最近、当ブログの更新をサボっていたので、またリハビリがてら簡単な自動車記事を作っていきたいと思います。
そこで今回は自動車に必要な「マフラー(muffler)」に関する記事を書いてみました。
今更ながら知ってるようで知らないマフラーの存在意義とは?他にもエキゾーストパイプとも呼ばれる装置とは何か違いがあるんでしょうか?
マフラーの役割は排気ガスの排出+騒音除去
まずマフラーとは、そもそも何なのかを解説してみたいと思います。
マフラーとは、エンジンから排出される汚い排気ガスを外に排出させる金属製のパイプのこと。自動車後部のバンパー周辺にマフラーは設置されてることが多い。雪国ではマフラーの穴が雪で塞がって一酸化炭素中毒で亡くなる方も多い。これからの冬の季節には気をつけましょう。
ただ排気ガスを排出するだけではなく、マフラーはもう一つの重要な機能があります。それが「消音機能」。サイレンサーと言い換えた方が日本人には分かりやすいかも知れない。
何故なら、エンジンで発生した排気ガスは高温。そのため空気が膨張してしまうため、そのまま排出すると破裂音みたいな騒音が発生。そこでマフラーの中に排気ガスに通すことで排気ガスの圧力と温度を下げる。結果的にマフラーのお陰で消音される。
マフラーの意味がそもそも消音装置
そもそもマフラー(muffler)という単語を直訳すると「消音装置」であることからも明白。動詞で「muffle」は「音のボリュームを下げる」といった意味があるらしい。マフラーはそこに「-er」という接尾辞をくっつけた名詞。
だからマフラーは自動車だけではなく、大型船舶などエンジンを搭載している乗り物に設置されてることが多い。逆に電気モーターとバッテリーで走行する電気自動車にはマフラーは存在しないのはこういったことが理由。むしろ電気自動車などは静かすぎて問題になるぐらい。
マフラーの本数を増やすと静粛性がアップする
だからマフラーの本数を増やせば増やした分だけ、単純に静粛性がアップします。
つまり1本出しマフラーより2本出しマフラーの方が消音機能が高い。そこで二本出しマフラーを搭載した自動車を思い返すと、何故かスポーツカーやスポーツ仕様のクルマが多いのもそこが理由。
実際、スポーツ仕様の自動車はエンジンがパワフル or 大排気量であることが多い。そのためエンジンからの騒音がヒドくなりがち。
そこでマフラーを増やすことで騒音を抑えてるというワケ。もちろん元々のエンジンがパワフルであるが故に、1本出しマフラーの市販車と比較してどこまで静粛性が高いかは微妙なところなんでしょうが…。
二本出しマフラーはオシャレ目的の場合も
言ってしまえば、2本出しマフラーは「機能美」とも言えそう。スポーツ仕様のマフラーは直線で開口部が大きかったりするのも、いかに高温の排気ガスを外に排出させるかに特化させてるのも頷けます。
マフラーの本数を増やした所で加速が増すことはないものの、中には「ドレスアップ効果」や「オシャレ」を目的としたカスタマイズをしている人もいるのはそういう理由。気分だけでもスポーツカー。
ただ逆に言えばマフラーを違法に改造して騒音バリバリ流す奴は本当にアホそのもの。
マフラーとエキゾーストパイプの違いとは?
ラストは「マフラー」と「エキゾーストパイプ」の違いを解説して終わります。
他の自動車パーツでは「ハンドル」と「ステアリング」を使い分けられてることも少なくないですが、この両者には何か違いはあるのか。
マフラーは消音装置そのものを指すことが多いんですが、一応厳密にはエンジンで発生した高温の排気ガスは「エキゾーストマニホールド」→「エキゾーストパイプ」→「サイレンサー」と繋がって外に排出される。先程も解説しましたが、マフラーは厳密には「サイレンサー」の部分にあたる。
だからマフラーとエキゾーストパイプは同じようで同じじゃないというのが答えになります。
ただ厳密に両者を使い分ける意味やメリットもなさそう。自動車雑誌やメディアでは後者のエキゾーストパイプが使われていることも多いんですが、ただ単に「カッコいい名前だから」というシンプルな理由で使ってるだけだと思います。スキな方を使えばいいと思います。
以上、自動車のマフラーに関するまとめ記事でした。軽自動車も高級路線が進んでいるので、今後はスポーツ仕様ではなくても2本出しマフラーのクルマが増えるかも知れません。
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