最近…もとい最初からアメリカのトランプ大統領は色んな物議しか醸しませんが、日本では「アメリカ車」は売れないと言われて久しいです。
もちろんアメリカにはGM(ゼネラルモーターズ)やフォードなど世界的に有名な自動車メーカーがたくさんあるにも関わらず。だからこそトランプ大統領は激おこ状態なわけですが、この理由の一つに「左ハンドル車しか発売してない」ことが挙げられます。
ただし、このたびアメリカのGMが誇るシボレー新型コルベットに「右ハンドル車」が発売されることが決定。これまでお嫁さんの財布の紐ぐらい硬かった態度が改められたことが話題になりました。今後コルベット以外にも右ハンドルのアメ車が増えそうな予感。
そこで今回カーギークでは「シボレー新型コルベットのフルモデルチェンジ最新情報」をついでにまとめたいと思います。実は右ハンドル車が日本国内向けに追加される背景には、コルベットそのものの6年ぶりのフルモデルチェンジも関係してる。
コルベットとは?
まずはコルベットの情報について簡単におさらい。
コルベットとは、1954年にGM(ゼネラルモーターズ)から発売されたスーパーカー。あくまで開発生産してるメーカーはGMですが、シボレーブランドとして発売。シボレーだと「カマロ」が有名だと思いますが、コルベットはそれを遥かに上回るスーパーカー。
実際、コルベットはポルシェ・911と双璧をなすとも言われるスーパーカーに位置付けられることも。「アメリカンアイドル」と称され、世界のスポーツカーの中でも長い歴史を持つ。コルベットはクーペモデルとオープンモデル(コンバーチブルモデル)が用意。
とにかくコルベットの最大の特徴は「搭載エンジン」が超絶パワフルという点。現行7代目コルベットに搭載されてる「6200cc V8スーパーチャージャー」は660馬力を発揮。かつてコルベットは0-100㎞/h加速で世界記録を出したほど。
現行コルベットで7代目。初代は1963年にフルモデルチェンジし、二代目は1968年にフルモデルチェンジ。三代目は1983年にフルモデルチェンジ。四代目は1997年、五代目は2005年、六代目は2014年にフルモデルチェンジしております。
だからコルベットは超絶高級スーパーカーではあるものの、定期的にテコ入れされてることが伺えます。そして、このたび七代目コルベットがフルモデルチェンジするという流れ。
新型コルベットの発売時期は?
続いては「発売時期」の最新情報。
結論から書くと、シボレー新型コルベットの発売時期は2020年7月頃と言われてます。ただし、既に2020年1月10日の時点で予約注文は可能。あくまで7月というタイミングは「正式な受注or発表」の時期と解釈したほうが良さそう。そこで価格情報なども明らかになるはず。
そのため注文しても新型コルベットがすぐ届くわけではありません。実際、本国アメリカでは既に日本より先駆けて2019年7月に正式発表されて受注が始まっておりましたが、新型コルベットが実際に納車され始めるのは2020年2月以降とのこと。本国アメリカでそれ。
だから日本国内で新型コルベットを購入したとしても実際に納車されるのはおそらく「2021年以降」になりそう。
新型コルベットのスペックや価格帯は?
続いては「スペックや価格帯」の最新情報。
結論から書くと、8代目新型コルベットの特徴は「MR(ミッドシップレイアウト)」が採用されること。画像からもそれ読み取れますが、新型コルベットの見た目もかなりカッコ良く仕上がってる。右ハンドル仕様を採用できたのも、こういった大胆な試みが背景にあるのか。
現行7代目以前は「FR車」でしたが、今回8代目コルベットはエンジンが車体やや中央に移動することで前後重量バランスが最適化される。フェラーリと言った超高級スーパーカーにも多く採用されてる駆動方式。
8代目の新型コルベットも搭載エンジンは引き続き6200cc V8エンジンが採用されるっぽい。最高出力は500馬力前後、最大トルクは630Nmを予定。環境性能を意識してか、新型コルベットのパワー感はやや落ちるのか。
ちなみに、シボレー新型コルベットの内装がこちら。画像は左ハンドル仕様ではあるものの、ステアリングホイールも特徴的。
シボレー新型コルベットの価格はマスコミ報道では「1180~1400万円」とのこと。これが事実であれば、現行コルベットの価格帯と比べてほとんど変わらず。そのため実際に日本国内で発売される際にはここから数百万円ほどアップする可能性も。
新型コルベットは右ハンドル車で売れるようになる?
最後は「右ハンドル車の新型コルベットは売れるのか?」を考察。更に言えば、右ハンドル車のアメ車は売れるのか?
結論から書くと、新型コルベットの人気が出るかは微妙。やはりシボレーブランド全体でも月販20台にも満たない。新型コルベットの価格帯を考えても、さすがにジープブランドのように爆発的に売れるかはいささか疑問。
そもそも右ハンドルを採用してる国は日本だけじゃない。
例えば、インドやオーストラリア、EU離脱で話題のイギリスなども右ハンドル車ですからね。GMが世界展開を考えるのであれば、そもそもGMは世界的なグローバル企業ですから左右両方を用意してないことの方が傲慢でした。
もちろん右ハンドル車を採用したからと言って売れるとは思いませんが、ドイツ車などの躍進っぷりを見る限り、今後はアメリカ車でも右ハンドル仕様は増えそう。実際、ジープやテスラも右ハンドル車しか発売しない。「左ハンドル」はもはや輸入車のブランド力には繋がらない。
○新型コルベット自体はめちゃんこカッコいい
ただし、新型コルベットは超絶スーパーカーと言っても、価格帯は1000万円台前半。同スペックのフェラーリやマセラッティを購入しようと思えば、おそらく数千万円はザラってことを考えると、新型コルベットの値段は意外と手頃。
前述のように、新型コルベットのデザインも非常にイカしてる。またアメリカ車は売れてないからこそ、「他のお金持ちと被らない」という意味で有名人や芸能人の購買意欲をそそりそう。今後スーパーカーは軒並みBEV化してくるはず。
そのため今回の新型コルベットなどがガソリンエンジンで楽しめ最後の世代になるかも。そういう意味でも希少。
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