日本が誇る高級車ブランドが「レクサス」。当初はアメリカのみで展開してましたが、日本でも2005年以降に本格的に導入されました。
このレクサスの中でも売れ筋のモデルが2014年に発売されたNX。
そこで今回カーギークではレクサス新型NXのフルモデルチェンジ最新情報を徹底的に解説してみた。
レクサスNXの発売日は2021年10月7日?
まずは発売日・発売時期の最新情報。
レクサス新型NXの発売日は2021年10月7日になるそう。当初ベストカーなどは2022年発売を予想していましたが、レクサス新型NXの発売日は近いです。正式発表は6月12日に既に行われ、8月20日頃から先行予約が開始しております。
現行NXは2014年7月に発売しているため、モデル周期は約7年程度に落ち着きそう。NXより車格が小さいレクサスUXが2018年11月に発売されてるため、その需要が一巡した頃に次期NXもタイミング良く発売される計算。
ちなみに、北米向けのレクサス新型NXは今後カナダの工場で生産される見通し。これまでレクサス車は全て国内生産だったため、次期NXは「レクサス初の海外生産車」になると見られてます。若干寂しい思いもしますが、これも時代の流れ。
レクサス新型NXはハリアーベースに?
続いては「プラットフォーム」に関する最新情報。
レクサス新型NXの次期プラットフォームは「TNGA-Kプラットフォーム」に一新されます。このGA-Kプラットフォームはトヨタ新型RAV4やトヨタ新型ハリアーにも採用されてるものと同じ。次期NXでは更に改良され、フルモデルチェンジ後はハリアーベースになると言っても良さそう。
そのためホイールベースは2690mmとフルモデルチェンジ後も変わらないんですが、レクサス新型NXの車体サイズは拡大すると言われてます。
具体的にはレクサス新型NXの主要諸元は4660×1865×1640mm(全長×全幅×全高)。新型NXのサイズ感はおおむねRAV4とハリアーの中間サイズ。全長は+20mmほど伸長し、全幅も+20mmほど拡張したことで走りの安定感がアップ。全高も増して存在感が全体的にアップ。
新型NXの次期デザインはキープコンセプト?
続いては「次期デザイン」の最新情報を解説。
レクサス新型NXの次期デザインはレクサスUXに近付いてる印象。先代NXのヘッドライトは鋭かったですが、フルモデルチェンジ後は厚みが増した印象。L字型のターンシグナルランプもヘッドライトに内蔵されます。
またフロントグリルもレクサスUXのように立体的な格子状に成形されるなど、レクサスも他の輸入車と同様に車種ごとの差別化はしない方向にあるのかも。
レクサス新型NXのリア周りもUXのように横一文字のコンビネーションランプが採用されます。ホンダ新型ヴェゼルも次のフルモデルチェンジで横一文字のリアランプを採用するなど、UXから始まる最近のトレンドが次期NXでも踏襲されます。
新型NXの安全装備は?
続いては安全装備の最新情報。
レクサス新型NXの自動ブレーキはレクサスの最新のものに換装されます。夜間の自転車や歩行者などにも対応するだけではなく、車両前方のセンサーで視認性が悪い十字路でも対向車を検知することができます。
他にも車両サイドを走ってくる自転車などを検知した場合、ドアを開けないようにする仕組みも新たに全車で標準装備されます。ファミリーカーとして新型NXを購入する人がどれだけいるかはさておき、小さいお子さんがいるときは安心。人通りが多い街中では役立つはず。
またスマートフォンを使って自動駐車する機能も設定されます。他にも新型NXには電動テレスコチルトが標準装備されるなど、高級車のレクサスらしく新型NXは先進装備が充実します。価格は後述しますが、これらの先進装備を考えると数十万円程度の割高は許容範囲か。
新型NXのパワートレインは?
一方、フルモデルチェンジ後のパワートレインはどうなるのか?
まず【NX250】というグレードには「2500cc 直4エンジン(A25A-FKS型)」が搭載されます。スペックは203PS/250Nm。トヨタ新型カムリに初めて搭載された新開発のダイナミックフォースエンジン。先代NXは2000ccエンジンを搭載していたため排気量はアップしていますが、最高出力は30馬力ほど低減してます。燃費性能を追求したエンジン。
続いて【NX350h】というグレードには「2500cc 直4ハイブリッド(A25A-FXS型)」が搭載されます。いわゆるハイブリッドモデル。この同エンジンは後述するプラグインハイブリッドモデルに搭載されているものと同じ。ハリアーハイブリッドと同じパワーユニット。
続いて【NX350】というグレードには「2400cc 直4ターボ(T24A-FTS型)」が搭載されます。新型NXでも引き続きターボモデルが設定されるわけですが、最高出力は205kW(279PS)/6000rpm、最大トルクは430Nm/1700~3600rpm。ガソリンはハイオク仕様。
一方、ターボモデルはAWDのみ。それでも「DIRECT4」と呼ばれる新開発のフルタイム4WDを採用し、リアルタイムで前後重量配分を最適に可変させてくれる。AWD仕様の新型NXはトヨタ・RAV4並の高い走破性を実現してくれそう。
レクサス初のプラグインハイブリッドモデル「NX450h+」を設定!
新型NXのパワートレインにはさらなる目玉情報があります。
新型NXには「プラグインハイブリッド車(PHEV)」がレクサス車で初めて設定されます。このモデルは「NX450h+」と名乗る模様。既にレクサスからはUX200eと呼ばれる電気自動車が発売されていますが、今後電気自動車はe、プラグインハイブリッドは+と追加されるっぽい。
このNX450h+のベース車両はトヨタの「RAV4 PHV」がベースになります。2.5L直4エンジン(A25A型)をベースに前後2つの電気モーターでパワフルに走行する仕組みは同じ。PHEVモデルの展開も考えた上でのシャシー変更でもあった。
またRAV4よりもモータートルクが強化されることで、NX450h+のシステム出力は305馬力になります。そのためNX450h+の0-100km/h加速は6秒を切りそう。駆動方式はやはりAWDのみということで、RAV4 PHVと同様に高い走破制を誇りそう。
EVのみの走行可能距離は約90km。ただ電源は100Vのみにしか対応しておらず、NX450h+は急速充電ができない模様。
レクサス新型NXの価格帯は?
続いてはレクサス新型NXの価格情報。
NX250の価格
- 無印…455万円
- バージョンL…543万円
NX350の価格(AWDのみ)
- Fスポーツ…599万円
NX350hの価格
- 無印…520万円
- Fスポーツ…608万円
- バージョンL…608万円
NX450h+の値段(AWDのみ)
- Fスポーツ…738万円
- バージョンL…714万円
以上がレクサス新型NXの価格帯になります。AWDモデルの値段は+28万円。NX450h+はAWDのみだけあって結構な割高価格ですが、先代NXのハイブリッドモデル(AWD)と比べると+100~130万円程度なので意外とお買い得っちゃお買い得。
またガソリンモデル(450万円)もハイブリッドモデル(520万円)も、どっちも乗り出し価格はフルモデルチェンジ後も変わっていません。でも、いわゆる客寄せパンダグレード。バージョンL・Fスポーツ同士で比べると、新型NXの値段は先代比で+20万円ほど割高に。
NX450h+の値段はRAV4 PHVと比べると+300万円ほど割高に。RAV4 PHVはバッテリーの供給不足で販売停止が続くなど、NX450h+の納期は相当先になる?
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