最近は10年以上ぶりにトヨタがスープラを復活させ、ホンダはシビックタイプRを復活させました。どうやら最近の各自動車メーカーはこぞってスポーツカーの開発・販売にお盛んな様子です。
そこで今回は日産自動車・シルビアの「復活情報」を徹的に解説したいと思います。確かに日産はNISMOブランドを展開してる。もしかすると日産・シルビアも本当に復活することはあるのか?
【解説まとめ】日産シルビアとは?
まずは「シルビア」について簡単におさらい。
シルビアとは日産自動車がかつて販売していた2ドアクーペ。他にもオープンカーモデルや3ドアハッチバックモデルも販売されていましたが、シルビアと言えば基本的に2ドアクーペを想起する車好きが多そう。
初代シルビアは1965年に発売された歴史あるスポーツカー。2代目以降は日産・サニーをベースとし、その後は3年から5年おきにフルモデルチェンジされ、一時期のバブル時代はデートカーとして一世風靡しました。
しかしながら、最後の7代目シルビアは2002年に販売が終了し、37年の歴史に幕を閉じました。日産・フェアレディZより歴史は古く、世代的にはトヨタ・カローラとほぼ年齢は同じ。だからシルビアは非常に歴史が古い。
未だにドリフトカーや芸能人の愛車として愛用されてたりしますが、その後、15年以上に渡ってシルビアの続報や次期フルモデルチェンジ情報に関しては何の音沙汰もなし。既にシルビアの車名すら知らない or 忘れた世代も多そう。
日産自動車が「新型シルビア復活」の検討を始めた?
ということで本題。本当に日産・シルビアは復活するのか?
結論から書くと、「日産がライトウェイトスポーツの開発&投入を検討しているとの情報を掴んだ」と報じるのはマガジンXの最新情報。既にルノーはアルピーヌブランドを復活させており、2017年にはアルピーヌ・A110を日本国内で発売済み。
このアルピーヌ・A110はボディーの素材に96%近くがアルミ製が採用され、全長4200mmが全幅1800mmではあるものの車重がわずか1100kgと超軽量のミッドシップスポーツ。1.8L直4エンジンは最高出力252馬力、最大トルクは320Nmを誇る。
トヨタがBMWと共同開発(実質的には大半がBMWが開発した新型Z4がベース車両)して誕生したスープラと同様に、日産自動車もアルピーヌ・A110をベースに新型シルビアを復活させられないか?ということ。
確かに可能性としてはさもありなん。むしろかつてのシルビアの搭載エンジンのスペックが200馬力もなかったことを考えたら、復活シルビアをそれを遥かに上回る2ドアクーペに仕上がりそう。
基本的にシルビア復活の可能性は低いと思う
ただし、自動車業界の現状を考えると、今後日産・シルビアが復活するかは期待薄か。
何故なら最新情報とは言っても、マガジンXがこの情報を報じたのは2018年10月だから。しかしながら、ご存知のように直後の2018年11月にカルロス・ゴーンが逮捕され、日産自動車とルノーから追い出されてるのは周知の事実。
日産自動車からしたらまずはルノーとの関係性をどうするか固めるのが先ではないか。もしアルピーヌの車両をベースにするのであれば、ますますルノー側が恩を売った形となって日産自動車の立場が薄まる。
わざわざシルビアを復活させるためだけに、日産自動車がホイホイとルノーについていくのか?ルノーに取り込まれる・付け入るスキを与えるだけではないか?
絶対的な基盤を持つトヨタの社長のようにリーダーシップを持って音頭を取る人もいないはずなので、新型シルビアが復活するかは正直疑わしい。既に日産にはNISMOが存在する以上、既存のラインナップをNISMO化していくのが限界か。
次期フェアレディZのフルモデルチェンジ情報すらあまり聞こえてこない現状、少なくともシルビアが先に復活する可能性は低そう。
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