【自動車】ロータリーエンジンとは?メリットとデメリットとは?【用語解説】

マツダが誇るエンジンが「ロータリーエンジン」。しかしながら、ロータリーエンジン搭載車が消滅して久しいです。

ただし、ロータリーエンジンを搭載した新型車がいよいよ発売することをマツダが公式に決定。次期MAZDA2(旧デミオ)や新型MX-30といった車種に、ロータリーエンジンで電気を発電するシリーズハイブリッドモデルが新たに投入される見通し。

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(ロータリーエンジンを模したキーホルダー)

そこで今回カーギークではロータリーエンジンについて分かりやすく徹底的に解説しようと思います。ロータリーエンジンのメリットとは?デメリットとは?

デメリットは燃費性能の悪さ

まずは「デメリット」から解説。ロータリーエンジンは一体何が悪いのか?

結論から書くと、ロータリーエンジンのデメリットは「燃費の悪さ」にあります。

何故なら、直列エンジンといったレシプロエンジンと違って、ロータリーエンジンは常に「燃料を燃焼し続ける状態」を強いられるから。

直列エンジンと違ってポンピングロスは少ないものの、ロータリーエンジンは吸気と排気を同時に行う必要があるため圧倒的に燃費が悪い。

だから近年は排ガス規制や燃費規制の強化に伴って、内燃機関といったガソリンエンジンそのものすら存在意義が問われる中、ロータリーエンジンが先駆けて消滅したのもむべなるかな。

かつては1967年にマツダがはじめてロータリーエンジンを搭載した市販車「コスモスポーツ」を発売したものの、最終的には「RX-8」に至るまで約40年程度の短い期間で完全に販売終了してしまいました。

またロータリーエンジンは「メンテナンスの難しさ」もデメリットとして挙げられます。

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メリットは加速性能やパワフルさ

一方、ロータリーエンジンのメリットは何なのか?燃費性能の悪さから市場から淘汰されてしまったものの、かつて人気を博したことを考えるとロータリーエンジンにも優位性はあるはず。

結論から書くと、ロータリーエンジンは「ハイパワーエンジン」であることがメリット。要するに、とにかく効率よくパワーやトルクを引き出せる。

例えば、かつてマツダが発売していたRX-7の場合、ツインターボのロータリーエンジンの排気量は1300cc(654cc×2)でした。それでもスペックは280PS/32.0kgmと、約3000cc並の直列エンジンのパワーを引き出していた。

その後、RX-8といったスポーツカーに搭載されていたことからも分かりますが、ロータリーエンジンは常に燃料を多く消費するデメリットと反比例するように、圧倒的な大きなエンジンパワーを引き出すことが可能だった。

つまり、ロータリーエンジンとは「スポーツカーに向いた高性能エンジン」とざっくり解釈すると分かりやすそう。かつて後のアウディがロータリーエンジンを開発していたことからも明白か。

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ロータリーエンジンがレンジエクステンダーに向いてる理由とは?

ただし、冒頭で触れたようにマツダは現在「ロータリーエンジンを復活させよう」と試みてる。

具体的にはレンジエクステンダー(シリーズハイブリッド)と組み合わせることで、今後は次期MAZDA2や新型MX-30といった「eスカイアクティブ」の主力としてロータリーエンジンは大活躍しそうな勢い。

じゃあ、ロータリーエンジンは何故レンジエクステンダー(ガソリンエンジンで発電して電気モーターで走行するハイブリッド車)と組み合わされるのか?という話。前述のようにロータリーエンジンはめちゃくちゃ燃費が悪いはずなのに何故?

でも、実はロータリーエンジンはハイパワー以外にもさまざまなメリットがあります。このメリットを考えると、今後マツダは自動車業界を牽引していく未来も見えてくる?

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○メリットは小型化と静粛性

結論から書くと、レンジエクステンダーは「エンジンそのものを小型化しやすい」のがメリット。何故なら排気量が小さくてもハイパワーを出力できるため、小型化しても直列エンジンと同様の発電量を得られるから。

大容量バッテリーや電気モーターを搭載しなければいけないシリーズハイブリッドやPHEVは、どうしても車内空間が比例して狭くなる。そのため、ガソリンエンジンを小型化するだけで従来のPHEVのデメリットを相殺できる。

またロータリーエンジンは「静粛性が高い」のもメリット

何故なら、直列エンジンのようにバルブが上下にピストン運動しないため、車体に与える振動が少ない。ロータリーエンジンは内燃エンジンではあるものの、かつて電気自動車のような乗り心地の良さや静粛性が定評だった。

だから一般的な直列エンジンの場合、電気を発電する際にどうしても内燃エンジン特有の振動が発生する。せっかくの電気モーターによる静粛性の高い走りに雑味が発生する。でもロータリーエンジンであれば、そういった問題は解消できる。

またロータリーエンジンは部品が少ないため、「コスト削減しやすい」のもメリット。やはりハイブリッド車は車両価格が割高。でもロータリーエンジンを搭載すれば、直列エンジンよりもPHEV化した時のコストを抑えられるという理屈。

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