最近はゴーン逮捕などいろいろとあった日産自動車ですが、三菱自動車と共同開発して最初に作った軽自動車が「デイズ」。この現行デイズは2013年6月に発売されて、はや6年が経過しようとしてる。
しかしながら、ライバルのスズキ・新型ワゴンRは2017年にフルモデルチェンジを行い、今年2018年にはダイハツ・ムーヴがフルモデルチェンジする情報もあるなど、現行デイズの古くささが否めなくなってきました。
そこで今回カーギークでは日産新型デイズの最新フルモデルチェンジ情報をチェックしていきたいと思います。
ちなみにデイズの兄弟車の三菱eKワゴンのフルモデルチェンジ情報も兼ねてます。
【発売日】新型デイズの発表日は2019年3月28日
最初は「発売日」に関する最新情報。日産新型デイズは一体いつ頃フルモデルチェンジするのか?
結論から書くと、まず日産新型デイズの「発表日は2019年3月28日」になります。各自動車雑誌のフルモデルチェンジ情報でも「3月28日」と伝えており、ほぼ確実な情報と言えそう。
ただし、現時点で正式な発売日までは不明。少なくとも、新型デイズの発表日と発売日は同じではないらしい。また2018年中に発売時期が早まるという情報もあったんですが、ゴーン逮捕も相まってか結果的にハズレ。
それでもフルモデルチェンジの発表日から大きく遅れるとは考えにくく、新型デイズの「発売日は4月頭ぐらい」にはなりそう。もちろんデイズの兄弟車・三菱新型eKワゴンも同じ2019年4月のタイミングでフルモデルチェンジされます。
当初カーギークではマツダ新型アクセラのフルモデルチェンジと発売時期的に重なりそうと見てましたがハズレ。次期アクセラは随分前に発表されてたものの、結果的に新型デイズの発売日の方が早い。
現行デイズは2013年5月に発売されたため、足掛け6年でフルモデルチェンジする計算。そう考えると、テコ入れされるまで長いと言えば長かった。
ちなみに、既に現行デイズの注文は2018年末時点でストップしていたらしい。そのため新型デイズは日産ディーラーでそろそろ予約注文できそう。
今回のフルモデルチェンジは「日産側」が主導的に開発!
三菱自動車と共同で「NMKV」と呼ばれる軽自動車専用の合弁会社を作ったものの、現行デイズは三菱自動車が率先して開発してきました。日産がほぼ全てでおんぶに抱っこだったイメージ。
自動車業界の関係図一覧まとめなども参照。
ただし、今回のフルモデルチェンジからは大幅に日産自動車側の人員を増やし、新型デイズはどうやら日産側が主導的に開発しており、デザインからプラットフォームまで大胆に刷新されてる模様。
それだけに今回の新型デイズのフルモデルチェンジの入れ込みっぷりが読み取れます。
ちなみに新型デイズの組み立てそのものは、三菱自動車の工場で生産されます。日産は積極的に開発に関与するものの、やはり新たに軽自動車専用の工場までは作ると経営的にはリスクなのでしょう。
【次期デザイン】フルモデルチェンジで「Vモーショングリル」を採用?
続いては、新型デイズの「次期デザイン」に関する最新情報。フルモデルチェンジ後はキープコンセプトなのか、はたまた大胆にイメチェンしてくるのか。
結論から書くカーギークの予想通り、フルモデルチェンジ後のデイズは日産を代表する「Vモーショングリル」が採用されます。
Vモーショングリルを採用することで、デイズと三菱eKワゴンと更に差別化を図れる狙いもありそう。そのため今回もデイズと兄弟車の「eKワゴン」の次期デザインは全く異なるものとなります。
何故かヨーロッパで試験走行していた新型デイズハイウェイスターのテストカーを見る限り、ゴリゴリに偽装されてても日産を代表するVモーショングリルが確認できます。
他にもヘッドライトはグイッと上がった切れ長デザインであることも読み取れます。現行デイズハイウェイスターよりも、フルモデルチェンジ後はかなり引き締まった清潭な顔付きに変わりそう。
またリアクォーターピラーから窓が取り払ったことで、新型デイズはリアドアの開口部がかなり大きく仕上がっている様子。一方、Bピラーなどは相変わらずブラックアウト化されたまま。
既にデイズルークスでは「Vモーショングリル風」のフロントマスクを採用しており、カーギークが指摘していた「新型デイズは現行モデルよりもルークスと雰囲気が似る可能性」はあながち間違いではないか。
新型デイズの内装インパネ周りに関する情報はありませんが、やはりフルモデルチェンジ後は質感の向上などが図られるはず。
【最新情報】新型デイズはホイールベースが拡張するなど大幅進化!
ということで本題。日産新型デイズはどういった進化を遂げるのか?
まず今回のフルモデルチェンジで、新型デイズのホイールベースが現行比で+65mmほど伸長されます。その結果、新型デイズの後席シートの膝周り空間は+70mmほど広がるとか。
そのためマガジンXの最新情報では「ライバル車をしのぐ後席居住性とラゲッジスペースも優位点」と、今回の新型デイズのフルモデルチェンジを評価。
また後席シートによく見られるフロアトンネルもなくなるため、体感的な後席シートの居住性は今回のフルモデルチェンジで目に見えて改善しそう。
数字だけ見ると、日産次期デイズはホンダ・N-WGNあたりを上回るとか。いずれ新型デイズの比較記事も作りたいと思います。
○フルモデルチェンジ後の新型デイズは実用性アップ!
だから今回のフルモデルチェンジで新型デイズはかなり実用性がアップしそう。
例えば、新型デイズの荷室スペースは大幅に拡大してます。
例えば後席シートを一番後ろに下げた状態でも、荷室長が385mmまで確保されてる。フルモデルチェンジ前よりも+135mmも長くなってるとか。多少の荷物ならなんでも積載できそう。
またハッチゲートの開口部の最低地上高も655mmと、他のライバル軽自動車よりも新型デイズは上回る。荷室には容量54Lの床下ボックスも隠されており、今回のフルモデルチェンジで新型デイズは目に見えて使い勝手が向上してそう。
○【最新情報】新型デイズの嬉しい細かい改善点まとめ
他にも、今回のフルモデルチェンジでは嬉しい改善点も多々あるらしい。
例えば、助手席ドアに「車検証専用」の収納スペースが今回のフルモデルチェンジから確保。
普通は車検証って助手席前のグローブボックスなどに入れておくのが普通なんですが、助手席ドアに移動させることでグローブボックスのスペースが車検証分だけ浮く。地味に素晴らしい発想
高級車や普通車でも、こんなのあったっけ?おそらく今後新型デイズ以外にも採用されていくアイディアでありましょう。
他にも運転席シートの上下アジャスター機能に関しても、新型デイズでは操作しやすいレバー式に変化。現行デイズはダイヤル式を採用しており、逆に今までどんだけ使いづらかってんという。
またスライドレバーの横幅も広がるなど、現行デイズの駄目だった部分が次期モデルでは改善。新型デイズの運転席シートそのものも、スパイナルサポート機能なるものが採用されており、上半身のホールド性能が向上しているとか。
新型デイズは「プロパイロット機能」搭載の自動ブレーキに大幅進化!
続いては「安全性能」に関する最新情報。
日産自動車は「自動ブレーキ」を積極的にアピールしているため、新型デイズはフルモデルチェンジ後にどういった予防安全機能が搭載されるのか?
結論から書くと、日産・セレナやノートやリーフなどに搭載されてる「プロパイロット機能」が次期デイズにも標準装備化されます。海外で新型デイズが試験走行してたのも、プロパイロットのサプライヤーが海外にあるから。
そのため新型デイズの自動ブレーキは、今回のフルモデルチェンジから「車線逸脱防止支援システム」や「追従クルーズコントロール」といった機能がてんこ盛り。他にもシートベルト非装着時の警告機能なども標準装備されます。
またカーギークの予想通り、ダイハツ新型ミラトコットやホンダ新型N-BOXなどに標準搭載されるなど、最近のトレンドである「サイド&カーテンエアバッグ」も標準装備化。面白いのだとエアバッグ作動時に警察に通報してくれる機能も設定されるとか。
自動ハイビームなどは現行デイズにも備わってたようですが、そのため今回のフルモデルチェンジで自動ブレーキの性能は大幅に進化し、新型デイズは軽自動車としてまさに破格の安全性能を誇る。
「ホンダセンシング」を標準搭載したホンダ新型N-BOXは「軽自動車初のACC機能」が備わってるため、新型デイズが「軽自動車初の半自動運転」というウリ文句が使えないと思いますが、それでも今回のフルモデルチェンジで新型デイズはライバル他車を大きく突き放す。
【最新情報】新型デイズはついに「マイルドハイブリッド化」に対応!
まさに大幅に進化する新型デイズですが、中身もしっかり進化。
例えば今回のフルモデルチェンジで、新型デイズの車体は-10kgほど軽量化。「BR06」と呼ばれる新型エンジンに換装され、燃費性能は+9%改善。CVTでも+5%の改善される予定。
それぞれの主要諸元を見ておくと、NAエンジンは52PS/6.1kgm。ターボエンジンは64PS/10.2kgm。フルモデルチェンジ前よりパワフルに強化され、現行デイズと比べるとトルクの実用域も増してるっぽい。
また今回のフルモデルチェンジで目玉なのが「マイルドハイブリッド化」。新型デイズはスズキの軽自動車と同様に小型の電気モーターを搭載したいわゆる「マイルドハイブリッド化」が図られるのが大きな目玉。
ジェネレーターを兼ねる電気モーターを採用し、エンジンを30秒ほどアシストし、加速と燃費性能をサポート。WLTCモードの採用で一見すると代わり映えしないかも知れませんが、新型デイズの燃費性能は確実に向上する予定。
おそらく新型デイズに限らず、今後は他の日産の軽自動車…更に言えば三菱の軽自動車もフルモデルチェンジを機に、どんどんマイルドハイブリッド化が図られるはず。
ただし、今回のフルモデルチェンジで新型デイズの燃料タンク容量は27Lに減らされます。現行デイズは30Lだったので、ここらへんの悪しき習慣も他社に追随してくるカタチ。
フルモデルチェンジから一年後に電気自動車「デイズEV」が発売決定?
そして、今回のフルモデルチェンジの一番の目玉が「デイズのEV化」でありましょう。
既に日産自動車は2022年度末までに電動車(EVやFCV)の販売比率を40%まで高めることを打ち出してる。当然、この目標を達成するためには日本で売れ筋の軽自動車もEV化しなければいけない。
そして、日産自動車は「2019年に販売する軽自動車ベースのEVを販売する」とも公言してるんですが、前述のように新型デイズがフルモデルチェンジするタイミングが2019年。つまり、日産初の軽自動車EVこそが「次期デイズ」と予想できる。
日産自動車といえば「e-Power」も頭によぎりますが、軽自動車はスペースの都合上、ガソリンエンジンで発電することは難しく、まさに次期デイズは「完全なピュアEV」となります。三菱新型eKワゴンは、さながら「i-MiEVの後継車」という位置付け。
ちなみに、あくまで「軽自動車」というカテゴリを守るために、電気モーターの最大出力は64馬力規制を超えないと予想する自動車メディアが多め。ただし、最大トルクは16kgmを超える高トルクとか。
もちろんリーフのように完全にEV専売車になるのではなく、あくまでデイズの「一グレード」として追加されるカタチ。またフルモデルチェンジから約1年ほど遅れて、デイズEVの発売そのものは2020年頃と見られています。
○【最新情報】新型デイズEVの発売で「i-MiEV」が販売終了へ?
考えてみると、NMKVは三菱自動車が主に開発生産を行うため、eKワゴンに限らず、新型デイズも「i-MiEVの後継車」という扱いでいいのかも知れない。
i-MiEVは2010年に一般向けに販売されて以降、未だに発売されてる状態なんですが、現在はデザイン変更もあって軽自動車ですらなくなってる。そのため2020年の新型デイズEVの発売を機に、i-MiEVはお役御免とばかりに販売終了する可能性が高そう。
ちなみに、かつて自分はデザインの良さもあってi-MiEVの購入を考えたことありますが、前後でタイヤのサイズのインチ数が違うなど使い勝手が悪い。また居住性や室内空間などのデメリットもあれこれ考えてる内に購入意欲が削がれてしまいました。
でも新型デイズベースのEVとなれば、そういった居住性や室内空間の狭さなどのデメリットが無くなるはず。またEV化でラジエーターグリルなどが不要になるため、新型デイズEVのデザインは更に先進的なフロントマスクになるという情報も。
だから新型デイズや新型eKワゴンのEV化は意外と期待して良いのではないか。
【新型デイズ】フルモデルチェンジで価格帯は大幅アップか?
最後は「価格や値段」の最新情報。新型デイズはフルモデルチェンジで値上げされるのか?はたまた据え置き価格が維持されるのか?
結論から書いてしまうと、日産新型デイズの価格帯は5万~10万円の値上げは余裕で考えられます。
次期デイズは「マイルドハイブリッド化」「プロパイロット化」「サイドカーテンエアバッグ」など割高になる情報がてんこ盛り。もちろん標準装備されるか否かで価格予想は随分と変わるんですが、それでも日産新型デイズの価格帯は125~170万円程度とカーギークでは予想してみる。
実際、デイズのライバル車種「ワゴンR」の最高級グレードが167万円。ターボエンジン+マイルドハイブリッド+自動ブレーキ+サイドカーテンエアバッグなどが全部コミコミで約170万円。新型デイズもフルモデルチェンジを機にコレに近い価格帯になりそう。
一方、電気自動車の「デイズEV」の価格帯はどうなるのか?
i-MiEVの価格帯が294万円なので、おそらく新型デイズEVも200万円台にはギリギリ収まる値段と予想されます。一方、日産・リーフの価格帯(315万円から)も考慮するとEV普及のため、デイズEVを250万円を割り込む値段で無理やり販売してくる可能性もカーギークでは予想しておきます。
ちなみに【日産】新型デイズルークス フルモデルチェンジ最新情報や【スズキ】新型ハスラー フルモデルチェンジ最新情報や【ホンダ】新型N-WGN フルモデルチェンジ最新情報なども併せてご参照ください。
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