スズキ新型クロスビー 試乗インプレッションまとめ【おすすめ長所・短所etc】

スズキから新たに発売された注目の新型SUVといえば「クロスビー」。見た目は完全にハスラーではあるものの、既にスイフトやソリオと肩を並べるぐらい人気が沸騰してるとかしてないとか。

そこで今回カーギークではスズキ新型クロスビーの試乗インプレッションをレビューしたいと思います。ディーラーで試乗すれば済む話ではあるもの、もし新型クロスビーを購入するときの参考に読んでみて下さい。

ちなみにクロスビーの内外装の評価は既に冒頭記事でレビュー済みのため、今回の試乗インプレッションでは割愛してます。あくまで純粋に走りなどの試乗評価だけ。

クロスビーの名前の由来は?

まず簡単に「クロスビー」という車名の由来を解説。興味がない方はスルー推奨。

クロスビーのクロス(X)は言うまでもなく「SUV」そのものを指しております。一方、ビーは「to BE exciting」の略語らしい。そのためクロスビーという車名には「SUVらしい走りを楽しもう」的な意味合いが込められてるんだと思います。

またBEEは直訳すると「虫のハチ」。そのため新型クロスビーのフロントグリルにはハニカム構造が採用されており、シート表皮もハニカムデザインが採用されております。デザイン面でも両立された意味があると考えて良さそう。

スズキ新型クロスビーの走りはキビキビと楽しい!

早速本題。新型クロスビーの試乗評価をレビューしたいと思います。果たしてハスラーより買う価値はあるのか?

結論から書くと、新型クロスビーの加速感はキビキビと楽しいと思います。

新型クロスビーには「1.0L直3ターボエンジン(K10C)」が搭載されてる。最高出力が73kW(99PS)/5500rpm最大トルクは150Nm(15.3kgm)/1700~4000rpm。パワー感を分かりやすく例えると、最高出力は1500ccクラス、最大トルクは1700ccクラス。

それでいてクロスビーの車重は960kgと軽自動車並。そこに電気モーター(3.1PS/5.1kgm)がささやかながら加速をアシストしてくれるため、新型クロスビーは発進加速はキビキビとグイーンと伸びてくれる。

また変速機はギヤ比が大きい6速ATを採用してるため、新型クロスビーのアクセルフィールが自然。新型クロスビーのアプローチアングルは19.7度とイグニスよりは若干負けるものの、街中であればどういった道でも安心して走破できるのも安心。

○新型クロスビーの加速感は見事そのもの

エンジン音は直3特有のノイジーさはあるものの、新型クロスビーはアクセルの踏み込みと共にエンジン音が華麗に吹き上がってくれるため不快感どころか気持ちが昂るほど。新型クロスビーはパドルシフトは全車標準装備のため、MT車のように扱える楽しさも提供してくれる。

スイフトRStと比べるとエンジンスペックは少しだけ見劣りするものの、新型クロスビーのパワー感は必要十二分。トルクは1.5L NAエンジン並だけあって、大人数名程度の乗車であれば難なく加速してくれる。

YouTubeに掲載されていた新型クロスビーのベタ踏み試乗動画を見たんですが、これが非常に速い。新型クロスビーの0-100km/h加速は10秒を切るか切らないか程度であり、これはアウディの1.0L直3ターボとほぼ遜色がないレベル。

「スポーツモード」は回転数を強制的に2000rpmまで引き上げることで、しっかり欲しいだけの力強い加速感が得られるのもgood。ハスラーのSモードの比ではなく、6速ATとあいまって「体感的にトルクが二倍に増えた」という感想を語る試乗記事もあります。

だから新型クロスビーは車重、エンジンパワー、変速機のバランスがまさに絶妙なんだと思います。

クロスビーは見晴らしが良くおすすめ!

続いては新型クロスビーの見晴らしや乗り心地などの試乗評価を下したいと思います。

結論から書くと、新型クロスビーは見晴らしもグッドだと思います。やはりSUVらしくヒップポイントやアイポイントが高い。具体的にはイグニスよりも5cm以上、ハスラーよりも1cm前後ほどクロスビーは高いらしい。

また新型クロスビーのダッシュボードは変に盛り上がっておらず平坦に仕上がってるため、背が小さい女性でも前方視界を遮るものが少ない。フロントガラス面積こそ決して大きくはないものの、体感的には新型クロスビーの視界性はなかなか高いと評価できます。

また新型クロスビーは「Aピラー」が立て気味に設計されてることも奏功。Aピラーが細くなったから視界性が高まったといった試乗動画もありましたが、自分は見る限りはクロスビーのピラーはそこまで細くないので関係ないはず。

一般的なコンパクトカーはピラーが寝がちだと思うので、新型クロスビーに乗ればミニバン的な視界の広さにきっと驚くはず。スペーシアやN-BOXなどの大型軽自動車と比べると、そこまでではないのでしょうが。

やはり新型クロスビーはコンパクトカーの中ではトップクラスの視界性の高さを誇るでしょう。

新型クロスビーはAセグの割に室内が広い!

続いての試乗評価は新型クロスビーの室内空間の広さをチェック。

(ベストカー2月26日号 講談社)

結論から書くと、スズキ新型クロスビーの後席シートの足元空間は広いと思います。画像のベストカーの試乗記事では「後席の足回り空間はLサイズセダン車並」とクロスビーを評価されております。

室内高・天井高も合わせて判断すると、Aセグメントカーの中では新型クロスビーの室内は相当広いと表現していいはず。少なくとも、トヨタのアクアクローバーといったSUV風モデルを選ぶぐらいであればクロスビーを買った方が幸せになれるはず。

実際、アクアなどから新型クロスビーから乗り換えた人もいるらしい。

一方、クロスビーの荷室床面高は高くて積載性はやや劣ります。ただ、その分だけリアには大型ガーニッシュが施されており、それだけスズキはどうやらデザインに割り切った結果。でも、これで正解。

やはり新型クロスビーはハスラーを筆頭に「見た目」から入る人が多いはず。アウトドア目的でクロスビーを使用するとしても、か弱い女性が荷物をバンバン運ぶイメージも湧かない。異常なほど使い勝手が悪化してるわけでもないため、新型クロスビー購入者は特に気になるレベルではないでしょう。

新型クロスビーの足回りや乗り心地はどうなん?

続いての試乗評価は、新型クロスビーの乗り心地などをチェックしてみたいと思います。

結論から書くと、新型クロスビーの足回りは低速域ではしなやか、高速域ではしっかりと柔軟に対応。サスのストローク量が大きいのかも。そのため新型クロスビーのシートはやや沈む柔らかさはあるものの、後席シートも底付き感は弱い。

要するにクロスビーの乗り心地はマイルドであり、意外と快適

足回りもしっかりしてるため、クロスビーの乗り心地は「さながら高級車」と評価する試乗動画もあります。さすがに高級車は過大評価だと思いますが、少なくともクロスビーでの長距離ドライブはそこまで苦にはならないはず。

新型クロスビーの静粛性はほどほどレベルですが、風切音などはハスラーと比べると少なく、車内での会話で気になる不快さはないでしょう。直3エンジン特有の振動やロードノイズもそれなりにあるものの、新型クロスビーの乗り心地はマイルドなため荒れた路面でも不快な突き上げは意外と少ない。

スズキ車だとスイフトスポーツと比べると新型クロスビーの乗り心地は見劣りするものの、それでも新型クロスビーの乗り心地には「安っぽさ」みたいなんは大きく顔を出さないのではないか。

○新型クロスビーの直進安定性もまずまず問題なし

また新型プラットフォーム「ハーテクト」の剛性感は高く、リアスタビライザーも装着されてる。そのため新型クロスビーはそれなりに背高系モデルではあるものの、思いの外直進安定性は高め。

少なくとも新型クロスビーはハスラーよりロール感は乏しく、カーブなど極端な不安感を強いられることは少ないでしょう。

そして新型クロスビーのステアフィーリングも快適であり、カーブだって割と気持ちよく曲がってくれます。「ハンドリングがやや鈍目に感じる」といった試乗感想も見かけましたが、全体の試乗ではやや少ない印象。

ただ、ブレーキングの甘さが顔をたまに出すのは気になる所。新型クロスビーは前述の通りキビキビと走る分だけ、もう少し「走る・止まる」のメリハリ感があれば走りの質感を高めてくれるに違いない。

クロスビーの実燃費はやっぱり悪いの?

最後はクロスビーの実燃費を確認して、今回の試乗記事を締めくくります。やっぱり遊びのクルマ。ましてや変速機も6速AT。クロスビーの実燃費が良いのか悪いのかは、実際に購入する方からすると余計に気になるはず。

でも結論から書くと、スズキ新型クロスビーの実燃費はそこそこ良い。

様々な試乗レポートを読む限り、新型クロスビーの実燃費は15~20km/Lの範囲で収まってることが多い。坂道など極端な試乗シーンは除くとして、新型クロスビーは街中だと安定して15km/L以上の燃費が出るのではないかと思います。

やっぱり新型クロスビーは6速ATを採用したからこそ、アクセルペダルを踏み込んだら踏み込んだだけキレイに気持ちよく加速してくれる。それだけ余計なムダなアクセルワークが減ってる証拠だと思います。

新型クロスビーのカタログ燃費はJC08モードで20.6~22.0km/L。ましてやWLTCモードだとカタログ燃費はもっと下がるはず。それを考えると新型クロスビーはほぼほぼカタログ燃費通りの実燃費を叩き出せると考えて良いはず。

もちろん新型クロスビーのカタログ燃費はそもそも高くないので、「実燃費が優秀」と表現するといささか語弊はあるものの、それでも維持費の点で考えると比較的お安い部類に収まると思います。

新型クロスビーは「軽自動車並の燃費性能」と考えて良いはず。

スズキ新型クロスビー 評価評判口コミ【試乗レビューまとめ】

以上、カーギークによるスズキ新型クロスビーの試乗レビューでした。

今試乗記事をまとめると、新型クロスビーの走りは至って軽快。3気筒エンジン特有のノイジーさは残るものの、クロスビーの車内空間の静粛性はそれなりに担保されてるため、良い意味で「エンジンの元気さ」だけを演出してくれる印象。

新型クロスビーの加速感と比例して得られる快活なエンジン音は、まさに古き良きクルマの走る楽しさを彷彿とさせてくれる。むしろ3気筒特有のノイジーさは新型クロスビーのキャラクターとマッチングしてるため、実際に不快感を感じる人は少ない気がします。

もちろんネガティブな試乗評価もなくはありませんが、おそらく新型クロスビーの室内空間の広さや実用性や使い勝手の良さで相殺されるレベルでしょう。新型クロスビーの商品力の高さを考えたら、「ちょっと贅沢な遊びの車」が欲しい層の需要をしっかり満たしてくれるはず。

だから「軽自動車はハスラーはちょっとな…」と思っていた男性ユーザーも、新型クロスビーであればしっかり欲しくなるような商品に仕上がってると思います。単に「黄色ナンバーから白ナンバーになっただけじゃない」ことは、今回の試乗記事などからも分かってもらえるのではないでしょうか。

むしろハスラーからの代替需要より、既存のコンパクトカーユーザーの乗り換えや少し贅沢なセカンドカー需要としての方が新型クロスビーは求められるような気はします。

ちなみに新型クロスビー vs ハスラーといった比較記事も既に執筆してるので、もし興味があれば参照してください。クロスビーのおすすめグレードなども詳しく解説しております。

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