異様に長いプロポーションには不自然さも残ります。
LFA2の搭載エンジンは?PHEVに?
続いてはパワートレインの最新情報を解説。
レクサス新型LFAⅡのパワートレインは「4.0L V8ツインターボエンジン」を搭載します。変速機は10速AT。初代LFAと同様にトランスアクスル方式を引き続き採用し、キャビン後方に配置されたATとプロペラシャフトに電気モーターが組み込まれる。
だからLFA2は プラグインハイブリッド車(PHEV)として売り出される予定。マルチステージハイブリッドシステムがメインになるとも言われていましたが、さすがに2025年という発売時期を考えるとPHEV以上と考えるのが自然。
4.0L V8ツインターボエンジンのスペックを見ると、最高出力は720PS、最大トルクは70.0kgm。そしてPHEVだけあって強力な電気モーター搭載し、そのツインターボと合わせたシステム総合出力は950PSに匹敵するそう。
ここまで強力なスペックを考えると、前後に電気モーターを配することは容易に想像できることから、PHEV(プラグインハイブリッド車)という点も加味すると、駆動方式はFR方式というよりも正確には「4WD方式」になると思われます。
外車のスーパースポーツカーを見渡すと、BMW・i8、フェラーリ・296GTBなどがPHEVとして発売されていました。また2023年にはアストンマーチンからV8ツインターボを同じく搭載する「ヴァルハラ」と呼ばれるPHEVが発売される予定。車両価格は1億円超え。
まさにスーパーカーであっても電動化は必須。
それでもトヨタはBEVの投入を押し進めているため、LFA2も遅かれ早かれBEV化する可能性が高いはずです。そのため前述のコンセプトカーの「Lexus Electrified Sport」は、ある意味先取りしたデザインだった可能性は高いのか。
ちなみに、Lexus Electrified Sportは2030年前後に発売されることは確定っぽい。
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