かつてカーギークではスズキ・キャリイとダイハツ・ハイゼットトラックを比較したことがありますが、日本の農業を支えてるのが軽トラック。スズキ以外にもホンダが「アクティトラック」という軽トラックを発売してる。
アクティトラックの販売台数はキャリイとハイゼットトラックに後塵を拝してるものの、2019年度上半期の新車販売台数を見ると7800台。アクティトラックは月販1300台前後売れてる計算。決して不人気とは言えない。
ただし、残念ながらホンダ・アクティトラックは販売終了してしまうそう。しかも生産終了時期も「2021年6月」とかなり具体的。果たしてアクティトラックは一体何故販売終了してしまうのか?
アクティトラックは一台あたり17万円の赤字
まずは販売終了する理由を解説。
結論から書くと、アクティトラックは一台あたり17万円の赤字が発生していたそう。軽自動車は一般的に利益が出ないと言われてますが、さすがに一台販売する度に17万円の赤字が出る状況はちょっと笑ってしまう。
確かにアクティトラックは軽トラックなのにツートンカラーなどがムダに設定されていたり、そら利益は出ないよな。アクティトラックのフルモデルチェンジなど以ての外。むしろ「いつ販売終了するのか?」というタイミングを伺ってた感じか。
ただし、「2021年6月」というタイミングは生産終了する時期。しかも、それまでは従来より生産するペースを上げるため、実際にホンダ・アクティトラックが販売終了する時期は2022年以降まで遅れそう。
アクティトラックの代用はN-VANか?
じゃあ、アクティトラックが販売終了したら農家の人はどうしたらいいのか?またホンダディーラーの中の人はどうすればいいのか?
結論から書くと、ホンダ的には新型N-VANでアクティトラックの穴を埋めていく模様。N-VANは実用性に特化した軽商用車。室内は完全フルフラット空間が実現され、ピラーレス構造も非常に便利。軽トラックの役割も担えるだろうと判断してるっぽい。
ただ言うまでもなく、軽トラックと軽商用車の使い勝手は異なる。そのため一部のホンダディーラーではスズキ・キャリイやダイハツ・ハイゼットトラックを業販売りしていく模様。
じゃあ、ホンダディーラー全体でOEM供給を受ければいいやんって話。
でも、そこはMM思想を掲げる本田技研工業。最近の自動車業界ではホンダも他の自動車メーカーと手を組みつつありますが、基本的には一社単独で製造販売したい。OEMなど以ての外とのこと。
ただ貧すれば鈍するではないですが、ホンダの軽自動車事業の撤退もいよいよ現実味が帯びてきたか。アクティトラックの件は一先ず置くにしても、自ら選択肢を狭めていった先に何が待っているのか。
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