自動車のハプニングに付き物なのが「タイヤのパンク」。JAFの出動回数もずっと昔から上位の理由。道路には色んな障害物が落ちてることも多く、それだけ車のタイヤはパンクしやすい。
そこで役立つのが「スペアタイヤ」。いつタイヤがパンクしてもいいように、予備のスペアタイヤを常に荷室や荷室下に搭載しておくことでいざという時に役立つ。一昔前にはどの新車にもスペアタイヤが搭載されてた。
でも逆に言うと、最近の新車にはスペアタイヤはほぼ搭載されてない。スペアタイヤの存在すら知らない若者ドライバーも多そう。
そこで今回カーギークでは「スペアタイヤが消滅した理由」を徹底的に解説してみた。
スペアタイヤは廃棄されがち
じゃあ、何故スペアタイヤは最近の新車から消えてしまったのか?スペアタイヤのメリットはないのか?
結論から書くと、スペアタイヤは「大量廃棄される可能性が高い」から。実際問題としてタイヤがパンクするケースは知れてる。スペアタイヤを装着したはいいものの、結果的に使用されないケースが多々あった。
新車の数だけスペアタイヤが搭載されていたと仮定すると、かつて新車販売台数は年間600万~700万台だった。それと同じ分だけスペアタイヤが量産されたことになり、それと同じ分だけ破棄された。
またJAFを出動させてる以上、そこでスペアタイヤの存在意義は既にない。結局、自力でスペアタイヤを交換できずにプロに頼むぐらいであれば、最初からスペアタイヤを搭載する必要性がない。
まだスペアタイヤが利用されるならまだしも、結果的に未使用のまま廃棄されるとしたら環境破壊も甚だしい。確かに年間数百万本単位でスペアタイヤが破棄されてたとすればヤバすぎる。
スペアタイヤ非装着の理由は他にも…
そして、スペアタイヤが利用されなくなった理由は他にもあります。
まずは「車検項目」の廃止も理由の一つ。実は昔はスペアタイヤの装着が義務化されてました。でも現在の法律では法的な義務は存在しません。逆に言うと、かつては義務だったからスペアタイヤを搭載してた。
続いての理由は「車両価格」。スペアタイヤはもちろん無料ではないため、その分だけ車両価格に上乗せされる。しかしながら結果的に使用されるケースは少ないため、スペアタイヤの価格分だけ引き下げることが可能。
また「燃費の向上」も大きな理由。タイヤは割と重い。軽自動車だと割と知れてますが、それでも女性が持つのは大変。でもスペアタイヤの重量分を減らせれば、その分だけカタログ燃費などの向上に期待できる。
スペアタイヤを実際に交換できるドライバーが減ってる以上、メリットよりもデメリットが上回るのも納得。
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