【解説まとめ】電気自動車とは?【EVとFCVの違いなど】

電気自動車(EV)はバッテリーに充電した電気エネルギーを使用して、電気モーターのみで駆動して走行する乗り物のこと。電気自動車は「近未来の乗り物」として数十年も前から開発が進んでおります。

特に海外ではEV開発が急速に進んでおります。メルセデスベンツやAudiといった高級車メーカーを筆頭に、例えばポルシェは2023年までに新車販売全体の半分を電気自動車にすると公言したりします。

ヨーロッパなどはガソリン車の販売そのものを禁止する法律も制定するなど、着々と電気自動車の足音が聞こえております。日本でも最近は「日産・リーフ」などが発売されたり、一部では電気自動車に走行税を課そうといった議論も存在します。

今後は更に環境規制が進む中、まさに徐々に身近な存在になりつつある電気自動車。そこで改めて「電気自動車とはなにか?」ということを改めて徹底的にカーギークが解説してみたいと思います。

EVの意味や正式名称は?

EV(電気自動車)は「Electric Vehicle(エレクトリック・ビークル)」の頭文字を取った略語。読み方は「いーぶい」。Electricの意味は「電気の」、Vehicleの意味は「乗り物(自動車)」。

電気自動車の充電ステーションはどこまで普及してる?

電気自動車は前述のように、電力を充電しなければ走行できません。そのため充電ステーションや充電施設といったインフラ整備が必要になってきます。EV版ガソリンスタンドのようなもん。

2018年3月時点ではEVステーションは2万台以上が普及しております。また数十分で60%70%まで短時間で充電できる急速充電設備も7000台以上普及しているらしい。パーキングエリアや街中でも徐々に増えており、電気自動車を所有してなくても見かけた経験がある人も多そう。

ただ今後もし電気自動車を数百万台、数千万台まで増やすことを考えるど、まだまだ充電ステーションは少ないのが現状。さすがに100万人がEVを利用しようと考えたら、たった2万台ぽっちでは明らかに足りません。

電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の違いと比較

ドライバーにとって身近な存在が「プラグインハイブリッド車」。やはり電気モーターと電気エネルギーを使用して走行する点では、どちらも同じEVっぽく見えます。じゃあ何か両者に違いはあるのか?

簡単に違いをまとめると、「ガソリンエンジンが搭載」されてるか否か。プラグインハイブリッド車は基本的に電気を充電するものの、いざという時にはガソリンエンジンで発電もできる。

一方、電気自動車は最初から電気のみを外部から充電します。内部から発電する仕組みは存在しません。そのため電気自動車は更に分かりやすく「ピュアEV(完全な電気自動車)」と呼ばれることもあります。

レンジエクステンダーやハイブリッド車と電気自動車の違いと比較

一方、更にドライバーに身近な存在が「ハイブリッド車」。他にも「日産・セレナe-POWER」や「ホンダ・ステップワゴンハイブリッド」といった「レンジエクステンダー(シリーズハイブリッド)」と呼ばれるハイブリッド車も多く発売されております。

じゃあ電気自動車との違いはなにかあるのか?

簡潔に両者を比較すると、それが「燃料」の違い。ハイブリッド車の燃料はガソリン、電気自動車の燃料は電気。ハイブリッド車は言っても、あくまでガソリン車の延長線上にある乗り物と考えましょう。

一方、レンジエクステンダーはやはりガソリンを燃料にしてるものの、電気自動車のように「電気モーターのみ」で走行します。ガソリンエンジンは発電のためだけに使用され、ハイブリッド車のような感覚で気軽に使えます。

そのためレンジエクステンダーは「プラグインハイブリッドと電気自動車の中間」あたりに属してる乗り物と言えます。

電気自動車(EV)と水素燃料電池車(FCV)の違いと比較

環境に優しいクルマは電気自動車だけではありません。特にトヨタが率先的に開発してるのが「水素燃料電池車(FCV)」。じゃあ両者に何か違いはあるのか?

簡単に言うと、「充電する方法」の違いになります。

どっちも電気モーターで走行するのは同じなんですが、EVはそのままプラグから直接電気を充電するのに対して、FCVは「水素」をベースに酸素と化学反応を起こして電気を発生させる。

インフラにも違いがあって、EVは充電ステーション、FCVは水素ステーションになります。ただ水素ステーションの整備は価格などの問題もあって進んでおりません。一方、充電ステーションは家庭でも設置できるため普及は進んでおります。

電気自動車(EV)のメリットとデメリット

○電気自動車の長所やメリット・利点

電気自動車のメリットは、とにかく「環境に優しい」ことに尽きます。何故ならガソリン車と違って、電気自動車は「二酸化炭素といった有害なガスを排出しない」から。そのため各国で電気自動車の普及が推し進められているのも納得。

また日本はガソリン税などが割高であるため、電気自動車は「電費に優れる」といったデータも存在します。自宅で毎日のように充電するため、日常で電気自動車を使う分ではわざわざ外部の充電ステーションに行く機会も少ないのがメリット。

○電気自動車の短所やデメリット・欠点

一方、電気自動車のデメリットはとにかく「車両価格が高価」なこと。一般的に同クラスのガソリン車と比較すると、およそ100~200万円ほど割高。まだまだバッテリーや電気モーターなどは高価。また電気自動車はリセールバリューが高くないのもデメリット。

そして、電気自動車はやはり「充電時間」がネック。またバッテリー容量も決して多くはないため、実際の航続距離は300km400km程度のEVが多い。そのため電気自動車は長距離ドライブに不向き。

つまり、電気自動車での移動範囲がどうしても限られてることがデメリット。そのため今後は固定電池の開発などが課題であり、さらなる詳細については「電気自動車の普及のカギと課題」なども興味があれば参照。

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