スバルのSUVと言えばフォレスターが真っ先に思い浮かぶ人が多そうですが、実は地味に売れてるスバルのSUVが「XV(えっくすぶい)」。
スバル・XVの2019年における日本国内の新車販売台数は累計2万8000台前後。フォレスターの3万2000台だったことから、それに肉薄する人気車種ということが分かります。またアメリカ市場では更に人気で、2021年の年間販売台数は約13万台。
そこで今回カーギークでは「スバル新型XVのフルモデルチェンジ最新情報」をまとめてみました。
次期XVの発売日は2022年秋?
まずは発売日の最新情報。
スバル新型XVの発売日は2022年秋頃になりそう。まずは2022年春頃にアメリカで初お披露目される予定です。そのため次期XVも引き続きアメリカ市場がメインになります。現行XVが発売されたのは2017年なので、モデル周期は約5年程度になりそう。
ちなみに引き続きインプレッサベースになると言われていましたが、最新情報では「インプレッサがXVベース」になるとも言われます。事実、日本国内ではXVはインプレッサの3倍程度売れてる計算。そのためインプレッサのフルモデルチェンジは次期XVより少し遅れるとも言われます。
ただスバル・レガシィアウトバックなどの例を考えると、アメリカ国内では先んじて発売されるものの、日本国内への導入時期はそれぞれ遅れる可能性も高そう。半導体不足による生産の停滞や減産は2022年中も大きく改善されることはないか。
海外名「クロストレック」に統一か?
続いては改名情報を解説します。
どうやらスバル新型XVは「クロストレック(Crosstrek)」に改名されそう。
実はXVはアメリカ国内だと【クロストレック】という車名で販売されてる。XVは引き続きアメリカが主戦場になりそうですから、クロストレックに統一するのは自然な話。既に他社メーカーでは、トヨタ・ヴィッツがヤリスに、マツダ・デミオがMAZDA2に改名されております。
元々XVはインプレッサの派生車種として、「インプレッサXV」という名前で日本国内では発売されていました。その名残としてXVという車名が現在も使われているわけですが、確かにそこまで思い入れのある名前かと言うと微妙。
あくまでその惰性で使っている感は否めず、XVという車名もそもそも覚えやすそうで覚えにくい(印象に残らない)車名です。そのため【海外名のクロストレック】に統一される可能性は十分あるはず。
新型XVのプラットフォームは?
続いてはプラットフォームの最新情報を解説します。
新型XVのシャシーには引き続きSGP(スバルグローバルプラットフォーム)が採用されるものの、レヴォーグなどと同じくフルインナーフレーム構造を採用した改良版SGPに刷新されます。構造用接着剤などを増やし、車体の剛性感が強まることでより静粛性やハンドリング性能が高まる予定。
またパワートレインは【新型1.5L水平ターボエンジン】が採用される見通しです。初採用が新型XVになりそう。遅れてフルモデルチェンジする次期インプレッサも同エンジンを搭載か。既に1.8Lターボ、2.4Lターボが発売されているため、ようやくスバルの新世代ターボエンジンが出揃う形。
また次期XVでも引き続き、2.0Lエンジンと1モーターを組み合わせた「マイルドハイブリッド仕様(新開発のe-BOXER)」も搭載される見通しです。スバルとトヨタ自動車は提携して久しいですが、トヨタのTHS-Ⅱが流用される可能性はどうやら低そうです。
新型XVの外観デザインは?
続いては「外観デザイン」の最新情報を解説します。
まずフロントグリルには「ちょっと大きめのハニカム風デザイン」があしらわれます。サイドガラスのウエストラインは後ろにかけて上がることで、全体的に前傾姿勢の感じが強まります。ただ窓ガラスの面積は逆に狭まるため、後席空間の窮屈感は増しそうか。
またサイドの樹脂製フェンダーガーニッシュも面積が拡大し、新型XVは「クロスオーバー感」が更に強まった雰囲気に仕上がります。フォグランプ周りにも樹脂製ガーニッシュが大胆にあしらわれることで、アウトバック並の存在感が強まる模様。
天井を見るとラダータイプのルーフレールは、やはりアウトバックと同様に更に角張った力強いものに進化します。スバルが提唱する「BOLDER」が新型XVでもしっかり継承され、よりたくましいデザインに仕上がる見通し。
続いて新型XVの「リア周り」のデザインをチェックします。
【コの字型】の立体的なリアコンビネーションランプが引き続き採用されるものの、ボディと同系色のガーニッシュが中央部分に差し込むデザインに変更されます。そのためフルモデルチェンジ後はよりハッキリとコの字型が認識できることが分かります。
またリアバンパーはフェンダーアーチモールと同様、更に広範囲な樹脂製ガーニッシュがあしらわれます。他にも整流効果を作るエアダクトが新たに設計。アルミホイールを貼っただけで空力性能が高まるそうですが、次期XVでは更に直進安定性などが高まるか。
アイサイト3.5では単眼カメラが追加?
続いては安全装備の最新情報を解説します。
スバル新型XVでは「アイサイト」が更に進化しそう。具体的にはステレオカメラに加えて、更に単眼カメラが新たに加わります。だから次期XVでは【合計3つのカメラ】が設定される模様です。
ステレオカメラでは遠くの対象物を認識できるため、ミリ波レーダー的な役割を引き続き担います。そして、新たに加わる単眼カメラは視野角が従来より2倍に広がるため、交差点といった周囲の情報を検知する役割を担う模様。
だからステレオカメラは引き続きヴィオニア製を採用するのに対して、単眼カメラはモービルアイ製とそれぞれ別のメーカーのを使い分ける模様。正直、ルームミラー付近にカメラを何個も付けても邪魔なだけ。他社のようにミリ波+単眼カメラでええやんと思ったりもします。
そのため実質的にアイサイトのバージョンは「3.5」に進化するのかも知れない。
一方、3D高精度地図データなどを利用した半自動運転を可能とする「アイサイトX(グレード名はEX)」は別で新たに設定されるのでしょう。ただし、新型XVの価格帯的に標準装備されることはないはず。
しかし考えてみるとアイサイトXではミリ波レーダーも組み込まれていることから、スバルのアイサイトはいつの間にかよく分からない感じになりました。
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