自動車教習所で運転免許を取得しても、既に何十年も経っているドライバーさんも多そう。その間に道路交通法の詳細を忘れていたり、逆に今では法律が変わっているケースも少なくない。
そこで今回カーギークは「停止線」について徹底的に解説していこうと思います。果たして停止線位置から何メートル前に止まればいいのか、またタイヤは停止線を少し超えてもいいのかどうか?
【意味解説】停止線とは?【指示標識】
まず「停止線」の意味について簡単に解説。
停止線とは、道路交通法43条(指定場所における一時停止)で定められた停止義務を示す線のこと。一時停止すべき場所には、横断歩道や交差点などがあります。
例えば、交差点であれば信号や道路標識がなくても必ず停止する義務があります。また停止線がない場合でも、交差点の直前で一時停止しなければならない。
もちろん青信号であれば停止する必要はありませんが、アスファルトに停止線が薄い場合や消え掛けてる場合でも一時停止義務が存在します。もし停止線が薄く消えてる場合は、最寄りの警察などに通報しましょう。
ただし、「一時停止すべき秒数や時間」は道路交通法では具体的に規定されてはおりません。個人的に問題だと思いますが、感覚的には2秒ほどしっかり停止すれば、警察官もガヤガヤは言ってこないでしょう(多分)。
○一時不停止は違反点数2点、反則金7000円以上
もし停止線に止まらずに一時停止義務違反すると、ドライバーにはどんなペナルティが待ち受けているのか?
結論から書くと、ドライバーには「違反点数2点」が加算されます。またいわゆる青キップが切られることで、「反則金」を支払うハメになります。
例えば、乗用車だと反則金は7000円。大型車の反則金は9000円、バイクは6000円、原付は5000円。この反則金を支払えば刑事処分は免除されて、一時停止違反でも逮捕や捕まることはありません。
ただし刑事処分が免れるだけであって、あくまで行政処分(違反点数)について免除されることはありません。前歴があれば2点でも免許停止処分が下ってしまうので厳しいと言えば厳しい。
○【英語】停止線を英訳すると?【English】
ちなみに停止線を英訳すると、「stop line on road」などの英語になりそう。
そのため日本以外にも、停止線や指示標識(Stop Sign)は当然あります。例えば、北朝鮮にも同様の指示標識があるらしい(笑)
むしろ道路標識に関しては「一時停止」に限らず、ウィーン条約で国際的に定義付けられてる。「車イスマーク」や「信号機の赤が右にある意味」などの記事でも解説しましたが、実は日本も海外も意外と変わらない。
【停止線】車のどの部分で止まる必要がある?
ということで本題。じゃあ、結局、自動車のどの部分を基準に停止すればいいのか?
結論から書いてしまうと、停止線の直前で止まるべき部分は「車両の先端」になります。実際、道路交通法43条には「車両等」と記載されており、タイヤの位置がどうこうとは書かれてない。
つまり、もしタイヤの位置で停止しようとすると車両の先端が停止線を必然的に超えてしまうため、確実に法律違反になってしまうので注意が必要。二輪車などのバイクであれば別だと思いますが、自動車の場合は完全に違反。
一方、停止してる時間なども法律で定められていないため、違反かどうかは警察官の胸三寸に寄るところが多いため曖昧っちゃ曖昧な法律。自分の母親もかつて一時不停止の違反切符を切られたんですが、未だに納得がいかずたまにブチ切れてます。
逆に、警察官の注意程度に留まる場合もあったりして、うーん。
○【止まり方】停止線に合わせるコツまとめ
最後は「停止線手前に合わせる上手なコツや止まり方」を考察して終わります。
結論から書くと、停止線手前の位置でギリギリ止まろうとしないこと。
何故なら、法律では「停止線の直前」と位置は指定されてるものの、「何メートル手前までに停止すべき」など具体的な距離までは記載されてないから。極論すると停止線さえ超えなきゃなんでもいい。
だからドライバーが停止線から2~3メートルほど余裕を持って停止すれば、基本的に違反にはならないはず。
やはり自動車によってフロントノーズの長さはマチマチ。そのため車両感覚に関しては車種によっても変わるので、一概にアドバイスはできない気はします。
ただ軽自動車はミニバンはボンネットが短いので、運転席やサイドミラーの位置を基準に停止線の位置を把握することは可能か。そのため逆にタイヤが停止線に触れないように意識しさえすれば、停止線を結果的に超えることはなさそうです。
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