ドライバーにとって怖い存在が「覆面パトカー」。
一見すると一般車両にしか見えず、中には私服警察官が乗っており、ドライバーの警戒心を奪う。覆面パトカーと気付かず煽るようなアホもいるぐらい。擁護はもちろんできませんが、最初からパトカーと気付いていれば誰もそんなアホなことはしない。
そこで今回カーギークでは「覆面パトカーの見分け方」などを解説していこうと思います。どういった車種に覆面パトカーが多いのか?そもそも覆面パトカーは世の中に必要なのか?
【目的】覆面パトカーの必要性や役割まとめ
まずは覆面パトカーの必要性や役割について解説。
覆面パトカーのメリットは「不審者や不審車両に警戒させずに近付ける」ことにあります。あくまで警察側のメリットに過ぎないものの、覆面パトカーの役割は容疑者を逃がす可能性を減らせるとされております。
ただ覆面パトカーでも緊急走行時や容疑車両の摘発には、普通のパトカーと同様に赤色灯を屋根・ルーフに取り付けた状態でサイレンを鳴らす必要があります。そのため覆面パトカーのみに許された法的権限はありません。
覆面パトカーの種類には、政治家など要人を警護するための「警護車両」や犯罪捜査のために使用する「捜査車両」などが存在します。だから使用目的によって、覆面パトカーに求められる役割や能力も千差万別。
○【海外】覆面パトカーは「英語」でなんと呼ぶのか?
ちなみに覆面パトカーは英語でなんと訳すのか?
覆面パトカーを英語に直訳すると「masked police car」。正しいかどうかは不明。おそらく海外では覆面パトカーは存在しないため、覆面パトカーに類する言葉そのものがなさそう。わざわざ一般車両に偽装するというのは日本の警察独特の文化か。
だから考えてみると、覆面パトカーは存在そのものが汚い。わざわざパトカーであることを隠すってどういう意味?パトカーだと一見すると気付かないなら、犯罪の抑止効果すらもたらさないわけですから。
【見分け方】覆面パトカーに多い車種一覧まとめ
ということで本題。一体どうすれば覆面パトカーかそうじゃない車両か見分けることができるのか?
結論から書くと、覆面パトカーに多く採用されている車種が存在するため、わりと見分ける方法は存在します。具体的に覆面パトカーに多い車種が「スポーツカーテイストが強いセダン車」になります。
【疑問】パトカーにクラウンが多い理由まとめでも既に考察しましたが、やはり覆面パトカーも同様に安定した高速走行が求められる。
そのため覆面パトカーの王道はクラウンですが、他だとスバル・レガシィ、レクサス・LS、日産・フーガと呼ばれるセダン車も有名です。やはり安定して馬力を出せる大排気量のセダン車が多い。
またスズキ・キザシはほとんど売れてない珍しい車種(2016年に販売終了済み)のため、もはや「キザシ=覆面パトカー」と思ってもいいか。スズキは官公庁などに対して格安でキザシを卸していたらしい。
逆に言うと、覆面パトカーを振り切ることは難しい気がします。実際に大きな交通事故を誘発しかねないので、仮に警官にムカついても基本的に諦めた方が無難です。理不尽と感じた場合、スマホで撮影しながら職質に素直に応じましょう。
○最近はミニバン車の覆面パトカーも増えてる理由
だから、覆面パトカーに「SUV」といった車両は少ないです。確かにSUVは動力性能や運動性能があるものの、やはり車高が高くて不安定。
いざという時に警察官がスピードを出して容疑車両を追跡する場合、SUVだと自ら横転事故など交通事故を引き起こしかねない。
じゃあ、SUVと同様にミニバン車の覆面パトカーは存在しないのか?
ただ答えはNO。
何故なら、これまで覆面パトカーはあまりに大型セダン車が多いため、却って誰でも見分けが付きやすいから、現在では捜査車両としてミニバン車が覆面パトカーに採用されることも少なくないです。
『警察24時』といったTV番組を見ると、実際に私服警官がミニバン車を使用している光景が散見されるはず。ああいったミニバン車も厳密には覆面パトカーに属します。
ただし、最近はさらにレンタカーや警察官の私用車などを覆面パトカーとして利用することもあるらしい。単なる捜査だけであれば必ずしも緊急走行する必要がないですから、「れ」ナンバーも見分ける方法の一つか。
だから「コレ」と呼べるような覆面パトカーを見分ける方法はないとも言えます。
【無線】覆面パトカーはすべて「8ナンバー」か?
そして、覆面パトカーの簡単な見分け方として語られている伝説が「8ナンバー」説。
何故なら覆面パトカーは赤色灯を装着するため、法的には「構造変更を伴う車体改造」という扱いを受ける。そのため昔の日本では覆面パトカーは特殊改造車両としてもれなく8ナンバーでした。
ただし、現在では覆面パトカーも3ナンバーや5ナンバーと変わらない扱いになっているため、8ナンバーを理由に覆面パトカーと見分けることは難しいと思います。
また覆面パトカーは警察無線用のアンテナを新たに設置する必要があるため、トランクルーム付近にアンテナが複数本設置されてる車両は覆面パトカーとしてすぐ見分けが付きます。
でも現在は警察無線に対応したユーロアンテナやフィルムアンテナを搭載している覆面パトカーも少なくないとか。実際、そこまで露骨に分かりやすいと無意味ですからね。
【見分け方】車体カラーやスモークフィルムの有無で判別可能?
先程は覆面パトカーに多い車種などを解説しましたが、覆面パトカーに多く採用されている車体カラーも存在します。
結論から書くと、「白色」「黒色」「シルバー色」など目立たない色が多いとされます。さすがに赤や青、黄色などの覆面パトカーはまず存在しません。
ただ一般車両でも白色や黒色などの車体カラーが人気ですので、覆面パトカーを見分ける方法とはならないか。でも覆面パトカーは外見的に見分けが付く方法が他にもあるらしい。
例えば、覆面パトカーは警察が管理しているため、日頃から車体が洗浄されてキレイな状態で維持されてるのも特徴。逆にヤクをやってるような不審車両は、高級車なのにボコボコで汚いとか。
他にも、自動車メーカーのエンブレムを外してる覆面パトカーも少なくないとか。理由は不明。そのため個人的には眉唾な情報だと思います。
そして、バックウィンドウ(後席窓ガラス)にスモークフィルムが貼ってあるのも特徴。何故なら、捜査中の車内の警察官の動きを隠すためとされています。容疑者を尾行監視する場合、スモークフィルムを貼らないと相手から車内の警官が見えてしまう。
【見分ける方法】覆面パトカーは「複数乗車」が基本
また覆面パトカーには一般的に「制服の警官が複数乗車」していることが多いです。そのため覆面パトカーに一人で乗車している可能性はほとんど存在せず、仮に外見から見分けが付かなくても、車内のドライバーを見れば一目瞭然か。
もちろん捜査などに対応している私服警官が乗車することもありますが、それでも「似たような服装をした人間が複数乗車」している場合でも、同様に覆面パトカーの可能性が考えられます。
前述のように、覆面パトカーには高級セダン車も少なくない。そのため裕福そうには見えない20代30代の非スーツ姿の人間が複数乗車している場合、やはり覆面パトカーの可能性が高そう。
また両者に極端に年齢差がある場合も、上司と部下の関係性も疑われます。高級セダンを複数の大人が同時に乗車する機会そのものが少ないですから、ドライバーを見れば覆面パトカーの外観以上に見分けが付く方法かも知れない。
ちなみに【評価】トヨタ新型クラウン 試乗感想まとめや【車】358ナンバーの意味がデマばかり説、【合法】携帯ハンズフリー通話は違法か?などもご参照。
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