2019年12月6日、日本カーオブザイヤーの大賞が「トヨタ新型RAV4」に決定しました。2018年11月1日から2019年10月31日までに発売された35車種の新型車がノミネート。最終的には10車種からトヨタ新型RAV4がイヤーカーに選出されました。
でも果たして、2019-2020カーオブザイヤーの大賞はトヨタ新型RAV4で良かったのか?マツダ新型MAZDA3やBMW新型3シリーズ、トヨタ・カローラ、日産・デイズ、ホンダ・N-WGNを選ばなくて良かったのか?40周年目に突入したカーオブザイヤーとして妥当だったのか?
…など勝手に2019年のカーオブザイヤーを総括してみました。
トヨタ・RAV4が大賞で妥当
ということで、2019-2020カーオブザイヤーの大賞はトヨタ新型RAV4で本当に良かったのか?
結論から書くと、トヨタ新型RAV4が選ばれた結果は「妥当」と言わざるを得ません。走りも優秀。安全装備も優秀。見た目もカッコいい。まさに2019年を代表するオールマイティーな新型SUVでした。しっかり販売台数という形で結果も付いてきてる。
昨今のSUVブームを考えると2位のMAZDA3や3位の3シリーズはかなり健闘してると言えますが、やはりセダン車がカーオブザイヤーで大賞を取るには「それなりの強い理由や動機」が別に必要になってくるということの裏返しか。
また過去二回のカーオブザイヤーを振り返ると、ボルボ勢(XC40とXC60)が独占してた。やや輸入車に偏りすぎの結果だったという側面も否めず、BMW新型3シリーズが選出されなかったとしても不思議ではありません。
カローラ落選は致し方ない?
一部ではトヨタ・カローラがイヤーカーに選ばれると予想してた人もいましたが、2019年9月にフルモデルチェンジしたため投入されるタイミングがやや遅い。カローラスポーツも既に2018年に発売してることを踏まえると、やや新鮮味が薄い。
もちろんカローラは確かに新車販売台数で月間1位に返り咲くなど売れてるものの、2020年上期の売上で見るとカローラは4.8万台に対して、RAV4は3.9万台と販売台数で大差はない。
カローラスポーツの底上げもあってカローラの販売台数は、もともとそれなりに人気だったことを踏まえるとインパクトに欠けたか。それでもジャガー・I-PACEやジープ・ラングラーを差し置いて4位に選ばれたことは、カローラも十分評価されたと考えて良さそうです。
安全装備や先進装備はカーオブザイヤーで評価されない?
一方、今回のカーオブザイヤーも…というか、軽自動車のランキングが低い印象。
実際、ランキング下位4車種を確認すると、ホンダ・N-WGN、メルセデスベンツ・Aクラス、日産・デイズ(三菱・eKクロス)、ダイハツ・タントと軽自動車に偏ってることが分かります。
これら2019年にフルモデルチェンジした軽自動車は先進装備を搭載したクルマも多かった。考えてみると、AクラスもMBUXに代表されるように先進装備を搭載したことで話題になりました。まさに2019年は「それ」を象徴するような年だった。
最近の自動車ではますます重要な存在になってきてるとは思うんですが、日本カーオブザイヤーでは「先進装備」はあまり評価されないのかも知れない裏返しなのかも。イノベーション賞やスモールモビリティ賞と別枠が用意されてることも大きそうですが。
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