先日、安倍政権が消費税を10%に増税をしたから…というわけでもないと思いますが、2019年もフルモデルチェンジなど新型車が多く発売されました。でも、一方でそれだけモデル末期車が多かった裏返しでもある。
そこで今回カーギークでは「モデル末期車はお得なのか」を徹底的に解説しようと思います。新型車と比べて、モデル末期の自動車のメリット・デメリットは一体何なのか?モデル末期車を購入して本当にいいのか?
メリット…値引きが多い
まずはモデル末期車のメリットから解説。
結論から書くと、モデル末期車のメリットは「値引きの多さ」にあります。
やはり自動車メーカーやカーディーラーからすると、次期モデルの新型車を販売していくにあたってモデル末期車はできるだけ早く売り切って在庫にしたくない。そうすると自然と値引き額が大きくなる。
車種やメーカーによっては軽自動車のモデル末期車でも、値引き額が20万30万を超えることもザラか。単純に愛車を買いたい人にとっては、モデル末期車ほど狙い目のクルマはありません。
またモデルチェンジ後の新型車は価格が一般的にアップすることが多い。1990年代の新車は普通車でも100万円台前半で購入できましたが、今は軽自動車でもろくなモデルは購入できないことからも明白か。
それだけモデル末期車は相対的な割安感やお得感を得やすい。
メリット…デザインが良い
続いてのモデル末期車のメリットは「デザイン」。
個人の好みは千差万別なので一概に言えませんが、フルモデルチェンジ後は大胆にデザインが刷新されることもしばしば。キープコンセプトされる新型車も少なくないですが、そのため奇抜なデザインに走る新型車も少なくない。
最初はどうしても受け付けられないこともあって、「モデル末期車の方がデザインが良い」と相対的に感じる人も。
とりわけモデル末期車は長年販売され続けたこともあってか愛着が湧きやすいことも影響か。またモデル末期車はもう手に入らないというレアリティも、どこかデザインが良いように見えさせてしまうのかも知れない。
一方、「新型車は金太郎飴的なデザインでつまらない」という人(特に旧車好き)もいますが、昔は昔で似たようなデザインも多いと思うので、そこらへんの批判はあまり意味はなさそうです。
だから気に入ったデザインのクルマがあればモデル末期に限らず、できるだけモデルチェンジする前に購入しておくことおすすめします。いざ買おうと思っても販売終了してて後悔…というパターンもしばしば。
デメリット…安全性など基本性能が見劣りする
ただし、モデル末期車のデメリットも当然あります。
結論から書くと、モデル末期車のデメリットは「中身が古い」ということに尽きます。まさにモデル末期車の最も致命的なデメリット。
とりわけ最近は自動ブレーキといった「安全性能」が劣ることが多い。最新の軽自動車は追従クルーズコントロールが設定されてることも多いですが、一昔前の軽自動車は赤外線センサーの自動ブレーキがやっと。
他にも安全装備で比較してみると、新型車はサイドカーテンエアバッグが標準装備されてることも多いですが、一昔前は設定すらなかった。今現在モデル末期車でも定期的なテコ入れで安全装備が充実されてる車種もあるとはいえ…。
例えば、新型車はプラットフォームが刷新されることで車体剛性も高まり、シートの乗り心地やフィット感なども追求されてる。一方、モデル末期車はシャシーなど根本的に古く、どうしても乗り味も古い。車体の衝突安全性の低さも言わずもがな。
また新型車は価格が割高になった分、内装の質感も高まってる。一方、モデル末期車は特に内装の質感はいかんともしがたい。マイチェンなどでテコ入れされてても、内装は後回しにされがち。
最近はモデル周期が長くなる車種も多いため、「先代のモデル末期車の方がおすすめできる」とはなかなか言いづらい。確実にモデル末期車のメリットと言えるのは「価格と値引き額」ぐらいです。
やはり所有欲はモデル末期車より新型車の方が満たせるはず。
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