トヨタのスライドドアを採用したコンパクトカーと言えば、ポルテとスペイド。
今でこそシエンタやルーミーが有名ですが、ポルテの発売年は2004年と割と歴史は古い。ただし、ポルテやスペイドの販売台数は2019年の時点でそれぞれ月販300台前後。2020年はコロナ禍の影響もあって100台前後まで下がってる。
既に2018年時点で販売終了すると言われてたんですが、その後、何やかんやで延命されていたものの、ポルテがついに2020年12月前後で販売終了する模様。兄弟車のスペイドも販売終了する予定。2020年7月に発売された特別仕様車が最後のテコ入れという名の手向け。
でも販売台数を考えたらもっと早くに販売終了しててもおかしくないと思うんですが、ポルテとスペイドは何故2020年の今販売終了したんでしょうか?
東富士工場閉鎖が原因
結論から言うと、トヨタの「東富士(ひがしふじ)工場」が閉鎖されるから。
これは静岡県に立地していた50年以上も歴史がある自動車の生産工場。でもトヨタは自動運転技術をベースとした実証実験の町「コネクティッド・シティ」を作ろうとしてることは有名な話。この場所こそが東富士工場の跡地。
つまり、ポルテとスペイドは東富士工場の雇用を維持するために惰性で作っていたと言えそう。一方、同工場で生産していたJPNタクシーやセンチュリーなどは別工場で再び製造されるため、改めてポルテとスペイドは需要がなかったと分かります。
ちなみに他にも販売終了するトヨタ車としては「タンク」もあります。今年9月15日にルーミーがマイナーチェンジする際にラインナップが統一されます。他にもトヨタ・86もフルモデルチェンジを控えてることもあって、GRモデルに関してはポルテなどと同様に8月時点で販売終了される模様。
コメント