世界的な超高級車ブランドが「ランボルギーニ」。イタリアの自動車メーカーですが、ドイツのフォルクスワーゲングループに属して久しいです。最近の自動車業界の関係図まとめなどもあわせてご参照下さい。
ただし、ランボルギーニはやはり超高級車ブランドだけあって、一台あたりの車両価格は数千万円ということもしばしば。当然、そこまで売れる車ではない…と思いきや、どうやらランボルギーニの新車販売台数は世界的にうなぎ登りとのこと。
具体的には、ランボルギーニの2019年の世界新車販売が前年比で43%も増加したとのこと。しかも、9年連続でランボルギーニの世界新車販売が伸び続けてるそう。日本国内でもランボルギーニの新車販売台数が前年比で24.9%も増加してた件。
日本国内では安倍政権の消費増税も手伝って、新車販売が全体的に力強さを感じさせませんが、何故ランボルギーニの新車販売台数が世界的に好調なのか?そこで今回カーギークではランボルギーニ好調の理由に迫ってみました。
新型ウルスがランボルギーニ全体を牽引
じゃあ、ランボルギーニの新車販売台数が好調の理由はなんなのか?
結論から書くと、ランボルギーニの新車販売が好調の理由は「新型ウルス」の存在が大きいです。
ウルスとは「ランボルギーニ初のSUV」として話題を呼びましたが、実際、新型ウルスの販売台数は全世界で5000台にも及びます。これは前年2018年のランボルギーニ全体の販売台数と同じ。いかにランボルギーニ新型ウルスの存在が際立ったかが分かります。
どうしても「SUV」と聞くと、国産車などをベースに考えて割高なイメージを持ちますが、ランボルギーニ新型ウルスの価格は2800万円。ウラカンの2500~3500万円、アヴェンタドールの4500~5000万円と比べると意外と安い。
おそらく搭載エンジンの違いだと思うんですが、SUVモデルは超高級車ブランドほど実は安価だったりします。実際どこまで戦略だったかは知りませんが、ランボルギーニの新車販売台数を世界的に押し上げた要因だと考えられます。
ランボルギーニのような超高級車でも「商品の魅力」は必須
一方、世界経済は米中対立や日韓対立などもあって、現在はやや低迷気味。むしろ景気は2019年以前の方が良かったはず。もちろん新型ウルスの発売が大きいわけですが、それでもランボルギーニの新車販売台数が倍増してる理由は何なのか?
これはひとえに「ランボルギーニを購入したいけど購入したい車がなかった」という裏返し。やはり「欲しくなる車を作らなければいけない」というのは、大衆車だろうと超高級車だろうと同じ。価格帯は二の次。超高級車でも売れないものは売れないし、大衆車でも安くても売れないものは売れない。
実際、1億円以上の資産を持つ百万長者の数はアメリカで1800万人以上もいるそう。中国でも440万人。日本でも年収1億円を超える人は2万人以上いるそう。世帯年収でも1000万円超えが全世帯の20%以上。少なくとも、世界的にはそれでも数千万円の買い物は苦と思わない人が一定数存在します。
また年収200万300万の世帯でも、200万円300万円の新車を購入する人はザラにいる。そう考えたら、ランボルギーニの値段も決して割高とは言えない。実際、軽自動車でも200万円する時代。意外とスーパーカーブランドの価格帯は据え置きが続いてる。
だから、世界経済がいきなり危機的状況にも陥らない限り、今後ランボルギーニのようなスーパーカーブランドはまだまだ売れる余地はありそうです
コメント