【評価】マツダ新型CX-5 試乗徹底レビューまとめ【評判口コミ感想】【長所短所おすすめ】

つい先日、2018年3月8日にマツダ新型CX-5が年次改良を行いました。マツダは国産車メーカーでは珍しく、海外のように毎年ちょこちょこ一部改良を施している様子。

でも、言っても所詮は年次改良。新型CX-5は大して進化してないんでしょ?と思いきや、実はそうではない。また2018年秋にも2.5L直4ターボエンジンを投入するなど、どうやら新型CX-5は進化を遂げております。

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ということで、今回マツダ新型CX-5の試乗インプレッションをカーギークがレビューしたいと思います。既に2017年にフルモデルチェンジしてから一年以上は経過してますが、改めて新型CX-5の試乗を再評価してみましょう。

ちなみに、年次改良ではエンジンのブラッシュアップがメイン。そのため新型CX-5の内外装は一切変化してないので、今回の試乗記事ではそういった評価は割愛したアッサリめのレビューになっております。

新型CX-5のガソリンエンジンはどう進化したか?(試乗まとめ)

結論から書いちゃうと、マツダ新型CX-5は年次改良で「エンジン周り」が大幅な進化を遂げております。そこで、まずは新型CX-5のガソリンエンジンの試乗から評価してみたいと思います。

引き続き新型CX-5には2.5L直列4気筒エンジンが搭載されております。ただ新型CX-5からは「4気筒→2気筒に部分的に休止させる仕組み」が導入されてる。稼働する気筒数を減らすことで、その分だけガソリンの消費を減らすことが可能。

つまり、新型CX-5はさながら「ダウンサイジング」されちゃったようなもん。やはりマツダは内燃機関を得意としてる自動車メーカー。エンジンで緻密な制御ができるがゆえに、こういったすごい技術が投入できた。

○新型CX-5は実燃費で5%前後改善?

そのため、マツダの公式アナウンスによると「新型CX-5の実燃費は5%前後改善してる」とのこと。

実際、自動車雑誌の試乗インプレッションなどを読んでも、目に見えて大胆に実燃費は向上していないものの、かなり緩やかではあるものの確実に新型CX-5の実燃費は向上しているしてるっぽい。

理由はシンプル。

あくまで2気筒に減らされるようなシーンは「高速道路」など特に高速域などで限られるから。だから日常の街乗りで多く使う場合、新型CX-5の走りは相変わらず4気筒の走りが続くことが多い。新型CX-5を数十分試乗する程度では実感できなさそう。

だから結果的に、マツダ新型CX-5の実燃費はそこまで向上しない。それでも新型CX-5はSUVのためアウトドア目的で使う人も少なくない。遠出するパターンなどを考えると、今回の年次改良で新型CX-5の商品力が高まったのは間違いない。

○2気筒に減っても新型CX-5の走りが不快にならない理由

でも気になるのは「騒音」や「振動」。

一般的に気筒数が減らされると、エンジン音がやかましく+振動が多くなりがち。3気筒ですら振動が気になる方も多く、ましてや2気筒。特にマツダ新型CX-5は静粛性の高さなど、質感の高さが売り。

いくら燃費向上とは言え、新型CX-5の商品力は悪化しないのか?

結論から書くと2気筒に一時的に休止しても、マツダ新型CX-5の静粛性の高さは変わらず。良くも悪くも、2気筒に休止したタイミングが分からないほど細かく制御されてる。つまり、そのまま4気筒エンジンの上質な静粛性と穏やかな振動が新型CX-5では楽しめる。

プロの自動車評論家の試乗ですらこの差に気付かないレベルのため、おそらく多くの一般的なドライバーが新型CX-5に試乗しても「2気筒エンジンのイヤな雑味」を感じることはまずないはず。

この理由は、新型CX-5のトルクコンバーター部分に遠心振り子ダンパーを使用することで防振機能を高めているから。だから新型CX-5のガソリンエンジンは、シンプルに燃費性能が高まるだけ。

もちろん一度や二度試乗した程度では気付かないレベルの改善ではあるものの、実際に新型CX-5を所有購入してこそ分かる中長期的な効果。そのためベストカーの試乗記事では「初期モデルオーナーが悔しがる出来の良さ」などと新型CX-5を評価。

【CX-5】2500cc直4ガソリンターボエンジンの試乗の評判は?

そして、2018年秋にマツダ新型CX-5には「2.5L直4ガソリンターボエンジン」が新たに追加されました。既にアメリカで展開してるCX-9に搭載されてるエンジンと同じで、最高出力は169kW(230PS)/4250rpm。最大トルクは420Nm(42.8kgm)/2000rpm。

そこで続いては、この「2.5L直4ガソリンターボ」の試乗レビューをしていこうと思います。

結論から評判をまとめると、2.5L直4ガソリンターボは「なかなかトルクフル」とはカートップの試乗レビュー。

何故ならスペックだけ確認しても、トルクはディーゼルターボ並にも関わらず、最高出力は約50馬力も上回る。自動車雑誌など先駆けて試乗した感想には「低回転域からの吹き上がり感が気持ちいい」という声も。

ただビビットな加速感があるわけではなく、「先代フォレスターターボのようなワクワクするスポーツエンジンというより、4000cc級の質実剛健なNAエンジン」と評価するのはベストカーの試乗レビュー。

そのため穏やかな加速の立ち上がりなどは、CX-5のキャラクターと絶妙にマッチしそう。乗り味に高級感を求める方にはベストバイ。多少の加速ラグが…という感想もあるものの、高回転域まで回せる楽しみもディーゼルにはない。

ただ価格帯的にディーゼルと変わらないのに、カタログ燃費(WLTCモード)で6km/Lほど見劣り。ガソリンと軽油の維持費の違いも考えると、敢えて選択するメリットがどこまであるかはやや悩ましいところ。

新型CX-5のディーゼルターボはどう進化したか?(試乗まとめ)

続いて気になるのは、やはり「ディーゼルターボエンジン」。CX-5と言えば、もはやディーゼルというぐらい売れてるレベル。今回の年次改良でも当然、ディーゼルエンジンも大幅な改良が施されております。

ざっくり言うと、新型CX-5のエンジンは新型CX-8に搭載されてるエンジンに換装されてる。「マツダ新型CX-8 試乗インプレッションまとめ」なども後でお読みいただくとして、非常にCX-8の試乗も評判が良かった。新型CX-5でも同様。

ちなみに少しややこしいんですが、CX-8のエンジンは元々CX-5のエンジンを改良したものが搭載されてるため、今回の年次改良で新型CX-5に逆輸入されたカタチ。具体的には先代CX-5と比較すると馬力が+15PS、トルクが+3.1kgmほどパワーアップしてる。

そのため低回転域での圧倒的な安心できるトルクの太さは言うまでもなく、ベストカーの試乗記事では「全開加速では圧倒的にパワーが盛り上がり炸裂」と新型CX-5の走りを評価。特に高速域での伸び感は実感できるかも。やはり10馬力以上のパワーアップは大きい。

また新型CX-5ではエンジン制御の緻密さも向上しており、試乗で体感できるレベルかはさておき、速度の加減速のスムーズさも増してる。CX-8よりも200kg程度軽量なため、新型CX-5は先代以上に軽やかでスポーティーなアクセルレスポンスを楽しめる。

特に静粛性も見事。ディーゼルエンジンはウルサイという評判は少なくないものの、「ヨーロッパ勢のディーゼルと比べても静かでトルクフル」とはベストカーの試乗記事。新型CX-5のデザインに負けず劣らず、ディーゼルの走りは高品質そのもの。

カーギークでは新型CX-3の試乗レビューも執筆済みですが、走りの余裕ではCX-5が全く勝ってる。

マツダ新型CX-5 試乗レビュー・評価評判口コミまとめ

以上、カーギークによるマツダ新型CX-5の試乗レビューまとめでした。

当初は360℃モニターなど安全装備の充実程度に留まると言われていましたが、思ってる以上に進化してる新型CX-5。特にクリーンディーゼルは加速面で劇的とまでは言わないものの、先代CX-5よりも改善度合いは体感できるかも。

また2018年秋のテコ入れから、これまで導入されていた制御システムが「Gベクタリングコントロール+」というものに進化。プラスが付いただけかと思いきや、「運転が下手な人ほど効果を発揮」とはベストカーの試乗レビュー。

これまではなかったハンドルを切り戻す時に内輪に弱いブレーキをかけることで、直進安定性により安定感が増す。街中でハンドルを切りまくる状況は少ないと思いますが、車格の割に新型CX-5は扱いやすいと思います。

CX-5はここ最近CX-8に押されっぱなしだった感はあるものの、価格は以前の水準から据え置きのままのため、この新型CX-5の投入で多少は盛り返しそう。三列シートや居住性など求めなければ、やはりスポーティーな走りや加速性などドライバーズカーとしては新型CX-5の方がおすすめできると思います。

興味があれば【比較】CX-8 vs CX-5【比較】CX-5 vs フォレスターも参照。

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