今後、2025年にホンダが軽自動車事業から撤退するとも言われてますが、日産のゴーン逮捕然り、まさに今現在の自動車業界は激動の時代。
でも、その中でしぶとく生き残っている中規模自動車メーカーが「スズキ自動車」。社名からしていかにも地味。
ただスズキは中小企業だからこそ軽自動車メーカーの先駆者として活躍し、もはや「軽自動車=スズキ」と言っても過言ではないか。
そこで今回カーギークでは「スズキの人気おすすめ軽自動車」を紹介したいと思います。
実際に売れ筋の人気軽自動車は一番最後に解説してるので、現在、軽自動車のクルマ選びに悩んでる方は参考にしてください。
スズキ・アルト…100万円以下の安い軽自動車
まず最初のおすすめ軽自動車は「スズキ・アルト」。2018年の新車販売台数は7万7241台。
スズキ・アルトのおすすめポイントは「とにかく安く購入できる」ということ。
具体的には、アルトの価格帯は約85万~117万円とあらゆる自動車の中で安い。自動ブレーキシステム標準搭載モデルでも90万円からと非常にお安く、新社会人でも購入できる軽自動車。
この自動ブレーキの性能も、軽自動車としては割と優秀。車線逸脱警報システムや自動ハイビーム機能を搭載し、後退時にも自動ブレーキが作動するなど安心安全をしっかり確保。
スズキ・アルトは軽自動車の中でもコンパクトサイズだから、運転が苦手な人でも扱いやすい点でもおすすめ。室内は決して広いとは言えないものの、それでも後席シートは大人でも座れる居住性は確保。
使い勝手はあくまで必要最低限ですが、20年以上前の軽自動車と比べると全然快適。アルトは燃費性能や維持費の点でも優れるため、良くも悪くも「自動車を移動の道具」として使いたい人におすすめの軽自動車。
ただ強いてダメな点を言えば、スズキ・アルトはデザイン(主にヘッドライト)がやや奇抜。
Audiの有名デザイナーが手がけただけあってオシャレですが、正直、アルトのような軽自動車にそんなものは望んでない。単に「軽自動車は動いたらいい」という人には、変に悪目立ちするデザインは少し足踏みしてしまうか?
スズキ・アルトラパン…かわいい人気軽自動車
続いてのおすすめ軽自動車は「スズキ・アルトラパン」。先程のアルトの派生グレード。アルトラパンはアルト全体の3割4割を占めているため、2018年の販売台数はおよそ2万~2万5000台程度か。
スズキ・アルトラパンの特徴は「可愛らしい見た目」。とにかく可愛い軽自動車に乗りたい方におすすめ。
ヘッドライトを筆頭に、あらゆる角が削られた全体的に丸みが帯びたフォルム感は「可愛い」そのもの。フロントグリルのメッキ感も絶妙で、スズキ・アルトラパンは輸入車と比較しても負けない質感を誇る。
内装も落ち着いた可愛らしく仕上がっており、全体的に統一感あるデザインの完成度は高い。一方で樹脂製のフェンダーアーチモールをあしらうなど、敢えて「SUV的な雰囲気」も取り込でるのが良い。
だから意外と男性ユーザーでも乗れる軽自動車に仕上がってたりもする。総じてまとめると「オシャレな人気軽自動車」と表現できるか。
ただし、スズキ・アルトラパンの自動ブレーキは性能が低い旧式のまま。価格帯は100~138万円という点もふまえると、決しておすすめはできない。今後いずれ改良される可能性は高いと思いますが…。
ちなみに【比較】アルトラパン vs ミラトコットなども興味があればご参照ください。
○スズキ・ハスラーも可愛い人気のおすすめ軽自動車だが…
続いても可愛い軽自動車としておすすめしたいのが「スズキ・ハスラー」。街中でも頻繁に見かけることも多く、ハスラーは誰もが知ってる一大ブームを巻き起こした人気軽自動車。
スズキ・ハスラーのおすすめポイントは「SUVテイストなデザイン」。
最近はあらゆるジャンルでSUVが人気ですが、ハスラーが一番最初に軽自動車にSUVを取り込んだ車種かも。だからハスラーは可愛らしい軽自動車でありながら、どこか男性要素も匂わせる。
そのため前述のラパンはやや女性ウケを狙ったデザインでしたが、だからこそスズキ・ハスラーはさらに「女性にとってちょうどいい可愛らしい軽自動車」に仕上がってる。実際、ハスラーのオーナーの8割前後が女性ユーザーとか。
他にもハスラーはラパンよりも価格が割高なことも手伝って、自動ブレーキなど装備面で充実してる点でもおすすめの人気軽自動車。
ただし、2019年時点でハスラーは現在モデル末期もいいところ。
2014年12月に発売されて以来、既にスズキ・ハスラーは早5年目に突入。実際、ハスラーの2018年の新車販売台数は6万5291台とやや停滞気味。スズキは何度もテコ入れしてますが、やや商品力は低下。
でも逆に言うと、現在のスズキ・ハスラーは値引き額の増額が期待できるため、もし近い内に購入するのであれば「値引き交渉」を頑張りたいところ。
ちなみに、【最新情報】新型ハスラー フルモデルチェンジ2019や【比較】ハスラー vs クロスビーなども併せてご参照ください。次期ハスラーの発売時期も加味しながら、車選びを考えてもいいかも知れない。
スズキ・ジムニー…SUV系の人気軽自動車
続いてのおすすめ軽自動車は「スズキ・ジムニー」。
ジムニーの2018年新車販売台数は2万942台。一見すると人気がなさそうですが、単に生産台数が少ないだけ。実際フルモデルチェンジ前より月販台数は2倍近く伸びており、ジムニーの納期は半年以上待ちとか。
スズキ・ジムニーのおすすめポイントは「本格派SUV」な中身。
このジムニーは軽自動車に限らず、国産車でもまず使われていないラダーフレーム構造を車体に採用してる。例えばジムニー以外を探すと、ラダーフレーム構造の車はメルセデスベンツ新型Gクラスぐらい。
まさにジムニーは軽自動車の枠を超えた実力派クロカン。
ジムニーは3ドア仕様など他のスズキ軽自動車と比べると、実用性は決して高くないものの、角張ったオモチャ的なルックスも含めて、クルマ好きなら一度は所有しておきたい人気軽自動車。
ちなみに【評判】スズキ新型ジムニー 試乗レビューや【比較】ジムニー vs ジムニーシエラなども併せてご参照ください。
○スペーシアギアが新たなスズキの人気軽自動車に?
続いてもSUV風軽自動車でおすすめしたいのが「スズキ・スペーシアギア」。2018年12月に発売されたばかりのモデルのため、実際の売れ筋動向は不明。
ただ「巨大な1BOX感」と「アウトドア感」が絶妙にマッチしており、ここまでSUVに軸足を置いた超ハイト系スライドドアは皆無。非常に存在感があって、前述のハスラーのスライドドア版と考えると、もはや人気になる未来しか見えない。
やはり中身はスペーシアのままだけあって、室内空間は広大で実用性が高い。これまでのSUV軽自動車は室内が狭かった。スペーシアの評価は改めて後述しますが、そういう意味で商品力が高い軽自動車。
ただ強いて言えば、スペーシアギアは最低でも160万円を超える高価格帯がネック。
普通車に負けない商品力と存在感は、そのまま値段に跳ね返ってる。軽自動車として決してお安いとは言えない値段は人を選ぶか。
個人的にはスズキ・ソリオで似たようなグレードを出しても面白いと思った。
興味があれば【感想】スズキ新型スペーシア 試乗レビューも併せてご参照。
スズキ・スペーシア…最も売れ筋の人気軽自動車
最後のおすすめ軽自動車が「スズキ・スペーシア」。
スペーシアの2018年販売台数は15万2104台と、スズキのまさに稼ぎ頭。頭ひとつ抜けて売れており、軽自動車全体でもホンダ・N-BOXに次いで2番人気。
スペーシアのおすすめポイントは「弱点の少なさ」。
マイルドハイブリッド搭載+車体の軽量化も相まって、走りも燃費も良し。室内空間はめちゃくちゃ広くて実用性は高し。スペーシアカスタムのデザインはカッコ良し。欠点がほぼない。
スズキ・ワゴンR(約110万円~)と比べると、スペーシア(約120万円強~)と価格差は10万円程度と割高感は薄い。そのため最近はスズキ・スペーシアのような居住性や実用性に優れる軽自動車に人気が集まってる。
だからスペーシアは子育て世代から還暦世代まで幅広い需要に対応し、大学生・新社会人のはじめての車でもおすすめできる軽自動車。まさにスズキの軽自動車で最適なベターチョイス・最適解と評価できます。
ただ強いて言えば、カスタム系こそカッコいいものの、ノーマルのスペーシアのデザインがダサいこと。男性目線の意見から言わせてもらうと、正直そこまで欲しいとは思わない。
ちなみに【人気】ダイハツ軽自動車おすすめランキング、【比較】スペーシア vs N-BOXや【比較】スペーシア vs タントなども併せてご参照ください。
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