日産の個性的なSUVが「ジューク」。ただ日産・ジュークが2019年いっぱいに生産終了することが正式に決定しました。自動車雑誌や自動車メディアではいち早く報じられていましたが、大手マスコミもつい最近になって報じました。
ただ気になるのは当然「次期ジューク」の存在。果たして本当にジュークはフルモデルチェンジするのか?このままジュークは販売終了して、日本国内から消えてしまうのか?
ジュークの販売終了は2020年半ば?
まずはジュークの「販売終了時期」の最新情報。
結論から書くと、日産ジュークの販売終了時期は2020年半ば頃になりそう。何故なら、今回のニュースはあくまで「生産終了」するだけだから。つまり、これまでに生産した在庫のジュークは今後もまだまだ販売されます。
ここ最近のジュークの販売台数は月販500台も売れてなかったはず。実際、新車販売ランキングでも50位以内に入らないほど。どれだけジュークの在庫が残ってるか不明ですが、もし3000台ほど残ってたら半年以上は販売できる。
さすがにジュークの在庫が1万台も残ってるとは思えませんが、それでも売れ行きによっては2020年夏頃まで販売される可能性もありそう。逆に販売終了が早まる可能性もありますが、少なくとも2020年春頃にはジュークは完全にオーダーストップがかかりそう。
次期ジュークは発売されるのか?
一方、やはり気になるのは「次期ジューク」の存在。既にヨーロッパでは次期ジュークはフルモデルチェンジしてるものの、未だに日本国内でどうなるかは不明。日産ディーラーの中の人ですら不明とのこと。
だから結論から書くと、今回販売終了する日産新型ジュークが日本国内でもフルモデルチェンジするかは不明です。いずれジュークはフルモデルチェンジされると見る自動車雑誌もありますが、根拠はなし。
ただし、日産は次期ジュークの代わりとばかりにBセグメントサイズのSUV「キックス」の発売を2020年内に予定。ラインナップの拡充と見るか、次期ジュークのフルモデルチェンジが遠のいたと解釈するのは人それぞれですが、ジュークの先行きが不透明なことだけは確か。
○日産の経営環境が不安定
でも何故ここまで日産がジュークを販売終了に追い込むのか不思議。SUVというジャンルは安定して売れる以上、次期ジュークを販売しない選択肢は日産には本来ないはず。ただこの理由は「ヨーロッパの事情」が大きく関係してそう。
直近だとイギリスがEUから離脱するのかどうか、離脱後のイギリス経済はどうなるのか、フランスのルノーとの関係性はどうなるのか、離合集散が盛んな最近の自動車業界を見ても分かるように日産自動車からしたら「不透明」なことばかり。
一方、ジュークはヨーロッパでそれなりに売れる車種のため、新型ジュークをどこで生産するのかなど実は日産にとって選択肢は少ない。「日本で売れないから新型ジュークはフルモデルチェンジしない」というよりも、そういった政治事情が背景にありそう。
だから日産の経営環境が落ち着かない限り、次期ジューク以外の車種も新規投入がどうなっていくのか見えにくいのかも知れない。
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