メルセデスベンツ新型GLAが本国ヨーロッパにおいて、2020年4月28日に初めてのフルモデルチェンジを行いました。日本国内でも2014年に発売されたGLAはマリオとのコラボCMが話題になりましたが、いよいよ初のモデルチェンジ。
そこで今回カーギークではメルセデスベンツ新型GLA(H247)のフルモデルチェンジ最新情報をまとめてみたいと思います。果たして新型GLAはいつ日本国内に導入されるのか?スペックや価格はどうなる?
ちなみに現行GLAの型番号はX156でしたが、今回の新型GLAで「H247」に変更されてる模様。247はBクラス(W247)やGLB(X247)で使用されてる数字。GLAのシャシーは後述しますが、Aクラスベースというイメージを払拭したい?
日本発売は2020年後半?
まずは発売日の最新情報を解説したいと思います。
前述のように、メルセデスベンツ新型GLAはヨーロッパで2020年4月28日にフルモデルチェンジしました。
現行GLAが本国ヨーロッパで発売されたのが2013年11月ですから、足掛け6年半で初めてのモデルチェンジが行われた計算。当初から2020年3月のモーターショーに出品が予定されていたことから、コロナの影響などはあまりなさそう。
一方、日本国内で現行GLAが発売されたのが2014年5月。アメリカの発売時期は更に遅れて2014年秋頃。そのため新型GLAでも同様に日本国内での発売日は遅れることは想像にかたくありません。
ただし、それでも年間2万4000台以上安定して売れてるアメリカでも近々販売されることは確定してるため、日本国内ではそこまで売れてないものの新型GLAの発売が大きく遅れることはなさそう。
実際、中国北京で新型GLAが生産が開始しており、日本国内でも2020年中にフルモデルチェンジするはずです。
搭載エンジンやシャシーは?
続いてはシャシーやパワートレインといった新型GLAの中身の最新情報を解説。
二代目となる新型GLAの車体サイズは4410×1834×1611mm(全長×全幅×全高)。現行GLAと比較すると全高が+100mmほど高くなっており、それに伴って運転席のヒップポイントも+97mm高。そのため現行GLAのような「クーペ感」はフルモデルチェンジ後はやや薄くなってます。
ただ新型GLAのリア周りを見る限り、後ろ下がりのルーフなどクーペ感はそこまで失われてないのか。やや野暮ったかったリアコンビランプもシャープに仕上がってます。逆に、現行GLAで弱点だった視界性や居住性はその分だけ改善されてそう。
新型GLAのベース車両は、2018年にフルモデルチェンジした新型Aクラス。そのため新型GLAも同様にプラットフォームは「MFA2」に刷新されております。また搭載エンジンも基本的にAクラスがベース。
具体的には新型GLAに搭載されるエンジンは1.3L直4ターボ(M282型)、2.0L直4ターボ(M260型)、2.0L直4ディーゼルターボ(OM654q型)が予定されております。また1.3LターボベースのPHEVモデル(GLA250e)も設定されます。
排気量こそ下がりますが、スペックはそれぞれ40馬力以上パワーアップしてる。各々のグレード名も「GLA200」や「GLA250」と変わってることからも、いかに今回のフルモデルチェンジ以降でトルクフルに仕上がってるのは明白か。
新型GLAの駆動方式は1.3LターボがFF駆動、それ以外のエンジンは「4MATIC」と呼ばれる4WD車が設定されます。4MATICは前後80:20 or 70:30 or 50:50で自由自在にトルクが振り分けられることが可能。「4WDモデルのみ」に絞られるという当初の情報は結果的には間違いでした。
ただ新型Aクラスとは違って、次期GLAの4WDモデルには「オフロードエンジニアリングパッケージ」が標準装備されます。
名前の通り、オフロード走行に特化した機能が搭載され、ダウンヒルモードなどが備わります。例えば夜間といった暗闇でもラフな地形を照らしてくれるライト機能や車体の傾斜を液晶ディスプレイ上にアニメーションで表示してくれる機能も備わります。安全装備も更に進化するはず。
新型GLAの外観デザインはダサい?
続いては新型GLAの外観デザインを改めてチェックしたいと思います。
まずは新型GLAのフロントマスクを確認すると、Aクラスベースだけあって雰囲気はガラッと変わってます。ただヘッドライトはAクラスと違って、そこまでシャープさはない。GLBやGLCに合わせて、SUVモデルは丸みを帯びさせようとしてる雰囲気。
実際、メルセデスベンツの公式サイトを見ると、現行GLAはSUVのラインナップには含まれておらず、何故かAクラスやBクラスと同じ「コンパクトカー」の部類にカテゴライズされてる。それもあって、新型GLAはオフロード感を強めたフォルムに仕上がるのでしょう。
とりわけ左右のフォグランプ周辺が一体と化したバンパーのデザインが印象的。先ごろフルモデルチェンジしたばかりの新型GLCも似たようなデザインを採用してましたが、ベンツは今後一つの特徴的なアイコンとして起用するのかも。
フェンダーアーチモールのデザインは若干スクエア型だったり、オフロード感とオンロード感を中途半端に取り込んだデザイン。個人的には現行GLAのデザインの方が好きだったりするので正直微妙。GLEぐらいデカイとちょうど良さそうですが。
そのためいずれ新型GLAには「クーペモデル」が新たに追加されるという情報もあります。
ちなみにフルモデルチェンジ後も投入されるAMG45のデザインや内装はこんな感じにになります。ホイールからは赤いブレーキキャリパーや黄色の差し色があしらわれた内装シートなども確認できます。搭載エンジンは400馬力近い出力を誇るそう。
新型GLAの内装デザインはカッコいい?
続いては内装インテリアの画像をチェックしようと思います。
一方、新型GLAの内装インパネ周りは大幅に進化してます。やはりAクラスがベースだけあって、メーターパネルなどは完全に大型ディスプレイで対応。MBUXと呼ばれる音声操作が可能なインフォテイメントシステムを採用し、近未来感が満載。
エアコンの吹出口は十字形のものから、タービン状のものに進化。センターコンソール部分の機能もMBUXにまとめられたのか、フルモデルチェンジ後の全体的な統一感が洗練されてます。内装だけ見たら、新型GLAの圧勝。
新型GLAの後部座席を見てみると、広さは上々。三分割可倒式シートは前後14cmほどスライドが可能。実用性は国産車と比べると知れてますが、それでも5人乗車時で荷室容量が435Lも確保されてれば文句はないでしょう。
一方、メルセデスベンツ新型GLBの存在も相まって、新型GLAに三列シートは設定されなさそうです。
新型GLAの価格帯は?
最後は新型GLAの価格帯の最新情報。
新型GLAの日本国内での価格は不明ですが、新型GLAを上回るGLBの価格が海外では36600ドル(約390万円前後)から発売されてる。つまり、新型GLAの値段は390万円を超えてくることはなさそうです。
ただし、現行GLAは日本国内だとエントリーモデルのGLA180の値段が422万円、GLA220 4MATICが476万円で発売されてる。そう考えるとフルモデルチェンジ後も日本国内でもラインナップが相変わらず少ないとしたら、新型GLAの値段は400万円台前半は覚悟しておく必要がありそう。
少なくとも日本国内に限っては、新型GLAの価格帯は決して現行モデルと比べて安くなることはない気がします。やはり新型GLAの値段はもっと安くしないと、日本では今後もそこまで売れないか。
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