日産が誇るのが「e-POWER(イーパワー)」。ガソリンエンジンで発電し、電気モーターで走行するハイブリッドシステム。
このe-POWERが初めて搭載されたモデルが「ノート」。現行ノートは2012年9月に発売された当初は販売台数がイマイチでしたが、2016年にe-POWERが設定されて以降はアクアやフィットを追い抜く大躍進を遂げたのは記憶に新しいです。
一方、ノートの車体そのものの古めかしさは否めません。
そこで今回カーギークでは「日産新型ノートのフルモデルチェンジ最新情報」を徹底解説していこうと思います。既に新型ノートのティザー画像が公開されており、価格情報もついに判明しました。思ったより新型ノートは安かった?
発売日は2020年12月23日?
まずは「発売時期」の最新情報。
日産新型ノートの発売日は「2020年12月23日」になります。発表日は約一ヶ月前の11月24日。このときに新型ノートの価格情報も正式に発表されました。値段については後述。
次期ノートのテストカーは2020年半ばには多く目撃されており、現行ノートは8月3日にオーダーストップされてた。そのため10月発売とも言われてたものの、結果的にはクリスマスイブイブに新型ノートが発売される模様。
一方、4WDモデルの発売日は「2021年2月19日」と大幅に遅れます。つまり、12月23日に発売される新型ノートは2WDモデルのみということ。しかも4WDの価格情報などが発表されるのは、何故か2WDの発売日になります。
発売時期がバラバラな理由は不明ですが、おそらく売れ筋の2WDモデルの納期を優先させるという日産自動車の判断なのかも知れません。改めて後述しますが、新型ノートの4WDの後輪モーターは現行比で14倍以上に増強される見通し。
ちなみに新型ノート以外のフルモデルチェンジ情報も別記事をご参照ください。
新型ノートはスライドドア化される?
続いては「スライドドア化」の最新情報。
どうやら新型ノートが「スライドドア化」されると報じるのはベストカーの最新情報。
確かにノートは車体サイズはもともと大きくて車内が広い。スライドドアを採用してプチバン化する余地は十二分にある。実際、日産にはトヨタ・シエンタやホンダ・フリードといった車種が存在しない。そこで次期ノートが日産の穴を埋めてくるのではないか?ということ。
シエンタやフリードといったプチバンは、安定して月販5000~1万台前後販売してる。新型ノートがスライドドア化すればまさに敵なし。まさに売れ筋ジャンルのプチバン車は、日産ディーラーも喉から手が出るほど欲しいはず。
「スライドドア版ノート」は別モデルで発売か?
ただし、ベストカーの最新情報では「別車種」だったと判明してます。
要するに新型ノートはスライドドア化されません。フルモデルチェンジ後も定番のヒンジドアタイプになります。
実際、ベストカー以外の自動車雑誌はどこも報じてなかった。もし新型ノートがスライドドア化するのであれば、車体デザインにも影響を与える。それにも関わらず、次期ノートのテストカーが走行してる段階でベストカーしか言及してなかったのはやはり不自然な話でした。
それでも「次期ノートベースのプチバン車」はいずれ発売されそう。ベストカーも何かしらのリーク情報を掴んだ上で報道していた可能性は高い。ノートの車名が付くかどうかはさておき「スライドドア対応の新モデル」が日産から追加で発売されるはずです。
軽自動車市場では、N-BOXやムーヴを筆頭にスライドドア版とヒンジドア版の両方のモデルを発売してる車種もある。新型ノートも似たような販売戦略を取ったとしてもおかしくない。
次期ノートのデザインはどうなる?
続いては「次期デザイン」の最新情報。新型ノートの外観はいわゆるキープコンセプトなのか?
日産新型ノートの次期デザインは電気自動車のARIYA(アリア)がベースになりそう。
ARIYAのフロントマスクがこちら。ヘッドライト、フロントグリル、バンパーといった部分までほぼ一緒で草不可避。
フルモデルチェンジ後は鋭い薄型ヘッドライトを採用し、空力性能を高めるスリットも彫り込むことで清潭さが増しそう。フォグランプ周辺にはメッキトリムがあしらわれたり、新型ノートは「清潔感」と「近未来感」が両立されてる。
上級モデルにはポリッシュ仕上げの17インチアルミホイールがおごられるなど、おそらく実車で目の当たりにした方が「デザインの良さ」がより伝わりそう。
ただしヘッドライトとグリルを一体化させて「V字感」をうっすら演出されるものの、これまで日産がアピールしていた「メッキパーツのVモーショングリル」の存在感が弱まります。
リア周りもブーメラン型のテールランプは、トヨタ・ヤリスやレクサス・UXのような「水平の横一文字タイプ」に換装されます。新型ノートは他車の流行りのトレンドもしっかり取り込んでる模様。
一方、新型ノートの全体のフォルムはヤリスやフィットの雰囲気に近づきそう。ルーフがやや後ろ下がりに傾斜し、Cピラーの傾斜角度も増やすことでフルモデルチェンジ後は「ハッチバック感」が増します。
ちなみに日産新型ノートの予想デザインにはこんな画像がありました。どの自動車メディアも一貫して「同じようなデザイン」を予想してたんですが、それは次期ノートがARIYAベースになるという情報が出回っていたからでしょう。
フルモデルチェンジ後のシャシーはどうなる?
続いては「中身」の最新情報を解説。プラットフォームはどうなるのか?
新型ノートのプラットフォームはルノー日産が開発したコンパクトカー向けの「CMF-Bプラットフォーム」が採用されます。ヨーロッパで発売済みの新型マイクラ(日本名マーチ)や新型ジュークにも採用されてる最新版シャシー。
今回の新型ノートが国産車で初めて採用されそう。情報として流れていたVプラットフォームの改良版は流用されません。新型ノートの車体サイズは3ナンバー化すると言われてたんですが、結果的には「5ナンバーサイズ」に引き続きとどまります。
日産新型ノートの主要諸元は4045×1695×1505mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2580mm。現行ノートと比較すると、全長が少し短くなって全高もやや低く設計されてる模様。ホイールベースも短くなってます。
それに伴って、新型ノートの室内長も2030mmと短くなって、室内高も1240mmとやや低くなってます。一方、フルモデルチェンジ後も全幅は変わってないんですが、室内幅は1445mmとフルモデルチェンジ前より拡幅されてる模様。
だから新型ノートの室内空間は結果的に狭くはなったとは感じないはず。後席ニースペースは30mmほど短くなるんですが、それでも新型ノートの後席空間はライバルのフィットと同等程度に収まる予定。
○新型ノートは結局5ナンバーサイズにとどまる理由
一方、新型ノートの車重は1190~1220kgと言われております。これは現行ノートとほぼ同じ。全体的に軽量化はされてるものの、色んな装備も追加もあってトータルでは変わらない模様。
そして、新型ノートの最小回転半径は4.9メートルと短くなってます。現行ノートが5.2メートルだったので、フルモデルチェンジ後はかなり小回り性能がアップしてることが伺えそう。
やはり車体サイズを拡大すると、どうしても小回り性能が悪化したり、車重も増えて燃費が悪化してしまう。コンパクトカーもいい加減3ナンバーサイズにすればいいのにと思ってたんですが、新型ノートも「車体拡大のデメリット」を気にしてるのかも。
だから新型ノートに限らず、今後も各社のコンパクトカーは5ナンバーサイズを維持する可能性は高いでしょう。
新型ノートは「e-POWER専売車」に?
続いては「搭載エンジン」などの最新情報。
新型ノートの搭載エンジンは「HR12DE」が引き続き流用されます。ただしフルモデルチェンジ後は最高出力が82PS/6000rpm、最大トルクが10.5kgm/4800rpmと若干パワフルにアップチューンされてる模様。
そして、今回のフルモデルチェンジの目玉は「e-POWERに一本化」されること。要するに新型ノートはe-POWER専売車になります。ガソリン車モデルはついに消滅します。同じコンパクトカーで例えるなら、新型ノートは「トヨタ・アクア路線」を歩む模様。
ちなみに次期ノートは「第2世代e-POWER」の搭載も噂されていたんですが、この可能性はどうやら低そう。実際、新型エクストレイルがフルモデルチェンジした数年後の投入を噂されてる。日本国内では次期エクストレイルはまだ発売されてませんが、おそらく第2世代e-POWERの投入と同時?
次期ノートの4WDがパワフルすぎてヤバそう
一方、新型ノートe-POWERの「駆動用モーター」は更に進化を遂げます。
例えば、前輪モーターは「EM47」と呼ばれる電気モーターに進化。最高出力は116PS/2900~10341rpm。最大トルクは28.6kgm/0~2900rpm。フルモデルチェンジ前より7PS/2.7kgmほどパワーアップ。
後輪モーターは更にパワフルに進化。「NM48」と呼ばれる某アイドルグループ名を彷彿とさせる電気モーターは、最高出力は68PS/4775~9784rpm。最大トルクは10.2kgm/0~4775rpm。現行ノート比で14倍超。
これはプリウスといったトヨタ系の「E-Four」と比べても遜色ないレベルかも。それ故に新型ノートe-POWERの4WDは走りが相当期待できそう。実際、フルモデルチェンジ後は後輪モーターの上限速度は160km/hまで引き上がるそう。
燃費面では電気モーターの電力損失が5%ほど低減されてるそう。リチウム電池は50mmほど薄型化されるなど、e-POWER周り全体で15%ほど軽量化されてる模様。
他にもフルモデルチェンジ前はクリープ現象が発生しないため違和感を感じる人もいたため、新型ノートでは敢えて「クリープ現象が発生する」ように設計してるそう。強制的にエンジンをストップできるマナーモードも追加されてるとか。
新型ノートの内装はフルデジタル化?
そして、日産新型ノートの注目は「内装」。
新型ノートの内装はメーターパネルには「全面液晶ディスプレイパネル」が採用され、速度表示以外にもこのメーターには色んな情報が表示可能。いわゆるフルデジタル化されます。
既に2020年2月にフルモデルチェンジしたホンダ新型フィットもデジタルメーターを採用しましたが、新型ノートのサイズは更に大きく上回ります。「デジタルコクピット感」という点で、新型ノートは同カテゴリに属する国産車を突き放すか。
例えば、メルセデスベンツ・Aクラスの内装インパネ周りがこちら。もちろんベンツほど質感は高くないものの、新型ノートの内装はそこまで大きく見劣りしない。コンパクトカーの中で新型ノートは「先進さ」と「質感」が保たれてる。
他にも電動パーキングブレーキを採用するなど、新型ノートの内装は質と実用面で両立されてる模様。
一方、シート素材はファブリックを採用して価格性を追求するものの、インパネ周りの素材にはフェルト生地が用いられて「居心地の良さ」が演出されるとか。
新型ノートのグレード構成まとめ
続いては価格情報に入る前に「グレード構成」をチェック。
日産新型ノートのグレード構成は「F」「S」「X」の合計3グレード。左から廉価グレード、ミドルグレード、上級グレードの順番。どれも全てe-POWERモデル。どうやらメダリストは消滅するっぽい。
「F」はチルトテレスコピック、運転席バニティミラー、電子シフトが標準装備。自動ブレーキシステムは言わずもがな。電動パーキングブレーキや運転席ニーエアバッグ、サイドカーテンエアバッグなどが標準搭載されるなど、装備は意外と充実してる。
ただし、燃費性能に特化したモデルだけあって、Fはタンク容量が32Lしかない点に注意したい。ミドルグレード以上のタンク容量が36Lということを踏まえると、若干躊躇してしまうグレードになりそう。
「S」は運転席シートリフターや2スピーカーなどが装備されるものの、「F」と比較するとほとんど装備差はありません。やはり大きな違いは「燃料タンク容量が32Lか36Lか」という点。だから新型ノートは「実質2グレード」と表現してもいいのかも。
「X」は16インチアルミホイール、シャークフィンアンテナ、ドアミラーウインカー、後席リクライニング機構、スーパーUV赤外線カットガラスが標準装備。内装シートにトリコット素材があしらわれたり、ステッチがあしらわれたりといった具合に質感が高まります。
ちなみに安全装備は全グレード標準。エクストレイルに続いて、新型ノートはミリ波レーダーを新たに追加した自動ブレーキに換装されます。
一方、新型ノートも半自動運転が可能な「プロパイロットエディション」も選択できます。ただし、上級グレードの「X」に限られます。選択可能な車体カラーも14色に増えます。X以外のグレードは車体色は5~7色しか選択できないので、日産は明らかに「X」を買わせようとしてる模様。
新型ノートの価格は200万超え!
続いては「価格や値段」の最新情報。
日産新型ノートの価格帯は「202万9500円から218万6800円」と確定しました。
グレード構成を合わせて考えると、Fが202万円、Xが218万円、中間グレード「S」の値段はおおむね210万円前後と予想できそう。これは新型ノートの価格帯は先代ノートe-POWERの価格帯とほぼ同じか、むしろちょっと安くなってるぐらい。
個人的に予想した「200万円を切るモデル」がないのも当然の話。
ライバル車の価格帯と比べると、トヨタ・アクアは廉価グレードを除くと、192万~212万円。ホンダ・フィットハイブリッドの価格帯が199万円~232万円。そう考えると、日産新型ノートの値段はむしろ安い部類に入るのかも知れない。
もちろん日産先代ノートのガソリン車モデル(ターボ除く)は144~183万円だったことを踏まえると、既存のノートユーザーほど割高感を感じるのも事実だと思います。先代ノートのe-POWERの販売比率も65%程度しかなかったそう。
それでも日産新型ノートは「トヨタ・アクア路線」を歩む以上、販売台数が少し落ちてでも…という日産の決意の表れが見て取れます。
一方、新型ノートの4WDの価格はまだ不明。
先代ノートe-POWERの4WDは+22万円高程度なんですが、前述のように新型e-POWERの後輪モーターが大進化を遂げてる。そう考えると、新型ノートe-POWER・4WDの値段は+30~40万前後まで上がる可能性もなくはないか。
いずれ新型ノートでも発売されるNISMOモデルも同じぐらいの価格上昇幅か。
コメント
おたくの記事、毎回この男にパクられてますよ~
UC3KpWHKp6MsyeUWbo5fOwjA
毎回いろいろ教えてくれるのはいいんですが、
パクってる動画のチャンネルのURLを教えてもらわないと動きようがありません。