【感想】三菱新型デリカD5 試乗徹底レビュー!乗り心地など口コミ評価評判まとめ!子育て世代は買いか?

2019年2月、三菱新型デリカD5がフルモデルチェンジ…ではなくビッグマイナーチェンジを行いました。フロントマスクが大胆に一新されるなど新型デリカD5は話題に。

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(Instagram)

そこで今回カーギークでは三菱新型デリカD5の試乗の感想を徹底的にレビューしてみました。新型デリカD5の評判などご購入時の参考にしてください。

【評価】先代と比較して新型デリカD5の外観はどんなもん?

まずは新型デリカD5の「外観デザイン」を改めて評価。

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(Instagram 新型デリカD5)

やはり新型デリカD5の特徴は「フロントマスク」。

三菱が誇るダイナミックシールドを落とし込み、なおかつメッキ感ゴリゴリにあしらうなど、死んでたなの存在感はエグい。グリルはさながらカミソリのような鋭敏さが醸し出されてる。

フォグランプ周辺も巨大で存在感しかない。また「スワロフスキーのようにきらびやかに見える」とはベストカーの試乗レビューで、かなり芋臭かった先代デリカD5の雰囲気とは全く異なります。

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(カートップ1月号 交通タイムス社)

そこで先代モデルと新型デリカD5を並べて比較すると、いかに今回のテコ入れで大胆に進化してるか分かるはず。ちなみに画像はノーマルモデルの新型デリカD5。

だからSUVテイストが強かった先代ですが、今回の新型デリカD5ではしっかり「ミニバン風」に近付いてる。それでもアプローチアングルは21度、デパーチャーアングルは23度と、新型デリカD5も相変わらずオフロード性能の高さも堅持してるのも良い。

ここまで際立ったフロントマスクだと子育て世代は買いにくそうにも思えますが、既にトヨタ・アルファードやヴェルファイアがヒットしてることを考えたら全く気にする必要はないでしょう。

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【主要諸元】新型デリカD5の大きさはほぼ変わらずだが…

今回は試乗記事ですが、一応新型デリカD5の車体サイズをおさらい。

結論から書くと、新型デリカD5は先代比で全長と全高が少し大きくなってますが、プラットフォームまでは刷新されてないため、基本的なサイズ感は同じままと考えていいです。

ただし、室内の広さはスペックを見るとやや大きさが増してることが分かります。改めて室内空間や後席シートの広さがどうなっているのかなど個人的な感想は後述します。

○新型デリカD5(G-Power Package)の車体サイズ

  • 全長…4800mm
  • 全幅…1795mm
  • 全高…1875mm
  • ホイールベース…2850mm
  • 最低地上高…185mm
  • 室内長…2980mm
  • 室内幅…1505mm
  • 室内高…1310mm

【感想】新型デリカD5の内装の質感はどうなん?

続いては三菱新型デリカD5の「内装インテリア周り」を評価しようと思います。

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(新型デリカD5 内装インパネ画像)

結論から書くと、新型デリカD5の内装の質感はゴージャスに進化してます。

インパネ周りはピアノブラック調を採用し、無難に質感が高まってる。先代デリカD5の内装は軽自動車並みの質感だったことを考えると、新型ではダッシュボード周りも立体的な木目調の素材をあしらうなど格別に上質度が向上。

他にも撥水加工されてるファブリック素材のシートの触り心地は上々。またダイヤモンド型のステッチワークは見た目的にも上質で安っぽさがない。ささいな演出だが所有欲を満たしてくれる。

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(新型デリカD5 メーターパネル)

新型デリカD5のメーターパネルも液晶ディスプレイなどを採用するなど、古臭いイメージしかなかったデリカD5の「それ」は完全に消失。

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(新型デリカD5 ライト照明周り)

他にも新型デリカD5は最新装備がてんこ盛り。天井照明なども上級モデルには標準装備され、見た目の質感と実用性が向上。

他にもエアコン周りではPTCヒーターを採用し、空気をエンジン熱以外でも温めることで冬場の暖房効率が高まってる。USBソケットや電動パーキングブレーキなど、最新ミニバン車並の先進性と利便性の高さを誇ります。

だから新型デリカD5は他車ミニバンを相当研究していることが試乗からは読み取れました。

○後席シートの広さや荷室の大きさはどうなん?

続いては「後席シートの広さ」や「荷室の大きさ」など新型デリカD5の実用性を評価。

結論から評価すると、新型デリカD5の室内空間はかなり広々。また欠点や弱点はそれなりにあるものの、使い勝手もそれぞれ上々。

例えば、三列目シートはかなり広々してます。三列目専用のドリンクホルダーもあり、大人でも十分快適に過ごせます。トヨタのアルヴェルより車体サイズは小さいものの、そこらへんはLクラスミニバンの特権か。

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(カートップ1月号 交通タイムス社)

そして、新型デリカD5の荷室空間の大きさを見ると、バックドアの開口部は広く設計されてることが分かります。また床下地上高は610mmと、荷物の出し入れはまぁまぁしやすそう。

とはいえ、三列目シートを後ろまで下げた状態だと荷室長は35cm前後。また床下収納はあるものの、工具が入っており全く使えない状態。そのため三列目シート使用時の積載性は推して知るべしか。

また新型デリカD5の三列目シートは片手でワンタッチで倒せるものの、手動で収納するチップアップ(跳ね上げ)式のため、力がない女性やママさんが一人で収納する場合はしんどいでしょう。

一方、スライドドアやバックドアは全部ワンタッチで開閉できるのが便利。パワースライドドアの自動開閉速度も早くておすすめだと思います。でも閉まる速度はもっと遅い方が子育て世代にとっては安心か。

続いて、乗降性は大人だとアシストグリップはほぼ使う必要がないほど楽。先代の最低地上高が210mmだったんですが、新型デリカD5では185mmと随分と改善したことが奏功か。

ただし、それでも新型デリカD5の最低地上高はちょっとしたSUV並。トヨタ・アルヴェルが160mmちょいなんで、ミニバンとしては依然として乗降性は見劣り。小さいお子さんがいる子育て世代には少し辛いか。

新型デリカD5の搭載エンジンは「ディーゼルターボ」のみ

ということで試乗記事の本題…と行きたいんですが、まずは新型デリカD5の搭載エンジンのスペックをまとめてみたいと思います。

結論から書くと、新型デリカD5の搭載エンジンは「ディーゼルターボ」のみです。ガソリン車はいずれ設定されるのかも知れませんが、現時点では未搭載。

先代デリカに搭載されていた「4N14型」と同じエンジンだけあって、スペックだけで見ると新型デリカD5は大きく進化してません。

ただし、主要部品の半分以上が改良されるなどフルモデルチェンジ並のテコ入れ。例えば、尿素SCRシステムを採用し、環境性能が向上。他にも変速機は6速ATから8速ATに進化。

○デリカD5(P)の搭載エンジンスペック

  • エンジン排気量…2200cc直4ディーゼルターボエンジン
  • 最高出力…107kW(145PS)/3500rpm
  • 最大トルク…380Nm(38.7kgm)/2000rpm
  • 変速機…8速AT
  • 駆動方式…4WD
  • 車重…1960kg
  • カタログ燃費…12.6km/L(WLTCモード)
  • 燃料タンク容量…64L
  • 最小回転半径…5.6メートル

【試乗評価】新型デリカD5の走りの評判はどうなん?

ということで試乗レビューの本題。新型デリカD5の走りを評価していこうと思います。

結論から書くと、新型デリカD5の走り味は上々です。

やはりクロスレシオ化された8速ATで走り出しはスムーズに進化。アクセルレスポンスなどは格段に向上しており、見た目の変化以上に走りが試乗すれば体感できるレベルで改善されてる。

またクリーンディーゼルは8速ATも相まって、急な上り坂でもグイグイと加速してくれるのも魅力。

ただし、スポーティーな乗り味や吹け上がり感は少なめ。「マツダのディーゼルと比べて高回転域での伸びが足りない」とはベストカーの試乗レビュー。実際、新型デリカD5の0-100km/h加速は19秒前後。

やはり2㌧近い車重なども考えると、良くも悪くも加速感はミニバンの範疇には収まってる。

一方で、新型デリカD5のアクセルレスポンスの過敏さが気になるというネガティブな試乗評価も。例えば、「アクセルを踏み込んだ初速の加速がパワフルすぎるため街中走行だと扱いづらさがある」と評価するのは五味康隆の試乗動画。

とはいえ五味氏の試乗動画は一人乗りだったため、あくまで新型デリカD5では大人数で乗せて走るという前提条件で考えると、むしろこれぐらいのパワー感やアクセルフィールでちょうどいいレベルなのかも知れない。

○4WD(AWC)はミニバンらしからぬ抜群の操縦安定性!

そして、新型デリカD5は4WDシステム「AWC」もヨーレートセンサーが入ったことで更に操縦安定性が改善。AWCでは後輪タイヤにトルクを多く伝えるため、雪道などさまざまな悪路で直進安定性が増してる。

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(Instagram)

実際、インスタグラムで新型デリカD5の動画広告が載ってたんですが、雪道で急激にハンドルを切り替えても全く倒れる気配がないので笑いました。

完全にミニバンのそれではなく、新型デリカD5でも「オフロード性能の高さ」は相変わらず指折り。とはいえ実際こんな激しい運転をされたら、小さいお子さんはトラウマ確実(笑)

だから新型デリカD5の曲がり方は、本当にしっかり感が強い。とりわけ4WDモードは街乗りレベルでも走り全体のガシッと感が増す。

先代モデルは腰高でロール感はデカかったものの、新型デリカD5は4WDモードで走行すると横風の強さも気にならない。運転が下手な人でもワインディングロードをスイスイ走れそう。

また2WDと4WDモードをダイヤルスイッチでカチッと簡単に変えられるのも面白い。

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○新型デリカD5の「乗り心地」はどうなん?

特に新型デリカD5で評価したいのが「乗り心地」。

結論から評価すると、サスペンションなどがテコ入れされており、新型デリカD5の乗り心地のしっとり感はアップしてる。「走破性うんぬんの前に乗り心地がよい」とはプレイボーイの試乗レビュー。

そもそも先代モデルからプラットフォームは剛性感が高く、むしろ足回りに「オーバースペック感」があったため、そこに新型デリカD5はようやく追いついた感があります。

ただし、良くも悪くもデリカD5らしさ(ワイルドなオフロード感)はそれなりに残ってる。路面のつなぎ目などでは、乗り心地のゴツゴツ感を感じるなどのネガティブな試乗評価もあります。

でも新型デリカD5の静粛性は高いです。普通ディーゼルは雑味が大きいんですが、新型デリカD5のエンジン音は静か。「新型エンジンかと思うほど静かだ」とはベストカーの試乗レビュー。

どうやらフロントガラスや天井床下パネルなど防音対策されるなど、エンジン音やロードノイズなどの雑味が車体全体で抑えられてる。プラットフォームはそのままでも、新型デリカD5の遮音性は一段も二段も増してる。

そのため運転席と三列目シートでの会話も自由自在。そういった静粛性など全体的な快適性の向上もあって、新型デリカD5の乗り心地は先代比で随分と上質さが向上したと評価して良さそう。

【実燃費】新型デリカD5の価格一覧まとめ

最後は新型デリカD5の「価格一覧」をチェック。

  • M…384万円
  • G…394万円
  • G-Power Package…408万円
  • P…421万円
  • アーバンギア・G…406万円
  • アーバンギア・G-Power Package…420万円

結論から言うと、やはり4WDオンリーということもあって、新型デリカD5の価格帯はやや割高です。トヨタ・アルファードやヴェルファイアの2500ccガソリンモデル(2WD)とほぼ同価格帯。

ただし、最廉価のMグレードから本革巻ステアリングを採用するなど、新型デリカD5は全グレードで装備面が充実。キーレススタートシステムや自動ブレーキ、LEDヘッドライト、6スピーカーなど装備に過不足なし。

そう考えたら決して割高でもないのか。

ちなみに、アーバンギアはいわゆる「エアロ仕様」のモデル。

ただ見た目的にノーマルモデルと大差ない。専用バンパー以外などは装備が全く同じなので、個人的にアーバンギアを選ぶメリットは薄い気はしました。

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(五味康隆 YouTube試乗動画)

また燃費性能は例えば五味康隆氏の試乗動画を参考にすると、新型デリカD5の実燃費は11.4km/Lとのこと。あくまで一例に過ぎませんが、自分の試乗経験も参考にするとほぼカタログ燃費通りの燃費性能と考えていいでしょう。

ただ5名6名乗車で移動する場合、さすがにリッター10km/Lを割り込むことは増えそう。それでも燃料タンク容量は60L以上も確保されており、家族で長距離ドライブする上で不足感はなさそう。

もちろんクリーンディーゼルは燃料費が軽油なので安い。新型デリカD5はハイブリッドほど燃費性能は高くないものの、トータルの維持費ではアルヴェルと対抗できると思います。

【総合評価】三菱新型デリカD5 試乗評価まとめ!

以上、カーギークによる三菱新型デリカD5の試乗インプレッションでした。

結論から書くと、新型デリカD5は単純な走り以外での商品力が全方位で高まってると思います。

マガジンXの試乗記事では「上質感と官能性能に磨き」と評価。カートップの試乗レビューでは「フルモデルチェンジ並の進化に脱帽」とそれぞれ新型デリカD5を評価。

実際、追従クルコン付きの自動ブレーキが新たに標準装備されるなど、新型デリカD5は子育てユーザーに十分選択肢に入る商品に進化してるはず。

ただし、自動ブレーキに関して言うと車線逸脱防止システムが「警報」止まりとライバル車と比較すると、性能面でやや物足りなさが残るのは玉にキズですが…。

それでも見た目のプレミアム感、収納力の高さや実用性、先進装備の充実っぷりなど考えると、「100万円くらい高いクルマになった感じ」と評価するベストカーの試乗レビューにも頷けます。

だから新型デリカD5は決して割安ではないものの、しっかり価格相応以上に質感が高まってることは間違いない。維持費やコスパなども考慮すると、トヨタ・アルヴェルと十分対抗できるとカーギークの試乗記事では総括してみる。

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