2019年9月にビッグマイナーチェンジを行ったのが「日産新型スカイライン」。
現行13代目スカイラインは当初インフィニティのCIマークがあしらわれて話題になりましたが、発売から約6年近く経過したこともあって日産マークに戻されました。また日産独自のVモーショングリルも採用。
そして、日産新型スカイラインに第二世代プロパイロットが採用され、スポーツセダンなのに高速道路上で手放し運転も可能に進化。またモンスターエンジンを搭載した「400R」という新グレードも投入されました。
そこで今回カーギークでは「日産新型スカイラインの売れ筋人気グレード」をまとめてみたいと思います。さすがにマイナーチェンジが行われた直後もあって、新型スカイラインの受注状況は好調とか。
日産新型スカイラインの価格一覧まとめ
まずは日産新型スカイラインの「グレード一覧」をおさらい。マイチェン後にスカイラインはどう変わったのか?ちなみに消費税額が8%適用の価格なので、2019年10月以降はおおむね10~20万円ほど割高になると考えてください。
- GTハイブリッド…547.4万円
- GTハイブリッド・タイプP…571.1万円
- GTハイブリッド・タイプSP…604.8万円
- GT V6ターボ…427.4万円
- GT V6ターボ・タイプP…455.4万円
- GT V6ターボ・タイプSP…481.8万円
- 400R…552.3万円
以上、日産新型スカイラインの価格一覧になります。
ハイブリッドモデルは引き続き3.5L V6エンジンと68PS/350Nmの電気モーターが組み合わされますが、第二世代プロパイロットが搭載されたことで価格はマイチェン前より+50万円ほど割高になっております。
ただ他にも、プロパイロットの運転情報がフロントガラスに表示されるカラーヘッドアップディスプレイや赤外線カメラでドライバーの運転状況を監視する機能も標準搭載。この程度の価格上昇も致し方なしか。
○新型スカイラインは新たに3.0L V6ツインターボが搭載
一方、今回のマイナーチェンジで2.0L直4ターボエンジンは廃止になりました。この直4ターボエンジンはダイムラー製ということで話題になりましたが、どうやら日産とダイムラーとの協力関係が影を落としてるとも。
まさに自動車業界は一寸先は闇か。
その代わりに、新型スカイラインのガソリン車は「3.0L V6ツインターボエンジン(VR30DDTT)」が新たに投入。最高出力は304馬力と先代スカイライン比で1.5倍以上パワフルに進化してる。
それでいて先代スカイラインと比べて価格は+10万円ほどに留まってるためお買い得感満載な気もします。
ちなみに、マイチェン前後でそこまで値上げしてない理由は、話題の第二世代プロパイロットが設定されないから。一応、最低限の自動ブレーキ機能は搭載されるものの、全車速域追従クルコンなどはなし。
○新型スカイラインの目玉は「400R」
そして、この3.0L V6エンジンを最高出力405PS・最大トルク475Nmまでパワーアップさせた新グレードが「400R」になります。グレード名の数字は400馬力を超えてることが由来か。
この「400R」は専用チューンの足回りや4ピストン対向キャリパーを採用。本革巻きのステアリングやスポーツシート、ガンメタ塗装のホイールや専用バッジなど内外装にもテコ入れされてる新グレード。
日産新型スカイライン・400Rの価格は500万円台半ばと決して安くありませんが、320馬力の2.0L直4ターボを搭載したホンダ・シビックタイプRが450万円。高級輸入車を含めても、今どきV6エンジンを搭載してる車種は少ない。
だからスペック差や排気量差などを考えたら、少なくともスカイライン・400Rの価格は極めて妥当なのか。
ちなみに、やはり「400R」も同様に第二世代プロパイロットは未設定のまま。つまり、新型スカイラインで全車速域ACCなどの先進機能を付けたい場合、無条件でハイブリッドモデルを選択せざるを得ません。
新型スカイラインの人気グレードは「ハイブリッド」
続いては「人気グレード」をチェック。また新型スカイラインの購入者の年齢層はいくつぐらいなのか?
結論からさっそく書くと、日産新型スカイラインの売れ筋グレードはハイブリッドが48%、V6ターボモデルが27%、400Rは24%といった割合になります。
ざっくりまとめると「ガソリン車とハイブリッド車でほぼ半分半分」と言ったところですが、やはり新型スカイライン購入者のお目当ては「第二世代プロパイロット」ということのよう。
さらに新型スカイラインの人気グレード別に詳細を見てみると、ハイブリッドは最上級グレードの「タイプSP」、V6ターボはミドルグレードの「タイプP」が人気とのこと。話題の「400R」は全体でも3位の人気。
ハイブリッドはどうせここまでお金を出すなら最上級グレードを、V6ターボはプロパイロットが付いてないからお手頃グレードを…といったところか。
○新型スカイラインの購入者は40代以下が3割
また新型スカイラインの購入者の年齢層を見てみると、40代以下で全体の28%を占める。意外と若者オーナーも多い。逆に言うと、依然として新型スカイラインのメインの購入者は50代60代以上という裏返しですが。
他にも新型スカイラインの購入者は約50%がスカイラインクーペからの乗り換えで、約3割はフェアレディZとのこと。他にもGT-Rからの乗り換えてるオーナーさんもおり、新型スカイラインの商品力の高さが伺えます。
ただ、これも裏返すと新型スカイライン購入者の約8割9割は同じ日産車からの乗り換えが多いいということ。だから日産的にはもっと他社ユーザーからの乗り換えを増やしたいのが本音か。
新型スカイライン並に安全性が高いスポーツセダンはドイツ車ぐらいでしょうから、そこらへんをいかにアピールできるかか。
コメント