2019年9月12日にマツダ新型デミオがマイナーチェンジ。これに合わせてデミオの車名は世界共通の「MAZDA2(マツダツー)」に統一されました。
ただし、MAZDA2の中身は「現行デミオ」のまま。MAZDA2の改名に伴って内外装は少しテコ入れされてるものの、根本的な基本性能は2014年9月の発売以来ほぼ変わらない。
一方、2020年にトヨタ新型ヤリス、ホンダ新型フィット、日産新型ノートと立て続けにフルモデルチェンジするなど、MAZDA2の出遅れ感は否めません。
そこで今回カーギークでは「マツダ新型MAZDA2フルモデルチェンジ最新情報」を徹底解説してみました。まだMAZDA2の車名に慣れてない人も多そうですが、さながら次期デミオはどう進化するのか?
発売日は2021年秋?
まずは「発売日」の最新情報。
マツダ新型MAZDA2の発売日は2021年秋頃と言われてます。現行MAZDA2(正確にはデミオ)は2014年9月に発売されてるので、ちょうど足掛け7年程度になりそう。発売月も9月頃と見るのが自然か。
当初は新型MAZDA2は2020年発売が予想されていましたが、前述のように2019年にビッグマイナーチェンジを施してる。そこから一年足らずでのフルモデルチェンジはやはり早かったのでしょう。トヨタ新型アクアのフルモデルチェンジと同時期ぐらいに新型MAZDA2も発売されそう。
一方、MAZDA2には「ハイブリッドモデル」が投入されると言われてます。その詳細は後述しますが、MAZDA2ハイブリッドの発売はそこから約一年遅れの2022年秋冬と言われてます。
新型MAZDA2は3ナンバー化に拡大?
続いては「3ナンバー化」の最新情報。やはり室内の広さを考えると5ナンバーサイズにこだわる必要性は見出しにくい。
ただし、マツダ新型MAZDA2が「3ナンバー化」する可能性は低そう。最近はコンパクトカーのフルモデルチェンジがする際、3ナンバー化の予想が多い。でも日産新型ノートを筆頭に、結果的に5ナンバーサイズに留まることが多い。
ここまで5ナンバーにこだわる理由は不明ですが、室内の広さよりも「小回り性能」を重視する自動車メーカーが多い模様。車体が大きくなると最小回転半径も拡大してしまう。おそらく新型MAZDA2も同様に5ナンバーに留まるでしょう。
一方、マツダ新型MAZDA2のシャシーは「第二世代スカイアクティブ(SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE)」に刷新されます。スカイアクティブ技術はエンジンばかり注目が集まりますが、骨格部分もゴリゴリに大胆にリニューアルされます。
この第二世代SKYACTIV-ARCHITECTUREには「ラージアーキテクチャ」と「スモールアーキテクチャ」の2パターンが開発されてる。新型MAZDA2にはもちろん後者のスモール版のシャシーが採用されます。
○スモールアーキテクチャでも3ナンバー以上に対応?
ただし、2019年にフルモデルチェンジした新型MAZDA3には後者の「スモール」が初めて投入されてる。MAZDA3は3ナンバーサイズなので、スモールと謳ってるプラットフォームですがあくまで3ナンバーサイズに対応してる。
だからフルモデルチェンジ後も5ナンバーサイズを維持するとは思うんですが、次期MAZDA2の基本骨格は「3ナンバーベース」と言っても良さそう。新型カローラも同様に基本骨格はあくまで3ナンバー対応だったものの、外板パネルやパーツを変更して5ナンバーに留まるよう調整してる。
次期MAZDA2もご多分に漏れずか。だから走りの安定感で考えると期待はできそう。
次期デザインはキープコンセプト?
続いては「次期デザイン」の最新情報。新型MAZDA2のリーク画像は既にあるのか?
まずデミオの名前を捨てた現行MAZDA2の外観デザインをチェック。マイチェン前のデミオと比べると、メッキのシグニチャーウィングがヘッドライト下に潜り込むように変更されてる。フォグランプ周辺やバンパー下部の形状も変わって清潭さが増した印象。
じゃあ次期デザインがどうなるかというと、やはり新型MAZDA2は「キープコンセプトになる」という予想が多いです。現行MAZDA2にあったシグニチャーウィンドウは取り払われてより簡素な顔つきになるものの、フルモデルチェンジ後の雰囲気は大きく変わらない。
他にもベストカーによる新型MAZDA2の「予想デザイン」がこちら。どうやら少し前の予想画像を比べると、新型MAZDA2のフロントグリルの大きさが小さくなる(縦幅が縮まる)と見ている模様。良くも悪くも押し出し感は減少してます。
新型MAZDA2はさながらMX-30のような顔つきにも見えます。
先代デミオは「鼓動デザイン」の先駆け的な車種でもありましたが、おそらく新型MAZDA2では「他車種のデザイン」がベースになりそう。新型MAZDA2のデザインは良くも悪くも伸び代がないデザインなので、少なくとも独自路線を歩むとは考えにくいです。
新型MAZDA2は「1.5L直3スカイアクティブX」が主軸に?
続いては「パワートレイン」の最新情報。
マツダ新型MAZDA2でも搭載エンジンは「1.5L直4ガソリン」と「1.5L直4ディーゼル」が主軸になりそう。ガソリンエンジンはMAZDA3に搭載の「SKYACTIV-G 1.5」を流用か。エンジン面はシャシーほど改善効果は体感できないか。
ただし、パワートレイン最大の注目は「新型スカイアクティブX」の搭載。これは既にMAZDA3に搭載されてる新型ガソリンエンジン。ディーゼルのように圧縮着火で燃焼し、モーターアシストも同時に行うマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる仕組み。燃費と走りが両立。
この現行MAZDA3やCX-30に搭載済みのスカイアクティブXは「2.0直4エンジン」なんですが、新型MAZDA2ではそこから1気筒を取り外して「1.5L直3エンジン」としてスケールダウンさせて搭載する予定なんだそう。
しかも、マツダは新型MAZDA2の販売比率に関して「スカイアクティブXを60%」に目標として掲げてるそう。MAZDA3ですら割高と言われたスカイアクティブXですから、次期MAZDA2の目標としてはさすがに無謀しすぎやしないか?
そう考えると次期MAZDA2全体の販売台数は伸び悩む可能性もありそう。
ハイブリッド×ロータリーを組み合わせる?
続いては「ハイブリッド化」の最新情報。
どうやらマツダ新型MAZDA2もいよいよハイブリッド化する模様。マツダがトヨタから技術供与を受けて「SKYACTIV-HYBRID」を既に設定してますが、これとは全く別物のオリジナル。しかも、トヨタのハイブリッドを遥かに上回るとんでもない代物と各自動車メディアも大注目。
新型MAZDA2のハイブリッドシステムは「ロータリーエンジン」と組み合わされる予定。ガソリンエンジンで発電して電気モーターで走行する仕組みの、いわゆるレンジエクステンダー車。日産で言うところの「e-POWER」と同じ仕組み。
ただし、新型MAZDA2の発電エンジンは「ロータリーエンジン」。
ということ。かつてロータリーエンジンのメリット・デメリットという記事でも解説しましたが、ロータリーは超小型化させても力強く走る上に静粛性も高い。まさにハイブリッドにうってつけだけあって、330ccの小排気量のロータリーエンジンで発電する模様。
事実、マツダは公式に「2021年中にロータリーエンジンと組み合わせたハイブリッド車の投入する」と発表済み。おそらく初搭載はMX-30と見られてますが、新型MAZDA2は「この2例目」となる可能性が高い。スカイアクティブXよりは需要がありそう。
次期MAZDA2の「ロータリーハイブリッド」は別モデル?
一方、MAZDA2には「ロータリーハイブリッドは搭載されない」という情報も浮上。
例えば、フルモデルチェンジ情報に定評があるマガジンXでは「SUVベースの新型MAZDA2の派生車種」と予想してる。このSUVは車体前半分だけが新型MAZDA2と共有され、後ろ半分は変則的に専用デザインを用いるんだそう。
だから「MAZDA2クロスオーバー」として販売されても、中身は全く別物。ヤリスとヤリスクロスオーバーに近い関係か。もはや「MX-30」のように完全な別の新型車で発売される可能性も指摘されてるほど。
スカイアクティブXですら価格が価格ですから、もしロータリーハイブリッドを売り込むとしたら「SUV化」は必須なのかも知れません。海外ではMAZDA2のセダンタイプが発売されてるので、MAZDA2のSUVタイプが登場しても不思議じゃない。
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